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特に銀行で販売されている「ノックイン投信」は高齢者向きでない
特に銀行で販売されているいわゆる「ノックイン投信」は、定期預金者向けの元本安全な商品として高齢者にも相当数が販売されていますが、
商品内容やリスクの程度に照らすと決して高齢者向きの商品とは言えません。
まず「ノックイン投信」は、「ノックイン債」というデリバティブ取引を利用して組成した仕組債に集中投資する投資信託であり、実質的には「ノックイン債」です。
具体的には、オプションの売りを使って、オプション料の上乗せによる利回りの向上を図りつつ、オプションの売りに伴うリスクとして株価下落リスクを引き受ける商品です。
高齢者が保有する金融資産の一部を「ノックイン投信」で運用するのであれば理解できますが、
何千万円もの大事な老後の資産を銀行の担当者が勧めるままに「ノックイン投信」に振り替えてしまった場合は違法性が疑われます。