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松江市の高校の学区制廃止か12/16 00:40nhk
県立高校のあり方について検討している有識者による委員会は松江市内の３つの高校で設けられている通学区の制度について、廃止が望ましいとする提言の案をまとめました。
島根県教育委員会では、将来の県立高校のあり方について有識者委員会による検討を進めてきましたが、この有識者委員会は来年２月に行うことにしている提言の案をまとめました。
それによりますと松江市にある松江北高校、松江南高校、松江東高校の３つの普通科高校について現在、設けられている学区制の廃止が望ましいとしています。
学区制は、特定の高校に志願者が集中したり高校の序列化を招いたりする事態を防ぐため、住んでいる地域によって受験できる高校を制限する制度で島根県では松江市の３つの高校について昭和５８年に導入されました。
しかし、有識者委員会では、居住地によって高校選択を制限することの公平性の観点や生徒の向学心を阻害するおそれがあること、それに全国的にも市内での通学区の設置は異例であることなどを踏まえて通学区を維持することは困難だと判断したということです。
有識者委員会ではこの案について県民から意見を募った上で来年２月に最終的な提言としてとりまとめ、県教育委員会に答申することにしています。
島根県教育委員会では「提言がまとまるのを待って内容の実現可能性について議論したい」としています。