25/04/08 03:05:24.92 XNKmi0mF.net
世界の果て、霧の森の向こうにある静かな町——「モグリ村」。
魔王も災厄も関係ない、ただの田舎。畑と池と、ちょっと気の強いおばあちゃんがいるだけの場所。
でも、この村には、ひとつだけ変わった風習があった。
それは——
「警備員がアヒルであること」
そう、モグリ村の警備員はなぜか全員アヒル。
いや、正確には「アヒルの着ぐるみを着た人間」なのだが……その中に、ひとりだけ、本物の勇者がいた。
その名は——ヘッポコ。
「おい、勇者!池でアヒルたちが乱闘しとるぞー!」
「了解しました!アヒル警備隊、出動します!」
着ぐるみのチャックを締め直し、黄色いくちばしヘルメットを装着。
勇者であることを捨て、村の平和を守る警備員として生きる男——それがヘッポコである。
だが、そんな日常の裏で、世界には再び魔の影が迫っていた。
アヒルの群れに紛れ、静かに近づく黒い影。
モグリ村は、知らぬ間に“大いなる封印”の鍵となっていたのだ。
そして、今日も池ではクワッと叫ぶアヒルが一羽、空へ飛んだ。
「ポコーッ!!あっちに不審者ッポコー!!」
「よし、アヒル警備隊、配置につけ!犯人は池の底だ!」