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☆☆★☆★吉祥女子中学校・高等学校2★☆★☆★ - 暇つぶし2ch100:実名攻撃大好きKITTY
18/09/17 16:13:43.99 eT2bBdZr0.net
■東京大学生産技術研究所の田中肇教授らの研究グループは、これまで特異なガラス転移現象として説明されてきた水の動的異常性が、実はガラス転移と無関係であり、液体の正四面体構造形成に起因していることを初めて突き止めた。
水が、4℃で最大密度を示す、結晶化の際に体積が膨張するなど、他の液体にない極めて特異な性質を持つことは広く知られている。
また、通常の液体は、フラジャイルな液体(ガラスにならない液体)とストロングな液体(ガラスになる液体)に分類されるが、水は高温ではフラジャイル、低温ではストロングのような特異なふるまいを示す。
このような異常な挙動は、特殊なガラス転移現象としてこれまで理解されてきたが、今回、同研究グループは、高温の水が正四面体構造をもたない乱れた構造から、低温のほとんど正四面体構造からなる水へ移り変わることを分子レベルで明確な形で示すことに初めて成功した。
この成果は、従来のガラス転移に基づく水の動的異常性に関する定説を覆しただけでなく、水の熱力学的異常と動的異常が、
ともに正四面体構造形成という共通の起源に基づくこと明らかにした点にも大きなインパクトがある。
水は、人類にとって最も重要な液体であり、本研究成果は、水の特異な性質そのもの理解に留まらず、生命活動、気象現象などとのかかわりの理解にも大きく貢献するものと期待される。

101:実名攻撃大好きKITTY
18/09/23 06:06:08.18 aZzZ4MRA0.net
■犬や猫もできないミラーテストに合格、自己認識できる可能性示す
鏡に映った自分の顔に汚れがついていたら、ほとんど無意識のうちにぬぐい取ろうとするだろう。簡単なことのようだが、
これができるのは人間以外にはオランウータンやイルカなど、ごく限られた賢い種だけだ。人間でさえ、幼児期にならないと鏡の中に見えるのは自分自身なのだと認知できない。
だが、大阪市立大学の幸田正典氏らが8月21日付けで論文投稿サイト「BioRxiv.org」に発表した研究で、
小さな熱帯魚のホンソメワケベラ(Labroides dimidiatus)も自分の姿を認知できるようだという驚きの結果が報告された。この行動が観察されたのは、魚類では初めてだ。
動物に視覚的な自己認知や自己認識の能力があるかどうかを調べるために、科学者はこれまでミラーテストを用いてきた。
視覚的な自己認知とは、自己の外見を理解する能力で、自己認識とは、それに加えて、思考や感情といった自分の「心」の状態を自覚する能力のことだ。
自己認知と自己認識がどの程度つながっているのかは明らかになっていない。
ミラーテストとは、研究対象の動物の体にマークをつけて鏡の前に置くと、その動物が自分の体でマークを調べたり、触ろうとしたりするかどうかを観察する実験だ。
これに合格すると、その動物は鏡に映ったマークが別の個体ではなく自分の体についているのだと理解していることになる。
地球上で、人間以外にこのミラーテストに合格したのは、知能が極めて高い類人猿やイルカ、ゾウ、そしてカササギだけである。
だが最新の研究結果は、自己認識が恒温動物の哺乳類や鳥類だけの特権ではないかもしれないことを示唆している。
研究はまだ初期段階で、ほかの科学者による査読を受けていないが、もしこの結論が認められれば、
「自己」を意識する高度に発達した能力は、これまで考えられていたよりもはるかに多くの動物に備わっているということになるかもしれない。

102:実名攻撃大好きKITTY
18/09/24 06:35:07.87 NBkTF6340.net
■3000人による研究が結実、ボトムクォークへの崩壊をついに観察
物理学者たちは数十年前から、「神の素粒子」と呼ばれるヒッグス粒子を探してきた。宇宙を満たし、物質に質量を与えると考えられてきた粒子だ。
ヒッグス粒子は2012年にようやく発見され、存在を予言した物理学者がノーベル賞を受賞した。そして今回、物理学者らがヒッグス粒子のボトムクォークへの崩壊を観察し、新たな洞察を得た。
この研究は、ヒッグス粒子の崩壊を予測していた理論素粒子物理学にとっても、数十年がかりで実験装置を建造した欧州原子核研究機構(CERN)にとっても、非常に大きな業績だ。
8月24日付けで論文公開サイト「arXiv」に論文が発表され、同時に学術誌「Physics Letters B」に投稿された。
「自分たちの目で確認できるのか、確信はありませんでした」と、ATLAS共同実験グループの副報道官をつとめるCERNの物理学者アンドレアス・ヘッカー氏は打ち明ける。
「多くの人が今回の成果に喜んでいますが、なかでもこの実験に長年携わってきた人々の感慨はひとしおです」
とは言うものの、ヒッグス粒子とは? ボトムクォークとは? 崩壊を確認できたことがなぜ重要? といった疑問を抱く人も多いだろう。順を追って説明していこう。
■ヒッグス粒子とはなにか?
私たちの宇宙を構成する素粒子とその相互作用について、とてもよく説明できる「標準モデル」という理論がある。ヒッグス粒子はその鍵となる粒子だ。
ただ、「ダークマター」や量子レベルでの重力の作用は説明できないが、それでも、すぐれた理論であることは確かである。

103:実名攻撃大好きKITTY
18/09/24 06:37:01.46 NBkTF6340.net
1960年代、物理学者のフランソワ・アングレール氏やピーター・ヒッグス氏らが、標準モデルをアップデートして、光子(光の粒子)などの素粒子が質量をもたず、ほかの素粒子が質量をもっている理由を説明した。
彼らは、現在の宇宙はヒッグス場の中に浸っており、ヒッグス場と相互作用する素粒子には2種類があるという理論を提唱した。光子などの素粒子は、そこになにもないかのようにヒッグス場を通過する。
対して、ほかの素粒子は、あたかも水飴の中のようにヒッグス場の中を移動する。その抵抗が素粒子に質量を与えるというのだ。
数十年におよぶヒッグス粒子探しの末、大型ハドロン衝突型加速器(LHC)の研究者たちは2012年にヒッグス粒子を発見したと発表し、アングレール氏とヒッグス氏は2013年にノーベル物理学賞を受賞した。
ただし、厳密に言えば、この粒子が標準モデルのヒッグス粒子とまったく一致すると証明されたわけではない。そこで発見以来、物理学者たちは、ヒッグス粒子が理論どおりに振る舞うかどうか検証を続けている。
■クォークとどう関係があるのか?
寿命が数十億年もある電子とは異なり、ヒッグス粒子の寿命は驚くほど短く、10のマイナス21乗秒にも満たない。このわずかな時間が過ぎると、ヒッグス粒子は崩壊してさらに細かいほかの素粒子に変わる。
2014年には、LHCの検出器であるATLASとCMSの共同実験チームが、ヒッグス粒子が1対のガンマ線光子へと崩壊する過程を観測したと発表している。
標準モデルでは、ヒッグス粒子がクォークと呼ばれる素粒子に崩壊する可能性も予言されている。クォークには、アップ、ダウン、トップ、ボトム、チャーム、ストレンジという6種類があり、原子をつくる陽子や中性子などを構成している。
(参考記事:「ノーベル物理学賞は素粒子理論の3氏」)

104:実名攻撃大好きKITTY
18/09/24 06:38:36.70 NBkTF6340.net
ヒッグス粒子の崩壊は、いくつかの重要な法則にしたがって起こるとされている。例えば、ヒッグス粒子は電荷をもたないので、崩壊によってできる粒子の電荷の合計もゼロにならなければならない。
ヒッグス粒子が崩壊して電荷をもつクォークになるときには、クォークと反クォーク(電荷が逆である以外はすべて同じ粒子)の対になって現れなければならない。そうすれば、クォーク対の電荷が打ち消しあってゼロになるからだ。
ヒッグス粒子の質量も、崩壊の起こり方を制限する。標準モデルによると、ヒッグス粒子が崩壊するときには、約58%の確率でボトムクォーク‐反ボトムクォークの対になるという。
この予想は標準モデルの検証として重要なので、ヒッグス粒子からボトムクォークへの崩壊が見られなかったら標準モデルは困ったことになっていただろう。
「そうなったら、標準モデルを維持できません」とヘッカー氏は言う。
ATLASとCMSの実験グループは、実際のヒッグス粒子がボトムクォークへと崩壊する過程を独立に観察して、理論が現実と一致することを示したわけだ。

105:実名攻撃大好きKITTY
18/09/29 20:02:19.98 lnueZ3AK0.net
西日本の温暖な森林に生息する「ナカジマシロアリ」が、地域によっては雌だけで繁殖し集団生活することを確認したと、京都大などの研究チームが発表した。
もともと雌雄で生きてきた生物が、雄なしでも環境に適応できることを示す一例で、生物における雄の存在意義が改めて問われそうだ。論文が25日、英国の電子版科学誌に掲載された。
チームは国内の生息地ほぼ全域で巣を調べた。和歌山県南部や沖縄本島などの離島で調べた計41の巣には雌雄がほぼ同数ずつ生息していたが、四国と九州で見つかった計37の巣には雌しかいないことが判明した。
この巣には複数の女王アリがいて、雄なしに産卵して増える「単為生殖」をしている。遺伝子の解析によると数十万年以上前に雌だけの集団ができ、以後は雄と交流していないという。

106:実名攻撃大好きKITTY
18/09/30 06:18:03.93 JzmO6Ydm0.net
東京工業大学は、ペロブスカイトに類似した構造を持つ物質「Cs3Cu2I5」が青色発光し、その量子効率が90%以上あることを見出したと発表した。
同成果は、同大 科学技術創成研究院の細野秀雄 教授と元素戦略研究センターの金正煥 助教らによるもの。詳細は、独科学誌「Advanced Materials」に速報としてオンライン版に2018年9月14日付で公開された。
電子と正孔を電極から注入して発光層で再結合させて光らせるLEDは、照明だけでなくディスプレイ用途でも急速に実用化が始まっている。これらは発光層に有機分子を用いているが、その材料自体の寿命や、水や酸素との反応による発光特性の劣化が問題となっている。
この問題を解決するために、半導体量子ドットやペロブスカイト系の発光材料の研究が世界的に活性化しつつある。しかし発光効率の高い材料は有害なカドミニウムや鉛を含んでいることから、有毒元素フリーで発光効率が高くかつ安定な発光材料が求められていた。
今回、細野教授らは、有害な元素あるいは化学的に弱い有機物を含まない高効率な無機発光物質としてCs3Cu2I5(CCI325)に注目。同物質中の励起子の結合エネルギーが、
室温の熱エネルギーの20倍に相当する500meVであること、単結晶だけでなく、薄膜も溶液から合成可能であることなどを確認した。

107:実名攻撃大好きKITTY
18/10/01 10:09:01.86 6Mp4k34+0.net
ノーベル財団-URLリンク(www.nobelprize.org)
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NHK News Web まるわかりノーベル賞 2018
URLリンク(www3.nhk.or.jp)
2018年ノーベル賞発表 日程
(日本時間)
10月1日月曜日18:30 生理学・医学賞
10月2日火曜日18:45 物理学賞 
10月3日水曜日18:45 化学賞
10月5日金曜日18:00 平和賞
10月8日月曜日18:45 経済学賞
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108:実名攻撃大好きKITTY
18/10/04 21:10:00.64 cgKpnDRO0.net
■太古の地球で酸素を増やしたシアノバクテリア、暗闇の極限環境に生存の意味は
スペイン南西部のイベリア黄鉄鉱ベルト地帯は、まるでエイリアン映画のセットのようだ。鉄を豊富に含んだ大地にさび色の湖が点在し、
スペイン語で「赤い川」という意味のリオ・ティント川が、暗い色の岩石の間を縫いながら鮮やかな赤色に輝いている。だが、その足元にはさらに奇妙な世界が広がっていた。
この黄鉄鉱ベルトでボーリング調査を行い、岩石コアサンプルを取り出したところ、太陽の光も届かず、水や栄養も乏しい地下600メートル付近でシアノバクテリアが大量に見つかり、研究者らを驚かせた。
シアノバクテリアは環境適応力が高く、地球上のあらゆる場所で見つかっているが、これまで太陽光がなければ生きられないと考えられてきた。
この研究成果は、10月1日付けの学術誌「米国科学アカデミー紀要(PNAS)」に発表された。(参考記事:「シアノバクテリアはこんな微生物」)
「砂漠へ行っても海へ潜っても、シアノバクテリアを見つけることはできます。国際宇宙ステーションへ持って行って、生きたまま連れ帰ることだって可能です」。
論文の筆頭著者で、スペインの国立生物工学センターの博士研究員であるフェルナンド・プエンテ・サンチェス氏は言う。
光合成を行うシアノバクテリアは、地球の歴史において重要な役割を果たしてきた。大気中へ酸素を送り出し、そのおかげで生物が繁栄し、泳ぎ、這い、跳ね、走り、飛ぶように進化してきた。
この新たな研究は、地下深くに何が生存できるのか、そればかりか火星やその向こうの世界にどんな生命体を探し求めるべきかについて、研究者に再考を迫ることになるだろう。(参考記事:「【解説】火星に複雑な有機物を発見、生命の材料か」)

109:実名攻撃大好きKITTY
18/10/06 15:57:52.30 BCkYgfy50.net
カブトムシの角を形作るのに必要な11種類の遺伝子を基礎生物学研究所(愛知県岡崎市)の新美輝幸教授(分子昆虫学)らの研究チームが特定し、4日付の米オンライン科学誌に発表した。
昆虫の多様な角がどのように進化したのかを知る手掛かりになると期待される。
チームはカブトムシの幼虫を使い、角のもととなる部分で働いている約千種類の遺伝子を発見。
その中でも重要な役割を持つ49種類を選び、それぞれを働かないようにした幼虫を作って成虫でどのような角ができるか観察した。
すると、49種類のうち11種類で角の先端部分がはっきりと枝分かれしなくなったり、角ができなくなったりした。

110:実名攻撃大好きKITTY
18/10/08 15:11:36.59 klJRBk0T0.net
スマートフォンなどから出る青色光「ブルーライト」が、視力に影響するのかどうか。
目の細胞に悪影響を与えるとする、海外の科学誌の論文を発端に、論争が起きている。日本ではブルーライトをカットする眼鏡などが普及しており、SNSでも反響が広がっている。
論文は7月、英科学誌「サイエンティフィック・リポーツ」に掲載された。これを米ウェブメディアが「画面があなたの眼球の細胞を殺している」などと報じた。
これに米眼科学会が強く反応した。8月、「スマホのブルーライトでは失明しない」とのタイトルの見解を、学会のサイトに掲載。
論文で示された実験の条件が、日常生活では起こりにくいと指摘し、この研究の結果をもとに、スマホをやめる理由にはならない、とした。
この学会の見解などを今月、日本のウェブメディアが報道すると、国内でも「ブルーライトは危険なのか? 安全なのか?」などと反響が広がった。
これを受けて、眼科医らでつくるブルーライト研究会(世話人代表・坪田一男慶応大医学部教授)は5日、「ブルーライトの影響は慎重に検討していかなければならない」などとする文書を発表した。
研究会の担当者は、朝日新聞の取材に対し「(国内の報道は)ブルーライトの安全宣言のような報道になってしまっている」と話した。
米眼科学会の見解では、「ブルーライトは人間の体内時計に影響することは証明されている」として、寝る前に画面を見る時間を制限することを推奨。
ブルーライトをカットする特別な眼鏡は勧めていない。目への影響が心配な場合は「主治医に相談してほしい」としている。

111:実名攻撃大好きKITTY
18/10/10 16:01:22.71 jY7ztseb0.net
(CNN) 米航空宇宙局(NASA)の土星探査機「カッシーニ」が20年に及んだミッションを終え、土星の大気に突入して燃え尽きてから1年あまり。
「死のダイブ」直前に同機のセンサーがとらえたデータをもとに、NASAの研究者らが土星の環や大気を分析した結果が、4日の米科学誌サイエンスに発表された。
カッシーニのデータは全てNASAに送信され、研究者が1年以上かけて解析に当たってきた。今回の観測では、土星と土星の環の間を流れる電流のような形で、放射線帯が閉じ込められていることが判明。
カッシーニは磁気圏を突き抜ける際に、土星から放出された放射線をとらえていた。放射線についての理解が進めば、太陽系外惑星探査の手がかりになると専門家は解説する。
土星の大気に突入したカッシーニは、大気中の成分を採集して構成を分析した。これはNASAの探査機「ボイジャー」が1980年代初めに観測した「環の雨」と呼ばれる現象の解明が目的だった。
研究チームによると、カッシーニの「鼻」に当たる分光計は、土星に最も近い環と土星の間にある未知の領域を探し当てた。この環は土星の上層大気がほぼ届く距離にある。
この観測によって、土星の環から上層大気にさまざまな化学物質が降り注いでいることが判明。環は水とメタン、アンモニア、一酸化炭素、窒素分子、二酸化炭素でできていることが分かった。
「環の雨というよりは、環の豪雨状態だった」と研究者は解説する。「水氷と新たに発見された有機化合物は、我々が考えていたよりもはるかに高速で、毎秒1万キロもの物質が環から降り注いでいた」
大気中に最も多く含まれる成分は水素分子だったが、環から降り注ぐ物質には大量の水のほか、ブタンやプロパンのような分子が含まれていたという。
土星の環は大気よりも高速で回転していることから、降り注ぐ物質は長年の間に、大気中の炭素と酸素の含有量を変化させている可能性があると研究チームは推測する。
こうした物質が降り注ぐ理由については、環の中でケイ酸塩や水氷の粒子と原子が衝突し、軌道を離れて大気圏へ落下していると解説し、そのために環の「寿命」は短くなっていると指摘した。

112:実名攻撃大好きKITTY
18/10/20 14:52:06.13 mFNq3IzD0.net
人間の活動によって300種類以上の哺乳類が絶滅しており、これは「進化の歴史が25億年失われたことを意味する」と最新の研究で発表がありました。
現代は哺乳類の絶滅ペースが加速しており、今後50年のうちに密猟や環境汚染がなくなったとしても自然界が回復するには500~700万年かかるとのことです。
これまでに地球では大きな5回の絶滅イベントが発生しています。ビッグファイブと呼ばれる過去5回の絶滅イベントでは、ガンマ線バースト、地球寒冷化、
隕石の衝突などにより地球環境が急激に変化したことを原因に多くの植物や動物が絶滅しました。その後、進化によって新しい種が生まれることで、ゆっくりと生き物は多様性を増していきました。
2018年現在、6度目の大量絶滅が起ころうとしているといわれています。ただし今回の地球環境の変化は、自然災害ではなく人間がもらすもの。
デンマークのオーフス大学とスウェーデンのヨーテボリ大学の研究者らが調査を行ったところ、次の絶滅が起これば自然界が多様性を回復するまでに何百万年という時間がかかるとのことです。
地球上では、1つの種が絶滅する一方で別の種が生まれるという背景絶滅が常に起こっていますが、背景絶滅で生物の多様性が失われる可能性は非常に低いといわれています。
しかし、研究者によると、現代で起こっている動物の絶滅ペースは、あるべきペースよりも22倍も速いそうです。これは、別の研究で「この傾向が続くと今世紀末には50%の種が消える」と予測されるほどのペースです。
たとえ今後、野生動物のすみかの破壊や密猟、環境汚染などが無くなり、絶滅ペースが元に戻ったとしても、50年後の自然界を現生人類が進化するまでの状態に回復させるには500~700万年かかり、
現代のレベルにまで回復させるとしても300~500万年かかると研究者は示しました。
今回の研究は、単に絶滅する動物の数を数えるのではなく、絶滅した動物が地球に現れてからどのくらいの時間がたっていたのか、という尺度「系統学的多様性」を考慮したという点が特徴となっています。
研究によって、既に300種の哺乳類が人間の活動によって失われており、25億年の進化の歴史が失われたことが示されています。

113:実名攻撃大好きKITTY
18/10/28 14:54:36.83 F0xH3TPM0.net
琉球大学、帯広畜産大学、高知大学は共同研究で、複数の種類の害虫を同時に防除・根絶するための、不妊化と「求愛のエラー」を組み合わせた新たな技術を提唱した。
不妊虫放飼とは、人為的に不妊化した害虫を大量に放すことで野生の害虫が正常に繁殖できないようにし、ターゲットの害虫を根絶させる技術だ。
化学農薬を使用しない環境にやさしい害虫防除法として世界で広く利用されているが、根絶に必要な数(週に数千万~数億匹)を大量に増殖し継続的に放飼するための経済的・労力的なコストは大きい。
また、気候変動や人・物の交易の増加で新たな害虫の侵入リスクが増加する中、すでにある害虫への対策を継続しつつ、
新たな種類の害虫がターゲットの不妊虫放飼プログラムを開発し維持していくことは容易ではない。
そこで本研究では、本来1種類のみの害虫がターゲットとなる不妊虫放飼の枠組みに、「オスが他種のメスにも求愛して繁殖を妨害する」という繁殖干渉と呼ばれる行動を組み合わせて、
複数の種類に同時に適用する新たな方法を考案した。繁殖干渉は、形や模様のよく似た近縁の種類どうしで生じる「求愛のエラー」であり、他種の増殖を抑えて種の絶滅を引き起こしたり、その分布を著しく制限したりする効果がある。
繁殖干渉の効果が強い種類のオスを不妊化して野外に放せば、同じ種類のメスの繁殖を妨害するだけでなく、
別の種類のメスにも求愛して繁殖を妨害させることができるので、近縁な複数の種類の害虫を同時に防除できると考えられ、まさに一石二鳥ならぬ「一石二虫」の防虫管理技術なのだ。
今後この技術が実用化されれば、低コストで効率のよい害虫の防除や根絶が可能となると期待される。

114:実名攻撃大好きKITTY
18/11/02 05:47:47.19 EwagWNAW0.net
スーパー大学の実力度 (国家公務員総合職試験トップ10)
2018年   2017年      2016年    2015年
1.東大329 1.東大 372 1.東大 433 1.東大 459
2.京大151 2.京大 182 2.京大 183 2.京大 151
3.早大111 3.早大 123 3.早大 133 3.早大 148
4.東北大82 4.阪大  83 4.慶大  98 4.慶大  91
5.慶大 82 5.北大  82 5.東北大 85 5.東北大 66
6.北大 67 6.慶大  79 6.阪大  83 6.阪大  63
7.阪大 55 7.東北  72 7.北大  82 7.中大  58
8.中大 50 8.九大  67 8.九大  63 8.北大  54
9.神戸大48 9.中大  51  9.中大  51 9 一橋大 54
10.岡山大45 10.一橋大 49 10.東工大 49 10.東工大 53

115:実名攻撃大好きKITTY
18/11/09 08:00:57.13 qxF6MEZ10.net
マサチューセッツ工科大学(MIT)の研究者が新しく公開した研究論文が、地球外知的生命体に対して「人類はここにいるよ」と伝えるためのビーコンとして既存のレーザー技術を使うことを提案しています。
既存のレーザーを用いて地球外知的生命体に人間の存在を知らせるためのビーコンを出力しようと提案しているのは、MITのジェームズ・クラーク氏。
クラーク氏が「フィージビリティ・スタディ(実現可能性の検討)」と呼ぶ研究は、天文学と天体物理学を扱う査読制度付きの学術雑誌アストロフィジカルジャーナルに掲載されています。
論文によれば、1~2メガワットの高出力レーザーを有効口径30~45メート級の大型望遠鏡で収束して宇宙空間に放出すると、太陽エネルギーの中でもしっかりと認識できるほど強い赤外線を生成することができるとのことです。
もしもこの論文の通りにレーザーによるビーコンを宇宙に向けて放出した場合、宇宙のどこかに生息しているかもしれない地球外知的生命体の天文学者ならば、
天の川を調査する中でこのレーザーを検出することができるかもしれないとのこと。地球から比較的近くに存在する恒星・プロキシマ・ケンタウリを周回する惑星や、地球から39光年離れた位置にあるトラピスト1などは、
生命が存在するのに適した環境・ハビタブルゾーンにあるとされています。
これらの場所に仮に地球外知的生命体が存在するとすれば、レーザーを用いて地球から発せられたビーコンを検出することは問題なく可能です。
そして、同じシステムを用いることで、何十光年も離れた場所に存在する惑星間で、簡単なメッセージのやり取りも可能になるとクラーク氏は主張しています。
クラーク氏によると、「うまく通信のやり取りを行えば、数百bpsというデータレートでメッセージのやり取りが可能になる」とのこと。
論文を発表したクラーク氏は、「これがとても難しいプロジェクトであることは事実だが、実現不可能なプロジェクトではない」と語り、
ビーコンは近い将来に開発される可能性の高い技術の組み合わせで実現可能であると主張しています。
レーザーを用いたビーコンは、太陽系の周囲に存在する地球外知的生命体に最初に検出されるかどうかは不明ですが、「これが宇宙で大きな注目を集めることは明らか」とのこと。

116:実名攻撃大好きKITTY
18/11/10 02:16:36.26 ZzVuC6M40.net
絶対零度からごくわずかだけ温度が高い超低温の環境で原子を第5の状態「ボース=アインシュタイン凝縮」に置き、その状態を観察するという実験がドイツの研究チームによって実施されました。
実験では高度約250kmまで上がる気象観測ロケットが用いられ、6分程度にわたる極小重力環境下で100を超える観察が行われています。
ボース=アインシュタイン凝縮(Bose–Einstein condensation:BEC)は、固体・液体・気体・プラズマに次ぐ「物質の第5の状態」とされるもので、
1925年に物理学者のサティエンドラ・ナート・ボースとアルベルト・アインシュタインによってその存在が予言されていました。その後、
1995年にコロラド大学とマサチューセッツ工科大学の研究チームがそれぞれBECの実現に成功し、2001年にはノーベル物理学賞を受賞しています。
BEC状態にある原子は、粒子的ではなく集団的な波としてのふるまいを見せるようになります。この「雲」のような状態では多数の原子が同一の波動を行うようになり、
個々の原子を区別できないので、原子雲全体が1つの「超原子」のようなものになっていると考えられています。
BECは磁場や集束レーザーなどを用いて作り出した「原子トラップ」の中で原子の振動運動を封じ込めることで、
絶対零度に限りなく近いところまで物質を冷却して作り出されます。しかし、重力の影響を受ける地上ではBECを作り出せても、レーザーの照射を止めるとあっという間に雲が落下してBECの状態が失われてしまいます。
そのために考え出されたのが宇宙の極小重力環境を利用したBECの研究で、2018年5月には、今回の研究とは別にNASAが打ち上げて国際宇宙ステーション(ISS)に設置した実験設備の中でBECが作り出されていました。
ドイツの研究チームは、気象観測ロケットを使ってBECを宇宙空間で作り出し、6分間という「長い時間」にわたってBECを維持することで100を超える観測を行う実験を実施しました。
「MAIUS 1(Matter-Wave Interferometry in Microgravity experiment:無重力状態での物質波の干渉)」と名付けられた実験では、2017年1月23日にロケットをスウェーデン北部のキールナにあるエスレンジ宇宙センターから打ち上げ、
最高点で弾道飛行を行うことで極小重力環境を作り出しました。

117:実名攻撃大好きKITTY
18/11/10 09:46:14.86 ZzVuC6M40.net
地球の周りを回る天体は、月だけではないのかもしれない。半世紀以上にわたる憶測と論争を経て、ハンガリーの天文学者と物理学者のチームが、地球を周回する2つの天体の存在をついに確認したと発表した。
研究成果は、学術誌「Monthly Notices of the Royal Astronomical Society」に掲載された。論文によると、地球から40万キロ余りという、
月までの距離と同じくらいの位置に潜んでいた謎めいた天体を、研究チームは苦心の末にとらえたとのことだ。天体は2つとも、すべてちりでできているという。
こうした天体の存在はずいぶん前から予想されていたが、実際にちりの雲が見つかったと初めて報告されたのは1961年のこと。
天体の名前の由来となったポーランドの天文学者、カジミェシュ・コルディレフスキがそのかすかな姿を目にしたと発表した。しかし、その後も雲の存在は疑問視されていた。
「2つあるコーディレフスキー雲は、最も見つけにくい天体に数えられます。地球までの距離は月と変わらないにもかかわらず、天文学の研究者たちからほぼ見過ごされています」。
ハンガリー、エトベシュ・ロラーンド大学の天文学者で、論文の共著者であるユディット・シュリズ=バロッグ氏はこう話す。「月だけでなく、ちりでできた“衛星”も私たちの惑星の周りを回っていると確認できたことに、とても好奇心をかき立てられます」
新たな研究成果によれば、コーディレフスキー雲の見かけの大きさは、夜空に見える月を30個×20個並べたのに相当する。宇宙での実際の大きさは約10万4600キロ×7万2400キロで、地球の直径の9倍に近い。
雲自体は巨大だが、それを構成する個々の粒子は直径1マイクロメートルほどと推定されている。こうした粒子に太陽の光が反射してかすかな光を放つが、光が極めて弱いため、今までは宇宙の暗闇の中に隠されたままだった。
そこで、研究チームはカメラに特殊な偏光フィルターを使い、雲の中の粒子一つ一つに反射している散乱光を何とかとらえた。
地球の衛星が月以外にもある可能性は、何世代も前から天文学者たちが示唆している。地球の周囲の軌道には安定した特別な点が5つあり、そこで「月」が見つかるかもしれないと研究チームは考えた。
これら軌道上のスイートスポットはラグランジュ点と呼ばれる。

118:実名攻撃大好きKITTY
18/11/15 23:51:22.40 tOQhK1i50.net
白いソックスの子がいたけど、それもアリなの?
もしそうなら、そのほうが断然いいなあ。みんな白はいてよ。

119:実名攻撃大好きKITTY
18/11/18 09:48:03.98 D0YF+AKI0.net
内部に二重の棒状構造を持つ渦巻銀河の観測から、内側の棒状構造の中にピーナツ型の構造が初めて発見された。
【2018年11月15日 カナリア天体物理研究所IAC】
渦巻銀河の複雑な形や構造は、銀河の進化を理解するための鍵として研究者を魅了し続けている。
エリダヌス座の方向約3500万光年彼方の渦巻銀河「NGC 1291」の複雑さも、その一つだ。この銀河は、フランス人天文学者ドゥ・ヴォークルールによって、銀河の内側と外側に2つの棒状構造が存在することが初めて特定された銀河である。
ロシアのマトリョーシカのような二重の棒状構造は、銀河の内部進化や、銀河中心の超大質量ブラックホールに物質がどのように供給されているのかを理解するための基本的な情報となる。
スペイン・カナリア天体物理研究所(IAC)のJairo Méndez Abreuさんたちの研究チームが、ヨーロッパ南天天文台の超大型望遠鏡VLTに搭載されている分光器
「MUSE」を使ってNGC 1291を観測したところ、内側の棒状構造の中にピーナツ型の構造が見つかった。
このような構造は、棒状構造内の星が垂直方向に運動することによって作られる。これまで、ピーナツ型構造は、天の川銀河のように棒状構造が1つしか存在しない銀河の棒状構造か、
または二重棒状構造を持つ銀河の外側の棒状構造の中にしか見つかっていなかった。二重棒状構造の内側の棒状構造の中に発見されたのは、NGC 1291が初めてである。
「一部の銀河ではマトリョーシカのように、内側と外側に同じ構造を持っていることを示した点が重要な成果です」(Méndez Abreuさん)。
今回の研究結果は、内側の棒状構造が外側と同じように進化することも示している。
「NGC 1291の内側の棒状構造に発見された、横から見るとピーナツ型、上から見るとXの字形をした構造の存在は、
数千万年にわたってピーナツ型構造が安定して存続できる可能性を示唆しています」(IAC Adriana de Lorenzo-Cáceresさん)。
まだ観測では確認されていないものの、こうした構造が銀河中心にガスを送り込んで、超大質量ブラックホールへ物質を供給するという説がある。
棒状構造が長期間安定して存続する可能性を示した今回の成果は、このアイディアを裏付けるものとなった。

120:実名攻撃大好きKITTY
18/11/20 15:39:50.18 Bd9dIsTy0.net
S+ 早稲田 慶應義塾
S 上智 東京理科 国際基督教
A 明治 青山学院 立教 中央 法政 学習院 津田塾 東京女子
B 成蹊 成城 明治学院 獨協 國學院 武蔵 芝浦工業 東邦 日本女子 学習院女子
C 日本 東洋 駒澤 専修 東京電機 東京農業 聖心女子 清泉女子 フェリス女学院
D 文教 玉川 神奈川 武蔵野 創価 二松学舎 東京経済 工学院 神田外語 共立女子 昭和女子 大妻女子
E 大東文化 東海 亜細亜 国士舘 拓殖 立正 大正 関東学院 千葉工業 東京工科 実践女子
F 帝京 明星 中央学院 和光 上武 江戸川 流通経済 桜美林 千葉商科 埼玉工業 相模女子
G 城西 高千穂 平成国際 東京国際 関東学園 産業能率 多摩 横浜商科 帝京平成 駿河台 神奈川工科 ものつくり
H 目白 城西国際 明海 埼玉学園 日本工業 湘南工科 足利工業 ルーテル学院 日本文化 帝京科学 つくば国際 東京未来
I 嘉悦 筑波学院 東京情報 千葉経済 松蔭 敬愛 秀明 白鴎 東京都市

121:実名攻撃大好きKITTY
18/11/25 09:44:00.42 JYnfX+H20.net
米ジョージア工科大学(Georgia Institute of Technology)の研究チームがこのほど、高速度ビデオカメラなどを活用して、ネコの毛づくろい(グルーミング)の「秘密」を解き明かした。
カギを握っていたのはやはり舌のあの「ザラザラ」。しかし、それをつくり出している微小な突起が、
従来考えられていたものとは違う独特の形をしていたことが分かった。19日、米国科学アカデミー紀要(PNAS)に論文を発表した。
ネコの舌の表面には、角質でできたごく小さな突起がたくさんついている。糸状(しじょう)乳頭と呼ばれるこの突起について、科学者はこれまで、先端がとがった爪のような形をしていると考えてきた。
だが、ジョージア工科大のアレクシス・ノエル(Alexis Noel)氏らの研究によると、糸状乳頭は実はしゃくしのような形をしていていることが判明。
ネコは毛づくろいの際、300個ほどある糸状乳頭のU字型の先端部分に口内から唾液をためて、それを毛や皮になでつけているというわけだ。
ノエル氏はAFPの取材に、ネコの糸状乳頭は管を半分に切ったような形をしていると説明。「私たちがストローを突っ込んで液体を飲むのに似ています。
液体はストローの空洞を伝って(人の口まで)運ばれてきますが、ネコは、糸状乳頭に唾液をたっぷり含み、それを体全体に行き渡らせて毛づくろいができるのです」と解説した。
ネコは一生のおよそ4分の1を毛づくろいに費やすという。毛づくろいには、ノミやごみを取って体をきれいに保つほか、体温を調節する効果がある。
ノエル氏は、こうしたネコの舌の仕組みはカーペットのクリーニングなどにも応用できると指摘している。

122:実名攻撃大好きKITTY
18/11/30 13:07:14.96 C2oG7iFp0.net
NTTは11月26日、「透ける電池」を開発したと発表した。
一辺が9×5センチの電池を開発し、市販のLED照明を接続したところ、5分間の点灯を確認した。存在感なく周囲に溶け込むデバイスを目指したという。
光の吸収を抑制しやすい材料を電池の電極に選び、構造も工夫した。透過率は平均約25%で、向こう側が透けて見える一般的なサングラスの透過率に相当するという。
また電極を導電性フィルム上に作り、電解質をゲル化することで、透けるだけでなく曲がるようにした。
実際に動作することも確認した。同社のテストによれば、平均の電池電圧が1.7V、放電容量が0.03mAhを示した。
一般家庭にある掃き出し窓約1.5枚分のサイズにすれば、市販のコイン電池(CR1025)の容量に当たるとしている。
さらに、充電と放電が可能な二次電池として動くことも確かめた。充電・放電を100回繰り返した後でも、LED照明が点灯した。
同社は、透ける電池が「IoTの新たな可能性を拡大させる」と期待を寄せている。情報表示端末のディスプレイや、建物の窓など建材用の太陽光発電素子と組み合わせることを考えているという。
今後は透明度と電池性能の向上に取り組みながら、具体的にどのような分野で使えるかを模索していく。

123:実名攻撃大好きKITTY
18/12/02 16:41:20.04 VAN1CR/00.net
「神経精神医学的な症状は脳の1つの部位に問題が生じたもの」という従来の考え方に挑戦する新たな研究が行われています。
研究者は、脳の1つの部位ではなく、複数の部位からなる「ネットワーク」が破壊されることによって自由意志が阻害されるとみています。
2017年、脳の働きを解析するため、脳の損傷部位と脳内各領域のネットワークを重ね合わせた「Lesion network mapping」という手法が発表されました。
バンダービルト大学の神経学准教授であるRyan Darby氏は新たに、Lesion network mappingを利用して行動決定に関連する自由意志について調査しています。
ハーバード大学メディカル・スクールの研究者と共に行われたDarby氏の研究は、発話や行動のモチベーションを持たない無動無言症の患者と、
自分の意志とは無関係に体が動くと感じるエイリアンハンド症候群の患者を対象としたもの。Darby氏は長年神経学に携わってきましたが、
エイリアンハンド症候群の患者の手がなぜ本人の意志とは無関係に物をつかんだり、勝手にシャツのボタンを外したりするのかは明らかになっていません。
今回の研究では、エイリアンハンド症候群と無動無言症の患者の障害を受けた部位と、障害を受けていない人の脳が持つ「テンプレートのネットワーク」とが比較されました。
この結果、エイリアンハンド症候群の患者の障害は、楔前部に接続したネットワーク上にあることが判明。楔前部は自己認識や行動選択に関係する部位です。
そして、無動無言症の患者が障害は、自発行為に関係する前帯状皮質を中心としたネットワーク上に存在することが判明しました。
この2つのネットワークは被験者の自由意志の認識を変える脳の部位を含んでいることのことも、過去の研究からわかっています。
このことから、人の行動を決断する自由意志は特定の脳の部位に存在するのではなく、複数の部位からなる
「ネットワーク」によって作用するのだと研究者らは結論づけています。このネットワークが破壊された時に、「意志の認識」ができなくなるわけです。

124:実名攻撃大好きKITTY
18/12/06 11:19:03.16 RsMiCMiR0.net
東京工業大学の竹田浩之特任助教らの研究グループは、産業技術総合研究所と共同で、銅錯体とマンガン錯体から成る光触媒に可視光を照射することにより二酸化炭素を高効率に資源化することに成功した。
地球温暖化対策としての人工光合成システムの大規模化が期待される。
世界で排出される二酸化炭素(CO2)は年間300億トン以上とされる。二酸化炭素を還元する光触媒技術は人工光合成と呼ばれ、実用化すれば、
温室効果ガスとなるCO2の大気中濃度を抑制し、将来的には化石資源の代替ともなり得る。しかし、既存の高性能光触媒は素材コストの問題から利用度が低く、
卑金属を用いたCO2還元光触媒は耐久性が低く効率も不十分だった。
研究グループは今回、発光性の銅錯体とマンガン錯体とを組み合わせた光触媒システムを開発、
可視光を照射して常温常圧で二酸化炭素を一酸化炭素(CO)やギ酸(HCOOH)へ高効率に還元することに成功した。
照射した光の量に対する反応生成物の分子数の割合である量子収率は57%、触媒が反応中何回機能したかを表すターンオーバー数は1300回以上で、
効率・耐久性の高さを示している。これらの数値は卑金属による他の光触媒を大幅に上回り、ルテニウム(Ru)やレニウム(Re)などの貴金属や稀少金属による高効率金属錯体と同等以上である。
銅は電線や十円玉の原料に、マンガンは乾電池の正極に使用される採掘量の多い安価な金属だ。
今回、このような豊富で低コストの卑金属のみの光触媒でも、高効率なCO2還元光触媒反応を進められることが分かった。
今後は、この新たな光触媒の機能向上を図り、地球上に多量に存在する安価な水を還元剤として用いる半導体光触媒との融合を目指すとしている。

125:実名攻撃大好きKITTY
18/12/09 07:49:21.06 XkkUjUoc0.net
興和(名古屋市)と農業・食品産業技術総合研究機構(茨城県つくば市)は5日、ミノムシから糸を取る技術を開発したと発表した。
自然繊維で世界最強とされるクモの糸よりも強く丈夫なことも発見した。新しい繊維などの材料として、自動車や航空機への応用が期待できるという。
ミノムシはミノガの幼虫。カイコやクモと同様、たんぱく質でできた糸を吐く。実験の結果、強度や丈夫さが優れているクモの糸に比べ、ミノムシの糸は、
丈夫さでは約2・2倍、強度で約1・8倍など、すべての項目で上回った。そこで、自動車の外装にも使われる繊維強化プラスチック(FRP)にミノムシの糸を組み込んだところ、
従来のFRPの数倍の強度になったという。他にも340度までの耐熱性があり、代表的なナイロン糸の5分の1の細さであるなど、さまざまな利点が見つかった。
ミノムシの糸は真っすぐに取り出せない難点があり繊維として使えなかった。しかし特殊な装置を使って、長さ数百メートルの直線の糸を取ることに成功した。
さらにミノムシは、餌を与えれば繰り返し糸が取れる上、共食いをしないので大量飼育が可能だという。
今後は量産体制を確立し、早期の事業化を目指す。この日会見した興和の三輪芳弘社長は「このような糸はこれまで存在しておらず、
とても大きな可能性を有している。構造材料として理想的だ」と述べた。

126:実名攻撃大好きKITTY
18/12/10 17:19:05.12 ytJlM0uL0.net
ゴンドワナ超大陸の恐竜について新たな手がかり、オーストラリアで発見
オーストラリア内陸の町、ライトニング・リッジに近いウィー・ワラの鉱山から、まばゆい化石がもたらされた。
新種として新たに命名された恐竜、ウィーワラサウルス・ポベニ(Weewarrasaurus pobeni)の化石だ。12月4日付けで学術誌「PeerJ」に論文が発表された。
鳥脚類という恐竜のグループに属するウィーワラサウルスは、大型の犬ほどのサイズで、後ろ脚で歩き、くちばしと歯を両方備えて、植物を食べていた。
身を守るため、群れで移動していた可能性がある。北半球にはトリケラトプスやハドロサウルスといった植物食の恐竜がいたが、南半球にはそれらと大きく異なる恐竜たちが生息していたらしい。
今回の化石も、そうした証拠の一つに加わった。
しかし、この化石の驚くべき特徴は、オパールでできていることだろう。オパールは貴重な宝石の原石で、オーストラリアのこの地域で産出することが知られている。
「古生物学者としては、骨の解剖学的な構造にとても興味があります。特にこの場合は、歯です」。
論文の筆頭著者でオーストラリア、ニューイングランド大学のフィル・ベル氏はこう話す。
「しかし、ライトニング・リッジで調査をしていると、虹色のオパールの中に保存された化石があるという事実を無視できません」
シドニーの700キロ余り北西にある乾燥地帯に、数百の小さな鉱山がある。しかし、恐竜の化石はごくまれにしか見つからないため、歯のついた顎の化石が発見されたのは奇跡的だとベル氏は言う。
「間違いなく独特です。美しいオパールの中に恐竜が保存されている場所は、世界中探しても他にありません」(参考記事:「恐竜時代の鳥の翼、琥珀の中でありのまま保存」)
オパールは、ケイ酸を豊富に含む地下水が濃縮し、長い年月をかけて生成される。今回の化石は2013年、アデレードに拠点を置くオパールのディーラー、マイク・ポーベン氏が発見した。
新種の学名は彼の名にちなんでいる。ポーベン氏はいつものように、加工前のオパールを採鉱業者から1袋買い、化石を探していた。すると、見慣れないかけらが1つ目に留まった。
「頭の奥で『歯だ』という声がしました」と彼は振り返る。「信じられない、と思いました。ここに歯があるなら、これは顎の骨じゃないかと」

127:実名攻撃大好きKITTY
18/12/12 06:41:45.59 0/f9+T3W0.net
アジアに生息するヤモリの一種が水面を走れる謎を解明したと、米カリフォルニア大などの欧米チームが7日、米科学誌カレント・バイオロジー電子版に発表した。
水の表面張力を利用するとともに、前後の脚で水面をかきながら胴体や尾をワニのように横にくねらすことで、体の周りに空気の空間を作りながら前へ進むという。
アメンボのような小さな虫は、水の表面張力だけで浮く。一方、中米に生息するトカゲの一種「バシリスク」は、後ろ脚で水面を強く、ほぼ垂直にたたいて反発力を生み出し、水面を走る。
このヤモリの場合は両者の中間に当たる。洪水災害が起きた場合、水面を高速で移動する捜索ロボットの開発などに応用できる可能性があるという。
研究チームは、シンガポールの森林でヤモリが水面を走る様子を高速度撮影して映像を解析するとともに、水槽に入れて実験を行った。
その結果、前後の脚で水面を素早くかくことで、胴体が半ば沈みながらも、空気の空間を確保。胴体と尾を横にくねらせて前へ進むことが分かった。
水にせっけん水を加えると、前へ進む速度が落ちたため、表面張力を利用していることが判明。水をはじく皮膚も役立っていた。

128:実名攻撃大好きKITTY
18/12/15 13:28:15.64 ADD7Kz5J0.net
政府は、科学技術研究費を大幅に拡充することを決めた。
新年度予算案と今年度の2次補正予算案で、優れた研究を支援する「科学研究費助成事業(科研費)」を136億円増やす。
大きな成果が期待される研究を後押しする新たな研究費制度も創設し、約1000億円を計上する。
自然科学、人文・社会科学すべての分野を対象にした科研費は2012年度以降、減少か横ばいの傾向が続き、近年は年間2200億円台で推移していた。
だが、優れた研究論文が減り、若手研究者の研究環境が不安定になっている問題が顕在化して、今年のノーベル生理学・医学賞を受賞した本庶佑ほんじょたすく・京都大特別教授らからも、
日本の科学技術力の低下を懸念する声が相次いでいる。

129:実名攻撃大好きKITTY
18/12/16 04:39:45.49 dRxVJJOp0.net
アフリカ中南部でトウモロコシなどイネ科の作物を枯らし、年間1兆円もの農業被害をもたらす寄生植物「ストライガ」の駆除につながる画期的な分子を、名古屋大などの研究チームが開発した。
論文は14日付の米科学誌サイエンス電子版に掲載される。
ストライガの種は直径約0.2ミリと小さく、風で容易に飛散する。被害はサハラ砂漠以南の耕作地約5000万ヘクタールに広がり、「魔女の雑草」として恐れられている。
種は土中で休眠し、除草剤も効かないが、作物の根から出る「ストリゴラクトン」という分子を検知して発芽し、寄生して枯死させる。宿主がないと枯れるため、
作物を植える前に発芽させる方法も考えられたが、ストリゴラクトンの人工合成は難しく、有効な駆除方法は見つかっていない。
名古屋大トランスフォーマティブ生命分子研究所の土屋雄一朗特任准教授らは、ストリゴラクトンの構造を詳細に解析。
約1万2000種類の分子の中から、ストリゴラクトンとは別の発芽させる分子を発見した。

130:実名攻撃大好きKITTY
18/12/17 04:26:45.99 lTfklOBv0.net
クロスワードや数独といったパズルを解いても知力低下は防げないかもしれないと、英国発の最新研究が示唆している。
加齢に伴う脳の働きについて「使わなければ失う」という考えは、これまで幅広く受け入れられてきた。
しかし、スコットランド・アバディーン王立病院のロジャー・スタッフ氏およびアバディーン大学の共同研究によると、パズルに知力低下を防ぐ効果はないという。
その一方で、人生を通じて日常的に知的活動を続ければ、知能が向上し、加齢などでいずれ知能が低下するにしても低下の出発点を高めに保てるかもしれないと、研究チームは提示している。
「知的活動を続けるだけでなく、肉体的に健康なこと、健康的でバランスの取れた食事をとること、喫煙せず、アルコール摂取量を基準値以内に収め、体重とコレステロール値、血圧をチェックし続けることが、歳をとっても脳を健康に保つ秘訣だ」

131:実名攻撃大好きKITTY
18/12/17 10:09:06.49 lTfklOBv0.net
・超電導は電気抵抗がゼロになるとともに、ピンどめ効果を与えるなど応用範囲は広いが、低温下でしか実現できていない
・高圧の水素化ランタンによって、-23℃での高温での超電導を達成したとの主張
・論文の査読や、追試による検証はまだだが、今現在の最高温度を達成した研究者によるもので信憑性は高い
ドイツの科学者たちが、高温超伝導の新記録を達成したと主張しています。プレプリントサーバの“ArXiv”で発表された論文によると、
250Kつまり-23℃での史上最も高い温度での、電気抵抗ゼロが達成されました。
まだ他の研究者による確認は取れていませんが、この主張は現実味があります。というのも、
発表したのがマックスプランク研究所の物理学者ミカイル・エルメッツ氏で、2014年に203Kの高温超電導を達成したその人だからです。
1911年に初めて発見された超電導は、なんとも奇妙な現象です。通常、導体を流れる電流には抵抗がかかり、流れるほどにロスが増えます。
しかし、ある種の材料を冷やしていくと奇妙なことが起こります。電気抵抗がゼロになり、電流は抵抗無しで動けるようになるのです。
もし、電気抵抗ゼロ、かつマイスナー効果と呼ばれる効果も持つ場合、それは超電導と呼ばれます。マイスナー効果とは、磁場が浸透しなくなると同時に、
内部にあった磁場が排出される現象です。ピンどめ効果を持つため、浮遊した磁性体のイメージとして一般に知られています。
科学者たちにとって、常温での超電導を達成することは悲願です。もし達成できれば、応用範囲は広く、社会を変えるだけのインパクトがあります。
世界中の科学者たちが、この課題に取り組み、最高温度を記録したことを報告しては、再現性が確認されずに失敗するということが繰り返されています。
新たな研究では、水素化ランタンが使われました。170ギガパスカルの圧力がかけられています。今年はじめの報告では、
この物質で-58.15℃の超電導を達成したとされています。それからわずか数ヶ月でその温度を35℃も上げたというのです。
この新しい記録である-23℃は、冬の北極点の平均気温の半分です。この達成により、常温超電導へ一歩近づいたことになります。

132:実名攻撃大好きKITTY
18/12/20 04:45:04.97 ySGQpeT+0.net
(CNN) 成長した農作物の遺伝子を組み替える新たなバイオテクノロジーについての米軍の研究プロジェクトに対し、一部の科学者から懸念の声が上がっている。
研究資金を出す「国防高等研究計画局(DARPA)」は、プログラムの狙いは食料供給の安全性を確保することだと説明する。
だが、このプロジェクトは「敵対的な目的のための生物学的因子や、その運搬手段を開発する取り組み」と受け止められかねず、生物兵器禁止条約違反に当たる可能性がある―。
独マックス・プランク進化生物学研究所の遺伝学者、ガイ・リーブス氏らは米科学誌サイエンスの論説でそう指摘する。
物議を醸している「運搬手段」というのは虫のことだ。特に、農作物の遺伝子を編集する能力を持つウイルスに感染した虫のことを指している。
この「インセクト・アライズ・プログラム」は突き詰めて言うと、遺伝子組み換えのプロセスを加速させることを狙いとしている。
遺伝子組み換え食品をつくる際には通常、農学者が実験室内で種子の染色体にDNA改変を施す。組み替えられた遺伝子は、成長した植物の新たな形質として発現する。
これは遺伝子の垂直伝播(でんぱ)として知られる現象で、新たな形質が次世代に受け継がれていくことから呼び名が付いた。
一方、DARPAのプロジェクトでは「水平的、環境的な遺伝子改変因子」を利用。虫などが遺伝子組み換えエージェントの役割を果たしている。
染色体の遺伝子を編集する能力を持たせたウイルスを虫が運ぶ仕組みで、疾病や干ばつに対する作物の耐性を高めることが目的だ。
リーブス氏らの視点からすると、水平的遺伝子改変の因子を生態系内に拡散することの意味合いは「深刻」で、特に虫を使った運搬システムの場合はなおさらだ。
論説では「どの植物や土地が遺伝子組み換えウイルスに感染したのか、常に確定できるとは限らない(虫の動きや農作物のウイルス感染のしやすさには不確実性が伴わざるを得ないため)」と指摘。
さらに、こうしたバイオテクノロジーは単純化され、作物種への伝染が極めて容易な「新手の生物兵器」を生み出すのに利用されかねない、言い換えれば、農作物を根絶する攻撃に使われかねないと警告している。

133:実名攻撃大好きKITTY
18/12/21 09:17:24.63 jZbhLIYr0.net
逃げる相手を襲って食べるタイプの魚には右利き、左利きの別が生まれる―。
アフリカのタンガニーカ湖やマラウイ湖にすむシクリッドという魚の仲間を調べている富山大学の竹内勇一(たけうち ゆういち)助教らの研究グループが、こんな仮説を主張している。
竹内さんら富山大学、愛媛大学、龍谷大学、名古屋大学、マラウイ大学の国際研究グループは、マラウイ湖にいるシクリッドの一種を調べた。体長が10センチメートルほどのこの淡水魚は、他の魚の背後から忍び寄り、ひれを食いちぎって餌にする。
「ゲンヨクロミス・メント」という学名がついているのだが、ここから先は「ヒレ食魚」とよぶことにしよう。そのヒレ食魚をマラウイ湖で採取し、餌をとるときの動きを水槽で高速度カメラなどを使って観察した。
ヒレ食魚を泳がせている水槽に餌の金魚を入れると、ヒレ食魚は水槽の底をはうようにゆっくりと背後から忍び寄っていく。そして、金魚の尾びれにそっと近づき、頭を少し傾けて素早くかみつく。
このとき、頭を左右どちらの向きに傾けるか、尾びれの右側からかみつくか左側からかみつくかがほぼ決まっている個体が多い。これが、ヒレ食魚の捕食行動にみられる「右利き」「左利き」だ。
餌をとる際の動きには、ウロコを食べるピラニアの仲間、エビを食べるシクリッド、魚食性のブラックバスなどでも「右利き」「左利き」が報告されているという。
そして竹内さんらが調べたウロコ食とヒレ食のシクリッド。食いつかれる相手も素早く逃げようとするから、それを餌にする側にも特別な工夫が必要になる。
冒頭の「逃げる相手を襲って食べるタイプの魚には右利き、左利きの別が生まれる」という仮説は、その特別な工夫を指している。
動物は、左右の両利きより左利き、右利きに特化したほうが、運動のパフォーマンスは上がるといわれている。
動物の「右利き」「左利き」については、まだよくわかっていないことが多い。「利き」のしくみは、脊椎動物で共通している可能性もあるという。

134:実名攻撃大好きKITTY
18/12/22 06:41:14.37 eNn+kMOW0.net
アステカ帝国を征服したスペイン人コルテス、意図的に船を沈めた証拠か
500年前、スペイン人エルナン・コルテスは現在のメキシコにあったアステカ帝国を征服した。その際、スペイン艦隊の船は海に沈んだとされるが、詳細は謎に包まれている。
だがこのほど、新たに魅力的な手掛かりが見つかった。「コルテスの失われた船」(Lost Ships of Cort�s)と名づけたプロジェクトを進める海洋考古学者の国際チームが、16世紀のものと見られる錨をメキシコ湾で発見したのだ。
見つかったのは鉄製の錨で、16世紀初頭のヨーロッパの船に備えられたものと、型が一致する。現在のベラクルスの町から80キロほど北にある、1519年にコルテスが植民地を置いたビリャ・リカ・デ・ラ・ベラ・クルスの海岸沖に眠っていた。
現時点では、この錨が悪名高い征服者の船に装備されていたとは断言できないものの、コルテスの艦隊が海に沈んだ場所を示す初の説得力ある手がかりと言える。
「コルテスの到来とメキシコ征服は歴史を変えました」と、考古学者のクリストファー・ホレル氏は語る。米テキサス州立大学の研究員であるホレル氏はナショナル ジオグラフィックの助成を受け、
プロジェクトの共同責任者を務めている。「新世界と旧世界の運命を変えた一連の出来事の発端を作ったのが、これらの船団です。見つけられれば、途方もない発見となるでしょう」

135:実名攻撃大好きKITTY
18/12/23 05:30:58.45 tG/SEazz0.net
東北大学と東京大学のグループは、これまでにみつかっていない構造をした固体を発見した。
ある方向から見ると原子は結晶のように規則正しく並んでいるが、別の方向から見るとバラバラだった。新しい材料開発につながる成果だという。
固体ではダイヤモンドのように原子が周期的に規則正しく並ぶ「結晶」と、ガラスのようにランダムに並ぶ「アモルファス」、周期的ではないが規則正しく並んだ「準結晶」の3つの状態が知られている。
今回観察した固体はどれにも属さず、幾原雄一東北大教授は「第4の固体だ」と唱えている。
幾原教授らは半導体の製造で使う加工技術を用いて、酸化マグネシウムや酸化ネオジムで約20ナノ(ナノは10億分の1)メートルの薄い結晶の膜を作った。
数ナノメートル大の結晶と結晶の境界に、従来にない構造ができていることを見つけた。
結晶部分は絶縁体だがこの境界部分は半導体と、電気の通りやすさが変わっていた。電子顕微鏡で詳しく分析すると、境界部分は断面がゆがんだ多角形の柱を束ねたような構造をしていた。
電子の状態などを調べる理論的な検証から、安定した構造であることも分かった。
成果を英科学誌ネイチャー・マテリアルズ(電子版)に発表した。

136:実名攻撃大好きKITTY
18/12/23 05:59:26.02 tG/SEazz0.net
(CNN) 高齢者が1週間に3回、ウォーキングをしたり自転車をこぐだけで、加齢に伴う思考力の低下を改善することができるという研究結果が、このほど医学誌に発表された。同時に食生活も改善すれば、脳の実行機能年齢は9歳も若返ると報告している。
この実験は米デューク大学のジェームズ・ブルーメンソール氏の研究チームが、心血管系疾患の原因となる高血圧などの症状をもつ大人160人を対象に、6カ月にわたって実施した。
被検者はいずれも運動をしたことがなく、意思決定の問題や記憶力や集中力の低下など認知機能に関連した症状が確認されていて、平均年齢は65歳、性別は女性が3分の2を占めていた。
認知症と診断された人や、運動のできない人は除外されている。
その結果、運動のみを行ったグループは運動しなかったグループに比べ、計画的に物事を遂行できる実行機能が大幅に改善した。
「コントロールされた有酸素活動は、たとえ短期間であっても、例えば料金の支払いなど自分のことを自分でこなす脳の領域に大きな影響を与えることができる」。
アルツハイマー予防に詳しいリチャード・アイザクソン氏はそう解説する。
ただし、記憶力についてはどのグループにも改善は見られなかった。これについてアイザクソン氏は、「ライフスタイルに介入すれば実行機能の改善は早い。
だが記憶力が反応するにはもっと時間がかかる」「もしこの研究を18カ月間続けていれば、記憶力も改善したはずだ」と話している。

137:実名攻撃大好きKITTY
18/12/24 04:08:10.51 M3TWinSi0.net
「ウサギの遺伝子」を組み込んだ遺伝子組み換え観葉植物が、「空気中の発ガン性物質を大幅に除去する」ということを、ワシントン大学の研究者らが発見しました。
私たちが日常的に呼吸をしている空気の中にはホルムアルデヒドからクロロホルムまで、実にさまざまな有害物質が多く含まれています。
特に一般家庭の室内は多くの人々が集まるオフィスや学校の空気よりも汚染されていることがあり、家庭にとどまる時間の長い人は高いレベルの発ガン性物質にさらされているとのこと。
室内に漂う毒素は主に調理やシャワー、家具、喫煙などさまざまな要因から発生しており、人間が生活している以上空気の汚染をなくすことは不可能。室内に置かれる観葉植物はこれらの毒素を空気から取り除く役割を果たしていますが、
一般的な部屋からホルムアルデヒドを取り除くためには、およそ100平方フィート(約9平方メートル)あたり大きな観葉植物が2つ必要になると研究者らは計算しています。
そこでワシントン大学で都市・環境エンジニアリングについて研究しているStuart Strand教授らの研究チームは、「観葉植物に哺乳類が持つ解毒を行う酵素の遺伝子を組み込めば、植物の毒素除去作用が強化されるのではないか」と考えたそうです。
そこで研究チームが目を付けたのは哺乳類の肝臓で解毒を行うシトクロムP450の一種で、一般家庭の空気に含まれる多くの毒素を分解できる「CYP2E1」という酵素です。
研究チームは観葉植物として非常に人気の高いポトスに対し、ウサギから採取したCYP2E1遺伝子を組み込みました。そして成長したポトスをガラス容器に入れ、ベンゼンまたはクロロホルムガスをガラス容器内に注入したまま密閉しました。
対照実験のために、遺伝子組み換えを行っていない通常のポトスについても、同様に有毒ガスを入れた状態でガラス容器に密閉したとのこと。
密閉してから3日後、ウサギの遺伝子を組み込んだポトスが入った密閉容器内の有毒な化合物の濃度は劇的に低下し、およそ8日後までにはクロロホルムはほぼ検出されなくなりました。
Strand氏らは今回の結果を受け、哺乳類由来の解毒酵素遺伝子を組み込んだ観葉植物の空気清浄効果は、市販されている家庭用微粒子フィルターの空気清浄効果に匹敵するとしています。

138:実名攻撃大好きKITTY
18/12/29 20:30:30.77 q3HrMPH90.net
宇宙誕生直後に発生した「原始重力波」をとらえる新観測装置「グランドバード」が、高エネルギー加速器研究機構(茨城県つくば市、KEK)で完成した。
回転しながら観測できるため、他の観測装置より広い範囲をカバーできる。来年1月にはスペイン領カナリア諸島に運ばれ、来春から観測を始める予定だ。
京都大大学院の田島治准教授によると、KEKや理化学研究所などが約2億5千万円で開発。装置は直径約2メートル、高さ約3メートルで、
内部に絶対零度近くに冷やした受信器がある。880個のセンサーで宇宙の微弱な電波の中に残る原始重力波の痕跡をとらえる。
回転しても、冷却用ガスなどを供給するケーブルがねじ切れない新機構を開発。3秒で1回転させることで、約10秒で起きる大気の揺らぎによる影響を除去できる。
一日で全天の半分と、従来の約20倍の範囲を一度に観測できる。

139:実名攻撃大好きKITTY
18/12/31 12:56:24.30 uxqTlPE70.net
北海道大学の石山信雄博士研究員および国立環境研究所の先崎理之研究員らの研究グループは、道路を模した人工的な裸地上では、交通騒音によってニホンアマガエルの夜間の移動分散距離が短くなることを明らかにした。
交通騒音が、カエルなどの両生類の道路上での轢死(れきし)を助長している恐れを示す初めての実証データとなる。
都市や道路などで分断された生息地にすむ動物は、しばしば周囲の様々な土地利用を通過して近隣の生息地まで移動分散する。
近年、道路網の急速な発達に伴い、こうした動物の移動分散に対する交通騒音の影響が注目を集めてきたが、実証的な調査はこれまで行われていなかった。
研究グループは、都市に存在する3種類の土地利用(森林・草地・道路を模した人工的な裸地)について、各2か所の実験区を設置。アマガエル76個体を用いて、各実験区でスピーカーから交通騒音を流した場合と流さなかった場合の一晩あたりの移動距離を調べた。
その結果、森林と草地では交通騒音によるアマガエルの移動距離への影響は見られなかったが、人工的な裸地では移動距離が約30%短くなった。
これらの結果は、交通騒音による動物の移動分散への影響が土地利用ごとに異なること、道路のような質の低い裸地では、交通騒音が移動分散を阻害する可能性を示唆している。
とりわけ人工的な裸地での影響は、移動分散の遅延を意味することから、交通騒音が両生類の主要な減少要因の一つである道路上での轢死を助長している恐れがある。
今後は、実際の道路上での影響を検討し、さらに、道路上での交通騒音の低下が、轢死頻度の低下につながるか否かの直接検証が求められるとしている。

140:実名攻撃大好きKITTY
19/01/01 04:37:07.13 +P0XpW680.net
大阪大学の大久保雄司助教らの研究グループは、フッ素樹脂である PTFE(テフロン)とシリコーン樹脂(PDMS)の強力接着を実現した。
さらに、その技術を応用して、「フッ素樹脂と金属」と「フッ素樹脂とガラス」を接着剤なしで強力に接着する技術を世界で初めて開発した。
これまでは、薬剤を使用してフッ素樹脂の接着性を向上させ、接着剤も使用してフッ素樹脂と金属、フッ素樹脂とガラスを接着していた。
しかし、金属ナトリウムを含む薬剤は作業者や環境に有害で、接着剤の使用による揮発性有機化合物(VOC)の問題もあり、安全性が重視される医療分野や食品分野ではその利用が懸念されていた。
研究グループは、高分子材料の表面に大気圧プラズマを照射し、表面を活性化して異種材料同士の接着性を向上させる研究に取り組んできた。これまでにフッ素樹脂と未加硫ゴムとの間で、
フッ素樹脂側のみにプラズマ処理を行って強力接着を実現していたが、今回は加硫済ゴムであるシリコーン樹脂にもプラズマ処理することで、フッ素樹脂とシリコーン樹脂の強力接着を実現した。
さらに、プラズマ処理したシリコーン樹脂を金属やガラスと強力接着させる従来技術と、加熱しながらの(熱アシスト)プラズマ処理とを組み合わせることにより、
両面をプラズマ処理したシリコーン樹脂を介して「フッ素樹脂と金属」、「フッ素樹脂とガラス」の強力接着を実現した。
今回開発した技術は接着剤レスのため、VOC低減(低環境負荷、シックハウス症候群の防止)、医療・食品分野での応用が期待される。
また、銅・ステンレス・ガラス以外の無機材料にも適用可能であるため、様々な材料のマルチマテリアル化に貢献できる可能性がある。

141:実名攻撃大好きKITTY
19/01/03 06:53:29.14 YRde6WJk0.net
インドの企業や政府が、人工知能(AI)に対して並々ならぬ関心を抱いており、国家規模でAIの研究開発を推進しようとしている。
現在のインドにはそのための才能も基盤も極めて乏しいが、多様性に富む文化を擁するインドがAIに投資することは、AI分野全体の発展にとっても有意義だろう。
人工知能(AI)を使って才能と仕事を結びつける企業、アスパイアリング・マインズ(Aspiring Minds)のヴァルン・アガルワルCTO(最高技術責任者)は、2010年にインドの大学から2人のエンジニアを雇い、求職者の英会話力を自動的に評価する製品を開発させた。
約1年後、このエンジニアたちは心配そうな顔でアガルワルCTOのオフィスのドアを叩き、こう言った。「私たちはここでは機械学習をしていますが、友人たちは皆ソフトウェア工学をしています。私たちに未来はあるのでしょうか?」。
今や、事態は劇的に変化した。現在インドでは、エンジニアは皆、何らかの機械学習プロジェクトに関わりたいと言っている。ほとんどの企業で、自社のプロセスや製品にAIを組み込むように経営陣から指示が下っている。
機械学習やAIに対する興奮は、インド政府にも伝わっている。アルン・ジャイトレー財務相は今年の連邦予算についての演説で、AI研究開発を促進するために国家計画を立ち上げると発表した。
インドで新たに目覚めたAIへの関心は、根拠のない高揚感のようなものだ。現実性は乏しい。機械学習分野におけるインドの研究者の数も研究成果もまだ比較的少ない。
2015年から2017年にかけて開催されたAIに関する世界的な会議で、インドの研究者の貢献度は、米国の15分の1であり、中国の8分の1だ。
米国人工知能学会(Association for the Advancement of Artificial Intelligence、AAAI)の直近の会議で発表された論文の数は、米国の307編、中国の235編と比べ、インドは20編にすぎない。
インドの典型的なグローバル・ビジネスはこれまで、ITサービスやビジネス・プロセスのアウトソーシングを中心に展開してきた。
これらのビジネスはインドの人口学的ボーナス、すなわち基本的な数学、コンピュータ、プログラミングの訓練を受けた、英語を話せる多くの人口が支えている。
こうしたスキルを備えた労働力が、インドの低コストとともに、過去30年間にわたってこれらのサービス分野の成長を推進してきた。

142:実名攻撃大好きKITTY
19/01/05 17:32:09.87 fO7ynyyP0.net
福井大学子どものこころの発達研究センターの友田明美教授とジョンミンヨン特命教授らは、ADHD(注意欠如・多動症)児の脳構造の解析に人工知能(AI)を導入し、ADHD児には特定の脳部位に特徴があることを高い精度で明らかにした。
ADHDは発達障害の1つで、発症に遺伝要因と脳発達要因があることが知られているものの、そのしくみはよく分かっていない。同グループはこれまでに、ADHD発症をめぐる遺伝的要因と脳発達要因を、
MRI(磁気共鳴画像法)による脳構造・ネットワークの把握によって解明しており、今回、AIを利用することで、脳画像データ診断とADHD児の遺伝的要因との関連を明らかにできると考えた。
検討の結果、脳の148領域のうち眼窩前頭皮質外側など16領域の皮質の厚み、11領域の皮質の面積にADHDの特徴が現れることが判明し、74~79%の精度でADHDの識別が可能であることを見出した。
さらに、これらの脳部位のうち眼窩前頭皮質では、ADHDの要因の1つで、実行機能(作業記憶の苦手さ)に影響しているCOMT遺伝子の多型と脳構造との関連も確認できた。
また、国際的なデータベースで検証したところ、米国・中国のADHD児でも73%の精度で農部位の特徴が確認され、国際的にも応用できる可能性が示唆された。
この検査手法は、測定時間が5分以内と短く、検査中に特定の課題遂行が不要で、被験者への負担が少ない。
今後「MRI撮影により脳科学的にADHDの診断ができる」ことが期待される。

143:実名攻撃大好きKITTY
19/01/06 11:18:34.42 otkpaE7j0.net
国立大学の再編に続き私大にも再編が求められているCHRISTMASグループとは大学の伝統、実力、実績、偏差値の総合ランキングからC:中央、H:法政、R:立教、I:ICU、S:上智、T:東京理科、M:明治、A:青山学院の早慶に次ぐ私立大学群。

144:実名攻撃大好きKITTY
19/01/07 22:11:15.38 9/3tzgi50.net
人工知能(AI)は非常に幅広い概念であり、その定義は絶えず進化している。どんなアルゴリズムでも、コンピューター・プログラムでも、十把ひとからげにAIと呼ばれてしまうこともしばしばだ。
現時点でAIと呼ばれているものは何なのか、究極的に何を目指しているのか考えてみた。
厳密に言うと、人工知能(AI)とは何だろうか。基本的な質問に思えるかもしれないが、その答えは多少複雑だ。
もっとも広義には、AIは、自ら学習して、推論し、行動できる機械を指す。そうした機械は、新たな状況に直面しても、人間や動物と同じように自ら決断を下すことができる。
現在人々がよく耳にするAIの進歩やAIの応用といったことのほとんどは、機械学習というアルゴリズムのカテゴリーを指している。こうしたアルゴリズム は、統計的手法を用いて、莫大な量のデータからパターンを発見する。
そうして発見したパターンを使って予測をする。たとえば、あなたがネットフリックスのどの番組を気に入るかとか、あなたがアレクサ(Alexa)に話しかけたとき、
その話は何を意味しているのかとか、核磁気共鳴画像(MRI)に基づいてがんに罹患しているかどうか、といったことを予測するのだ。
機械学習とその一部である深層学習(これは基本的には強化型機械学習のことである)は信じられないほど強力であり、多くの主要なブレークスルーの基盤になっている。そうしたブレークスルーには、
顔認識や、 非常に本物に近い画像や声の合成、複雑なゲームである囲碁で人間のチャンピオンを打ち負かしてしまうプログラム「アルファ碁(AlphaGo)」などがある。
しかし、これもあり得るべきAIのほんの一部分でしかない。
大きな構想としては、人間の知能を模した、「汎用人工知能」ないし「AGI(artificial general intelligence)」と呼ばれるものの開発が挙げられる。
専門家の中には、十分なデータを用いた機械学習と深層学習によって、いずれはAGIに到達できると考える者もいる。
しかし、大部分の専門家は、AGIに至るには未解明の部分が大きく、まだまだ遥か先のことになると考えている。AIは囲碁をマスターしたかもしれないが、その他の面では今でも幼児よりはるかに能力が劣っている。

145:実名攻撃大好きKITTY
19/01/08 23:46:45.34 q3DX0rAd0.net
2017-2018 「本当に強い大学」総合ランキング <東洋経済>
<教育・研究力><就職力><財務力><国際力>の総合力
01位:東京大学
02位:早稲田大
03位:慶應義塾
04位:京都大学
05位:東北大学
06位:大阪大学
07位:上智大学
08位:名古屋大
09位:九州大学
10位:豊田工業

146:実名攻撃大好きKITTY
19/01/09 06:14:52.71 80Afj8O40.net
理化学研究所(理研)開拓研究本部伊藤ナノ医工学研究室の上田一樹研究員、伊藤嘉浩主任研究員らの研究グループは、両親媒性ポリペプチドでナノサイズの筒状構造体を作製し、その中に抗がん剤を入れ、
筒の両端を半球でキャップした「魚雷型ナノカプセル」を開発しました。
本研究成果は、がん治療をはじめとするさまざまな薬剤体内輸送用カプセルや細胞内への核酸輸送用カプセルとしての応用が期待できます。
アスペクト比[2]を持ったロッド状材料は、高い血中滞留性や細胞内輸送性、細胞内でのエンドソーム[3]脱出性を示すことなどが報告されており、ロッド状のカプセル開発が期待されていました。
しかし、ナノサイズでロッド状の中空構造体を作ることは困難であり、これまで達成されていませんでした。
今回、研究グループは、両親媒性ポリペプチドで形成される筒状構造体の存在下で、球状構造体を作る両親媒性ポリペプチドを自己集合化させることで、ロッド状の魚雷型ナノカプセルの作製に成功しました。
サイズは筒状構造体と球状構造体に由来しており、筒状構造体の部分は加熱によって伸長させることができ、さまざまな長さのナノカプセルを調製できます。
また、この魚雷型ナノカプセルは、球状カプセルと比較して、細胞内に素早く多量に取り込まれやすいことを示しました。
さらに、抗がん剤を内包して担がんマウスに注射することで、腫瘍患部へ素早く薬剤を輸送し、抗がん効果を発揮させることにも成功しました。
本研究は、米国の国際科学雑誌『ACS Nano』掲載に先立ち、オンライン版(1月4日付け)に掲載されました。
これまでにも、アスペクト比を持つロッド状の材料が、球状の材料とは異なる組織集積を示すことが報告されています。
本研究で開発した「魚雷型ナノカプセル」を用いることで、従来の球状カプセルでは困難であった、がん治療をはじめとするさまざまな薬剤体内輸送用カプセルや細胞内への核酸輸送用カプセルとしての応用が期待できます。

147:実名攻撃大好きKITTY
19/01/10 19:45:20.39 xLq7Mxs00.net
IBMは、科学やビジネスでの利用を目的として設計された汎用近似超伝導量子コンピューティング統合システム「IBM Q System One」を開発したこと、
ならびに2019年後半に米ニューヨーク州ポキプシーに企業顧客向け「IBM Q Quantum Computation Center」を開設する計画を発表した。
IBM Q System Oneは厚さ約1.3cmのガラスを使った全辺約2.7mのケースが採用されており、ダウンタイムを最小限に抑えながらシステムのメンテナンスとアップグレードの作業を簡素化するために設計された
「ロト・トランスレーション(roto-translation)」と呼ばれる、2つの転位軸を中心とするモーター駆動の回転によって開く、密閉された高気密の筐体を形成しているという。
また、一連の独立したアルミニウムとスチール製のフレームがシステムの低温保持装置、制御電子回路、外装ケーシングを1つにまとめながらも分離する役割を果たし、
「位相ジッター」や量子ビットのデコヒーレンスにつながる可能性のある振動干渉を回避する役割を担うとしている。
連携して動作するよう最適化された統合アーキテクチャに複数のコンポーネントを組み込む従来型のコンピュータと同様のアプローチを、IBM Q System Oneでは採用しているとIBMでは説明しており、
すでに利用可能な先端のクラウド・ベース量子コンピューティング・プログラムとして連携して機能する、以下のような複数のカスタム・コンポーネントで構成されているとする。
・再現性を持つ予測可能な良質の量子ビットを生成できる、安定性と自動較正機能を備えた量子ハードウェア
・継続的に低温の分離された量子環境をつくり出す超低温工学技術
・大量の量子ビットを精密に制御するためのコンパクトなフォーム・ファクターを採用した高精度エレクトロニクス
・システムの正常性を管理し、ダウンタイムを発生させることなくシステムをアップグレードできる、量子ファームウェア
・安全なクラウド・アクセスと、量子アルゴリズムのハイブリッドな実行環境を提供する従来型のコンピューティング

148:実名攻撃大好きKITTY
19/01/11 04:20:01.74 2ESppzFX0.net
中部大学や富山大学、きのこメーカーの雪国まいたけなどの研究グループが、マイタケがノロウイルスの感染症に有効だということを突き止めた。
マイタケを食べることで免疫力が高まり、体内のウイルスが減ることをマウスによる動物実験で確認。人間でも発症抑制や早期回復が期待できるという。
子どもや高齢者らに食べてもらうことで、感染症の流行を抑えられるとしている。
ノロウイルスは、食中毒を引き起こし、冬に流行することが多い。感染力が強く、高齢者では重症化することが多い。
ワクチン開発が難しく、病院や学校、調理施設などでの対策は手洗いやうがい、食品の加熱処理などが主体となっている。
研究グループは、マウスに1日当たり5ミリグラムの乾燥マイタケを与え、1週間後にノロウイルスを接種した。その後もマイタケを食べさせ続けると、
ふん中のウイルスが減り、腸内のウイルスも早期に消えた。マウスの免疫機能が低下した時に、再びウイルスの数が増える効果も確認できた。
マウスを使った実験は、人間と近い結果が得られるという。マウスが食べた量は、人間に換算すると乾燥していないマイタケ数グラムにとどまり、無理なく食べられる量だとしている。
研究グループは今後、詳しいメカニズムを解明する考え。同社は「ウイルスが体内から早く消えるので、流行の抑制につながる。
子どもや高齢者はもちろん、デイサービス施設といった施設の職員にも予防的に食べてもらえれば、食中毒のリスク軽減に有効ではないか」と強調する。

149:実名攻撃大好きKITTY
19/01/12 05:47:49.72 G16JOm+F0.net
人のiPS細胞(人工多能性幹細胞)から特殊な免疫細胞を作り、顔や首にできる「頭頸部とうけいぶがん」の患者に投与する臨床試験(治験)を理化学研究所と千葉大学のチームが年内にも始める計画であることがわかった。
免疫力を高めてがん細胞の縮小を目指す治療法で、iPS細胞を使ったがん治療の治験は国内では例がないという。
頭頸部がんは、鼻や口、喉、あご、耳などにできるがんの総称で、日本ではがん全体の5%程度を占める。
治験を計画しているのは、理研生命医科学研究センターの古関明彦・副センター長、岡本美孝・千葉大教授(頭頸部腫瘍学)らのチーム。
計画では、健康な人のiPS細胞から、免疫細胞の一種「ナチュラルキラーT(NKT)細胞」を作製。この細胞をがん患部につながる血管に注入する。
対象は手術などが困難な再発患者3人。最初に3000万個を注入し、副作用などを見ながら細胞数を変えて計3回投与する。2年かけて安全性や効果を調べる予定。

150:実名攻撃大好きKITTY
19/01/14 01:25:52.13 QlnX436O0.net
東京大学の研究グループは、細胞が遺伝子のコピー数を数え安定数を維持する仕組みを持っていることを初めて明らかにした。
生物は、さまざまなタンパク質を合成することで細胞の機能を維持している。そのため、タンパク質合成を担うリボゾームを大量に安定供給しなければならない。
リボゾームはタンパク質とリボゾームRNAから構成され、多量のリボゾームRNAの供給には、それをコードするリボゾームRNA遺伝子が同じ遺伝子の反復(リピート)遺伝子として安定に保持される必要がある。
しかし、リピート遺伝子は減少しやすい性質を持っているため、細胞がリボゾームRNA遺伝子のコピー数をどのように一定に保っているのかは長い間謎だった。
本研究グループは、Sir2タンパク質の量がリボゾームRNA遺伝子のコピー数に応答して変化する点に着目した。
通常、Sir2はリボゾームRNA遺伝子のリピート内の増幅機構を抑えてリピートを一定に保っているが、RNA遺伝子のコピー数が減少すると、SIR2遺伝子の発現が抑制されるという。
この発現調節機構を詳細に解析した結果、UAFという因子がリボゾームRNA遺伝子のコピー数を数える役割を持ち、コピー数の減少に応じてSir2の量を抑える機能を持っていることを発見した。
Sir2の量が減少すると、抑えられていたRNA遺伝子の増幅機構が“ON”となってコピー数の回復が促され、コピー数が十分に回復するとSIR2遺伝子の抑制が解除され、再び十分な量のSir2が供給されることでコピー数が一定に保たれるというしくみだ。
リボゾームRNA遺伝子のコピー数は、細胞の老化やがん化によって変動することが知られている。
本成果は細胞がリボゾームRNA遺伝子を安定に維持する機構を解明したもので、将来的にこれらの予防と治療に繋がると期待される。

151:実名攻撃大好きKITTY
19/01/15 06:52:07.42 E8gkWj3i0.net
サイト「Vouchercloud」がノーベル賞受賞者数と国民の平均IQ、学校の成績といった3つの評価基準で評価した国のランキングで、日本が首位に輝いた。
日本は学校の成績では5位、ノーベル賞受賞者数と平均IQで6位を占めた。
ロシアは6位だった。ノーベル賞受賞者数ではロシアは8位に入り、学校の成績では6位となった。国民の平均IQではロシアは32位だった。
ランキング上位5カ国はうえから順に日本、スイス、中国、アメリカ、オランダとなった。

152:実名攻撃大好きKITTY
19/01/16 07:40:18.49 OtxVQtQK0.net
京都大学の小川誠司教授らを中心とする研究チームは、食道がんが高度の飲酒歴と喫煙歴を有する人に好発することに着目し、一見正常な食道に生じている遺伝子変異を、最新の遺伝子解析技術で詳細に解析し、
がんが高齢者で発症するメカニズムの一端を解明することに成功した。
研究成果は、国際科学誌「Nature」にオンライン掲載された。
がんの70%は65歳以上の高齢者に発症するが、その理由ははっきりしない。また、喫煙や飲酒といった生活習慣ががんの発症に関係することもよく知られているが、
これらの因子が加齢と関連してどのようにがんの発症に関わるかについても解明は進んでいない。
研究グループは、様々な年齢、喫煙歴・飲酒歴を有する被験者から内視鏡下で食道の上皮を採取し、次世代シーケンサーを用いて解析した。
その結果、食道上皮は、食道がんで頻繁に認められる遺伝子の変異を獲得した細胞が、加齢とともに徐々に増えていき、70歳を超える高齢者では全食道面積の40~80%がこのような細胞で置き換わることがわかった。
こうした食道上皮の異常な細胞による「再構築」は、すでに乳児の時期から始まっており、全ての健常人で例外なく認められたが、高度の飲酒と喫煙歴のある人では、この過程が強く促進され、
しかも、がんで最も高頻度に異常が認められるTP53遺伝子や染色体に異常を有する細胞の割合が顕著に増加することが明らかになった。
これらの結果は、なぜがんが高齢者に好発するのか、また、それがどのようにして飲酒や喫煙といったリスクによって促進されるのかについて、重要な手がかりを与えるものと期待される。

153:実名攻撃大好きKITTY
19/01/20 16:05:01.74 dFBYGR/M0.net
どんなに静かな日でも、この世界は音に満ちている。鳥のさえずり、風にそよぐ木の葉、忙しく働く虫の羽音。捕食者と獲物は、どちらも互いの存在に耳を澄ます。
音は生命にとって、またその生き残りにとって、とても基本的な要素だ。そこで、イスラエルにあるテルアビブ大学の研究者リラク・ハダニー氏は疑問に思った。
「音を感知できるのは動物だけなのだろうか?植物も感知できるとしたら?」 
この仮説を検証した結果が、論文投稿するサイト「BioRxiv」に発表された。それによると、少なくともこの実験では、植物には音を聞く能力があるという結果が出た。それは植物の進化に有利に働く能力だった。
ハダニー氏の研究チームがマツヨイグサ属の花(Oenothera drummondii)を使って実験したところ、花粉を媒介するハチの羽の振動を感じ取ってから数分のうちに、
蜜の糖度が一時的に高くなったことがわかった。つまり、花が耳の役割をもち、ハチの羽音の特定の周波数だけを拾って、風などの関係ない音を無視していた。
進化論者として、ハダニー氏は音が自然界の普遍的な資源であることに気が付いた。そうであれば、植物が音を利用しないのは、資源を無駄にしていることになる。
動物と同じように植物も音を聞き、それに反応する能力を備えていれば、自分の遺伝子を後世に残す確率を上げられるはずだ。

154:実名攻撃大好きKITTY
19/01/20 16:05:51.96 dFBYGR/M0.net
植物にとって、授粉は繁殖のカギを握っている。そこで、ハダニー氏らはまず花を研究することにした。
テルアビブのビーチや公園に自生するマツヨイグサを研究対象に選んだのは、開花期間が長く、計測可能な量の蜜を生産するためだ。
研究チームは、マツヨイグサに5種類の音を聞かせた。無音、録音したミツバチの羽音、コンピューターで生成した低周波音、中周波音、そして高周波音だ。
すると、振動を防ぐガラス瓶に入れられて無音の状態にさらされた花は、蜜の糖度に目立った変化を起こさなかった。
高周波音(15万8000~16万ヘルツ)と中周波音(3万4000~3万5000ヘルツ)を聞かされた植物にも変化はなかった。
ところが、ハチの羽音(200~500ヘルツにピーク)と、それと似た低周波音(50~1000ヘルツ)を聞かされた植物は、音を聞かされてから3分以内に、12~17%だった蜜の糖度を20%まで上昇させた。
蜜が甘くなれば花粉を媒介する昆虫を多く引き寄せ、授粉の成功率を高めるのだろうと、研究チームは考えている。
実際、野外での観察でも、いちど花粉媒介者が訪れた花に次の花粉媒介者が近づく確率は、6分以内で9倍以上高くなることを彼らは確かめた。
「仮説通りの結果が出たときには、とても驚きました」と、ハダニー氏はいう。
「条件や季節を変えて、室内と室外で育った植物の両方で実験を繰り返した後、私たちはこの研究結果に自信を持っています」

155:実名攻撃大好きKITTY
19/01/21 19:34:37.08 ck/kvHB50.net
欧州原子核研究機構(CERN)が超大型加速器の建造を目指す。スイスのジュネーブ近郊にある素粒子物理学を研究するCERNは、大型ハドロン衝突型加速器(LHC)に代わる、新たな加速器の建造計画を明らかにした。
CERNはLHCの4倍の大きさを持つ次世代円形衝突型加速器(FCC:Future Circular Collider)の設計報告書を公開した。
加速器は粒子をループ内に驚異的な速度で送り込み、粒子同士を衝突させて発生する放射性降下物を研究者が分析できるようにする機器である。
今回明らかになったFCCの設計は全長約100キロメートル。最大出力時にはLHCの10倍のエネルギーで粒子を衝突させられる。
LHCの最大の成果は、すべての物質に質量を与えるという、かつては理論上の粒子だったヒッグス粒子の発見だった(ニューヨーク・タイムズ紙のアニメーションがとても分かりやすく示している)。
CERNの物理学者たちは、FCCによってヒッグス粒子の性質をより詳しく調査できると期待している。それだけではなく、FCCは未知なる物理学の扉を開き、
宇宙に関していまだ答えの出ていない大きな疑問(暗黒物質は何からできているのか、なぜ物質よりも反物質が存在するのかといった、現在では見当も付かないこと)の解決にも貢献するだろう。
最大の問題は、物理学の「標準モデル」では宇宙をうまく説明できないことだ(たとえば、重力をうまく説明できない)。だが、今のところLHCは代替モデルのヒントを案出できていない。
FCCに関する今回の報告書によると、FCCには過去5年間で150を超える大学から1300人以上が関わっている。
FCCの計画が順調に進めば、2040年までには運用が開始されることになる。トンネルの建造コストは57億ドルになると推定されている。
さらに、初期加速器に46億ドル(レプトンと呼ばれる粒子を衝突させる)、陽子を衝突させるための最終加速器に170億ドルが必要になるという。
CERNのファビオラ・ジャノッティ所長は声明で次のように述べている。
「今回のFCCのコンセプチュアルな設計報告はすばらしい成果です。物理学の根本的な知識が向上し、多くの科学技術者の進歩に貢献し、社会に広く影響を与えるFCCの非常に大きな可能性を示すものです」。

156:実名攻撃大好きKITTY
19/01/23 05:51:11.73 6amjLHwQ0.net
産業技術総合研究所の研究グループは、浜松医科大学、名古屋工業大学、東京農業大学と共同でシオカラトンボが分泌する紫外線反射ワックスの主成分を同定。
ワックスを化学合成し紫外線反射能と撥水性を実現した。
地球上のさまざまな動物や植物は体表で紫外線を反射する。これは視覚によるコミュニケーションや紫外線からの防御に重要とされる。
しかし、紫外線反射物質の化学組成や紫外線反射構造の産生に関わる遺伝子に関しては不明点が多かった。研究グループは今回、シオカラトンボの成熟オスが分泌する紫外線反射ワックスの研究に取り組んだ。
その結果、主成分は3種類の極長鎖メチルケトンと4種類の極長鎖アルデヒドと判明。このような主成分のワックスは他の生物には見られず、シオカラトンボに特殊な組成であった。
また、近縁種の分析によりワックスの成分と反射率はトンボの種や雌雄、腹部の領域によって異なっていた。日向で活動する種ほど紫外線反射率が大きい傾向があり、生息環境や行動との関連性が見られた。
また、極長鎖メチルケトンを化学合成して再結晶化させると、トンボの体表面とよく似た微細構造が自己組織的に生じ、強い紫外線反射能や撥水性が再現された。
さらに、解析によりワックス産生に強い相関のあるELOVL17遺伝子を半成熟オスの腹部背側で同定。
この遺伝子は極長鎖脂肪酸の合成に関わる遺伝子ファミリーに属しており、紫外線反射ワックス合成を担う遺伝子の有力候補と考えられる。
紫外線反射ワックスは将来的に生物由来の新素材として利用できる可能性がある。
今後は、安定性や抗菌性などを含めたシオカラトンボの紫外線反射ワックスの生態学的特徴を詳細に調べるとしている。

157:実名攻撃大好きKITTY
19/01/24 06:40:13.89 Owpqd2bl0.net
水星内部のダイナモ作用のシミュレーション研究から、水星磁場の「棒磁石」が中心から北にずれている理由が解明された。
中心核内部の磁場が自己調整機構によって対流をコントロールすることで、自発的に生成・維持されているという。
2008年、NASAの水星探査機「メッセンジャー」の観測により、水星が地球のような固有磁場を持つことが明らかになった。
大規模な固有磁場は、水星内部の中心核のダイナモ作用によって磁場が作られている証拠となるため、この発見は水星の起源および進化を明らかにするうえで重要な成果であった。
さらにその後の観測から、水星磁場の双極子(棒磁石)が北に大きくずれていることもわかった。地球磁場では、双極子はほぼ地球の中心にある。
この双極子のずれはメッセンジャーの観測成果の中でも屈指の重要な発見といわれるが、その原因は一切明らかになっていない。
九州大学の高橋太さん、東京大学地震研究所の清水久芳准さん、東京工業大学理学院の綱川秀夫さんたちの共同研究グループは、水星中心核の熱化学的状態を模した最新の実験や理論計算の結果をもとに、新たな水星内部構造モデルを作成した。
このモデルを「ダイナモモデル」に組み入れ、水星中心核の対流とそれに伴うダイナモ作用(天体が大規模な磁場を生成・維持するためのメカニズム)を数値的にシミュレーションしたところ、特定のモデルについて、
北にずれる双極子をはじめとする水星磁場の特徴を全て再現するシミュレーション結果が得られた。
さらに詳細な解析の結果、中心核の対流で作られた磁場が、電磁場中で運動する荷電粒子、電流に作用する力である「ローレンツ力」を通じて対流構造を調節することによって、
北にずれた双極子を自発的に生成・維持していることが明らかになった。研究グループでは、これを「自己調整」(self-regulation)と命名した。
地球磁場と水星磁場の相異を明らかにすることは、水星のみならず地球を理解することにもつながる重要な研究テーマだ。

158:実名攻撃大好きKITTY
19/01/25 05:17:40.55 EV9fig3I0.net
大分大学は17日、人工知能(AI)を使って内視鏡手術を補助するソフトの検証実験に成功したと発表した。
これまで熟練外科医の経験で判断していた作業がAIによって視覚化できるようになることで、手術の安全性が高まると期待されている。大分大によると、世界でソフトの検証実験に成功した報告例はないという。
ソフト開発は日本医療研究開発機構(AMED)の「未来医療を実現する医療機器・システム開発事業」の一環で、大分大と福岡工業大、精密機器メーカーのオリンパスが共同で取り組んでいる。
内視鏡手術が最も普及している胆のう摘出手術で進めている。胆のう周辺は胆汁が通る管や臓器などが入り組んでいて、摘出手術では切除箇所を正確に判断することが求められる。
手術件数は国内で年間約12万件あり、その9割を内視鏡手術が占めている。
切除する箇所を間違え臓器を損傷させる事例は約600件(0・5%)発生し、そのうち半数は執刀医の判断ミスという。
開発には大分大や日本内視鏡外科学会が持つ約100症例、数万枚の手術画像をAIに入力し、胆のう周辺の臓器などの位置を学ばせた。12月に大分大病院で行った50代男性の胆のう摘出手術でソフトを使用したところ、正確に位置を判別したという。
実用化には国の認可が必要になるが、AIに画像を覚え込ませるノウハウを獲得したことで大きく前進した。今後は胃や大腸の手術のソフト開発につなげる予定。
会見した大分大医学部の猪股雅史教授は「来年中のソフト販売を目指して、まずは胆のう摘出手術でさらに検証実験を重ねて正確性を高めたい」と話した。 

159:実名攻撃大好きKITTY
19/01/25 20:16:57.17 EV9fig3I0.net
億光年彼方で発生したガンマ線バーストのスペクトル解析や理論計算から、ガンマ線バーストを引き起こした極超新星に光速の30%以上もの高速成分が付随することなどが明らかになった。
極超新星が光速ジェットにより起こる爆発現象であるという理論を支持する成果である。
宇宙で最も高エネルギーの爆発現象であるガンマ線バースト(とくに継続時間が数秒以上のもの)は、太陽が100億年かけて放出するエネルギーを軽々と上回るほどの莫大なエネルギーが数秒~数十秒程度の間に放出される。
そのうち一部のガンマ線バーストは、超新星を伴って現れることが知られている。そのような超新星には、高速膨張する超新星放出物質によって作られる性質が見られることから、通常の超新星の10倍以上の爆発エネルギーを持つ「極超新星」と解釈されている。
標準的なモデルでは、ここまで激しい超新星爆発を説明することができない。そのため、非常に高速で回転するなど特殊な条件を満たした星が、
一生の最期に中心部でブラックホールか非常に磁場の強い中性子星を形成し、それに伴って光速に近い速度のジェットが形成されるというモデルが提唱されている。
このモデルでは、ジェットのエネルギーの大部分が星全体を吹き飛ばすこと(極超新星の発生)に使われ、一部はほぼ光速に近い速度を保ったまま星を突き抜けてガンマ線を放出すること(ガンマ線バーストの発生)が示されている。
この仮説が正しければ、光速に近い速度のガンマ線バーストのジェット成分と光速の10%程度の速度を示す極超新星成分のほかに、光速の数十%程度の速度の「コクーン」(cocoon:繭)が存在すると予測されるが、これまでの極超新星の観測でコクーン成分は確認されていなかった。
京都大学の前田啓一さん、スペイン・アンダルシア天体物理学研究所のLuca Izzoさんたちの研究グループは、口径10mのスペイン・カナリア大望遠鏡と口径8mのチリ・VLT望遠鏡を用いて、可視光線波長におけるGRB 171205Aの詳細な追観測を即座に開始した。
すると、ジェットとは異なる、主に可視光線で光る成分が爆発直後から存在することが確認された。

160:実名攻撃大好きKITTY
19/01/26 15:00:09.77 Wsn3z2nt0.net
数学の超難問「リーマン予想」を証明したと発表した、英エディンバラ大名誉教授のマイケル・アティヤ氏が、1月11日に亡くなった。
論文は撤回され、「証明」は幻に終わった。「英国でニュートン以来の偉大な数学者」とたたえられたアティヤ氏とは、どんな人だったのか。
アティヤ氏は1929年、英国・ロンドンで生まれた。公表された資料によると、幼少期は父の仕事の関係でスーダンで過ごし、16歳で英国に戻ってからは数学に没頭した。
数学者の妻と結婚し、プリンストン高等研究所やオックスフォード大などで教授を務めた。
専門は、図形や空間の性質を研究する幾何学やトポロジー。数学者として名声を勝ち取ったのは、1960年代に発表した「アティヤ=シンガーの指数定理」の証明だった。
解析学と幾何学という異なる体系同士を結びつける業績で、弦理論や量子論など物理への応用も広がった。「20世紀の数学の金字塔」と高く評され、超弦理論を先導するプリンストン高等研究所のエドワード・ウィッテン氏ら多くの物理学者に影響を与えた。
この業績でフィールズ賞(66年)やアーベル賞(2004年)などを受賞。サーの称号を与えられ、核廃絶をめざす世界の科学者が集まる「パグウォッシュ会議」の会長も務め、平和活動にも取り組んだ。
晩年は、世界最古の学会とされる英王立協会の会長などの要職を務めながらも、研究の意欲は衰えなかった。リーマン予想もその一つだった。

161:実名攻撃大好きKITTY
19/01/27 02:08:20.45 CoQN9ytU0.net
ハーバー・ボッシュ法とは鉄を主体とした触媒上で水素と窒素を反応させ、アンモニアを生産する方法です。
1906年に開発されたこの方法は、1世紀以上が経過した現在でも肥料生産をはじめとするさまざまな工業プロセスに使用されており、21世紀の課題である食料とエネルギーの問題についても、救世主となり得るとされています。
ヨーロッパの肥料産業団体であるFertilizers Europeは、「Feeding Life 2030」という報告書の中で増加する世界の人口を養う食料を効率的に生産する問題と気候変動への取り組み、そしてエネルギーを生産および輸送する新しい方法について述べています。
小麦をはじめとする農作物を育てるためには、窒素分を含む肥料を十分に供給することが重要です。
ハーバー・ボッシュ法は窒素化合物であるアンモニアを工業的に、大規模に生産することが可能であり、世界中の人口を養うために必要不可欠な技術となっています。
Fertilizers Europeによると、窒素肥料によって生産された食料は世界人口のうち50%を養っているそうです。
しかし、ハーバー・ボッシュ法は大量のエネルギーを消費する手法でもあります。世界で消費されているエネルギーの2%はハーバー・ボッシュ法の反応に使用されており、世界の二酸化炭素排出量のうち1%を占めているとのこと。
そんな中、アンモニアを「風力や太陽光などの再生可能エネルギーを利用して生産した電力を保存する燃料電池」として利用する方法が、オーストラリアのモナッシュ大学で研究を行う化学者のDouglas MacFarlane氏によって考案されました。
再生可能エネルギーによって作った電気を用いて窒素ガスと水を反応させ、ガス化したアンモニアを発生させることで、電気エネルギーをアンモニアとして保存することが可能になるとのこと。
ガス化したアンモニアは簡単に冷やして液化することができ、液体燃料としての輸送も簡単だそうで、MacFarlane氏は「液体のアンモニアは液体のエネルギーのようなものです」と語っています。
オーストラリア政府は100億ドル(約1兆1000億円)規模の風力・太陽光発電施設を西オーストラリアに建設する計画を持っており、このプロジェクトで生産される9000MW(メガワット)ともいわれるエネルギーの一部が、アンモニアに変換される予定だそうです。

162:実名攻撃大好きKITTY
19/01/28 06:33:00.85 AyGf5XNz0.net
48年前にアポロ14号で月面に着陸した飛行士が持ち帰った岩石のサンプルが、実際には地球由来のものであったとする研究論文が、このほど科学誌に掲載された。
彗星(すいせい)か小惑星が地球に衝突した衝撃で岩石が宇宙空間へと飛ばされ、偶然その先にあった月に激突したという。
当該の岩石には石英、長石、ジルコンといった鉱物が含まれている。これらは地球なら非常にありふれた鉱物だが、月の地質における含有量はあまり多くない。
また岩石が形成された温度や環境を分析したところ、月ではなく地球の特徴との関連を示す結果が得られた。岩石の結晶化は地球がまだ若かった40億~41億年前に、地表から約20キロの深さで起こったという。
当時の地球には小惑星が複数回衝突していたことから、岩石は1度もしくは数度の衝突で地表に露出し、別の衝突によって大気圏外に弾き飛ばされたと考えられる。その後、現在の3分の1の距離にあった月にぶつかったと研究者らはみている。
月に激突した岩石は一部を溶解させながら月面下にめり込んだが、2600万年前の小惑星の衝突で再び月面に姿を現した。
今回の研究を主導した月の専門家、デービッド・クリング氏は、地球の岩石が宇宙空間へ飛び出して月に激突したとする分析結果について、地質学者の中には異論を唱える向きもあるだろうと認めつつ、
度重なる小惑星の衝突にさらされていた誕生直後の地球の状況を考慮すればそこまで驚くような話ではないとの見解を示した。

163:実名攻撃大好きKITTY
19/01/28 06:54:24.25 AyGf5XNz0.net
行動・思考・記憶に影響を及ぼすアルツハイマー病に、世界で3000万人以上が悩まされています。その発症にはヘルペスウイルスの関与が疑われていますが、これとは別に、「歯周病菌」の関わりを主張する論文が学術誌・Science Advancesに掲載されました。
この論文は製薬会社・Cortexyme(コルテキシム)の共同創業者で精神科医のステファン・ドミニー氏や、大学院生としてアルツハイマー病を研究していたケイシー・リンチ氏らによって発表されたもの。
コルテキシムの研究チームはヨーロッパ、アメリカ、ニュージーランド、オーストラリアの研究所と協力して、死亡したアルツハイマー病患者の脳から歯周病菌ポルフィロモナス・ジンジバリス(P.ジンジバリス)が見つかるという従来からの報告内容を確認した上で、
存命のアルツハイマー病患者の脊髄分泌液からP,ジンジバリスのDNAを発見しました。さらに、54例のアルツハイマー病患者の脳のうち96%からP.ジンジバリスの生み出す有毒酵素「ジンジパイン」が見つかりました。
歯周病とアルツハイマー病の関連性を調べているコロンビア大学の神経内科医ジェームズ・ノーブル氏は、今回のコルテキシムによる研究が示したP.ジンジバリスの数が「これまでで最大」であり「明らかに包括的なアプローチです」と述べています。
一方、ハーバード大学付属マサチューセッツ総合病院のロバート・モイアー氏は、P.ジンジバリスがアミロイドβタンパク質の蓄積や神経変性に関与している可能性は高いと認めつつも、
P.ジンジバリスやジンジパインがアルツハイマー病を引き起こす直接の原因であるという見方には懐疑的。
実際、歯周病とアルツハイマー病の関連を調べる他の研究では、必ずしもアルツハイマー病の患者からP.ジンジバリス、およびジンジパインが見つかっているわけではないとのこと。
ヘルペスウイルスが原因なのか、P.ジンジバリスなのか、それともさらに他の要因があるのかはまだはっきりしませんが、ノーブル氏は「アルツハイマー病のリスクを軽減したいと考えるなら、とりあえずは歯磨きをすることです」とコメントしています。

164:実名攻撃大好きKITTY
19/01/29 06:38:42.22 qAK9aKnh0.net
野村総合研究所が4年前、英オックスフォード大と共同研究した試算によると、2030年ごろ、日本の労働人口の49%が人工知能(AI)やロボットに代替される可能性があるという。
601種の職業ごとに、自動化される確率をはじき出した。独立行政法人の労働政策研究・研修機構が「職務構造に関する研究」(12年)で報告している職業を対象にした。
最も置き換えられやすいのは電車の運転士―。
自動化の確率は99・8%だった。決まった時間に決まったルートを運行するため、不測の事態が起きにくいと考えられるためだ。すでに東京臨海部を無人で走る新交通システム「ゆりかもめ」などの実例がある。
似たような職業として路線バスやタクシーの運転手が上位に入っている。いずれも各地で自動運転の実証実験や導入検討の動きがある。

165:実名攻撃大好きKITTY
19/01/30 05:40:14.10 jwMdYhY20.net
音声をレーザーでこっそり送信、MITの研究チームが開発
数メートル離れたところから特定の個人に的を絞り、周囲の人には聞こえないような方法で静かにメッセージを送信する。
マサチューセッツ工科大学(MIT)の研究チームが、そんなレーザーの利用方法を開発した。
この手法ではまず、光を吸収した空気中の水蒸気が音波を形成する「光音響効果」を利用する。研究チームは、レーザー光線を利用して、
60デシベル(およそBGMやレストランでの会話レベルの音量)の音を2.5メートル離れたところに立っている人に的を絞って送信した。
研究チームは次に、レーザー光線の出力を変調してメッセージを符号化した。これによって、より静かで明確にメッセージを伝えることができた。研究チームはこの手法を使って、音楽や録音されたスピーチなどをすべて会話時の音量(60デシベル)で発信した。
「この手法なら、比較的乾燥した状況でも、うまくメッセージを伝えられる可能性があります。ほとんどの場合空気中には少量の水分が常にありますし、人の周りは特にそうですから」と、研究チームのリーダーであるチャールズ・M・ウィン博士は記者発表で述べている。
研究の詳細は、米国光学会の学術雑誌『オプティックス・レターズ( Optics Letters)』に掲載された。
理論的には、受信機が無くてもメッセージをある程度離れた、特定の個人に直接送信が可能となる。
研究チームは、この技術を屋外で、より離れたところにいる人にも使用できるように計画中だ。
軍事目的やスパイ活動に利用されることは十分あり得るし、もちろんピンポイント・ターゲティング広告の不安も常につきまとう。

166:実名攻撃大好きKITTY
19/01/31 00:09:55.36 vXudKiWw0.net
国立研究開発法人「海洋研究開発機構」(神奈川県横須賀市)と島津製作所(京都市)が、防衛省の研究資金をもとにする「安全保障技術研究推進制度」を活用して、水中で光無線通信を安定させる新技術を開発し、今年4月に通信装置を製品化することがわかった。
2015年度に始まった同制度を利用した研究成果の実用化は初めて。
水中の光無線通信装置は、直径15センチ、長さ30センチの円筒形。島津製作所が、海底油田探査に使う無人潜水機(潜水ドローン)などのメーカー向けに発売する。
最長10メートルの距離で毎秒最大100メガ・バイトのデータを送受信できる。20年春までに通信距離を100メートルまで延ばす予定だ。
先行する既製品は単一の波長を使っており、水が濁ると通信が不安定になる課題があった。海洋機構が制度の研究費計6500万円を活用して研究し、島津製作所が協力。
水中を透過する青、緑、赤の3種類の半導体レーザー光を水の濁り具合によって変更し、大量のデータを送る技術を確立した。

167:実名攻撃大好きKITTY
19/02/02 06:38:51.64 3gaY3/2s0.net
柴山昌彦文部科学相は1日、大学など高等教育の中長期的な改革案「柴山イニシアティブ」を公表した。
教育面では人工知能(AI)時代を見据え、データサイエンス教育などを全学部で必修にすることを検討。研究力の向上や私立大のガバナンス強化策も盛った。
改革案では社会の変化に応じた教育を掲げた。AIなどの先端技術が幅広く活用され始めたことを受け、文系を含む全学部で数理やデータサイエンスを必修にすることを目指す。
取りたい学位に応じて学部学科の枠を超えて授業を受ける「学位プログラム」を導入し、柔軟な学びを実現する。
ガバナンスの強化では、私立学校の運営を改善する。学校法人の監査役である監事の機能を充実させ、理事の違法行為を差し止めるために裁判所に仮処分を申し立てることを可能にする。
文科省は開会中の通常国会に私立学校法の改正案を提出する方針だ。
研究力向上に向けては若手研究者への重点的な支援、研究者の流動性、国際性を高めるとした。博士課程への進学支援にも力を入れる。

168:実名攻撃大好きKITTY
19/02/04 08:24:34.22 cynauGam0.net
重力レンズ効果によって複数像に見えるクエーサーを利用して、宇宙の膨張率を表すハッブル定数を推定した研究結果が発表された。
【2019年1月29日 カリフォルニア大学ロサンゼルス校】
宇宙がどのくらいの速度で膨張しているのかを表す「ハッブル定数」は、遠方銀河の大きさや宇宙の年齢を決定するうえで重要な値だ。
様々な観測によってその正確な値を知る研究が続けられており、推定値は67-73km/s/Mpc(1メガパーセク(約326万光年)離れた2点間の距離が毎秒67-73km広がる)の範囲にあるものの、確実な答えはまだ得られていない。
ハッブル定数を導出する方法のほとんどは、天体までの距離と、その天体の後退速度(私たちから遠ざかる速度)の2つの情報を元にしている。
米・カリフォルニア大学ロサンゼルス校のSimon Birrerさんたちの研究チームは、これまでにハッブル定数の距離の計算に利用されていない光源として、クエーサーを用いた研究を行った。
クエーサーとは、中心の大質量ブラックホールによって莫大なエネルギーを中心部から放射し明るく見える銀河である。
クエーサーと私たちとの間に別の銀河が存在すると、その中間の銀河の質量が生み出す重力レンズ効果によって、クエーサー像が複数に見えることがある。
もしクエーサーの明るさが変動すると、レンズ効果を受けた像の明るさも変わるが、地球まで届く光の経路が異なるため、それぞれの像の明るさは同時ではなく時間差で変動する。
この時間差の情報などを元にすると、クエーサーと中間の銀河までの距離を推定することができるので、そこからハッブル定数を計算できる。
ハッブル宇宙望遠鏡やジェミニ望遠鏡、ケック天文台の観測データなどを用いた研究の結果、Birrerさんたちはハッブル定数の値を72.5km/s/Mpcと導き出した。
今回の方法の利点は、他の方法とは独立に、かつ他の方法を補うような形で、ハッブル定数を測定できるというところにある。
研究チームではすでに四重クエーサー像を40個も見つけており、これらを対象とした解析からハッブル定数の精度向上を目指している。

169:実名攻撃大好きKITTY
19/02/05 20:32:45.29 KaMFPPY10.net
1970年に開発された除草成分「グリホサート」は半世紀近くにわたって世界中で使われていますが、近年グリホサートに対して耐性を持つ雑草が増えていることが問題になっています。
そのため、世界中の科学者がグリホサートに代わる除草成分を追い求めています。そんな中、エバーハルト・カール大学テュービンゲンの研究者が、シアノバクテリア(藍藻)から合成される希少糖に除草作用があることを発見しました。
好気性の原核生物であるシアノバクテリアは、光エネルギーを化学エネルギーに変換することで空気中の二酸化炭素や水から酸素と糖類を生成する「光合成」を行うことで知られていて、
植物が持つ葉緑体はシアノバクテリアが細胞内に共生した結果であるという考えが定説になっています。また、シアノバクテリアはおよそ27億年前~35億年前に酸素を作り出すことで現在に近い大気組成を作り出したともいわれています。
エバーハルト・カール大学テュービンゲンの研究チームは淡水に生息するシアノバクテリア(Synechococcus elongatus)の培養物から、希少なデオキシ糖である7-デオキシセドヘプツロース(7dSh)という単糖を単離し、その分子構造を特定しました。
通常、糖類は成長のためのエネルギーとして利用されますが、7dShは代謝拮抗(きっこう)剤としての作用があり、芳香族アミノ酸を生合成するシキミ酸経路内で使われる酵素の3-デヒドロキナ酸シンターゼ(DHQS)の働きを阻害することが判明しました。
シキミ酸経路は、生物にとって極めて重要なアミノ酸であるフェニルアラニンやトリプトファンを生合成するため、阻害されると生物の成長自体も阻害されます。また、植物や微生物の大半がこのシキミ酸経路を持つものの、動物は持ちません。
そのため、このシキミ酸経路を阻害することで動物への影響を少なく抑えながら植物の生長を抑えることが可能になるというわけです。
今回発見された7dShはグリホサートと同じようにシキミ酸経路を阻害するため、動物には影響を与えず安全性の高い「ポストグリホサート」として期待できます。

170:実名攻撃大好きKITTY
19/02/06 21:28:37.00 XuBnoolQ0.net
北見工業大学、慶應義塾大学、東京大学生産技術研究所の研究チームは、非常に優れた酸素発生触媒となる鉄系超伝導材料を開発した。
酸素発生反応は、水から酸素が生成される電極反応で、水の電気分解や金属空気二次電池など、エネルギー分野において様々な用途で用いられている。
しかし、過電圧が高く損失が大きいことや、安定性の高い触媒が存在しないことが実用化を阻んでいた。
本研究では、鉄系超伝導体として知られるSr2VFeAsO3-δについて、酸素欠陥量を制御して試料を合成する新たな方法を確立し、酸素欠陥量と触媒性能の関係を調べることを可能にした。
この結果、Sr2VFeAsO3-δの酸素欠陥量を0.5より大きくすると、触媒性能と触媒安定性が著しく増強されることが見出された。
この原因を電気化学測定と第一原理計算によって探索したところ、酸素欠陥が直接酸素発生反応に関わっていることがわかった。
酸素欠陥量が0.5より大きいと、酸素欠陥間の距離が十分に短くなるため、酸素原子の結合がスムーズに進行するのだという。
Sr2VFeAsO3-δは、酸素欠陥量に応じて超伝導材料にも酸素発生触媒にもなるマルチな機能性材料の最初の例といえる。John Goodenoughは1969年に、絶対温度と電子相関をパラメーターとして超伝導と反強磁性の相図を提案したが、
今回これに超伝導とは無縁と考えられていた過電圧という新たな軸を50年ぶりに付け加え、電子磁気機能と酸素発生反応機能の相関が世界で初めて明らかとなった。
本成果により、十分な酸素欠陥量を持つ超伝導関連材料が酸素発生触媒の候補として有望であることや、
逆に酸素発生触媒として知られた材料に手を加えることで超伝導材料を開発できる可能性も示されたといえ、今後これらの材料開発が飛躍的に進むと期待される。

171:実名攻撃大好きKITTY
19/02/08 06:51:54.98 LGgwjCwN0.net
傷つけたり、切断したりしても元に戻るゴムの新素材を、理化学研究所などのグループが開発しました。
さまざまな環境下で使えるということで、自動車のタイヤや保護材、人工臓器からロケットまで幅広い分野で活用が期待できるということです。
このゴムの新素材は、理化学研究所の侯召民グループディレクターなどのグループが開発しました。
完全に切断しても切断面を軽く合わせるだけで数分後には元どおりにつながり、傷もほぼ消えるということです。
このゴム素材で袋をつくると、穴があいても自然に塞がると言うことです。
元に戻る仕組みは、「分子間相互作用」という分子と分子が互いに引き合う物理現象を利用しています。
グループでは、特殊な触媒を使ってねらいどおりに引き合う作用をみせる分子の合成に成功、切断面の分子と分子を近づけると再びつながる素材を実現しました。
これまでにも、こうした機能をもったゴム素材はありましたが、光や熱など外からエネルギーを加えるといった条件が求められ、普及の壁になっていました。
今回の素材は、外からエネルギーを加える必要がないほか、水中や宇宙空間などさまざまな環境でも使えることが特徴の1つということです。
開発にあたった侯グループディレクターは「高温、低温でも機能するほか、水中や真空でも使えるなど、いろいろな環境下で自己修復できる材料を開発できた。
タイヤのほか、自動車や建物の保護材、塗料、ロケットのシール材、人工臓器など幅広い分野での活用が期待できる」と話しています。
損傷があっても元に戻る素材は「自己修復材料」などと呼ばれ、ゴムのほかにも、ガラスやコンクリート、金属などさまざまな素材で開発が進んでいてます。


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