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『ヘッポコ戦記 〜黒き因果の旅路〜』
焼け爛れた大地に、一人の男が立っていた。
漆黒の甲冑を纏い、背には巨大な鉄塊―“ボッシュートの刃”と呼ばれる異形の大剣。
それは剣というには余りにも重く、太く、そして禍々しかった。
触れた者を“異界”へと弾き飛ばすその一撃は、破壊と喪失の象徴だった。
「また……ボッシュートの声がする……誰かが……堕ちる音だ……」
喉の奥から漏れる呻き。
かつて“勇者”と讃えられた男、ヘッポコ。
今では“異界の処刑人”と呼ばれ、忌まれ、恐れられていた。
その身に宿る呪い―“ボッシュートの因果”は、倒した敵すら、友すら、愛した者までも、闇へと喰らい尽くす。
だが彼は歩みを止めない。
全てを失ってなお、呪われた大剣を握りしめ、彼は“運命”に抗う旅を続けていた。