あなたの文章真面目に酷評します Part106at MITEMITE
あなたの文章真面目に酷評します Part106 - 暇つぶし2ch84:創る名無しに見る名無し
18/01/11 00:08:43.72 JfZZBxuN.net
赤木剛憲「基本がどれほど大事かわからんのか!!ダンクができようが何だろうが、基本を知らん奴は試合になったら、何もできやしねーんだ」 

85:創る名無しに見る名無し
18/01/11 00:12:23.86 w28BCFsS.net
安西監督「最後まで・・・希望をすてちゃいかん。あきらめたらそこで試合終了ですよ・・・」

86:創る名無しに見る名無し
18/01/11 00:44:58.55 eJdr4VoP.net
>>79
質問の意味を汲み取っていただき、ありがとうございます。
>これはグレーゾーンみたいな感じで読んでしまいがちだけど、やっぱり一人称視点ではマズイだろうね。
基本として当面この姿勢でいきます。
(万一もの凄く傍観者な一人称で書いてみたくなったときは、別途検討してみるかもしれませんがw)

87:創る名無しに見る名無し
18/01/11 02:22:48.13 msQs142D.net
 モニは、一人称小説とか三人称小説とかをわかってないんじゃないか? 今までの指摘を、一般に言う一人称、三人称と捉えていたらさっぱり意味がわからないだろう。
 そんなことあるわけない、と思うだろうが、どうもそんな気がしてならないのだ。
 ググれ、と言えば簡単だろうが、ちょっと思うところがあるので述べさせてもらおう。
 大体一人称小説というのがわかりにくいのだ。一人称小説にだって三人称の文はある。今回の作品では「長老が笑った。」だ(これだけだったw)。しかし、そんなことを言っても始まらないのであった。
 平たく言えば一人称小説とは、登場人物が物語の地の文の語り手である、ということだろう。例え自分のことを名前で呼ぶ人が語り手であっても一人称小説なのだ。
 景子は中学二年生だ。自分で言うのもなんだが割と可愛い。
 わかりにくいのでやめた方がいいだろう。
 一人称小説は登場人物が語るからこその制約がある。
 語り手が思ったり、感じたり、知っていたり、見たり聞いたりしたことしか書けないのだ。また、地の文の語彙もその人物設定に合わせなければならないだろう。
 ということは、語り手自身の表情や外見を描写することが難しくなるのだ。
 顔立ちや服装なら書こうと思えば書けるだろう。顔は鏡で毎日見ているだろうし、服も普通は自分で着たものだろう。しかし、タイミングが難しいのだ。シリアスなものだと特に書きにくい。コミカルなものならいいかな?
 今回の件は、「濁った目」が、うつろで、どんよりした、昏い目、を外から見たような表記になっているということだろう。もし、農業が上手くいかなくてしょんぼりしていた主人公が弟子入りして元気になってスキップしながらウチに戻った、ということならよくないだろう。
 いろいろ表現を変えたようだが、そもそも「濁った目」というのは上記のようなことなのだろうか? アシタカがユバーバに言われた「曇りなき眼」の反対だろうか? 偏見で村人と付き合わなかったけど改心した、みたいな?
 どちらにしろあまりいいとは思えない。内面から捉えるか、もっと工夫すべきだ。しょんぼりは思いつかないので「曇りなき眼」なら、
「ずっと濁っていた私の目は今やすっかり全てを見通せるようになった。彼らは無学な田舎者などではないのだ。私は晴れ晴れとした気持ちでスキップしながら自宅へと向かった。」
 あまり上手くはないがこんな感じだろうか? え? スキップはいらない?
 あと、「遠く」の風車が「ガタンゴトン」というのはどうか。
 思うところというのはよく考えたら一人称小説に限ったことじゃなかった。
 登場人物のセリフである。>>3の中の「出頭」と「自首」だけど、セリフは登場人物のものだ。それに正確性を求めるのはおかしいと思うのだ。その人物の知識に基づいて選択していいと思うし、そうすべきだろう。
 しかし、作者が間違っているとか、知らないと思われるのはシャクだ。賞に応募してそのことで落とされたりするかもしれない。しないと信じたいけど。
 三人称小説ならその辺の解説を入れることもできるだろう。しかし、一人称小説で語り手のセリフならそれも出来ない。後半に刑事から説明させようか。でもそこまで読んでくれるかわからない。
 そんな感じ。

88:創る名無しに見る名無し
18/01/11 03:23:45.71 H0vYReEw.net
なんで板移動してんだよ…
見る気起きないよ…

89:創る名無しに見る名無し
18/01/11 03:32:49.80 msQs142D.net
 あと、文章修行と言ってるけど、純粋に文だけというならセリフばっかりのものじゃなくて、心理描写や情景描写、説明などをしっかり書く物語性のないものでいいんじゃないかと思うけど、あんまりそういうことをやると一種独特の個性が消えてしまうかな?
 モニ本人は個性をどう思ってるのかな。狙って出してるのか、うっかり出てるのか。普通の文体で書きたいのか、個性的な文体で書きたいのか。笑かせに来てるのか、そうじゃないのか。謎は尽きない。
 ところで、前の文章は改行を入れて1372文字くらい。前スレで言ってたことから見ると2000文字はレス出来るのかな?

90:創る名無しに見る名無し
18/01/11 03:59:57.45 cu2ijKKT.net
>>76
視点の乱れを減点ポイントに挙げない賞は多分ないな
視点問題は、行き着くところ「読者を興醒めさせるかどうか」に帰結すると考えればいい
人間、「自分の瞳孔が状態」は知り得ない
だから一人称の語り手がそれを説明してしまうと不自然が起こり、
読者は「何でお前(語り手)が自分の目の外観を知ってるんだよw」とツッコミを入れる羽目になる
あたかも作り手である作者から「この話は真っ赤な嘘です」というナレーションを入れられたが如くとなった読者が興醒めを起こす
>>84
いちいち面白い

91:創る名無しに見る名無し
18/01/11 07:32:23.43 cu2ijKKT.net
自己訂正
→「自分の瞳孔の状態」w

92:創る名無しに見る名無し
18/01/11 12:51:20.47 ry50d/Qv.net
文章の批評ではないのですが、
最後に出てきた『風車小屋』
日本の農村にも風車はあるのかもしれませんが、自分はアニメフランダースの犬の冒頭に出てくるようなX形の大きな風車を思い浮かべてしまったので、
(え? 風車小屋? 東京でバンカーやっていた私が農業始めたのは、日本国内じゃなかったの?)
みたいな混乱が少しありました。


東京でバンカーをしていた私が農業を始めたのは

93:創る名無しに見る名無し
18/01/11 16:44:20.55 w28BCFsS.net
まあ小説の話法は難しいよ。
でも、これは「なんなくクリア」できる人にとっては難しくないよなw
理論は難しいけど、実践は簡単、っていう面もあるw
でも、頭でわかっていても、なんか書いていると混乱したりするんだよね。
小説を書く三大ハードルは「てにをは」、語尾、話法。

94:創る名無しに見る名無し
18/01/11 17:19:51.31 KGAURneN.net
【マイトLーヤ】 米国債を売れ 【1200兆円】
スレリンク(eco板)

95:創る名無しに見る名無し
18/01/11 21:11:59.92 eJdr4VoP.net
>>87
アドバイスありがとうございます。
>>90
日本語ネイティブなら、作文の一人称でなら、とくに話法とか意識しないでも書くものを……
これが小説となると、ときに話法に翻弄されて……不思議なことになりますw

96:創る名無しに見る名無し
18/01/11 21:16:58.80 H0vYReEw.net
なんで板移動してんだよ…
見る気起きないよ…

97:モニ
18/01/12 07:58:56.15 GXOteZYl.net
やめてはいないですから、暫し休憩です。

98:創る名無しに見る名無し
18/01/12 09:15:45.75 pWYigkA9.net
言葉が膨らませるイメージを操作したいかなと
バンカーなら海外経験あり?という気もするし
風車ならフランダース?という気もするし
それが一貫して何かを描くようであってほしい
という感じ

99:モニ
18/01/12 10:55:43.34 NcJ5yoYm.net
なぜか、移転してから、投稿が減りました。元の板に戻ったほうが良いかと。

100:創る名無しに見る名無し
18/01/12 11:05:15.32 6tyndQC1.net
モニのIDが違うな……

101:創る名無しに見る名無し
18/01/12 12:42:28.68 G78yBkbl.net
誰かさくっと書いて投下してみては
ちょっと待って投稿なければまた自分が書いちゃうけども

102:モニ
18/01/12 13:44:52.60 NcJ5yoYm.net
私は複数の機械で入ってますから>I’d

103:創る名無しに見る名無し
18/01/12 14:49:05.47 1eIDudIF.net
無理に投稿するこたあない。
文章上がらなければ荒れる、ってなら別だが。
今みたいに平和だったら、なにも問題はないよ。
いろいろ読者の意見をききたいとか、小説技法の疑問を解消したい人だけ利用すればいいよ。

104:創る名無しに見る名無し
18/01/12 17:38:24.97 1eIDudIF.net
興味あるのは、韓国の抹茶は、やぶきた種なのか、
という点だな。
それとも抹茶用の新品種の茶木なのか、だな。

105:創る名無しに見る名無し
18/01/12 17:39:36.20 1eIDudIF.net
誤爆w

106:創る名無しに見る名無し
18/01/12 18:57:46.12 fgVxCf/c.net
>>101
興味あるのは、101が、何のスレに出入りしているのか、
という点だなw

107:創る名無しに見る名無し
18/01/12 22:27:34.33 1eIDudIF.net
誤爆でまことにすいませんw
まあ、テキストがなければ、小説の技法について質問があればカキコしてもいいんじゃない。
二、三行ならサンプル・センテンスをつけてさ。
もちろん次のテキストがアップされるまでの繋ぎサービスだけど。
まあしかし、質問できるほど考えている人は、小説も普通に書けているかもねw

108:創る名無しに見る名無し
18/01/12 23:50:48.87 awdEQG1j.net
おっす、オラ ジョニー病葉! 来た質問に全部答えるチャレンジしてんだ。
荒らしからクソ質問まで全てに答えてやらぁ!
匿名で質問出来るからどんどん質問してくれよな!
URLリンク(peing.net)

109:創る名無しに見る名無し
18/01/13 19:02:26.17 RlcaoZF+.net
若者の現代性というのはどう書き表わせばいいんでしょうかね
要するに「何もない」というのが現代性だと感じる訳ですが

110:創る名無しに見る名無し
18/01/13 21:16:23.12 Z02pFtu3.net
>>106
うーん、その通りかもしれないが、
その通りに「何もない」現代性をあたなたは小説に書こうと思うか、と言い換えてみればどうかな。
他の人も、「何もない」若者の生を同じように書いているとしたら…。

111:創る名無しに見る名無し
18/01/13 21:56:07.67 x0zhOsBl.net
ロム猫さん、今日締切じゃなかった?

112:ロム猫
18/01/13 22:05:34.72 kagBGk0k.net
今日締め切りっす
でも、私は締め切りを守ったことがないっすから
明日休みなので今日徹夜で書きます
離散家族、実は自分自身の家族っす。
そこに感動などないのに、救いを創り出す、なかなかにえぐられます。
体験か創作か、あたまがぐるぐる回っています。

113:創る名無しに見る名無し
18/01/13 22:16:07.36 RlcaoZF+.net
>>107
純文だとそこからヒネり出す必要があるんでしょうねー
いかなるポイントからいかなる光を当てるか、テーマがないことがテーマになる……
エンタメなら方向変えちゃえば良いんでしょうけど

114:創る名無しに見る名無し
18/01/13 22:22:33.58 RlcaoZF+.net
>>109
チョコレート食べるといいですよ~

115:創る名無しに見る名無し
18/01/13 23:04:17.59 85epaL/h.net
>>106
「何もない」?
いやいや、それは君に何も見えていないだけなんじゃないの?
戦争や革命やバブルはないかもしれないけど、それに変わる時代の流れはいくらでもあるだろう
それに愛とか不幸なんてのは過去も現代も変わるもんじゃないしね
せっかくの鉱脈に上に立ちながら、ここには何もないって立ち去るのはどうかな

116:創る名無しに見る名無し
18/01/13 23:47:31.42 Z02pFtu3.net
戦争はあったな、実際に。で戦後文学もあったな。
革命はあったかな? あんなの革命ごっこだろ。でも幻滅の文学はあったな、大量に。
バブルはどうかな? バブルの文学なんてあったかな? 不夜城とか、そんなんしかなかったぜ。
今現在はどうかな? 少なくとも人類史の大転換点だぜ、ある意味では美しい時代だよ。

117:赤翡翠
18/01/14 02:41:49.88 aEBHE/0z.net
「登場人物が泣かない感動もの 2000字」の課題を投稿します。
ですが、字数が越えてしまいました。すいません。2620字です。
登場人物を泣かせないということを意識しすぎています。
次から二編に分けていきます。

118:赤翡翠
18/01/14 02:47:59.38 aEBHE/0z.net
小さな留学生 1/2
 舞台の端から出てきた娘は両腕をあまり振らずに中央の演台まで歩いていき、演台に手を突いた。
千人弱を収められるホールの中ほどに席をとった私からも、娘の肩がいかっているのが見えて、ああ、娘は緊張しているなと思った。
客席を包むざわめきの波が引き、娘はマイクに顔を近づけた。
「私はリン・ジュンルです。今、私は小学校で児童会長をしています。……この役目に選ばれたとき、私は当たり前のこととして受け止めていました。」
 家族三人で来日してもう六年、いつの間にか私よりも流暢に娘は日本語を話すようになった。
このごろは娘と友達との会話を聞き取れないことがあるほどだ。けれど、このスピーチは完全に聞き取れるし、理解もできる。
この二ヶ月間、娘が練習するのを毎日聞いてきたからだ。
 六年前、私たち一家は日本のことを何も知らないまま生活を始めた。言葉も風習も、本当に何もかも。
帰国の目処はなかったから、夫と私は娘の生きる拠点を作るつもりで、住まいに一番近い公立小学校へ通わせることを決めた。
 登校初日、娘の試練の日々は始まった。手を繋いだ娘を教室の出入り戸まで連れて行き、私の目の高さにはめ込まれた窓越しに室内を覗き込んだ。
先生は教卓に手をついて話をしていたけれど、私の顔に気がついて戸を開けた。
先生は目尻に皺をためて笑って、私たち二人の顔を順番に見ながら言葉をかけた。
ただ、それは私にも娘にもただの音にしか聞こえなかった。娘が私の手を握る力を強めて、額を私の腰に押し付けた。
先生は腰をかがめて娘と目の高さを合わせた。教室の子供たちは、目を大きく見開いてこちらを見たり、席を立ったり座ったり、
教壇まで抜け出していたりとみんな自由に動いていて、だんだんとざわめきも大きくなった。
そして、一人の子が先生の下に走り寄ると、それをきっかけにおそらく半数以上の子が続いた。
先生は背後の変化に構わずに引き続き娘に話しかけていた。でも娘は少しずつ私の後ろに移動して、
おそらく子供たちの目が見えないように、両手で私のスカートを掴んでその間に顔をくっつけてしまった。
先生はきっと辛抱強い人なのだろう、笑顔を絶やさずに娘の手をとった。私も娘の肩を両手で掴んで先生に引き渡した。
娘は大声で泣いた。への字になった眉や力をこめて閉じている目、大きく開けた口と、それに真っ赤になった頬。
娘の泣き顔は赤子と全く同じだった。先生が私を見て困った顔をした。
私はこのとき初めて、娘から離れなければいけないと思った。絶対に振り返らないと決めて、私は後ろを向いて踏み出した。
息が苦しくて服の胸元を掴んだけれど、どうにもならなかったことを覚えている。
 それから娘は毎朝泣いた。脚の力を抜いて抵抗する娘を引きずって教室まで連れて行ったこともある。
転入から三週間ほどたった、いつものように娘が教室の戸から中に入れなかった日のこと。一人の女の子が娘に近寄って手を差し出した。
娘は固い表情をしていたけれど、私は手を繋がせた。女の子は「行こう」と言って笑った。娘は私の顔をじっと見て、それから彼女を見た。
彼女はにこにこして待っていた。娘は私と繋いだ手を自ら離して教室へ入った。その日から、娘は家に帰るたびに、�


119:サの日に知った日本語を披露し始めた。 私も娘が学校へ行っている間に日本語学校へ通い始め、知り合いもできた。私は娘に少々のリ-ドをとりつつも、二人で新しい言葉クイズをしあうのが日課になった。  娘は二年生になると先生から留学生向けの日本語の補習学級を勧められ、週に二度、放課後にバスで二十分の距離にある別の学校へ通い始めた。 初日から私は付き添わなかった。娘が一人で通うと決めたからだ。



120:赤翡翠
18/01/14 02:50:26.98 aEBHE/0z.net
小さな留学生 2/2
 三年生の春、その日、娘は学校から笑顔で帰宅した。国語の授業で初めて挙手をしたそうだ。
そのとき先生は娘に驚いた顔を見せたらしい。当てられた娘は、立ち上がっていざ発言しようすると、
急に喉に力が入らなくなってしまったと言った。その割に残念そうな顔をしていなかったので、私はその理由を尋ねた。
娘は手を挙げる勇気が出たからまたできると答えた。私をしっかりと見据える娘の姿は、
一年生のときに泣いて私にすがった小さな女の子とは別人だった。
「私の小学校では四年生から学級委員を選びます。私はそれまで、授業でも積極的に発言してきました。
しかし、それまでには大変な時間がかかりました。私が日本に来たのは小学一年生のときです。
それまで日本語はまったく使ったことがありませんでした。」
 四年生の秋には、授業参観での娘の姿に私が心配することはもうなくなった。娘が挙手をしても、
先生はそれを確認するだけで指名はしない。娘は周りの同級生と同じなのだ。授業が終わり休み時間になると、
子供たちはそれぞれ集まって親たちをちらちらと視線を送ってはしゃいだ声を上げた。娘もその輪の中で笑顔を見せていた。
私は他の保護者と同じように、子供に特に声をかけることもなく退室した。この頃には私たちは言葉クイズをしないで過ごすことが多くなった
「―友達が私を日本に引き入れてくれました。その時の感謝の気持ちを、私は今友達に返したいと思ってきました。
そういったことが認められて、私は学級委員を努めてきたのだと思います。だからこそ児童会長になるのも当然だと思ったのです。
しかし、児童会の委員長会では話し合いはうまくいきませんでした。みんなが積極的に発言しないのです。
友達とは話せるのに、どうしてだろうと考えました。―夏の交流会で、他の小学校からきた人たちとの話し合いはとても活発で、
有意義でした。それはお互いに意見を出すのを励ましあったり、発言を褒めたりして、認め合っていたからです。
それが分かったとき、私は小さな自分が友達に手を引かれて教室に初めて入れた日のことを思い出しました。
認め合うこと、それが私には足りなかったのです。」
 二ヶ月前、学校代表で留学生の日本語スピーチコンテストに出ることになったよと、娘は日本語で私に嬉しそうに話した。
 娘は言語の壁にぶつかって、乗り越えた。そして、言語を使って人とどう交わるかに考えを進めていく娘は、もう私よりもずっと先を歩いている。
「―これで私の発表を終わります。ありがとうございました。」
 娘は深々とお辞儀をした。私はほんの少しの寂しさを抱えながらも、娘の未来が希望に満ちたものであるようにと、拍手を送った。

121:赤翡翠
18/01/14 02:52:34.73 aEBHE/0z.net
以上です。改行は投稿のためにしています。段落は字下げでご判断ください。
ご指摘、添削等いただければ幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。

122:創る名無しに見る名無し
18/01/14 07:51:36.49 bG5TVvft.net
課題お疲れ様です。
題材の選択はとても良いと思いました。
以下気になった点です。
主人公の地の文での語りと娘のスピーチが交互に展開されていってますが、主人公の語りの流れ(ほぼ時系列)と娘のスピーチの流れが食い違っているため、話が前後している印象を受けます。その影響か、既知の内容が繰り返されており、くどい感じがします。
二つの話が相互補完しながら進むと自然になると思います。
また、
>認め合うこと、それが私には足りなかったのです。
引用部の結論に娘が至るのかよくわかりませんでした。
このエピソードは
>娘は言語の壁にぶつかって、乗り越えた。そして、言語を使って人とどう交わるかに考えを進めていく
を説明するためのものですね。
折角、移民?の家族の話なので「どう交わるか」というのを、より限定的な「異文化の人間とどう交わるか」としてはどうでしょうか。
異言語異文化の環境で暮らすことになった娘は、まず言語の壁にぶつかり、次に文化の壁にぶつかる、という流れは自然に思います。
冒頭の「選ばれて当然だと思った」という発言は日本的ではないですよね。
ここから、娘が日本文化に染まりきってない印象を感じます。
そこから、「自己主張のし過ぎで周りとぶつかった」などのエピソードも想像できるので、
例えば、「自己主張のし過ぎで話し合いがうまくいかなかった。相手のいうことに耳を傾け、時に共感を示すことが大事だと学んだ」とか。
あとは細かい点ですが、
>先生はそれを確認するだけで指名はしない。
これ、娘を贔屓して当てることはない、ということですよね?そのニュアンスが伝わりづらいです。

123:創る名無しに見る名無し
18/01/14 08:28:35.00 +x+h5hiy.net
>>114
OK
もう一方の課題作と併せ
支障なければ夜に講評を予定

124:創る名無しに見る名無し
18/01/14 08:51:00.95 VHhA+dOt.net
>>115 小さな留学生
 感想1
・印象としては「好ましい」作品。
・感動ポイントは少ない。小学校転入時の情景の他はエピソードらしいものが書かれていないため。

125:創る名無しに見る名無し
18/01/14 09:36:14.26 VHhA+dOt.net
>>115 小さな留学生
感想2
>リン・ジュンル
名前から国籍がイマイチわからない。リンの発音から中国籍っぽいということくらいしかわからない。ジュンルとなると…。
(両親の来日理由や境遇なども書かれていない。あえてボカすにしても、読者を引き込むためにはほのめかしくらいは欲しい?)
>私は小学校で児童会長をしています。……この役目に選ばれたとき、私は当たり前のこととして受け止めていました。
ここが唯一の「らしさ」が具体的に書かれた箇所で良かった。
(もし少女が中国人ならーー中国の学校では勉強ができたりする、優秀な子が素直にクラスの尊敬を集める傾向があるらしい。
空気を読むとか、目立つのを嫌うとか、そういうメンタリティーではないらしい)

126:創る名無しに見る名無し
18/01/14 09:42:31.93 xPQAw+OF.net
>>115-116
母親の語りに回想を多く含み、現在で娘のスピーチも挟まれている。
わりと難易度のある構成のように思いますが読み易かったです。
(自分より調節の上手な作者さんだと思います)
>先生は目尻に皺をためて笑って、私たち二人の顔を順番に見ながら言葉をかけた。
動作主導の書き方で全体的に統一が取れているようにも思いましたが…
個人的は
「目尻に皺」とここにだけ、外観的特徴を感じさせる修飾が、入っているのが気になりました。
→先生は和やかに微笑み、私たち二人の顔を順番に見ながら言葉をかけた。
これなら引っ掛からないのですが。
内容的には
娘は教室に残された後、どうしていたのでしょう?
母娘(+夫)の背景がほとんど説明されていないので謎の留学生に。
母親の語りが「肩がいかっている」など、日本語表現が流暢そうなのが設定と矛盾して感じました。
細かいこと
「半数以上の子が続いた」の次文で「引き続き」。短いスパンで「続」が二回。

127:創る名無しに見る名無し
18/01/14 10:13:37.91 sGzJWoCt.net
中国語が一切出てこない
取材をしないとよい作品にはならないのに、サボってるな

128:創る名無しに見る名無し
18/01/14 10:27:45.91 VHhA+dOt.net
>>115 小さな留学生
感想2
日本語弁論大会に出場し�


129:ス娘のスピーチを観客席で聴いている母親(私)が、来日してからの娘の成長過程を回想する。 ・小説の中に、娘の「スピーチ」というもうひとつのテキストを挟み込むことになるため、単調になりがちな語りを豊かにできる可能性がある書き方。  



130:創る名無しに見る名無し
18/01/14 10:32:54.79 sGzJWoCt.net
中国語であれば名前の漢字は設定した方がいいな

131:創る名無しに見る名無し
18/01/14 10:41:30.55 VHhA+dOt.net
>>115 小さな留学生
感想4
・流暢な日本語を話す娘。それなりの習得にとどまっている母親。
小説の中でこのふたりのギャップのようなものが文章として書き分けられているわけではないよね。
話法の問題としても、母親(私)のネイティブ・スピーカーではない特徴を文体の工夫として出す必要があったのでは? 
(「私」の一人称語りであるため、地の文を「語っている」のも同じ「私」)
(三人称語りであれば問題はない。しかしそれだと読者の共感力が落ちる内容かもしれないが…)

132:創る名無しに見る名無し
18/01/14 10:59:11.23 VHhA+dOt.net
>先生は目尻に皺をためて笑って、
「皺をためる」は面白い表現だが、普通は「皺を寄せて」だろう。
しかし、話者(母親である「私)は外国人なので、地の文での言葉の選択には「クセ」があってもいいはず。

133:創る名無しに見る名無し
18/01/14 11:04:43.35 VHhA+dOt.net
>言葉も風習
言葉はいいが、風習ってのがなあ…。なんか民俗学・民族学みたいだなw
言葉や生活習慣あたりでどうかな?

134:創る名無しに見る名無し
18/01/14 11:15:39.68 VHhA+dOt.net
>娘の肩がいかっているのが見えて、ああ、娘は緊張しているなと思った。
「肩がいかっている」というのは「肩をいからせる」という意味ではないようだね。
緊張の表れとして「いかって」見えるのかな?
意味としては「こわばる(強張る)」に近い感じ?
しかし肩が強張るという用法はないから、普通に「娘の顔がいくぶんこわばっているのが見えた」
って書けないかな?(話者はネイティブじゃないからスルーでもありかもしれんが)
※中国語だったら「硬硬的」とかだろう。

135:創る名無しに見る名無し
18/01/14 11:24:29.01 VHhA+dOt.net
>娘は私と繋いだ手を自ら離して
手を放す、のほうが良いと思いけどな。

136:創る名無しに見る名無し
18/01/14 11:29:57.94 VHhA+dOt.net
>娘は家に帰るたびに
日本語だから曖昧な表現もアリだろうが、一応、母親は家にいるわけだから、「帰ってくるたびに」が良いのでは?
しかし、まあそれは「学校から帰ってくると」とも書けるね。

137:創る名無しに見る名無し
18/01/14 11:30:48.46 kbdI67w6.net
地の文は、主人公が心の中で思っていることだから、日本語で語ってるわけではないのでは?

138:創る名無しに見る名無し
18/01/14 11:30:55.48 Ljp414Ld.net
登場人物、泣いてるじゃん。
最後にお母さんが泣いてないのも課題に合わせただけという気もする。
それはいいとしても、登場人物は感動しているんだろうけど、読者はどこで感動すればいいのかわからない。
子供が六年間で外国語をマスターするのは当たり前のような気もするし、一年生の時に教室に導き入れた女の子が感動ポイントかと思ったらあっさり流すし、スピーチの最後に来るのかと思ったらなんか違うし。
お母さんが感動した理由を並べるだけで、読者に訴求してこない。
感動させるのは登場人物ではなく読者だ、と課題人は言いたかったのかもしれないね。

139:創る名無しに見る名無し
18/01/14 11:35:17.54 VHhA+dOt.net
>中央の演台まで歩いていき、演台に手を突いた。
舞台の端から…演壇まで歩いて行き、演台に手を突いた
と書いたらどうかな?

140:創る名無しに見る名無し
18/01/14 11:40:31.25 sGzJWoCt.net
私なら
言葉が通じなくてリンがいじめられて、親に八つ当たりして泣く
→学校の授業でリンしか知らない中国についての何かをリンが披露する
→逆にちやほやされ出す
→クラスのリーダーが嫉妬して意地悪なことを言う
→許してあげる
あるいは最初は同じで
言葉が通じなくてリンがいじめられて、親に八つ当たりして泣く
→優しくしてくれる日本人とのエピソード
→私は彼女のお陰で今日まで日本で生活することができました
→学校の発表会と見せかけて、リンの結婚式
このぐらいのストーリーは最低用意するね。これに限らず何かしら話に内容を作る。
元の文章だと何もない。

141:創る名無しに見る名無し
18/01/14 11:43:12.79 VHhA+dOt.net
>>132
うん、そうだね。
でも日本語で書いてあるよね、この小説。

142:創る名無しに見る名無し
18/01/14 11:59:15.56 kbdI67w6.net
日本語で書いてあると状況が違うの??
この物語が主人公の日本語書いた手記ならわかるけど。

143:創る名無しに見る名無し
18/01/14 12:05:38.16 VHhA+dOt.net
>>137
というより、小説の話法の問題なんだよ。

144:創る名無しに見る名無し
18/01/14 17:10:02.95 VHhA+dOt.net
あれ、レスが止まっているw
あとはオフィシャル採点を残すのみかな?

145:創る名無しに見る名無し
18/01/14 17:11:50.16 Zs5wxwWO.net
>話法の問題としても、母親(私)のネイティブ・スピーカーではない特徴を文体の工夫として出す必要があったのでは? 
話法ってこれのこと??ノンネイティブが考えてることを日本語で書き表す場合も、文体を変えるべきなの?
例えば、アメリカ人の語り手だった場合、
「まさに、覆水盆に返らずといったところだ」ではなく、「まさに、こぼした牛乳を嘆いたって仕方がないってところだ」というべきということ?関西人の語りなら地の文も関西弁ってこと?
ごめん、突っかかってるわけではなく、単なる疑問なのだけど。

146:創る名無しに見る名無し
18/01/14 17:53:12.22 VHhA+dOt.net
説明するのがめんどくさいw
基本はヨコからでなく、作者さん本人から質問してほしいよね。
作者さんが疑問に感じないことを答えても虚しいだけ、ってことは身に沁みてるしな。
「小さな留学生」を読んで、俺みたいに違和感を感じない人はスルーでいいじゃね?

147:創る名無しに見る名無し
18/01/14 18:21:53.65 Rhc9GPL7.net
残念だけど、わかったよ。
何度も悪かったね。

148:創る名無しに見る名無し
18/01/14 19:16:22.66 sGzJWoCt.net
何でこいつ日本語喋ってるんだ、という違和感を消すためだね。
片言の日本語にしたところで、中国語交じりにならない時点でおかしいんだけど
人間はそれでも騙されてリアリティを感じてしまうもんだよ。

149:創る名無しに見る名無し
18/01/14 21:24:24.15 VHhA+dOt.net
しょうがないな。
>例えば、アメリカ人の語り手だった場合
単にそういうことではないよ。
「小さな留学生」という作品は、単に語り手が外国人というだけじゃないだろ?
>関西人の語りなら地の文も関西弁ってこと?
これも俺がアホみたいじゃないかw そんなわけないだろ。上に同じで、「小さな留学生」という作品は、単に語り手が外国人というだけじゃないだろ?
>>143 の人のカキコはリアリズムの観点からの意見だとすればまったく正しいよ。
でも語り構造と地の文の関係のことではないよね。
小説おいて「地の文」とは何か? この観点で「小さな留学生」を読んでみるべきだよ。

150:創る名無しに見る名無し
18/01/14 22:27:52.57 hGPPcL9W.net
返答ありがとう。
だが言いたいことが分からない。
理解力不足で申し訳ないね。
>単に語り手が外国人というだけじゃないだろ?
ほかに何がある?
母と娘との日本語の習得具合の差を盛り込んだらいいのではないか、という主張は理解している。
だが、それを母の語りの文体によって表現するのは無理ではないか、というのが僕の疑問です。
理由は、文中の母の語りは日本語表記であるが、それは母の心中の言葉(母国語)を単に日本語表記しているだけであるため、
文体の変化(「日本語の誤用」「母国独特の慣用表現」等?)では母娘の習得差を表現出来ないと考えるからです。
もしかしたら、根本的勘違いをしているのかもしれないので、
時間があったら、一部リライトしたものをのせてもらえると有難い。

151:創る名無しに見る名無し
18/01/14 23:08:12.82 +x+h5hiy.net
ロム猫の人、おせーなw

152:創る名無しに見る名無し
18/01/14 23:11:00.81 VHhA+dOt.net
>>145
まあ無理かもしれないがw…どうなんだろうな?
このテキストは例の主宰者がいるお題習作サークル?のものらしいので、
塾頭?の総評が出てから、改めて書いてみるわ。邪魔しても悪いから。
小説の話法って、実践するは易く、説明するのは難しなんだよね。
めんどいというのはそういう意味。

153:創る名無しに見る名無し
18/01/14 23:38:45.44 +x+h5hiy.net
>>115
講評。
2595文字。母娘の言語習得と自立を描いている。
特筆すべき語句の疵は見なかったが、冒頭「演台」の重複、「先生は」の繰り返しなど、不用心な選択は目についた。
日本語に練達している訳ではない話者だとはいえ、不自然な語が読者との一体化を阻害することで何らか有益さを持つ作品だとも思われない。
>授業が終わり休み時間になると、子供たちはそれぞれ集まって親たちをちらちらと視線を送ってはしゃいだ声を上げた。
不備と見られる「を」は改稿跡か。
今回、課題は「登場人物の涙を使わず読者を泣かせる感動もの」であり、趣旨は物語における情報効果の測量および統御である。
つまり感動を目的とした物語において涙は強力かつ定番の武器であるがゆえに、それを制限されたストーリー構成は緻密とならざるを得ない。
物語前半、陰へと隠れようとする娘を母が振り切るまでの描写においてその一端が遂行されている。
教師の声が「ただの音にしか聞こえなかった」、「娘が私の手を握る力を強めて、額を私の腰に押し付けた」、
「息が苦しくて服の胸元を掴んだ」など身体性を書き表した一連の文には、読者の中に情動を喚起するための段階的計算が見られた。
惜しむらくは「登場人物の涙を使わず」という制限に違反した点であろう。
後半部分では散漫な描写が多くなり、中でも娘の演説内容における下記の文言を問題視した。
1)お互いに意見を出すのを励ましあったり、発言を褒めたりして、認め合っていたからです。
2)認め合うこと、それが私には足りなかったのです。
1は「成功した交流会」の話題であり、2が「失敗した委員長会」の話題となる。
後者の会こそ娘がリーダーシップを発揮すべきであったと語られるのだが、会の趣旨やメンバー構成などの関連情報が欠落しており内容はスムーズに伝わって来ない。
同じ点に不明瞭を感じたスレッド参加者も見られた。ここで娘の成長の輪郭がはっきりしなければ結末は精彩を欠いた物になる。竜頭蛇尾は作者の前回作品にも見られた特徴でもある。
課題の達成度合いに関して言えば、物語前半に評価点があるものの、
違反が関わっている点、結末が消化不良に近い点を考慮し、小部分において達成、大部分においては未達と判定した。
さて、課題の意合いがやや不明であったかも知れない。
作者には新たな課題「喜劇、言い逃れを多用する不倫もの、2000文字程度」を提示しつつ、評価基準は同様に、読者の情動を喚起するための緻密な情報戦略だと明示しておく。
期限は一月三十一日まで。

154:創る名無しに見る名無し
18/01/15 09:11:18.43 VysPzZTJ.net
>特筆すべき語句の疵
これ、変だろ

155:創る名無しに見る名無し
18/01/15 11:48:34.17 zPB4wzQl.net
この板意外によっしゃ発表してやろって住民が居ないもんだ
雰囲気変えてくしかないんだろな

156:創る名無しに見る名無し
18/01/15 14:11:06.07 LEHcfuYu.net
>115 です。みなさま、ご講評くださいましてありがとうございました。
ご指摘くださった箇所は書いている自分も迷っているところばかりで、さすが目が鋭いなと身を縮こませています。
話の練りが足りないのはその通りで、当初は娘のスピーチは入れる予定がなかったのです。
けれど主人公である母親が語る舞台が必要だと思って設定したのでした。
装飾程度の気持ちで書いてました。
しかしながら、人様に読んでいただくのだから、そこにも全体の話に繋がる意味付けが必要でした。
語彙語法のご指摘は、推敲不足が原因です。
先日から話題に上がる話法ですが、私が意識しているのは主人公の視点からぶれないことだけです。
一応はその人のキャラクターに合わせた言葉を選んだつもりですが、主人公については迷いがありました。
この人は何語でものを考えているのか。これは彼女自身の内なる言葉なので、母語です。
日本語で考えさせるとおそらく子供のようにしか表現できなくなるでしょう。それもあって喋らせるのはやめました。
現地語を学ぶ外国人として、言葉を話すことに関する言葉(流暢とか)は結構使うものだと思いますが、
それ以外の言葉(演台など)の取捨選択はもう少し考えるべきでした。
したがって、なぜそのように語っているのかを補強するためにも、主人公の情報をもっと盛り込むべきだったと思います。
話法について私の認識に誤りがあれば、ぜひぜひご指摘いただきたいです!
感動もの、という課題については、読み手の方が感情移入するのは主人公なのだから、この人の今の心境を直接書かないようにしていました。
その戦略が正しかったかどうかは、かなり疑問の残るところではあります。なので娘を泣かせたのはモブ扱いというかなんというか。
勝手な解釈をしてました。すみません。
書いたものがすべてで後出しはただの言い訳になりますが、みなさまのご講評を受けてこんなことを反省したということをお伝えしたく、書かせて頂きました。
どうもありがとうございました。またお願いします。

157:モニ
18/01/15 17:17:02.31 dYkuaO0M.net
いやあ講評の厳しさははんぱない、私は無茶だった。うーむ、初心者の壁は厚い。遠い道のりだ。

158:創る名無しに見る名無し
18/01/15 19:10:38.88 dkh3veUm.net
>>152
初心者の内に一杯転んで失敗しといた方がお得なのが世間一般の法則。
場的にも今のうちがチャンスかもよ?
無闇矢鱈もあれだから、貰った課題、再トライしてみてはいかが?

159:創る名無しに見る名無し
18/01/15 19:31:27.49 dkh3veUm.net
小説の話法……
■誰の視点で誰に語り掛けいるかのパターンと
その表記の仕方のパターンとの
「対応表」みたいなもので、
その対応関係について、
場の作者と読者との間では暗黙の内に交わされている
契約みたいなものが存在している。
◆なので作者が勝手に契約を破るとアウトローと見做される。
◆作者は契約変更したつもりでも不十分だと、下手な書き手と見做される。
◆契約変更が認められ易い「場」とそうでない「場」がある。
◆場の読者との間の契約なので
「文芸誌(純文)」と投稿サイト「なろう」では契約内容がズレていたりする。
↑外枠としては、こんなところでどうでしょうね?
(独自、且つ即席ですが…w)

160:創る名無しに見る名無し
18/01/15 19:39:21.45 dkh3veUm.net
154を所与として>「小さな留学生」
★「小さな留学生」がどのパターンと認識されたかについては、
眠くなりそうなので省略。
★「場」としては「文芸誌(純文)」を仮想した評価者(読者)が
多かったのではないだろうか?
■結果としていうと、このスレの読者の意見は割れた。
1外国人の語りとしては鑑賞出来ない。
(「話芸」として鑑賞出来るレベルまでを契約内容に含めて考えた読者)
2ぎこちない部分がみてとれるので外国人らしい語りだろう。
(おそらく、鑑賞ポイントとしてまでは求めていない読者)
3内心での語りなので母国語ということで問題ない。
(これに対しては、話法の点から異議が出ているが…)

■日本語非ネイティブの話す日本語を如何に表現するか?
・設定にあった人物への取材。
・基本ネイティブより「捻らない素直な」文法と語法で話すと思われる。
・しかし、その母国語ならではの捻りを見つける。
日本人なら英語を話す際に、不適切に「sorry」を使ってしまう。
そういう癖の採取。
ハッキリいって、こんな手間の掛かること5chの投稿のためにやってられるか……
ということで、まあこの場の投稿としては、
上記2の判定あたりが落とし所かも……
もしかしたら題材選びが少し不適切だった可能性もです。

161:ロム猫
18/01/15 19:42:16.19 H8o0OhlX.net
私の住む街は昔ながらの農村であり、なおかつ、自動車製造工場が進出する新興工業都市でもあり、外国人労働者の子と閉鎖的で差別的な昔ながらの「村」が混在する地域です。
椿さんの書いた課題がものすごく琴線に触れました。覚えず涙も流しました。
どSの課題人に負けず、頑張ってください。次の作品を心待ちにしております。
また締め切りを守らなかった私ですが、必ず書きあげます。
その時は是非、読んで下さい!

162:創る名無しに見る名無し
18/01/15 19:48:18.99 dkh3veUm.net
>>155
>少し不適切だった
とは書きましたが、
傍目ににも学ばさせて頂くこと多く、作者さまには
投稿ありがとうございました。

163:ロム猫
18/01/15 19:50:43.15 H8o0OhlX.net
課題人をどSと申しましたが、講評、次の課題の提示は唸るものがあります。
とても、面白い。そして、それに付き合うことで驚くほどの成長を実感しています。ありがとう。
っていうか、はやく書けですね。
いま、書き始めましたよ。

164:創る名無しに見る名無し
18/01/15 20:18:05.39 drn0UVNv.net
>>155
昨日、話法について書いてくれるっていった人と同一人物?違う人かな。
解説ありがとう。けれどやはり釈然としない。
>3内心での語りなので母国語ということで問題ない。 (これに対しては、話法の点から異議が出ているが…)
「話法の点からの異議」を解説してほしい。
まず、僕には、何故1または2として読む人がいるかが分からない。文章冒頭で、語り手が日本人ではないことがわかるが、その時点で僕は地の文は語り手の母国語なのだと思った。
また、
> いつの間にか私よりも流暢に娘は日本語を話すようになった....
等によって、「」付きの部分は日本語、語りは母国語という識別がされていると判断した。
なんの説明なく、非ネイティブが日本語で語っていると判断するのは難しいとさえ感じる。
なので、何故語りが非ネイティブによる日本語と読み得るか。そして、3の解釈に対する語法の観点から異議内容を教えてほしい。
>★「小さな留学生」がどのパターンと認識されたかについて
これも出来れば解説してほしい。

165:創る名無しに見る名無し
18/01/15 21:31:31.45 dkh3veUm.net
>>159
レスの書癖としても、事実としても違う人物です。
パターン(仮説)については
まともに説明しようとするとおそらく本が何冊も掛けるレベルの話になるのでは……
長年の詰み重ね(文芸の歴史)×多数決的言語感覚×後付けで仮説化されるルール
膨大なリサーチが必要になりそうで、当方の手には負えません。
シンプルに説明してくれる方が現れるのを当方も待ちますw
>何故語りが非ネイティブによる日本語と読み得るか。
個人的な所感でよろしければ……
・内容
現代もの。エンタメジャンルではない。
語りの日本語の熟れ具合から作者が当事者ではないと思われる。
もちろんフィクションとして出されたもの。
とすると、人情モノか話芸を愉しむものであって欲しい(読者願望)
あっ、パターンを出すまでもなく、「話芸を愉しむ」出てきてしまいました。

166:創る名無しに見る名無し
18/01/15 21:51:05.84 0/ZPDKeh.net
片言で話す人間がなにか強いられてでもいるのかそれとも信念を持って自制しているのでもないのに
中国語を話さないことにリアリティがないというそういうことでは?

167:創る名無しに見る名無し
18/01/15 22:55:14.91 drn0UVNv.net
>>161
これは僕>>159へのレスかな?
僕もそう思う。(物語のリアリティというよりは、読む上での必然性?というニュアンスだけど)
主人公である母親は、日本語に不慣れであることから、意図的に変えない限り思考言語が日本語であるとは考えづらい。よって、思考言語は母国語(=中国語?)であると考えられ、地の文は「主人公の中国語での思考」を作者が日本語で書き表したものであると結論づけた。
他言語を話す登場人物の思考または


168:発言を日本語で表記することはありますよね?わざわざ、両方の言語を併記しないよね…? >>160 あなたが1または2として読んだ理由は、 言語習得度合いの異なる人物を登場させたフィクションであることから、 習得度合いの差から生じる「登場人物の言葉の癖・間違い」を読者に楽しませることを目的とした文章である(であるべき)と捉えた(かつ、そのために語りは非ネイティブによる日本語と捉えた)、 という感じでしょうか。 僕は、単に人情物を描きたいのだろうと思い読みました。自分は「話芸」の発想には至らなかった…もしそれが一般的なら、自分の読み手としての技量不足かもしれない… >「話法の点からの異議」 に関しては昨日の方に聞かないと分からないですね。 「日本を舞台に、日本語を母国語としない登場人物の思考内容」を日本人読者に向けて日本人の作者が描く場合、どう表記すべきか。 また、どう書くと誤解が生まれないか。 とても興味があります。



169:創る名無しに見る名無し
18/01/15 23:13:03.30 7ct1leyx.net
話法、話法と騒いた昨日の人ですw
書く時間がなかったのでアレでしたが、なかなか議論が深まって良かった、良かった。
誰か頭のいい人が話法の一般論とか書いてくれるとすっきりして良いですなあ。
まあ結局、「小さな留学生」への違和感は「語りの内容にふさわしい叙述の形式を選べていたのか?」という点につきます。
いったい、地の文をどう書けば良いのか、という問題ですが、自分はちゃんとソリューションを見つけましたよ。
でも、自分ならぜったいこんな叙述形式は採用しないので、リライトとかそんなことはしませんw
ではでは。

170:創る名無しに見る名無し
18/01/16 19:28:03.33 u0JM8FwV.net
>>163
君から有用な回答が得られないことはよく分かった。ありがとうね。

171:創る名無しに見る名無し
18/01/16 23:01:15.20 Hp2gth9G.net
再び、115です。
話法についてまとめてくださりありがとうございます。
ロム猫さん、次回、一緒にがんばりましょう。

172:ロム猫
18/01/17 07:37:30.03 HugEPzsB.net
>>165
ありがとうございます。
赤翡翠さんの文章はレベルが非常に高いと思います。
評価をしようと思わなければ普通にさらっと読めてしまう。題材選びにセンスもある。
互いに切磋琢磨できることを楽しみたいと思っています。
あ、離散家族もの、まだ、諦めていませんよ。

173:創る名無しに見る名無し
18/01/17 23:18:00.83 08atpxVT.net
1人称小説とエッセイの違いは何ですかね

174:モニ
18/01/18 09:28:25.24 RPT3CfOY.net
ビルの一階から四階に住むくらい違うから説明大変かと思います。

175:創る名無しに見る名無し
18/01/18 09:52:57.82 1Fp42uq2.net
絶対的な違いは、語り主が作者と同一であるか否かではないかな。
一人称小説では、主体が必ずしも作者でなくとも良い。
その認識の上で成り立っているから、例えば私小説であっても、フィクション、ノンフィクションの明確な線引きはない。
エッセイの場合は語り部と作者が同一である必要がある。必ずしもノンフィクションである必要はないのかもしれないが、読み手はノンフィクションとしてそれを捉える。
異世界エッセイというジャンルはないことを考えればわかりやすいかも。

と、私は認識しています。

176:創る名無しに見る名無し
18/01/19 04:45:47.85 res1G0ae.net
>>166
無理してそのテーマで書く必要ないんじゃない?
そのテーマはいつかそのトラウマを乗り越えた時に書けばいいのでは?
「登場人物の涙なしの感動モノ」という広いテーマで書いてみたら?
課題人ではないのであまり無責任に言えないけれど

177:創る名無しに見る名無し
18/01/19 06:28:04.46 +xUBHPex.net
>>169
ほほう納得しました
確かにエッセイはノンフィクション私小説的なものかもしれない
あとはドラマ性が低くなりそうですね

178:創る名無しに見る名無し
18/01/19 07:04:15.75 +xUBHPex.net
小説もそうですがノンフィクション系を書く上で情報収集が肝ですよね
現地の風土や気質を調べて本体に関連付けると、やはり「マジっぽさ」が出ます

179:創る名無しに見る名無し
18/01/19 10:33:47.88 XlunRPMV.net
miscommunication!

180:創る名無しに見る名無し
18/01/19 22:25:52.62 IzE10E7q.net
ラノベの原案があって、それを改稿したもの。
繋ぎが悪いと言われたが正直そうは思えない。
文芸創作板諸氏の率直な意見をお聞きしたい。
神様なんていない。
冬を越したばかりの校舎裏には雑草ひとつ茂っておらず、向かい合った僕らは世界に取り残されたようだと思った。始業式、頭の中で何度も繰り返した言葉を、彼女に打ち明けた。
何かが変わることを期待していた。具体的なイメージだってあった。放課後に手をつないで町を歩き、街角のクレープ屋でスイートマロンクレープを食べて、験担ぎに五百円玉を投げ入れた神社にお参りに行く。
しかし、変わったのは頭の中で繰り返す言葉だけだった。
ごめんなさい。
僕は一人で街を歩き、クレープ屋を目端に睨みながら、再びあの神社へと向かった。
いつ来ても人気のない寂れた神社である。屋根の染色は剥がれて腐り始めた木目の色が露出しているし、稲荷の耳が落ちている。恋桜という大袈裟な名前に反して桜の木は一本もなく、代わりにそびえた松の枝葉はちょうど花粉をまき散らす時期である。
神様なんていない。
それでもかつてこの神社を訪れたのは、その時の僕が、まだそれを確信めいたものとしてしか認識できていなかったからだ。
神様なんていない。
頭の中で意識的に繰り返すと、ふつふつと、まぶたの裏を染み出すようにして涙の感覚がこみ上げた。あるいは、それは一種の殺人なのかもしれない。この涙は、愛するものを殺すときに流す涙と、きっと同じものだ。
神様なんていない!
刃物を振り下ろすように、右手のひらで握り丸めた紙くずを賽銭箱の中に振り投げる。汗に濡れて重みを増したそれは、勢いよく箱の淵を転がり、見えない闇の中へ溶けていった。
死ね!
紙くずの中の言葉が、頭の中を駆け抜けた。それと同時に、なんだか気分がすっと軽くなって、帰路を急ぐ足に力が入った。
ごめんなさい。
繰り返す言葉を鼻歌の様に聞きながら、石段の上を跳ねた。

181:創る名無しに見る名無し
18/01/19 23:47:34.95 XlunRPMV.net
>勢いよく箱の淵を転がり、見えない闇の中へ溶けていった。
これは奈落とかの比喩なのかな?
しかし賽銭箱ってあるからね……。
普通は「箱の縁」とかで、「落ちていった」だけど。
まあこうすると作品の意味が違っているだろうが。比喩としてはちょっと強引かな…。
どうなんでしょうか? スルー案件かな?

182:創る名無しに見る名無し
18/01/19 23:58:04.40 XlunRPMV.net
これはどういう文章なのかな?
ラノベにしては詩的?に書きすぎだし。つまり妙に文学的だという意味。
純文学にしては、たかが女に振られたくらいで、という感じだし。
なんだかよくわからんが、文章の繋ぎが悪とかじゃなくて、かなり個性的な文章だということじゃないかな。
センスは感じるけど。
>屋根の染色
>目端に睨みながら
ちょっとあまり見ない表現だな。

183:創る名無しに見る名無し
18/01/20 00:06:44.82 KZW1gxvG.net
>>174
読む者に映像が観えてこないのが問題なのではないでしょうか?
あと、冒頭のシーンはもっと緊張感があってもよいのでは?

184:>>174
18/01/20 02:07:24.80 G7ABJynY.net
>>174です。少々説明不足でした
もともとはこちらのスレで書かれた「ライトノベルのプロローグ」を
改稿するという課題でした
スレリンク(news4vip板)
1は見るからに酷く、またそれを推敲された134もまた
あまり良いものには見えないのですがスレ内ではかなり好評なようでした
一方、>>174に示しました作品は当該スレの160にあるのですが
これも1と同様のものとして酷評されており、違和感を覚えたので
この場で判断を仰ぐことと相成りました(私は160氏ではありません)
すなわち、題材の良しあしは原作の悪さに起因するものとして、
当該作品(>>174)が文章論的かつ客観的に優れたものであるかどうか
皆さんのご意見をお聞きしたいのです。どうかよろしくお願いいたします

185:創る名無しに見る名無し
18/01/20 02:44:59.55 IjKkaiek.net
長編っぽいものの一部です。
よろしくお願いします🙏
段落わけはインデントで判断ください
1/3
「いい小説を書く作家の条件」
左手の中指と人差指に挟んだセブンスターの先端を空気清浄機の吸気口に向け、
長年の喫煙のおかげでしっかりヤニがこびりつき黄ばんだ天井を仰ぎながら、やつはそう呟いた。
「なんだと思う」
何重もの意味で、くだらない。
愚問、という言葉はこういうときのためにあるに違いない。だいいち、やつはほとんど小説を読まない。
小説どころか、テレビのバラエティ番組のテロップ以外の字を読んでいるところをほとんど見たことがないほどだ。
それに、"いい"と一言にいっても、世の中の芸術と呼ばれるもののほとんどがそうであるように、その小説がどれだけ素晴らしいものであるかどうかを定量的に評価し得る手段などない。
僕は質問の答えを考えるふりをしながら、やつの浅薄な発言を非難するための言葉を頭の中で懸命に組み立てていた。
灰がセブンスターにくっついたまま、収穫直前の稲穂のごとくこうべを垂れている。空気清浄機が煙を吸い込みつづける。
この空気清浄機は、やつの家に勤め始めてから常にやつの煙草の煙を吸い込み続けている。
実に10年間。永遠に終わることのない仕事。
埃を箒で部屋の隅に寄せ集め、ちりとりに乗せ、いざそれをゴミ箱に入れようというところで誰かがその手をはたき、埃が再び床にばら撒かれる。
それをまたせっせと集める。また誰かがその手をはたく。そういう作業。この世のありとあらゆる「不毛」も彼の生涯に比べれば可愛いものだ。
彼が心を持たない機械であることは、そういう作業を恒久的に続けなければならない運命にある身として、僥倖と言って良いだろう。
彼が人間だったらとっくに気が違ってしまっているだろうし、きっと肺は中学校の時に配られた喫煙防止のパンフレットに乗っている写真のそっくりそのままにどす黒く染められているに違いない。
受動喫煙の全国大会があれば結構いいとこまでいけるだろう。
あるいは、やつを相手取って身体的、精神的な健康の損害賠償を求めて訴訟を起こすかもしれない。

186:創る名無しに見る名無し
18/01/20 02:47:05.74 IjKkaiek.net
2/3
いよいよ灰が落ちようというとき、天井を見つめたまま、やつが口を開いた。
「二つある。第一に、哲学があること」
何を言いだすかと思えば。ずいぶん無難なことを言う


187:ものだ。 そもそも、お前のような漢字の読み書きができるかすら不確かなアホウに哲学を語られてたまるものか。 カントもニーチェもウィトゲンシュタインもあの世で泣いているに違いない。 僕はほとんど呆れたような顔をしながら、やつを横目で見る。相変わらず天井を見つめている。灰が落ちる。 白と黒とその中間の色、その奥にわずかに静かに燃える黄色ががった赤を残して、カーペットの上に小さな山を築く。 「『哲学』ってのなんのことだい?」 「さあな。俺も知らないよ。これは俺の言葉じゃない」 やつは天井を仰ぎ続ける。僕はやつの首筋を見つめていた。 「その『哲学』によれば、世の中の問題のほとんどは、言語の誤解によって生じる。曖昧な意味しか持たない言葉はその本来の機能を発揮しない」 「すなわち?」 「お前が『哲学』について語るなら、その意味するところをお前が理解していなければ、お前の言葉はなんの意味もなさない」 「なるほど」 なるほど、って。絶対わかってないでしょ。僕は右手のシャープペンシルを机の上に乱暴に置いた。 空気清浄機のファンの回る音、扇風機の回る音、タバコの煙、僕とやつの吐く二酸化炭素、 やつの視線、汗とタバコの臭い、カーテンの隙間から差し込むすでに沈みかけている太陽の暖かい光、 いろんな要素がこの狭い六畳一間で、複雑に、互いに絡み合いながら独自の重みをもってぼくとやつを取り囲む。



188:創る名無しに見る名無し
18/01/20 02:48:30.24 IjKkaiek.net
3/3
僕はこの空気が好きだ。僕は自分の小説の執筆がうまく進まないときはここに来ると決めている。
ここに来ると特段筆が進むというわけではない。むしろ、やつがどうでもいいことばかりくっちゃべったり、タバコの煙が僕の喉を痛めつけるせいで、執筆環境としては僕のアパートの方が何倍もましだ。
でもここにくると、あれこれと悩んでいたものがいつのまにか自分の中で腑に落ちていたりするし、大抵の小さな精神的課題は解決する。
ここの空気にはそういう力があるのだ。もしかしたらそれは、僕よりはるかに怠惰で、ほとんど人間的に破綻しているといってもいいくらいのやつを見ることで、自分より下の存在を認識し、安心していたからかもしれない。
人間は誰しも生まれながらにそういう性質を持っているし、多くの人間が無意識下でそうやって自己を保っているのだ。
誰にもそれを責めることはできない。
けれど、僕が本当にそういった自己保全のためにここにいるかと問われるとそれはそれで微妙なところだ。
そういった要素が多少存在することはあっても、それが全てではない気がする。やはり、ここの空気にはある種魔法のような力があるような気がしてならない。
「で、二つめは?」
僕がそう言うと、やつは視線を天井から離し、もうほとんど燃え尽きて火が手元まで迫っていたセブンスターを机の上の灰皿に押し付けた。
灰皿のすぐ横の箱から新しいセブンスターを取り出し、ずっと右手に持っていた100円ライターで火をつける。
煙を宙に吐き出す。その煙が部屋の淡いオレンジ色の空気に飲まれ、同化し、見えなくなると、
やつは微笑を浮かべながら僕と数秒目を合わせた。そしてこう言った。
「煙草を吸うことさ」

189:創る名無しに見る名無し
18/01/20 03:06:49.10 KZW1gxvG.net
>>178
頭の中の言葉が変わっていく様は面白いと思います。
荒廃した神社としたのは良いと思います。
また、主人公の未熟な愛を表現できていると思います。
最後はカタルシスによって主人公が救われることで一連のストーリーになっています。
これらの改稿は話の収まりとして良いと思います。
難点は文章の読みにくさがそのまま受け取りづらさになっていると思います。
その点でいえば134の方が私は優れていると思います。

190:創る名無しに見る名無し
18/01/20 03:23:51.02 oP8gib6H.net
>>178
他人の文章のコピペはスレの禁則に該当するので酷評というより雑談として述べておく
「繋ぎが悪い」という指摘は、心理展開について述べているのかもしれないな
>それは一種の殺人なのかもしれない。この涙は、愛するものを殺すときに流す涙と、きっと同じものだ。
>刃物を振り下ろすように、右手のひらで握り丸めた紙くずを賽銭箱の中に振り投げる。
>汗に濡れて重みを増したそれは、勢いよく箱の淵を転がり、見えない闇の中へ溶けていった。
後半にあるこれらの文章は、いずれも一人称の語り手による陶酔的な表現だが
ここまで感情の重量感を作っておいて、大きな説明もなくラストでスキップ(?)を始める描写は読感として急すぎて肩透かしだ
問題の核心は失恋なので、殺意を表明してそこまで気が楽になるというのもよく分からない
他の例示文とあわせて見たとき該当文は漸層法の使用や重複の少なさから比較的、書き慣れている様子は感じられるが、あまり丁寧ではないと思う

191:創る名無しに見る名無し
18/01/20 04:33:55.18 oP8gib6H.net
>>179
個人的にはなかなか面白いと思ったが、読み手の解釈に頼る度合いが大きいな
「小説には無駄が必要だ」というような言葉を寓意めかしたシーンかと読んだが、ここは作者に表現意図を聞きたい
>それに、"いい"と一言にいっても、世の中の芸術と呼ばれるもののほとんどがそうであるように、その小説がどれだけ素晴らしいものであるかどうかを定量的に評価し得る手段などない。
「評価し得る手段などない」とまで言い切られると、作品に授与される賞や売り上げを持ち出しつつ「そうか?」と重箱の穴をつつきたくなる
このシーンにおける語り手のポジションは、論理的に破綻している「やつ」への対立命題なので、もっと細密で厳密な言い回しによって個性を際立たせてもらいたいところ
>でもここにくると、あれこれと悩んでいたものがいつのまにか自分の中で腑に落ちていたりするし、大抵の小さな精神的課題は解決する。
快適な執筆環境に勝る「やつ」の部屋、その具体的なエピソードがないと説得力に欠ける
一つ話が欲しいと感じる
>人間は誰しも生まれながらにそういう性質を持っているし、多くの人間が無意識下でそうやって自己を保っているのだ。
「評価し得る手段などない」に対する指摘と同様
ここも、もっと隙のない言い回しをさせるか論証させるなどして語り手の人格を描写させないと、
そういう人間だからこそ「やつ」の人間的破綻に助けられているのだということへの説得力が弱くなるだろう
>そういった要素が多少存在することはあっても、それが全てではない気がする。やはり、ここの空気にはある種魔法のような力があるような気がしてならない。
山場に近い場所、読者に興味を持たせるような言い方で話の核心に接近している
特に書き手の力を尽くした具体例が欲しい
ここで読者に「確かに魔法のようだ」と感じさせる描写が出来れば話は成功すると思う

192:創る名無しに見る名無し
18/01/20 09:18:58.01 qohFcpqj.net
>>174
>向かい合った僕らは世界に取り残されたようだと思った。
二人とも思ったわけじゃないのにそういう風に読めるのはマイナス。
>ごめんなさい。
>僕は一人で街を歩き、
つなぎが悪いというのは間違いではないよ。これじゃわけがわからない。
まだまだ読んで、模写でもして書くことの練習をしなきゃダメだな。

193:創る名無しに見る名無し
18/01/20 09:31:12.49 qohFcpqj.net
>埃を箒で部屋の隅に寄せ集め、ちりとりに乗せ、いざそれをゴミ箱に入れようというところで誰かがその手をはたき、埃が再び床にばら撒かれる。
ちがくないですか?
空気清浄機は確かに煙草の煙を吸い込んでるわけで、いくら吸い込んでも次から次へと煙草を吸う人がいるというだけ。
折角綺麗にした空気はすぐにまた煙まみれになる、という書きかたでないと。
それと、書いてる本人しかいいと思ってない、という典型的なパターンで、
空気清浄機を擬人化してまでなぜ執拗に描写するのか、理由がない。
意味がないので全部カットした方がいいよ。
それと、どっちが喋ってるかが途中から全然わからない。
(自分の中に)哲学がある、煙草を吸う、この二つで本当に書けるのか?
書けない。だから登場人物は嘘をついている。
それに対してもう一人の「僕」はどう思っているのか。それが書かれていない。
哲学というのは自分が生きてきた中で確立された価値観のことだ
と登場人物が言えばわかりやすい。
「言語の誤解」という表現は誤り。言葉、センテンス「へ」の間違った理解、あるいは誤解、
と書かなきゃ。
それに、哲学を理解してない人が哲学を語っちゃいけない、というのは
そんなに勿体つけて言う必要はない


194:当たり前の事実。 そういうことが言いたいなら、理解してから喋れ、で十分。 もし荒唐無稽なたわ言という体で「僕」が呆れるギャグだとしたら 「僕」がこいつの言うことはいつもムチャクチャだ、と言う。 どちらにしても何かしらの付随する言い回しが必要になってくる。



195:創る名無しに見る名無し
18/01/20 09:47:30.70 hyEG03lX.net
>>179-
とにかく古いよ。
・創作には一見無駄な時間が必要だ
・創作にはルーティーンめいたものがあるといい。(友人宅訪問、タバコ等)
内容的にはこんなテンプレ文章があるだけ。
で、とるに足らない人物との、とるに足らない会話を、くだらないと認めつつも、
僕はここが好きだ、小説の名の下に、とかいっちゃう。
こういう価値転倒みたいなのって、どうしようもなく近代文学的だよね。
・風俗描写的にも古い。道具がタバコで、ヘビースモーカーって…。哲学ももういいよw
ただ長編小説の一部だというから、作品全体として面白くなっていれば文句はないけどな。

196:創る名無しに見る名無し
18/01/20 09:51:29.18 HeBOZpcK.net
批評お願いします。
ちょっと読み辛いとは思ってるけど、こういうのもありかなーと思ったり。
お題「腹を蹴られる」
B太は残像が見えるような、不気味なゆらりとした動きで利き足(左)を振りかぶり、そのまま振り子が振り下ろされるように、(直立した状態を0度とした場合)足を左回り75度から逆走させ━━
ちなみに足に一定以上の力を籠めるには、足だけでなく腕も腰も動かし、拳を握り締め歯を食いしばり、足に意識を集中させざるを得なくなる。
B太はその動作を殆ど行わないでよい程度の力を籠め
━━重力を追い風に勢いよく虚空に曲線を描き、曲線の延長線上にある俺の腹に、悪意のある悪足を覆いこむ、中学生辺りの年代に多く見られる傾向にある痛々しい趣向の装飾をたっぷりと彩った、余裕で校則違法の靴をぶつける。

197:創る名無しに見る名無し
18/01/20 10:08:20.21 mdL1kAIK.net
空気清浄機は十年使っているというのが重要だ。
擬人化はタバコをディスるため。手をはたく部分は変だと感じる。
友人の部屋に来ると魔法のような力を感じる。
そのディスったタバコの煙の影響なのだ。空気清浄機は壊れているか、能力が落ちている。
最後のセリフは本当なのだ。
みたいな話かと思ったけど。
「その『哲学』によれば、
以降のセリフが誰のものかわかりにくい。

198:創る名無しに見る名無し
18/01/20 10:19:35.76 qohFcpqj.net
>>188
>残像が見えるような、不気味なゆらりとした動き
まことに残念ながら、現実でゆっくり動いたからといって
残像が見えるなんてことはありえないので、リアリズムの観点から言うと
全くおかしいことになってしまう。
>曲線の延長線上にある俺の腹に、悪意のある悪足を覆いこむ、中学生辺りの年代に多く見られる
>傾向にある痛々しい趣向の装飾をたっぷりと彩った、余裕で校則違法の靴をぶつける。
この辺読みづらいので、
俺の腹に回し蹴りを食らわせた。その足には悪趣味で「痛い」デコレーションをした靴を履いている。
こんな感じで。後、描写が三人称客観視点気味なのに実際には一人称視点なのもおかしい。
なぜ主人公はそこまで執拗にB太の一挙手一投足を追っているのか? 説明ができないなら
残念ながら、B太の回し蹴りの描写をばっさりとカットするのがよかろう。
ええと、漫画の読みすぎだね。究極的な到達地点として、漫画のように読みやすいということを掲げるのも
悪くない。でもこれは余計読みづらいし、ヘタクソ。

199:創る名無しに見る名無し
18/01/20 10:58:57.99 hyEG03lX.net
>>190
>こういうのもありかなーと思ったり。
こんな描写を採用する商業出版社はないと思うがw
それはそれとして、小説の書き方としては断然アリ、だよ、アリ!
たとえば夢枕漠の作品を、こんな感じでリライトとかしたら面白いかもな。
小説って、視点とか人称とかそんのは付属的なこと。
語りの構造を理解することが大事なんだよ。
だから、こういう書き方は、普通にアリだし、自信をもって書いていったらいいよ!

200:創る名無しに見る名無し
18/01/20 11:53:04.61 mtIcKU5m.net
>>188
チャレンジ精神は買うw
>重力を追い風に勢いよく虚空に曲線を描き、
「追い風に」で一度、読点おいた方がリズムは自然

201:創る名無しに見る名無し
18/01/20 12:22:52.99 VBhCfOQv.net
>>188
>(直立した状態を0度とした場合)
の補いとか、なんかアスペチックだよね。
そこらが味になるのだろうけれども
長丁場になると読者がバテるのじゃなかろうか?
(読者は適当に読み飛ばすにしても)
「俺の腹」にとあるので、一人称の主人公にB太を語らせているのだな。
「なろう」でなら、加減してポイントポイントに使うのならありのように思う。
主文の途中で、記号で囲うことによって、かなりフリーダムに
補いの文を挿入しているのは挿入領域の明示性の点では嫌いではない。
これも「なろう」でなら、たまに使うのありかもしれない、と思った。

202:創る名無しに見る名無し
18/01/20 12:27:22.07 VBhCfOQv.net
>>179
>収穫直前の稲穂のごとくこうべを垂れている
稲穂とか間近で見る機会のほとんど無い都会人としては
語りの人が、農業経験者かなにかなのか、気になる比喩でした。

203:創る名無しに見る名無し
18/01/20 13:41:48.24 amJw43F3.net
実るほどこうべを垂れる稲穂かな

204:し
18/01/20 15:15:39.56 SLczRzG6.net
まだ書き始めてもねーよ。

205:創る名無しに見る名無し
18/01/20 15:20:06.07 qohFcpqj.net
急いで書いたら偉いわけじゃない

206:創る名無しに見る名無し
18/01/20 18:19:28.35 IjKkaiek.net
>>179 です。
みなさん批評ありがとうございます。
個別に返信すると大変なので、気になった部分だけ返信させてください。
返信していない部分は概ねその通りだな、と思って読ませていただきました。
>>184
「定量的に評価しうる手段などない」というのは、100m走のタイムように、
誰から見ても同じで数値化できるものではない、という意味だったので、少しこちらの書き方が不親切だったでしょうか。
「普遍的かつ定量的に」とかだときっちりしていますが、少し冗長すぎるかな、とも思ったので。
>>186
哲学がある、タバコを吸うだけでは書けないから、登場人物は嘘をついているのに、「僕」がそれについて考えていない、という指摘ですが、
「やつ」が語っているのは十分条件でなく必要条件ですし、この場面において、正しくは何が必要かとかを語る意図はない(「僕」は質問そのものが意味がないと思っている)です。
ので、「僕」がその二つの条件についてどう思うかを考えないのは自然であるように思います。
>>187
まあ全体的にそういう「なんとなくそれっぽいもののテンプレの寄せ集め」感は否めないかな、と自分でも思います。
古い、という指摘が(おそらく私の読書量不足のせいですが)わからないです。具体的になにが原因で"古い"のでしょう?
「僕はここが好きだ、小説の名の下に」というのもよくわからないですが、どういう意味なのでしょう?
>>194
私も別に農業の家の出身ではないのですが、頭を垂れる=稲穂というイメージがあります。(たぶん>>195 の句がイメージの根源にあると思います)

207:創る名無しに見る名無し
18/01/20 18:23:10.53 IjKkaiek.net
どの台詞を誰が喋ってるのかわからない、というのは自分でも投稿する前にすこし見直して直したんすが、やはりこれも作者にのみ見えてるということなんでしょうね。
気をつけます。

208:創る名無しに見る名無し
18/01/20 19:56:14.06 EYTDXZ4o.net
>>179
最初のほうで『ほとんど』という単語が何度も出てくるところは直したほうがいいよね

209:創る名無しに見る名無し
18/01/20 20:02:25.42 qohFcpqj.net
>>198
>「やつ」が語っているのは十分条件でなく必要条件ですし
どこにそう書いてあるのかね。


210:普通に解釈すれば十分条件だろう。 もし「やつ」が条件といわず必要条件と言っていたら別だよ。 一人称視点だということを忘れないで。 一人称視点なら「僕」が 「こいつほんと馬鹿だな」 か 「ちょっと話を聞いてみるか」 のどっちかはほぼ絶対書かなきゃいけないよ。 どちらも頭に浮かばないなら何を聞いても反応しない白痴という設定になってしまうよ。



211:創る名無しに見る名無し
18/01/20 20:15:11.78 EYTDXZ4o.net
俺も第一印象では作者の言うとおり必要条件で解釈していたけど、いろんな解釈があるんですね。

212:創る名無しに見る名無し
18/01/20 20:16:43.86 IjKkaiek.net
>>201
単に「条件」と言ったら必要条件か、十分条件か、というのは私は普通必要条件だと思いますが、答えのない議論なのでそれは置いといて、
そういう捉え方をする人が存在するのなら私の書き方が不親切だったのだと思います。
しかし「なんだと思う」の後に
「僕は質問の答えを考えるふりをしながら、やつの浅薄な発言を非難するための言葉を頭の中で懸命に組み立てていた。」
とあるので、質問自体は「僕」の中では問題でないというのはわかるかな、と思うんですが、どうでしょうか?
(というか、自分の文章についての解釈を自分で説明しなければいけない時点でどうなのよ、という感じはありますね)

213:創る名無しに見る名無し
18/01/20 20:22:58.41 EYTDXZ4o.net
主人公の感想って質問に対して『何重もの意味で、くだらない』って表現されてるんだから、それで十分だと思うんだけどな。

214:創る名無しに見る名無し
18/01/20 20:40:35.69 qohFcpqj.net
>>204
> 何重もの意味で、くだらない。
> 愚問、という言葉はこういうときのためにあるに違いない。
 確かにそうあったな。一度読んだが見落としてた。
 ただ、主人公が持つ「やつ」の印象を書いておけばもっとわかりやすかったと思うよ。
 長い付き合いになるが、いつも人を小馬鹿にしたようなことを勿体つけて話す癖がある。
 格好いいと思っているようだが、軽佻浮薄な印象を人に与えることに気づいていないようだ。
 なんて感じで。

215:創る名無しに見る名無し
18/01/20 20:55:10.88 VBhCfOQv.net
>実るほど頭を垂れる稲穂かな
意味は知っていても画的なイメージは身近からだいぶ遠くなってしまった
ことわざかもしれません。(深々としたお辞儀も稲穂も)
5chで見かけるときは、
「上から目線キモ」と同程度の意図で使用出来るdisバトル用コマンドの趣も…()
>>198
「やつの家」の近辺に田んぼがあるとかだとイメージが繋がり広がったかもしれません。
(古いテンプレというか言葉のパレットから受ける、情緒感とかしっとり感といったモノ、嫌いではないです)

216:創る名無しに見る名無し
18/01/20 21:30:19.19 oP8gib6H.net
>>198
>「普遍的かつ定量的に」とかだときっちりしていますが、少し冗長すぎるかな、とも思ったので。
別のやり方もあるだろうが、ここは冗長な書き方にしてもいいと思う
大体にしてこの語り手が冗長なのでね
空気清浄機を人間に見立てて「受動喫煙の全国大会」やら「精神的な健康の損害賠償」やらどうのこうのと益のない思弁を並べる人間だ
そんな語り手が「やつ」の部屋に救われるということは、思弁の積み重ねでは辿り着けない何らかの飛躍を「やつ」の非論理性から発見できるとか、
もしくは語り手の冗長な思考が「やつ」に一時停止させられることでリフレッシュできるとか、まあ何がしか相性の良さがあって、
そこに小説を書く一つの要点があるのだ、と、この話は言おうとしている(と、いう風に俺は勝手に読んだw)
シーンの狙いについては作者の意図を知りたかったんだが
まあ少なくとも「やつ」の一見、非論理的なだけにも見える言動が、語り手にとっては「ある種魔法のような力」に感じられるのは確かだ
ということは、それだけ語り手の思考が冗長だったり、論理に厳密さを求めすぎて空転しているってことだろう
であれば語り手が「おおらか」に見えちゃいかんのだろうな、と思って「もっと細密で厳密な言い回し」を求めている

217:創る名無しに見る名無し
18/01/21 00:35:18.33 2rUxzCgv.net
>>207
言いたいことはまさにその通りですね。
解釈から指摘から全てその通りだと感じました。
センター国語とか受けたらすごい点とれそうですね。

218:創る名無しに見る名無し
18/01/21 00:36:34.45 2rUxzCgv.net
ID変わりましたが


219:>>179です



220:創る名無しに見る名無し
18/01/21 01:13:48.88 pWz/mKix.net
横からだけど
>定量的に
の話、「賞レースの順位や売り上げなどで作品の価値は評価できない(されたくない)」っていう小説家ごころを読み取れたな
ある種の主人公の頑固さを表せてるとも感じる
>条件がある
自分も必要条件として読んだよ
参考までに
センターに限らず国語という教科が苦手な自分も>>207のようにとれたから作者には安心してほしい

221:創る名無しに見る名無し
18/01/21 02:44:16.14 rmlrTP7q.net
普通は十分条件だけどなあ。
結婚するなら年収○○円が条件
とかさあ。これを必要条件としたら意味が通らない。
これが満たされていれば絶対に結婚していなければならない条件が必要条件だよ。
必要条件と必要な条件を間違ってるんじゃないか?
そもそもわざわざ小難しい言い方をしなくてもいいのに。

222:創る名無しに見る名無し
18/01/21 02:51:33.90 rmlrTP7q.net
必要条件だとしたら、哲学があって煙草を吸ってる人は全員作家なんじゃないの?
俺が間違ってる?

223:創る名無しに見る名無し
18/01/21 02:54:53.22 2rUxzCgv.net
>>210
ありがとうございます。

>>210
なにが我々の間で「条件」に関する解釈に齟齬があるように感じます。
「結婚するなら<年収500万以上>が必要条件」=「500万円以上の年収がない者とは結婚しない」
「結婚するなら<年収500万以上>が十分条件」=「年収500万以上あるなら誰とでも結婚する」
ではないですか?
この場合必要条件でないと意味が通らなくないですか?
「これが満たされていれば絶対に結婚していなければならない条件が必要条件」というのは……?
あと「必要条件」と「必要な条件」の違いがわかりません。

224:創る名無しに見る名無し
18/01/21 02:55:43.10 2rUxzCgv.net
安価ミスです、
>>210>>211 でした

225:創る名無しに見る名無し
18/01/21 08:01:49.69 amNXJTX2.net
速報!直哉、何かを受賞したらしい!

226:創る名無しに見る名無し
18/01/21 08:04:34.74 rmlrTP7q.net
>>213
「pならばq」の命題が真のとき、pはqの十分条件、qはpの必要条件である
ああ、逆かな。難しいねほんと。
必要条件で正しいかな。
ごめんね。

227:創る名無しに見る名無し
18/01/21 08:18:05.42 4BiSNtAU.net
>その小説がどれだけ素晴らしいものであるかどうかを定量的に評価し得る手段などない。
作家さんのコメントにあるように、普通はこれを「文芸の科学」のことだって思うよなw

228:創る名無しに見る名無し
18/01/21 10:16:49.73 AotFCP22.net
必要条件,十分条件の話,気になったので勝手にまとめてみた.

p→qが真のとき,pはqの十分条件,qはpの必要条件.
言い換えると,pを満たす要素数はqを満たす要素数より少ない.
ベン図を書くとpがqに内包される.
例えば,「人間である(p)」(ならば)→「動物である(q)」とか.
今ここで,
>いい小説を書く作家の条件
>「二つある。第一に、哲学があること」
>「煙草を吸うことさ」
から,
「いい小説を書く作家である」と「哲学がある人,かつ,タバコを吸う人」
の関係について考える.さて,どちらの要素数が大きいか.
「哲学がある人,かつ,タバコを吸う人」の方が「いい小説を書く作家である」より要素数(人数と言い換えてもいいかな?)が多い.だから,
「いい小説を書く作家である」→「哲学がある人,かつ,タバコを吸う人」が成り立つ.
つまり,「哲学がある人,かつ,タバコを吸う人」は,「いい小説を書く作家である」であるための‘必要条件’である.
対偶は,
「哲学がない人,または,タバコを吸わない人,」→「いい小説を書く作家ではない」
である.少なくとも「やつ」はそう考えている.

229:創る名無しに見る名無し
18/01/21 10:20:26.07 AotFCP22.net
では,一般的に「条件」というとき,どちらを指すのか.
>結婚するなら年収○○円が条件
を例として考えよう.
「Aさんが求める結婚相手」と「年収○○円以上の人」とはどちらの要素数が多いか.
普通,上記の条件を明言していても,他に,学歴,身長,性格なんかも加味するだろう.だから,「Aさんが求める結婚相手」のよりも「年収○○円以上の人」の方が多い.
少なくとも,少ないことはない(「年収○○円以上の人ではない」人と結婚することはないから).
つまり,
「Aさんが求める結婚相手」→「年収○○円以上の人」
である.「年収○○円以上の人」は「Aさんが求める結婚相手」の
必要条件である.
ここからわかることは「Aさんは年収○○円以上だからといって誰とでも結婚するわけではない」 である.
(ベン図を書けば,「年収○○円以上」かつ「結婚したくない人」が存在することがわかるだろう.)
ただし,「十分条件」でもある可能性もある.それは,Aさんの結婚条件が本当に「年収○○円以上」だけの場合だ.
このとき,「Aさんが求める結婚相手」と「年収○○円以上の人」はお互いが‘必要十分条件’である.(要素数が等しい)
(「十分条件」単独では,Aさんは年収○○円以上でない人とも結婚する可能性があることになるので,無いだろう)
結婚の条件の例は上記の通りだが,「採用の条件」「入場の条件」などにしても同じことがいえるだろう.
以上より,所謂「条件」とは‘必要条件’(場合によっては,必要十分条件)のことである.
ちなみに,「必要条件」と「必要な条件」は同義であるべきだと思う.

230:創る名無しに見る名無し
18/01/21 10:27:10.49 rmlrTP7q.net
そうだけど必要条件十分条件がわからない人にもわかるように書いてほしかった

231:創る名無しに見る名無し
18/01/21 10:36:20.87 AotFCP22.net
付け足しだが,
>つまり,「哲学がある人,かつ,タバコを吸う人」は,「いい小説を書く作家である」であるための‘必要条件’である.
とき,結婚の例同様,
「哲学がある人,かつ,タバコを吸う人」が必ずしも「いい小説を書く作家である」ではない,こともわかる.
むしろ,十分条件ならば,「「哲学がある人,かつ,タバコを吸う人」が必ず「いい小説を書く作家である」」が成り立ってしまう.
>>220
直感的理解をしたいなら.ベン図を書くことをおすすめするよ.

232:創る名無しに見る名無し
18/01/21 10:53:18.31 SyuatHIy.net
>>218
面白いなサンクス

233:創る名無しに見る名無し
18/01/21 11:21:38.27 4Xvogjtg.net
そのうち空気清浄器が人化して良い作家になりそうなスレの勢いです……。
オチに空気清浄器だった過去を条件に加えてみませう。
さて、これは必要条件か十分条件とすべきか。
答えは、物語の結末によります。

234:創る名無しに見る名無し
18/01/21 12:47:38.15 4BiSNtAU.net
>>218
すっきりした! ありがとう。
で、問題のテキストだけど、
あれは、作家という全体集合があって、「良い作家」と「凡庸な作家」という部分集合がある、
というのじゃないかな。そして哲学を持っていてタバコを吸う作家という要素がある、と。
って、これってハードボイルとかでよくある文章だよね。
良い探偵の条件とは…
良いバーテンダーの条件とは…
とかね。で、なんかきいた風なことが言われるw

235:創る名無しに見る名無し
18/01/21 14:12:27.05 N5YvHHpe.net
必要条件十分条件が分からない人のことまで考えて文章書いてたらきりがないと思うんだけどな

236:創る名無しに見る名無し
18/01/21 14:35:21.81 rmlrTP7q.net
機械音痴や数学音痴は物書きには多いからね
たとえ玲瓏な文章を書く人でも機械はてんでダメだったりするから
そこは合わせてあげた方がいい

237:創る名無しに見る名無し
18/01/21 14:35:53.25 rmlrTP7q.net
私のことはともかくそういう人はたくさんいるから

238:創る名無しに見る名無し
18/01/21 14:44:00.81 4BiSNtAU.net
その通りだw
あくまでテキストを分析するときに使うのであって、小説を書くときはほぼ関係ないよ。
まあ、普通、躓かないところで躓く読者がいるってことに気づく、ってことではこのスレは役立っているんじゃね?

239:創る名無しに見る名無し
18/01/21 16:42:53.42 AotFCP22.net
>あくまでテキストを分析するときに使うのであって、小説を書くときはほぼ関係ないよ。
必要だと思うけどなあ
論理構造をおざなりする人が書いた文章は、当たり前だけど論理破綻が生じるよね。
そうしたら、ちゃんと論理構造を理解している読者が躓いてしまう。
この問題は、論理構造が理解できてない読者がつまずくことよりずっと深刻だと思う。

240:創る名無しに見る名無し
18/01/21 16:46:47.82 2rUxzCgv.net
つまり、「いい小説を書く作家の条件」ではなく、
「いい小説を書く作家に必要な条件」とかにすればいいってことでしょうか?
ちょっとわからないのが、>>186さんは、必要条件と十分条件の意味を逆に捉えてはいたものの、結局意味的には必要条件だと解釈した、ということですよね?
必要条件と十分条件という表現は本文中にないので、これを読んだ人が意味的に必要条件だと理解できているのなら問題ないと思うのですが、どうでしょう?

241:創る名無しに見る名無し
18/01/21 17:01:22.19 4BiSNtAU.net
そんな一般論はいいよw
作者さんは礼儀正しい人だから書かないけど、かなり呆れているよ。
当該テキストの会話って、もうめちゃめちゃありふれているよ、これまで書かれた小説の中でな。
これをいちいち躓く方がどうかしてる。

242:創る名無しに見る名無し
18/01/21 17:12:57.53 AotFCP22.net
>>230
いや,>>186は,意味的には「必要十分条件」として捉えていたんだと思う.
「必要条件」であることを表すのためには,どちらの表現でも一緒だと思う.
ただ,どちらにしろ「十分条件」でないことを明言できてはいないと思う.
微妙なとこで,「いい小説を書く作家に必要な条件」のほうがそのニュアンスを感じるかもしれないけど..

243:創る名無しに見る名無し
18/01/21 17:21:13.63 AotFCP22.net
けど,このスレでも殆どの人が「必要条件」と捉えたし,
上で書いた考え方が正しければ,「条件」といったら普通「必要条件」.
明記がない限り,「必要十分条件」と読むべきではない.
だから,「十分条件」でないことをわざわざ表現する必要はないよ.

244:創る名無しに見る名無し
18/01/24 17:07:05.26 rbBgIIpX.net
~評価テキスト募集中~

245:モニ
18/01/24 23:37:52.67 uM1JoD93.net
書きたいなあ、だけどまだ

246:創る名無しに見る名無し
18/01/25 12:33:14.54 WEdjHpiR.net
ミリオン出版がコアマガの出版物から無断転載して謝罪してたんだな
【大洋図書・ミリオン】ミリオン出版・大洋グループ総合スレ【ワイレア・大洋書房】 [無断転載禁止]&#169;2ch.net
スレリンク(zassi板)

247:フカ
18/01/25 18:25:41.58 rAL6LzAB.net
はじめまして。途中までですが、ちょっと思いついたので書いてみました。
忌憚なくご感想をよろしくお願いします。
HANABUSA1/8
一、
とある拘留所で、僕は初めて彼女にあった。彼女には、殺人及び殺人教唆、そして無差別テロの容疑がかかっている。
僕は、本当は小説家になりたかった。
しかし、僕にはその才能がないのか、毎年公募している文学新人賞には、十回応募しても、落選し続けていた。
大学では卒業論文の成績はよく、また、ゼミでのレポートもいつも評価はAだった。
某SNSでの日記も、小説よりも圧倒的にコラムを書いた時の方が、足跡や閲覧数が多い。
例えば、同じエロネタでも、どエロな小説よりも、ちょっとしたエロネタの方が反応がいいのだ。これは、SNSの性格だろうか。
僕はもう、小説を書くのをやめようかと考え、悩んだ。
文学の新人賞には、小説の他に、評論部門やルポルタージュ部門等も公募されていたので、思いきって、今年はルポものを書いてみようと思った。
その取材対象として、僕は彼女を選んだ。
いや、厳密に言うと、彼女に僕は選ばれたのだ。

248:フカ
18/01/25 18:28:24.14 rAL6LzAB.net
HANABUSA  2/8
二、
死刑は確定だろうと噂されている彼女は、ある意味、時の人である。
彼女については、マスコミ各方面から、この数年間、ひっきりなしに報道されていたので、僕は最初は「これだけ騒がれているなら、自分の出番なんかないだろう」と諦めていた。
また、インターネットでも、彼女についての情報も溢


249:れんばかりにあった。 現在起訴されている事件から、実に十年が過ぎている。 当時、彼女は既に有名人だった。 若冠十六歳で彼女は、歴代最年少で芥川賞を受賞したのである。 作品はたちまちベストセラーになり、映画化もされた。 しかし、その事がきっかけで、彼女は数々の罪を犯すきっかけになってしまった。 ある有名な評論家は、以下のように彼女を評した。 「あの作品は確かに評価に値するが、芥川賞に選んだのは間違いであった。 若冠十六歳が書いたものとしての話題性があってこその受賞であったにすぎない。 つまり、出版社側の利潤主義、所謂大人側のの都合により、幼い彼女に莫大な財を与えたのがそもそもの間違いであった。 結果、彼女は大犯罪を犯す為の、軍資金を得るに至ったのである」 また、テレビニュースの街頭インタビューでは、中高年の主婦が、 「子供に大金を渡してはいけないのだと実感した」 と答えていた。 拘置所でのガラス越しの面会が、リアルの彼女を見た最初の時だった。 彼女はもうすぐ四十歳になるが、テレビや雑誌、インターネットで見るよりずっと若く見えた。 第一印象は、所謂「可愛いタイプ」で、犯行に及ぶ前の、芥川賞を受賞した当時には、ワープロのコマーシャルモデルとして活動していた程である。 今も当時の印象とほぼ同じだった。 分かりやすく言うと、清純派アイドルが、良妻賢母役がはまる女優に成長したような感じの容姿である。 こんなにも犯罪とは無縁にしか思えない女性が、日本中、又は世界をも震撼させるほどの犯罪を犯したとは、誰もが我が目を疑うだろう。 また、彼女の起こした事件は、海外のマスコミでも報道されている。 国内外のマスコミや一般市民は、「彼女を羊の皮を被った狼」だとか、「聖女の仮面をした悪魔」だのと、表現した。つまり、容姿とのギャップを感じざるをえないとの感想が多かったし、僕もそう思っていた。 だが、彼女の処女作『海鳴り』と言う小説を読む限り、受賞は妥当な評価だと思うし、十六歳にして、既に哲学者としての片鱗が充分にを読み取れた。 また、彼女が小説家としての才能があるのは、確かで、受賞後十数年の間に書いたものは、ほぼ全てがベストセラーになり、高い評価を得ていて、二十歳の時に書かれた小説は野間文芸賞を受賞した。 そんな、若きベストセラー作家の彼女に、一体何があったのか。 彼女の作品を読みとくと、犯行の動機は明らかであったと、読者の誰もが納得した。



250:フカ
18/01/25 18:30:22.62 rAL6LzAB.net
HANABUSA 3/8
三、
彼女は、作家デビューした十年後に、「はなぶさの会」なる新興宗教を開設し、その教団の教祖となった。
当時は、パソコンやインターネットが、一般家庭にも普及し始めた頃である。
小学生でもネットサーフィンをする事が、今では当たり前だが、当時はまだそこまでではなく、どちらかと言うと、若い理化学系のマニアが中心だった。
彼女の思想は、すでに小説を通して、若い層に絶大なる支持をえていた。
彼女は若者の代弁者として、カリスマ的存在だった。
はなぶさの会は、入信者こそ少ないものの、隠れた信者、つまり小説のファンが大勢いたので、活動するための財源には事欠かなかった。
彼女の処女作『海鳴り』には、彼女が宗教者になったきっかけになったと思われる、実体験に基づいた、ある作中のエピソードに見られる。
つまり、十六で財を成したことが彼女に犯罪を犯させた原因だと言うのは、全くの曲解であると、作品を読んでいくうちに、考えられるものである。
今では、彼女の著書は各出版社側の、良心により、全て絶版になっている。
はなぶさの会に、購入を希望すれば手に入る事はあるが、教団の信者自身が購入した、小型の印刷機での手作業による発行のみをしていて、一度に大量の印刷は出来ないのが現実であるとか。
また、近々、大量印刷してくれる印刷会社を見つけないと、布教活動に支障をきたすとの話も教団関係者の話もある。
今では、古本屋でもAmazonでも、滅多に手に入らない貴重な作品なので、是非ともインターネット上での発表をしてほしいと、僕


251:は思う。 だが、インターネットでの作品の公開は、教祖である彼女自らの希望により、今のところ公開はしていない。



252:フカ
18/01/25 18:31:55.79 rAL6LzAB.net
HANABUSA  4/8
四、
小説『海鳴り』には、以下のような記述がある。


私は五歳の時に、両親と兄とで海に釣りに行った事がある。
以前に水族館に連れて行って貰って、魚や海中生物の美しさに感銘を受けて、小さい私は、大きな水槽の傍から、閉館までの間の数時間、ずっと離れられなかった。
両親は、海で魚釣りに連れて行けば、私がもっと喜ぶし、情操教育にもいいだろうと考えたのだ。
しかし、私は両親の期待を裏切った。
近くの海岸で、釣りをする両親と兄とを見て、釣りをする行為が不可解で仕方がなかった。
また、釣った魚がバケツの中でぴちぴちと動くのを見て泣いた。
「お魚さん、お水が無くて、苦しいんじゃないの?」
私がそう言ったら、家族みんなが笑った。
夕食は釣った魚を母が捌いて料理したものだった。
私は食卓で、疑問を投げかけた。
「なんで、お魚を釣って食べるの?」
私は涙目のままだった。
「お魚は釣れたてが美味しいからよ。冷めないうちに、食べなさい」
「お魚さん、可哀想。私、食べたくない…」
「食べてもらえなかったら、もっと可哀想でしょ。あなたに食べて貰うために、このお魚さんは、お皿の上にいるのよ」
「嫌、嫌だよ。何で私、食べないといけないの?お魚さんは、私達が釣らなければ、元気に泳いでたんでしょ?お母さん、どうしてお魚さんを包丁で殺したの?どうして私は食べないとダメなの?ねぇ、どうして?」
私は食卓で散々泣きながら駄々をこねた。
「昨日は豚さんを食べたでしょう?しょうが焼きにして。あれと同じよ。豚さんもあなたに食べて貰うために、生きてきたのよ、さあ…」
「嫌だ、なんで動物を殺して食べないとダメなの?ミミちゃん(当時の愛猫)が死んだとき、お墓を作って天国に行けるようにお祈りしたのに。なんでお魚や豚さんにはお墓がなくて、ミミちゃんは食べなかったの…?」
私は両親を困らせた挙げ句、その夜をきっかけに、肉だと知っている食べ物を一切拒んだ。
極端な偏食だとか、摂食障害だとかで、病院に連れていかれた。
植物性のタンパク質や牛乳なら受け付けたので、年老いた医者は、
「成長期だが、肉を無理に食べさせるのは、精神的にストレスになるし、ベジタリアンでも死ぬことはない」
と言ったのだ。
やっと両親に安心して貰えたのは、小学生にあがる直前の事である。

253:創る名無しに見る名無し
18/01/25 18:40:49.64 Bg/ySsg9.net
まんま「1Q84」じゃないか!
だからどーというわけじゃないが、作者はどーしたいのかな?

254:フカ
18/01/25 18:41:49.94 rAL6LzAB.net
HANABUSA
※NGワードのせいでこれ以上は書き込めませんでした。
ここまでですが、よろしくお願いします。

255:フカ
18/01/25 18:49:24.24 rAL6LzAB.net
>241さま
ありがとうございます。
すみません、『IQ84』は読んでません。
思いついたはいいけど、続かなかったので。。。
アイディアメモでして。
長編にしたかったのですが、ラストのアイディアまでは浮かばなくて悩みました。

256:創る名無しに見る名無し
18/01/25 18:53:06.35 N9qUg+AM.net
成功した人間は保身に走るので犯罪などしません

257:フカ
18/01/25 19:00:32.86 rAL6LzAB.net
>244さま
ありがとうございます。
確かに。。。保身に走るほうが楽でしょうね。
実は、NGワードで入らなかったのですが、彼女の目的は世界征服でして。
人間を皆殺しにするのが目的でした。

258:創る名無しに見る名無し
18/01/25 19:03:50.45 N9qUg+AM.net
この世の中を変えてやる! という峻烈なエネルギーがある成功者は普通はいない
何かしらこじつけて理由付ければそれらしくなる

259:フカ
18/01/25 19:08:46.22 rAL6LzAB.net
なるほど、何かこじつけないとダメなんですね。
ありがとうございました。

260:創る名無しに見る名無し
18/01/25 19:12:15.35 Bg/ySsg9.net
「1Q84」を読んでいないけど、その世界像が似ている、というわけですね。
じゃあ、仕方がないかな。
>ふかえり(深田絵里子)
と「彼女」はほぼ重なるよ。どちらのヒロインが魅力的か読み比べているといいよ。

261:フカ
18/01/25 19:17:20.69 rAL6LzAB.net
そうでしたか。
偶然ですね。1Q84、読んでみます。
ありがとうございました。

262:創る名無しに見る名無し
18/01/25 19:48:23.00 00hV2p9Z.net
>>237
↓(ネット?)
>しかし、その事がきっかけで、彼女は数々の罪を犯すきっかけになってしまった。

>結果、彼女は大犯罪を犯す為の、軍資金を得るに至ったのである
↓(きっかけは大金、動機は……)
>彼女の作品を読みとくと、犯行の動機は明らかであったと、読者の誰もが納得した。

>彼女の処女作『海鳴り』には、彼女が宗教者になったきっかけになったと思われる、実体験に基づいた、ある作中のエピソードに見られる。
・文後半で、日本語が変です。
作者が自らの感想で述べている部分とネット等から引用されている
部分の判別がシャープではなかったです。
イベント関係の年月日情報が何故か無い。
また、行間が空き気味で、話の組み立てロジックが曖昧なまま先に進んでしまうので、
とても、もやもやした感じを受けました。
それが後々、作品の味になるのか、単なる手抜きだったのか
後続次第なので、現段階では善し悪しの判定はしません。
ところで映画化等も含めて当時の芥川賞ってどのくらい作家は儲かったのでしょうか?

263:フカ
18/01/25 20:01:05.74 rAL6LzAB.net
>>250
ありがとうございました。
たしかにまだまだプロットと言うか、アイデアメモの段階でして、お見苦しいかと存じます。
あの時代の芥川賞作家は、何億かは儲かったぽいです。又吉さんくらいかなと。
宗教法人を立ち上げるには十分な額かなと思っていますが。
彼女はエコロジーテロリスト宗教家として、人類滅亡を試みます。研究グループが人間にしか効かない毒薬を開発してしまうとか、色々とエピソードがありましたが、何故かNGワードで書き込めませんでした。
すみません。。。

264:創る名無しに見る名無し
18/01/25 21:45:41.73 iw+MdBWl.net
>>237
>とある拘留所で、僕は初めて彼女にあった。彼女には、殺人及び殺人教唆、そして無差別テロの容疑がかかっている。
出だしは大事なので
「僕が初めて彼女に会ったのは、とある留置所だった。彼女には、殺人及び殺人教唆、そして無差別テロの容疑がかかっていた。」
とかにしたほうがいい。
>僕は、本当は小説家になりたかった。
話が飛びすぎ。彼女についてもう少し話を続けてから
「その取材対象として、僕は彼女を選んだ。
いや、厳密に言うと、彼女に僕は選ばれたのだ。」と続け
「実は、小説家になりたかった僕は…」という流れで構成を考えて、作品の最初は特に
読者に興味を持たせることが大事だと思う。

265:フカ
18/01/25 21:54:57.42 rAL6LzAB.net
>>252
ありがとうございます。
なるほど、そういう書き方ですか。。。
勉強になりました。

266:創る名無しに見る名無し
18/01/25 22:14:38.02 0lU547Ay.net
>>フカ
私の個人的な感想ですが、あなたは文章云々というレベルではなく、内容云々というレベルだと思います。
だから、余計に最後まで読めなかったのが残念でなりません。
正直、引き込まれました。
カクヨムみたいなサイトであげていただけると嬉しいです。
読者になります!

267:フカ
18/01/25 22:30:37.05 rAL6LzAB.net
>>254
ありがとうございます。
実は某新人賞に予選通過経験があります。
プロを目指していますが、ここ数年スランプでして、行き詰まりを感じています。
そんな中で、この作品はアイデア出しのレッスンとして、皆さんのお力をお借りしました。コメ下さった皆さんには深謝です。
とりあえず、新人賞に予選通過したものを近々何かで発表する予定です。この作品はボツネタですが。。。
お褒めの言葉、涙がちょちょぎれました。
重ねてありがとうございました。

268:創る名無しに見る名無し
18/01/25 22:46:42.29 iw+MdBWl.net
予選通過って一次?
某新人賞ってどれ?

269:創る名無しに見る名無し
18/01/25 22:48:38.01 iw+MdBWl.net
あと、創作文芸板の時にも
語尾に「。。。」と書き込む癖の人がいたけど同じ方�


270:ゥな?



271:フカ
18/01/25 22:49:31.75 rAL6LzAB.net
>>256
はい。
群像新人賞の一次審査です。もう四年くらい前ですが。。。

272:フカ
18/01/25 22:51:33.36 rAL6LzAB.net
いいえ、5ちゃんは初めてです。

273:創る名無しに見る名無し
18/01/25 23:09:55.40 iw+MdBWl.net
〉〉258
それは才能ありですね。
是非いつか商業作家になれる日が来るよう応援しています。
アマとプロの違いは、質よりもむしろ、その作品で稼げるかどうかなので
難解なものを書こうとしがちな作家性よりも、読者の身になって読者よりに、世間一般人が読みたいものを書く比率を上げるといいと思いますよ。
作家性4:読者寄り6くらいでちょうどいいくらいです。
頑張ってください。

274:フカ
18/01/25 23:30:08.12 rAL6LzAB.net
>>260
お褒めの言葉、ありがとうございます。
とても嬉しいです。
実はプロの先生に指導を少し受けているのですが。師匠は、書きたいものを書かないと意味がないと言っておられました。
でも、私は新人だし、やはり読者に伝わる文章を書くべきかなと、迷います。
書きたくないものは書けないし、売れるものとはどう言う作品かがまるでわかりません。
まずは作家性から始まり、その上で読者寄りに書いていこうかなと思いました。
何が売れるかは全くわからないので、とりあえず書けるものから書くしか、今の自分には術がないように思います。
時間はかかるだろうけど、これからが正念場だと思って頑張ります。
とりあえず、今は大スランプ真っ只中なので、インプットを増やして世界を広げる所存です。
皆さん。ありがとうございました!

275:創る名無しに見る名無し
18/01/25 23:34:45.72 MKJwtXcF.net
>>フカ
ここには名物どS課題人というのがいて、自分の力量よりちょっと負荷のかかる絶妙な課題を出してくるんだが、
なかなかの人物だから、君も乗ってみないかい?
赤翡翠(椿)さんと伯仲してるとみた。

276:モニ
18/01/25 23:39:25.92 vLz7TSHw.net
椿さんと伯仲とはなかななかだ。

277:創る名無しに見る名無し
18/01/25 23:43:54.46 rAL6LzAB.net
>>262
ありがとうございます。
そうですね。もう少し慣れたらお願いしてみようかと思います。
もともと短編が苦手で、長編が主なので、まずは近いうちに、群像に出した作品をどこかにアップして、こちらにURLを貼らせて頂きたいと思うんですが。原稿用紙150枚くらいですが。あんまり長いと皆さんの負担にならないかなと心配です。
お許し頂けるなら、なるたけ早くアップしますので、よろしくお願いします。

278:創る名無しに見る名無し
18/01/25 23:44:21.79 iw+MdBWl.net
まあ、喰っていけるプロ作家は作家性にこだわりますが、
出版社の立場は、まず新人に望むものは即”売れるもの”を望むようです。
作家として喰っていけるようになってからでも作家性は出せますし
書きたいものを書こうとしすぎると作家の独りよがりなものになりがちなので、
読者の興味をそそらない文章を書くよりは
読者が次のページ、次の章と、先を読みたくなるように書くよう「構成」「編集」していくのも大事かと。
で、いくら読者寄りに書こうとも作家性は残るもので
出版社はそういうものの中に、作家性も見出しますから
新人賞狙いでは、作家性4:読者寄り6くらいでちょうどいいバランスになるはずです。

279:フカ
18/01/25 23:49:42.30 rAL6LzAB.net
>>265
なるほど。
ありがとうございます。
確かに読者ありきですよね。まずは、伝わる文章を書く努力をします。
そういう意味では、こちらのサイトはすごく勉強になりそうですね。
改めて、みなさんよろしくです。

280:創る名無しに見る名無し
18/01/25 23:51:07.56 jqBce1Nm.net
うん。椿さんの衝撃的なところは、やっぱり「之」の字の三画目のくぼみに見つけた蜘蛛の巣の描写じゃなかろうか。
あれで、みんな一気に椿ファンになったし、一文の破壊力の効能を認識させられた事件でもあった。

281:フカ
18/01/25 23:51:52.23 rAL6LzAB.net
モニさん、ありがとうございます。

282:創る名無しに見る名無し
18/01/25 23:54:42.87 jqBce1Nm.net
>>フカ
少なくとも私は読みたいので是非お願いします!
今日でさえ生殺しなのに!
ただ、私は好き嫌いレベルでしかものを言えないヘボです。
ごめんなさい。

283:フカ
18/01/25 23:58:11.20 rAL6LzAB.net
>>267
そうなんですか。
一文の破壊力…そんな文章を書いてみたいです。椿さんのお墓のお話をだいぶ前に読ませていただきましたが、味があるなあと思いました。
私も頑張ります!

284:創る名無しに見る名無し
18/01/26 00:01:04.99 iscnMMDN.net
>>269
ありがとうございます。
はい、近々みなさんの胸をお借りしたいので、なるべく早くアップします。ただ、
どこのサイトがいいのか、迷います。

285:赤翡翠
18/01/26 00:04:55.47 DX3JXThg.net
フカさん、とても興味深く読みました。語り手、彼女、その周りの宗教法人、そして幼少期と何重にもエピソードが取り巻いていてすごい。続きが気になりました。
それにしても、一次通過されるというのははるか向こうのことなのだなあと愕然としました。
私は話を書くということを始めたのはつい最近なので、伯仲どころか門前の小僧です。
ところで最近悩むのは、つい主人公の語りで話を進めてしまうことです。
登場人物(の体)を動かして、会話させて、かつ心情を表すような描写ができればいいんですが、なかなか。
課題では、そういった具体的な描写から普遍的な人間性を読み取らせるようなものを書けと言われているように思っていますが、人の中身が表せない。
締め切りは週末ですが正直、スタックしています。

286:赤翡翠
18/01/26 00:15:34.92 DX3JXThg.net
それと、実は椿というのはタイトルのつもりでした。
わかりにくくてすみません。

287:創る名無しに見る名無し
18/01/26 00:16:41.25 mivwM/LH.net
群像一次通過の現物を見たい気もするけど、
まだ応募する気みだいだから、古い作品とはいえ5ちゃんに晒さない方がいいよw
編集部にバレたら、もう取り返しがつかないよ。デビュー前に色がついちゃったらどうしようもない。

288:創る名無しに見る名無し
18/01/26 00:17:43.54 cScnSgm0.net
>>237
「彼女」の削り出し次第で面白くなりそうな気配を感じるが、
言葉選びに引っかかる部分は多い

>とある拘留所で、僕は初めて彼女にあった。彼女には、殺人及び殺人教唆、そして無差別テロの容疑がかかっている。
「とある」のニュアンスは「よくあるうちの一つ」や「ふらりと立ち寄った」に近くなる
なので、「喫茶店」の頭に付くと自然でも、「拘留所」に付くと違和感がある
最初の一文だけ読むと、「僕」は拘留所の常連・法務関係者なのかと思えなくもない
それと「無差別テロの容疑」とは何だろうか
>しかし、僕にはその才能がないのか、毎年公募している文学新人賞には、十回応募しても、落選し続けていた。
文末近くで、「僕」の応募を「十回」で一度区切っている
そこから「落選し続けていた」と継続調に転換するので状況把握に混乱を招く
「僕」は十回落選した時点にいるのか
それとも落選し続ける慣性の中にいるのか
>某SNSでの日記も、小説よりも圧倒的にコラムを書いた時の方が、足跡や閲覧数が多い。
「某SNS」が何なのか不明
そのため、日記枠の中で小説やコラムが書ける、というシステムの把握を読者に乱暴に投げている感あり
「圧倒的に」は文構造上「多い」にかかっているから、位置を「多い」の近くに移動させた方がいい
>その取材対象として、僕は彼女を選んだ。
>いや、厳密に言うと、彼女に僕は選ばれたのだ。
ここは「厳密に言うと」というより「正確に言うと」ではないだろうか

語の選択に妙なところが多い
そのため話者が子供っぽく、話はボンヤリした印象に感じられた
これが狙っているのでなく作者の作風なら、主人公の選択には気をつけた方がいいだろうな
で、



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