18/08/12 04:55:21.67 KWp+dgpQ0.net
週刊東洋経済 2018年8月11日・8月18日合併号
【第1特集】 ザ・名門高校
◇私大付属高校の覇者 「慶応塾高」の研究
URLﾘﾝｸ(store.toyokeizai.net)
なのに、なぜ塾高に「王子」的なずば抜けた存在感があるのか。その一つは規模だ。各学年18クラス、生徒総数約2200人と
超マンモス男子校だからである。
一方、学校の縛りが緩い分、やすきに流れてしまう生徒もそれなりにいる。卒業生たちを取材すると、「1年で1クラス分は
留年生が出ているので覚悟してください」と入学式で告げられた、との声を何度も耳にする。1クラス当たりの留年者数は
1～2人ほどだが、進級基準がさほど厳しくないわりに、その数は多い。
ただし、塾高がすべての面でこのように牧歌的なわけではない。この学校の特徴で外せないのは、学内ヒエラルキーの存在だ。
卒業生たちにこの話題を振ると、それがどんなものだったか詳細に語る。自分がどのヒエラルキーのどの位置に存在し、
どのような思いであったのかを振り返るのだ。
彼らの話を総合するに、まず、ピラミッドの頂点にクラスで1人か2人、当たりの強いリーダー的な生徒が君臨している。そして、
その下に4～5人の「イケている系」がついてトップ層を形成。彼らの中には、幼稚舎出身の良家の子弟が多い。ただ、普通部・
中等部や高校から慶応に入った生徒でも、対人関係に強い者ならばそこに交じることは可能とのこと。
その下に、最も人数の多い「その他大勢」がいる。支配・被支配関係で固まっているわけではないのだが、たとえば放課後の
遊び場などは完全に住み分けており、その他大勢がトップ層の顔色をうかがう空気は否定できないらしい。そして、そのまた下に
クラスで5～10人ほど、トップ層から名前も覚えられない埋没層がいるという。
（続く）