あなたの文章真面目に酷評します Part106at MITEMITE
あなたの文章真面目に酷評します Part106 - 暇つぶし2ch286:赤翡翠
18/01/26 00:15:34.92 DX3JXThg.net
それと、実は椿というのはタイトルのつもりでした。
わかりにくくてすみません。

287:創る名無しに見る名無し
18/01/26 00:16:41.25 mivwM/LH.net
群像一次通過の現物を見たい気もするけど、
まだ応募する気みだいだから、古い作品とはいえ5ちゃんに晒さない方がいいよw
編集部にバレたら、もう取り返しがつかないよ。デビュー前に色がついちゃったらどうしようもない。

288:創る名無しに見る名無し
18/01/26 00:17:43.54 cScnSgm0.net
>>237
「彼女」の削り出し次第で面白くなりそうな気配を感じるが、
言葉選びに引っかかる部分は多い

>とある拘留所で、僕は初めて彼女にあった。彼女には、殺人及び殺人教唆、そして無差別テロの容疑がかかっている。
「とある」のニュアンスは「よくあるうちの一つ」や「ふらりと立ち寄った」に近くなる
なので、「喫茶店」の頭に付くと自然でも、「拘留所」に付くと違和感がある
最初の一文だけ読むと、「僕」は拘留所の常連・法務関係者なのかと思えなくもない
それと「無差別テロの容疑」とは何だろうか
>しかし、僕にはその才能がないのか、毎年公募している文学新人賞には、十回応募しても、落選し続けていた。
文末近くで、「僕」の応募を「十回」で一度区切っている
そこから「落選し続けていた」と継続調に転換するので状況把握に混乱を招く
「僕」は十回落選した時点にいるのか
それとも落選し続ける慣性の中にいるのか
>某SNSでの日記も、小説よりも圧倒的にコラムを書いた時の方が、足跡や閲覧数が多い。
「某SNS」が何なのか不明
そのため、日記枠の中で小説やコラムが書ける、というシステムの把握を読者に乱暴に投げている感あり
「圧倒的に」は文構造上「多い」にかかっているから、位置を「多い」の近くに移動させた方がいい
>その取材対象として、僕は彼女を選んだ。
>いや、厳密に言うと、彼女に僕は選ばれたのだ。
ここは「厳密に言うと」というより「正確に言うと」ではないだろうか

語の選択に妙なところが多い
そのため話者が子供っぽく、話はボンヤリした印象に感じられた
これが狙っているのでなく作者の作風なら、主人公の選択には気をつけた方がいいだろうな
で、


289:続きまだ?w



290:創る名無しに見る名無し
18/01/26 00:20:02.20 mivwM/LH.net
これって、まだプロットやアイデアメモの段階のようなものだって作家さんが言ってんじゃんw

291:フカ
18/01/26 00:21:31.62 iscnMMDN.net
>>272
椿さん、はじめまして。
お褒めの言葉ありがとうございました。
一人称の語りの方が主人公の内面を表現しやすいと私は思います。
神の視点からだと、主人公の心情を語るのは難しいですし、初心者向けではないらしいです。
私は椿さんの作品は味わいがあって、いいと思いましたが。
もう一作読めるなら、もっと温度が高いというか、熱っぽい文章を書いて欲しいです。
情熱的と言うか。迫力と言うか。
椿さんは上手すぎるから、かえってそこが難しいのでしょうか。さらりと書いてらっしゃる感じがしました。
生意気を申し上げてすみません。
次回作楽しみにしています。
椿さんにしか書けないものが書けますように。。。

292:創る名無しに見る名無し
18/01/26 00:25:57.95 iscnMMDN.net
>>275
ありがとうございます。
すみません。まだプロットしか出来てないんです。正直、この作品はボツかなと。
思いつきでふらっと書いただけのものを読んで頂くのは、やはり失礼だったかなと反省してます。ごめんなさい。

293:創る名無しに見る名無し
18/01/26 00:26:50.05 iscnMMDN.net
>>276
はい、そうです。
みなさん、ごめんなさい。

294:創る名無しに見る名無し
18/01/26 00:28:35.57 iscnMMDN.net
>>273
あ、失礼しました。
赤翡翠さんですね。

295:創る名無しに見る名無し
18/01/26 00:29:15.31 mivwM/LH.net
一次通過には敬意を表するけど、
一次通過ではどうしようもない、ってこともまた事実なわけで。

296:フカ
18/01/26 00:32:46.29 iscnMMDN.net
>>274
そうなんですか。
一次通過のは、もう名前とタイトルが雑誌に載ってしまったので、他には出せないのですよね。
私としても終わった作品…過去の作品なので、もう公開しちゃいたいなあって感じです。
でも、そんなにやばいですかね?

297:創る名無しに見る名無し
18/01/26 00:36:13.11 iscnMMDN.net
>>281
そうなんですよ!
師匠にも、受賞しなければ意味がないと言われてまして。
初めての応募での好成績だったので、微妙な気持ちです。
技術的には上がっていても、実際には結果にコミットしてないわけですしね。。。

298:創る名無しに見る名無し
18/01/26 00:38:34.44 mivwM/LH.net
>>282
やばいよw
でもみんな読みたがっているだろうから、無理には止めないけど。

299:赤翡翠
18/01/26 00:43:40.00 DX3JXThg.net
>>277
ご回答をいただきありがとうございます。
たしかに、神の視点は内面を描くのがとても難しいですね。
やってみると形だけの三人称で、一人視点の地の文に心情が混ざるようなことになってしまいます。
まずは一人称で練習するところからですね!
また親身なアドバイスまでありがとうございます!
熱い心情を書きたいですが、人間性が出そうで恥ずかしい気もします。
書き始めれば割と冷静にいくのでしょうけども。

300:創る名無しに見る名無し
18/01/26 00:44:31.11 mivwM/LH.net
>>283
5ちゃんを利用していくんだったら、群像一次通過は金看板だけどなw
やっぱり5ちゃんに限らず、ネットは危険がいっぱいだから、身元がバレないような利用を心がけないとね。
師匠がいるんだったら、まず師匠を唸らせるような作品を模索してみたら?

301:フカ
18/01/26 00:47:13.89 iscnMMDN.net
>>284
んー…かといって、このままプロになれないでウダウダするよりも、サイトにアップして色々とご指摘受けたいなと思うんですが。

302:創る名無しに見る名無し
18/01/26 00:51:30.96 mivwM/LH.net
>>287
作家さん本人がそれでいいんだったら反対はしないよ。
みんなきっと待ってるよ、群像のレベルの一端がわかるだけだからさw

303:創る名無しに見る名無し
18/01/26 00:53:36.04 iscnMMDN.net
>>285
いえいえ、遠慮が無くてすみません。
人間性は消したくても消えないものですから、恥ずかしがっていては、何も書けないと思います。
私なんか、実体験を切り売りしてますから。
※今回は違いますが。

304:創る名無しに見る名無し
18/01/26 00:57:10.52 iscnMMDN.net
>>286
そうですね。師匠は誉めてくれましたが。
審査員は誉めてくれませんでした。
こちらのサイトでは、勘が鈍らないように、何か短編を書いてアップしよ


305:うかしら?



306:創る名無しに見る名無し
18/01/26 01:11:31.56 mivwM/LH.net
二次には進めなかったとはいえ、評価されなかったとはいいきれないよ。
結局、おっ? と思わせる部分があれば、連続応募する過程で何かが起きるかも、という感じかもw
>>290
短編がベストだと思うよ。人生は短いからw 修行も時短に限るよ。

307:フカ
18/01/26 01:20:54.11 iscnMMDN.net
>>291
ありがとうございます。
そうですね、短編のレッスンとして、皆さんにお世話になる事にします。
よろしくお願いします。

308:創る名無しに見る名無し
18/01/26 01:28:01.42 W7b0Mt4B.net
師匠って誰よ?

309:し
18/01/26 01:47:12.48 gN18WHXl.net
小説書き始めたけど、新潮に出そうかと考えている。
冒頭くらい晒しても別にいいよね?

310:創る名無しに見る名無し
18/01/26 01:51:24.46 W7b0Mt4B.net
新潮に出そうかと考えてるなら、それを部分的にでもさらすのはやめたほうがいいですよ。
のちに指摘されて、掲示板のをパクったと思われても自分が作者だったという証拠がなく、言い返せくなるから。
後悔するだけ。

311:創る名無しに見る名無し
18/01/26 01:52:12.86 W7b0Mt4B.net
こういうのを業界用語で
「新潮に出す気なら慎重に」という。

312:創る名無しに見る名無し
18/01/26 04:42:31.44 Ug2+68uX.net
私、創作についてド初心者で、いま現在なにか書きたいテーマも特になく、なにかしらの創作文章を書きたい欲求だけあるのですが、
課題人さんにお願いすればテーマと講評を無条件でもらえるのでしょうか?
でしたらお願いしたいなと思うのですが

313:創る名無しに見る名無し
18/01/26 06:04:15.45 uxQ9l1KV.net
>>297
いいよ
じゃお題「寒波」、1500字程度、落ちあり
これで何か書いて

314:創る名無しに見る名無し
18/01/26 07:53:39.04 iscnMMDN.net
>>293
すみません。師匠の名前は出せないんです。訳ありでして。

315:創る名無しに見る名無し
18/01/26 08:33:43.59 FH3MR5Ol.net
>>265に気をつけろよ。
>まず新人に望むものは即”売れるもの”を望むようです。
こんなことを書いているやつはまずまともじゃない。

316:フカ
18/01/26 09:04:26.63 iscnMMDN.net
URLリンク(note.mu)
群像で一次予選に選ばれた作品をnoteにて公開しました。
もう4年も前に投稿したものですし、私の中では過去の作品になったので、公開します。
皆さん、忌憚なくご感想を宜しくお願い致します。

317:創る名無しに見る名無し
18/01/26 09:31:10.86 iscnMMDN.net
>>300
ありがとうございます。
売れるものがなんなのかがよくわかりませんが、自分が面白いと思うモノを書きます。

318:創る名無しに見る名無し
18/01/26 09:53:05.82 mivwM/LH.net
>>301
読みました。シェアリングありがとさん。
群像一次通過したのもわかるような気がするけど、まあそこまで、ってのも感じたな。
結局、ミミという人物に魅力があるだけで、私とか雄二の描き方が致命的に平凡なんだよなあ。
こんな平凡な現代劇を、小説に仕立てる書き方は確かにあるよ。編集者が欲しいのはそこなんだよ。
だからそのセンスが評価されたんじゃないかな。
私はミミを映す鏡にすぎないから平凡がデフォとしても、ミミに照らし出される側の人生にここまで魅力がないとなあ…。
だから、ミミの人物造形の不自然さもあとから気になってきたりする。もったいないよね。
まあしかし、こういったリズムや語彙や会話のリズムとか、なかなか書けないけど。

319:創る名無しに見る名無し
18/01/26 10:07:42.44 iscnMMDN.net
>>303
ありがとうございます。
確かに、主人公が平凡ですね。ミミさんのキャラを引き立てるには、あまりアクの強いキャラだとだめかなと。
ミミさんの人物造形のどの辺りが不自然でしたか?今後の参考にお聞かせください。

320:フカ
18/01/26 10:48:28.18 iscnMMDN.net
>>294
あー。晒すのはやめた方が良さげだと思います。

321:創る名無しに見る名無し
18/01/26 11:59:57.71 HNHFn28o.net
>>301
お、あついね
帰宅したら読もうかな

322:フカ
18/01/26 12:11:21.64 iscnMMDN.net
>>306
お疲れ様です。ご帰宅なさったら、
ぜひ読んでご感想をよろしくお願いします。

323:創る名無しに見る名無し
18/01/26 12:24:54.35 Ug2+68uX.net
>>298
ありがとうございます、書いてみます。
締め切りとかありますか?

324:フカ
18/01/26 12:37:35.09 iscnMMDN.net
すみません、読み返してみたら、ミスがありました。
ある外国人のメル友にこの作品を送った際に、翻訳し易くするためにミミさんの台詞に解説をつけたのですが。消し忘れがありました。
雑誌投稿時には書いてないので、スルーして下さい。

325:創る名無しに見る名無し
18/01/26 12:52:10.37 mivwM/LH.net
>>304
まあ読む方は「ない物ねだり」するからねw
>ミミさんの人物造形のどの辺りが不自然でしたか?
やっぱり言葉だよね。だってこの人、なんだかんだいっても移民?一世だろ。
ああ、そういうもんかな、人によっては母国語忘れるかな、と処理して読み進めてみるけど、
だんだん、また気になってくるって感じ。
細かい点だけど、写真家は photographer だろ(日本語でキャメラマンといえば映画のことだし)。
やっぱり人はどこか嘘をついて生きているわけだから、腑に落ちないところがあってもいいけど、
ミミは「謎のばーさん」であるにしてはガラス張りすぎる印象。
まあ「ない物ねだり」だけどw

326:創る名無しに見る名無し
18/01/26 13:02:34.93 iscnMMDN.net
>>310
そういえはそうですね。ふぉとグラファ、ですね。ご指摘ありがとうございます。
じつは、ミミさんのモデルはうちの実の祖母でして。40年くらいアメリカに住んでいましたが、帰国したらルー大柴状態でしたので。

327:創る名無しに見る名無し
18/01/26 13:31:48.00 mivwM/LH.net
やっぱりモデルがいると思ったけどw
それが小説的リアティティを獲得できているか否か、ですな。
そういう意味では、このスレの他の人がどう読むかで判断したらいいんじゃないかな。
主人公=語り手が没個性っていうのは仕方がないことだけど、ミミ以外の作中人物の誰に感情移入できるか、っていえば特にいない…。
人物は平凡だけど、彼らの関係が平凡ではどうしようもないよ。
心療内科に通ってたとか、自殺未遂とか、三角関係とか、死別とか、道具立は揃っているけど。
そろっているだけ。書割っぽいよ。
なんかそこはかとなく漂ってくる哀しみとか、ひりひりした痛みとか、書けてないんだよね。
勝手なこと書いていると思うだろうけど、このあたりがキモだろ、こういう小説にとっては。
そうそう、唯一、謎があって、陰があって、小説的な存在になりえたのは「薫」だと思うな。
彼女には嘘がありそうだし、いろいろ惹かれるものがある。だけど、結局、主人公たちの「うしろめたさ」の指標にしかなっていない。
いかにももったいないよね。

328:創る名無しに見る名無し
18/01/26 13:37:24.52 DZKaIPqg.net
>>フカ
読んだよ!私は凄く好きな作品です。
序盤は「ミミ語」に引っかかりまくりだったけど、読み進めていくうちに
カタコトが目に楽しく、終盤にかけてはすっかりミミファンになりました。
文章も読みやすく引っかかりも少ないし、安易な悲劇に逃げない読後感も良かったと思います。
先日の投稿文に比べると荒さが目立つ感は否めませんが、裏を返せば筆力が上がっているということでしょうか。
個人的に残念なところは、主人公の恋愛を正当化する為に遠回しに薫を落としているところでしょうか。
人を暴くのも小説でしょうが、この物語には少しそぐわないのかなと思いました。
仕事中のざっと読みだったので、帰って熟読をしたいと思います。
良い作品を読ませてくれてありがとう。

329:創る名無しに見る名無し
18/01/26 13:38:55.07 iscnMMDN.net
>>312
なるほど、ひりひりした痛み…ですか。
つまり、さらっと書きすぎていて、登場人物の心情がまるで書けてないって事ですよね。
ありがとうございました。
次に繋げます。

330:創る名無しに見る名無し
18/01/26 13:42:39.91 DZKaIPqg.net
うーむ


331:、ここの批評人たちの読みは深いな。私の感想の稚拙さが際立ってしまう。



332:フカ
18/01/26 13:46:15.76 iscnMMDN.net
>>313
ありがとうございます。
ミミファンだなんて、嬉しいです。
実は去年の応募作にもミミさんが、戦争体験者として再登場します。リライトして春の新人賞に出しますので、落ちたらまたこちらにアップしたいです。
そうなんですよね、薫の存在の扱いが難しかったです。もう少し回想シーンなどで薫の事情も書くべきだったかもですね。
ありがとうございました。

333:創る名無しに見る名無し
18/01/26 13:48:24.39 iscnMMDN.net
>>315
いえいえ、有難いご指摘ばかりです。ある意味、師匠よりもチェックが細かいです。
みなさん、ありがとうございます。

334:創る名無しに見る名無し
18/01/26 13:50:21.03 DZKaIPqg.net
アップしてくれるのは嬉しいけど、落ちないことを願っています(笑)

335:創る名無しに見る名無し
18/01/26 13:52:50.86 iscnMMDN.net
>>318
ありがとうございます。
確かに…万が一受かったら、こちらにもご報告させていただきます。笑。

336:創る名無しに見る名無し
18/01/26 17:32:34.88 mivwM/LH.net
>>314
うーん、さらっと描きすぎじゃなくて、逆によーいどん!で自殺しているだろ?
もっとなんか、なんとなく死なないと…。むしろ「ワザとらしい」んだよね。行動の動機が。
心情を描くのはいろんな方法があるけど、この場合は、心理を描かないことによって描く、というテーストが大事なんじゃないかな? 
そのための文体であり会話のリズムなんじゃないの? センスの良さがストーリー作りに生かされてないというか。
最終審査に行くには、この路線で成功しているプロの作家(あえて名前は言わないがw)に追いつかないと。
そして、追いついた地点から自分の個性を出さないと厳しいんじゃないかな。

337:フカ
18/01/26 18:13:04.26 iscnMMDN.net
>>320
ありがとうございます。
なるほど、自殺のくだりがいきなり過ぎましたか。
色々課題がありますね、私には。
この作品は純文学としては初めての作品でしたし、全体的に、あまり考えないで書いたせいもあります。
自分でもよく、予選通過したなあと。。。
とにかく、これからはもっと考えて書きます。
ご指摘深謝です。

338:創る名無しに見る名無し
18/01/26 18:21:07.97 iscnMMDN.net
>>320
いきなりすぎ、というか、書き方が下手なんですかね。
語らないで描写する…難しいです。
自分の個性、ですか。
そのあたりが私には足りない気がします。
私の個性ってそもそもなんぞや?と。

339:創る名無しに見る名無し
18/01/26 18:25:00.26 P5wq6cBM.net
>>301
ミミさん魅力的。
他の人物、魅力なさすぎ。
あとは表現磨きなよ。
私の宝物 とか、顔を赤くした とか、凡庸すぎ。

340:フカ
18/01/26 18:27:06.46 iscnMMDN.net
>>323
ありがとうございます。
そういわれてみれば。。。
もう少し勉強します。

341:創る名無しに見る名無し
18/01/26 18:34:41.36 P5wq6cBM.net
>>324
でも読めたよ。大抵、ネットに上がってるのは読む気もしないのに。俺はいくつか中央の純文系でn次なんだけど、なかなか他人の読む機会ないからいい経験になったよ。ありがとう。

342:創る名無しに見る名無し
18/01/26 18:42:33.62 iscnMMDN.net
>>325
ありがとうございます。
読めた、って言うのは、少なくとも意味があったと言うことですよね?
こちらこそ、書いて良かったです。
てぇんきゅう!

343:創る名無しに見る名無し
18/01/26 18:51:52.38 P5wq6cBM.net
>>326
ミミさんのセリフ遣いはミミさんだけのものだった。俺はセリフ多いの好きじゃないから、地の文で努力しろよって思っちゃうんだけど、ミミさんはこれでしか表せないからこれでいいんだと納得できた。

344:創る名無しに見る名無し
18/01/26 19:04:13.68 iscnMMDN.net
>>327
なるほど、ありがとうございます。
私は逆に地の文で語ると、単調になってしまうので。表現力の足りなさが単調になる理由かも。
私が書きたかったのは…。
自殺志願の若者を癒すのは老人だと思ったので。変わり者の祖母をモデルの老人を主人公にして、いかに自殺から若者の気を紛らわすかを書きたかったのです。
これを読んでも死にたい人は死ぬかもですが。自分に何かできないかなと思って書きました。図々しい思い上がりかもですが。。。汗。

345:創る名無しに見る名無し
18/01/26 19:07:53.57 P5wq6cBM.net
>>328
ただ、「癒し」とかいう言葉を使う凡庸さ、そういう常識的な考え方はマイナスになると思うよ。小説は教科書じゃないから。

346:創る名無しに見る名無し
18/01/26 19:11:11.33 iscnMMDN.net
>>329
はい。
作中では癒し、と書いてはいけないと自分でも思います。ただ、書くきっかけと言うか、動機が癒しだったと言う意味です。
そう言っちゃうと、なんかつまんないですね。すみません。

347:創る名無しに見る名無し
18/01/26 19:32:49.83 mNz6CDBO.net
でも、私はフカさんのように明確にテーマをぼかすことなく、語れるところはいいと思う。

348:モニ
18/01/26 19:39:54.27 6w+v04fp.net
ハードル高くて私は後何年ここの域までこれるやら。精進しなきゃ。

349:フカ
18/01/26 19:43:00.26 iscnMMDN.net
>>331
ありがとうございます。
そうおっしゃってくださると嬉しいです。

350:フカ
18/01/26 19:43:29.43 iscnMMDN.net
>>332
頑張って下さい。

351:創る名無しに見る名無し
18/01/26 19:43:42.61 4Dlq8WTh.net
>>モニ
頑張ろうな!

352:創る名無しに見る名無し
18/01/26 20:03:48.70 4Dlq8WTh.net
雑談禁止とわかっているがひとつだけ言わせてくれ!
板変えて正解だったな!

353:創る名無しに見る名無し
18/01/26 20:14:47.71 Z1AJWsmA.net
>>308
二月三日まで

354:フカ
18/01/26 20:17:21.38 iscnMMDN.net
>>308
お!締め切りでましたね。
頑張って下さい。

355:創る名無しに見る名無し
18/01/26 20:21:10.97 4Dlq8WTh.net
>>308
楽しみにしてるよー

356:創る名無しに見る名無し
18/01/26 20:27:07.48 4Dlq8WTh.net
>>337
ていうか、課題人。ごめん。課題の「三人称、家族離散もの、感動あり 2千文字程度」
二千文字がどうしてもクリア出来ず、五千文字くらいになってしまうけど、読んでくれないか?

357:創る名無しに見る名無し
18/01/26 21:13:52.70 uxQ9l1KV.net
>>340
OK
構わないぞ

358:フカ
18/01/26 21:19:13.30 iscnMMDN.net
>>340
OK出ましたね。
時間があったら、私も読みたいです。読んでもいいですか?

課題人さん、部外者ですが。参戦してもよかですか?

359:創る名無しに見る名無し
18/01/26 21:19:18.63 Ug2+68uX.net
>>337
了解です。

360:創る名無しに見る名無し
18/01/26 21:20:41.35 qWeJI0lo.net
>>301
十年前の話にした理由がわからない。昔の話だったら最後は「今」に戻ってくるべきじゃない?
自殺志望者に対する癒しというならフィアンセが死んでミミが凹んだら台無しと思うし、最後ボケてしまうなんてあんまりだ。蛇足にもほどがある。
あと気になるのは文章作法とか表記のルールとかマナーと言われるやつなんだけど、章番号(?)のあとの読点とか、セリフ文を一字下げてるとか、三点リーダを一個しか使ってないとか、びっくりマークとはてなマークのあとに文章が続く時に空白を一字入れてないとか。
これってわざとなの? 師匠はなにも言わないの?
こだわりがないなら作法通りに書くべきだと思うな。変なこだわりがあるヤツと思われても嫌だし。

361:フカ
18/01/26 21:31:30.53 iscnMMDN.net
>>344
鋭いご指摘ありがとうございます。
十年以上前にしたのは、ミミさんの年齢、モデルになっている私の祖母の年齢に近づけないと、戦争体験者として成り立たなかったからです。
あと、写真の仕事の関係で。
今時のカメラマンは本当に儲からないので、
今にしちゃうと銀盤写真ネタが使えない為です。
確かに今、に戻すのも手でしたね。すみません。
作法の方は、すみません。そこまでは知りませんでした。
師匠も何もおっしゃってないし、こういったツッコミは初めてです。
ご指摘いたみいります。

362:フカ
18/01/26 21:35:54.83 iscnMMDN.net
>>344
追伸です。
フィアンセが死んで悲しむのは当然だと私は思いますが。確かにミミさんは凹みますが、雄二の慰めもあり、死んでならないのを再確認しています。
確かにショックで認知症が進んでしまうのは、悲しい話ですが。蛇足でしたか?

363:創る名無しに見る名無し
18/01/26 22:02:00.83 qWeJI0lo.net
>>3


364:46 近しい人が亡くなるというのは大きなストレスです。それが読者の生きる気力を奪っているものかもしれません。そういう人にとってミミさんがあまりに凹むと癒しにならないかと思うのです。 悲しみながらもなにかミミさんらしいことを言って乗り越えていくような展開があって癒しになるかと。痴呆についても主人公を忘れてしまうなんて悲しすぎです。ひょっとすると亡くなるより辛いかも。 癒しがテーマなら書きすぎな気がします。 人生は無情である、という話なら今のままでも別にいいかな。 それに……最後にボケてしまったら続編が書けないではないですか!



365:フカ
18/01/26 22:14:01.92 iscnMMDN.net
>>347
なるほど、ありがとうございます。
でも、長く生きると言う事は、親しい人の死に目に合う事は避けられないですよね。
私は逆にそれは幸いだと思うんです。
私自身が親戚が少ないせいか、葬式に出れたりするのがちょい羨ましいのもあります。
変かしら?
ボケてもちゃんと歌を歌って楽しそうな姿が最後に見れて、ある意味ハッピーエンドでは?
死なない人間はいないのです。
だからこそ、今を生きる事がいかに貴重だと私は思います。そこが、ポイントでした。
単なる慰めや癒しではなく、生きることそのものに意味があると思って書きました。
続編…実は次回作もばーちゃんネタだったりしますから、安心してください^_^
来週あたりにでも、落選作をnoteにアップする予定です。
一生懸命読んでくださり、またあついメッセージをありがとうございました。

366:創る名無しに見る名無し
18/01/26 22:15:29.29 mivwM/LH.net
>>322
>語らないで描写する…難しいです。
難しいけど、難しく考える必要はないよw
まず行動から書けばいいんだよ。一切の説明なしで行動の描写から入る。
ただなんとなく撮影のあと海岸にいってビール飲んで。ボートに近寄って、いきなり多量の錠剤を流し込む。
風景描写に移って、また私の心の声が出てきて、すっと意識がなくなる。これだけでああ自殺なんだな、って読者にはわかる。
で、行動の動機とか、説明的なものは、意識が回復してから書けばいいんだよ。
まあもちろん別の書き方もあるけど、これってハードボイルドな書き方ってわけで、いくらでも手本はあるだろ。
ハードボイルドが性に合わないんだったら、外野からとくに何もいわないけどw
>なるほど、自殺のくだりがいきなり過ぎましたか。
よーいどん! になっているってのは、いろいろヒントをあたえて、予告しておいてから、やっぱり!とかなっているという意味。
いきなりすぎる、のじゃなくて、むしろ熱い風呂にかけ湯してから入っているって感じ。
推奨したいのは、こいつ何してんの? と読者に思わせといて、えっ? となる展開を見せる、っていえばいいのかな。
「Mimi」は、これこれこういう悩みがあるのよーいやんなっちゃう、死のうかな、死のう、えいや! という書き方になっている作品だと思うんだけど。
どうも作家さんに言いたいことが伝わらないなw それはやっぱり作家さんは基本的にこれが良いって書いているからだろうけど。
自分の「酷評」は以上です。

367:フカ
18/01/26 22:22:01.20 iscnMMDN.net
>>349
わあ、沢山ありがとうございます。
なるほど、ハードボイルドですか。何冊かしか読んでないから、詳しくなかったです。
行動の描写で表現…なるほど。上手いことを考えておられますね。盲点でした。
今書いてるやつに、その辺りの勉強が役に立ってきそうです。
色々と課題をありがとうございました。
頑張れそうです。^_^

368:創る名無しに見る名無し
18/01/26 22:22:39.20 mivwM/LH.net
>>349
そうそう、唯一、いきなり感があるのが冒頭の「トゥギャザーしようぜ」的な婆さんに「お嬢さん」と声をかけられるシーンだね。
へんな喋り効果もあるけど、この唐突感=他者性がミミに読者の視線を向けさせているんじゃないかな。

369:フカ
18/01/26 22:30:49.14 iscnMMDN.net
>>351


370: ありがとうございます。この冒頭はちょい自信あったりして。。。 実は、このテレホン局ネタは、うちの祖母が駅前でやらかしたのが元ネタでして。 家族全員で笑いました。^_^ このシーンが書きたくて、ここだけで数年かけて書きました。 全部書き終わるまで、実に七年かかりました。 だから、写真ネタも出てきてしまうのです。



371:創る名無しに見る名無し
18/01/26 23:11:45.35 Ug2+68uX.net
課題人さん、テーマに「寒波」をいただきましたが、テーマということは、「寒波」についてメインで書くという認識でいいでしょうか?
例えば、登場人物たちの街がいま寒波の下にあって、そこでの主人公たちの(寒波という特殊性を活かした)物語、というよりは、寒波自体が物語の主題であるような文章、ということでしょうか?

372:創る名無しに見る名無し
18/01/27 01:12:18.25 kAPKpsUM.net
>>301
一次通過を読ませていただくのはありがたいです
これから読み進めますが、冒頭から気になる箇所だけ
 あれはもう十年位前の事だ。日本中が猛暑だの酷暑だのと騒がしかった、あの年の夏。
 東京から電車に乗って一時間位の所にある港町の駅前で、老婦人に道を訊かれた。
―二つの連続する「位」はない方が読みやすい
 「お嬢さん、テレホン局はどこだね?」
 私はリュックサックとカメラケースと三脚を持って、信号待ちをしているところだった。
後ろからそんな風に声をかけられて、少し驚いた。
 もう三十を過ぎた私が「お嬢さん」と呼ばれた事にはあまり驚かなかったが、
その「テレホン局」とは何なのかが分からなかったので…
いや、実は一番びっくりしたのは、その老婦人の風貌だった。
―「もう」「あまり」「その」は過剰な副詞と連体詞なので削ったほうが読みやすいのでは

373:創る名無しに見る名無し
18/01/27 02:50:42.91 uQqC5084.net
>>354
こんばんは。
ご指摘ありがとう。
確かにそうですね。四年以上前の作品ですので。。。すみません。

374:創る名無しに見る名無し
18/01/27 08:02:53.89 OlduX4ro.net
>>342
んじゃ、
「人の成長を描く放浪もの。一人旅。2000字程度」
期限、二月十三日まで
>>353
好きにやって構わないw

375:創る名無しに見る名無し
18/01/27 11:07:08.93 xbaaACJD.net
もう・作例
一生独身だつた彼の伯母はもう彼の二十歳の時にも六十に近い年よりだつた。
芥川竜之介『或阿呆の一生』
四人の職員が再び職員室に顔を合せたのは、もう十一時に間のない頃であつた。
石川啄木『足跡』
それはもう九時過ぎだつたけれども私は神楽坂の或る飲食店へと出かけて行つた。
有島武郎『骨』
これこそわたしにとっては、もうとっくに終わってしまったはずのものだった。
市川陽『放課後のロックンロール・パーティ』
藤原は藤原のオカンが言うように、もうおれへん気がするんや。
植松真人『高橋の話。』
もう九州だという感じがほんとになつかしみのあるうれしい感じだった。
伊藤野枝『わがまま』

376:創る名無しに見る名無し
18/01/27 11:14:44.76 xbaaACJD.net
あまり・作例
吉田は東京から病気が悪くなってその家へ帰って来たのが二年あまり前であった。
梶井基次郎『のんきな患者』
おれはおれを愛してはいるが、そのおれ自身だってあまり信用してはいない。
石川啄木『一利己主義者と友人との対話』
だが、あまり長く音も立たなかったので、人の居ることは忘れて居た。
折口信夫『死者の書』
しかしまた一つにはマッグだけはあまり往来へ顔を出さずに家にばかりいるためです。
芥川竜之介『河童』
半身のあまり自由でないラザレフは、あれに足を掛けて引く力を助けるのだ。
小栗虫太郎『聖アレキセイ寺院の惨劇』
その委細が新聞に出たが、それだけ古い事になると読む人をあまり動かさなかつた。
片山広子『L氏殺人事件』

377:創る名無しに見る名無し
18/01/27 11:37:00.39 xbaaACJD.net
その・作例
私の借りた家は札幌の町はずれを流れる豊平川という川の右岸にあった。
その家は堤の下の一町歩ほどもある大きなりんご園の中に建ててあった。
有島武郎『生まれいずる悩み』
ただ、何故それを嘘だと思ったかと云われれば、それを嘘だと思った所に、己の己惚れがあると云われれば、己には元より抗弁するだけの理由はない。
それにも関らず、己はその嘘だと云う事を信じていた。今でも猶信じている。
芥川竜之介『袈裟と盛遠』

378:モニ
18/01/27 13:09:55.26 hlEMcvVC.net
がんばりました。初心者ですのでお手柔らかにお願いします。
私はそう言うとベッドの上でコンビニエンスストアで買ってきた、
安いチューハイをゴクゴクと飲み干した。
「もう残業やだな、二度としたくない」
 私は、スマホの転職サイトを見始めた。
いい給与のところは仕事が厳しい。
 ざっとみて、また寝転がった。
「こんな今の仕事やだな、俺」
 だが私は辞める勇気もなかった。やめたら
低い会社を転々としてしまう。そうやって、
苦しむ同僚を多くみてきた。わたしは酎ハイの缶を握りしめた。
缶は、怒りを含みながらくちゃくちゃになって、ベッドの上で転がった。
その時、スマホのニュースに、ベアではなく手取り収入を社員の全員に
三万円上げることと、残業の禁止、有給休暇の完全実施をしますと、
首相が宣言したという記事が流れていた。非正規の全員を社員にすると流れていた。
私は、
「ふーん」とだけ言ってテレビをとめた。
 翌日会社に向かったら、なにもかも変わっていた。
陰気なムードが明るいムードに変わっていた。みんな表情が笑顔だ。
「なにが起こったんだろう」
私は聞くことにした。
「なにかあったの?」
「給与もあがり、残業もなくなったんだよ」
「ふえーっ。早いねー。国の実施はこんなに
はやく実現するの?」
「こういう問題は急がないとね。日本の勤務はきつすぎたよ」
「そっか」そういうと私は自分の席についた。わたしは、こっそり人形のカップルを、
机のみえるところに飾った。
「これで、早く帰れる。私も結婚できるかもかも」
そとで鳩がざあっと飛び立った。まるで祝福するかのように。

379:創る名無しに見る名無し
18/01/27 14:59:50.36 xbaaACJD.net
>>360
チューハイ←→酎ハイ
ざっとみて、また寝転がった。 ※また→削除?
低い会社を ※ 給料が低いの意味か?
ベッドの上で転がった。 ※(握りつぶした缶が)ベッドの上に転がった? 
ベアではなく手取り収入を社員の全員に ※????
有給休暇の完全実施をしますと ※有給休暇の完全取得を実現しますと?
非正規の全員を社員にすると流れていた。 ※非正規の全員の正社員化も目指すらしい?
テレビをとめた →テレビを消した
私は聞くことにした→私は尋ねてみることにした。
国の実施は→国の(経済界に対する)要請は
早いねー←→はやく
人形のカップル ※????
そう言うと←→そういうと

380:創る名無しに見る名無し
18/01/27 15:04:28.94 M3xO9RuD.net
>>360
何度も読み返して考えてるんだけど、この話は
「語り手である男性の独り言」に見せかけて


381: 実は「語り手である女性が「俺」である彼氏と会話している」 そして、最後、「その彼氏と結婚できるかも」って話? それとも単に、「俺」=「私」?



382:モニ
18/01/27 15:05:15.06 hlEMcvVC.net
>361
ありがとうございます。どうして表現を変えなければいけないか、咀嚼して
考えます。

383:モニ
18/01/27 15:07:45.69 hlEMcvVC.net
>362
人称を通すのが不安定でした。指摘ありがとうございます。

384:創る名無しに見る名無し
18/01/27 15:13:17.27 xbaaACJD.net
>>363
どうせ、言葉遊びくらいにしか感じてないんだろw
表記の統一とか、慣用表現とか、不正確な事実の書き方とか、そんなのは咀嚼するまでもないだろw
単にさっさと直せ、って話。

385:創る名無しに見る名無し
18/01/27 15:17:40.02 xbaaACJD.net
直接話法と地の文の主語ってだけだろw

386:モニ
18/01/27 15:33:33.34 SnslY/RG.net
>365
おっしゃる通りで、そういうことは考えていませんでした。すみません

387:創る名無しに見る名無し
18/01/27 15:45:00.63 gaUTzcSA.net
>>モニ
逆に考えれば、モニは文章力をつければいいだけなんだよ。
努力次第でなんとでもなる。
と、修行中の身である私が言ってみる。
面白かったところとしては、給料があがり、残業がなくなり、非正規が正規雇用に変わるような、突拍子もない出来事を、同僚が何食わぬ顔で受け止めているところ。
不条理な世界を正当化するために、主人公が狂っていく様を描いてみたら面白かったかもかも。
「かもかも」ってかわいいね。

388:モニ
18/01/27 15:55:28.40 SnslY/RG.net
>368
そうなんですよね、文章力なんですよ。努力が長い間必要ですね。
ありがとうございます。

389:創る名無しに見る名無し
18/01/27 15:56:51.92 Kb5KbqQt.net
>>360
●ユニークだと思ったところ
1.首相に左右される人々の描写に、「軽い」人生への風刺が込められている、と読めなくもない
2.主人公の幼児性にちょっとした驚きを感じる(「ふえーっ。」「人形のカップルをこっそり机に飾る」等)

●読みにくいのでなおした方がいいと思ったところ
1. 冒頭「私はそう言うと」←どれを指してるの?
2.中盤「ベアではなく」←不要っぽい

●感想
はじめに描かれた給与待遇への不満という抑圧が、後半で解消される
解消は政治からもたらされたモノだ
主人公は反応しているだけなので何かを成し遂げたという読者的満足感はなく、生活環境の急激な転換がクローズアップされる
その展開の急転が示しているのは、
人々への皮肉めいた見方なのか、作者なりの政治的アジテーションなのか
それとも、特にそんな考えはなく驚きで遊びたいのか
今のままではよく見えないので、考えを明確にしてくれるとコメントしやすい
お手柔らかバージョン

390:モニ
18/01/27 16:16:11.06 SnslY/RG.net
>お手柔らかバージョン助かります。
このままだと起伏や展開がないので、主人公の缶酎ハイからキツイ日常を暗示して
ラストの周囲の変化をつけました。仕事が楽になるぞという気持ちの
変化でしょうか。ありがとうございます。

391:創る名無しに見る名無し
18/01/27 16:31:57.84 Kb5KbqQt.net
>>301
「ミミさん」との交流シーン
独特な言葉遣い、夏みかん、イチゴサンドクリーム、PUFFY(権利関係、平気だっけ)などをフックに使ったのが良かった
ただ、後半にはもうひとつ山が欲しかったな
一度は自殺に向かった主人公が、「ミミさん」の影響をどう受けたのか、それを示す山場
例えば、誰かの自殺を止めるとか、「ミミさん」の助けがない場所で自殺を踏み止まるとか
作者が今どう変わってるのかも見てみたいと思う

392:創る名無しに見る名無し
18/01/27 16:40:10.31 xbaaACJD.net
酷評スレですよーw

393:フカ
18/01/27 16:40:27.83 uQqC5084.net
>>372
ありがとうございます。
後半の山場ですか。
改めて考えてみます。

394:創る名無しに見る名無し
18/01/27 16:49:37.96 Kb5KbqQt.net
>>371
>仕事が楽になるぞ
なるほどw
氷結ストロングと職場の待遇改善、これは現代人の運動方針でもある
次は、話をどうやったら読者のドキドキハラハラに繋げられるか考えみると、面白いかもしれないよ

395:創る名無しに見る名無し
18/01/27 16:52:35.65 Kb5KbqQt.net
○ 考えてみると

396:創る名無しに見る名無し
18/01/27 21:45:00.30 GgW15Rmz.net
モニ氏が昔どっかにあげてた最初の作品はとても良かった。本当に。嫉妬するくらい。ここで稚拙と言われている文体は最初の作品にはよくマッチしていた。
文体が>>43は悪い方に化学反応をおこし、>>460はいい方に化学反応を起こしかけている。
文体を変えるのではなくて切り口を変えると考えてみればいい。例えば、寒波のお題に「地球寒冷化が進んだ現代の女子高生」みたいなものを書いてみればモニ氏はすごく面白い作品をかけると思う。
木を見て森を見ずにならぬよう老婆心から

397:モニ
18/01/28 10:00:59.75 y+Qzxa35.net
>377
ほんとうにありがとうございます。あの初期のほうがいいですか。いまのほうが校正は直ってきたんですが、
かえってて失っているものがあるのかもしれません。ありがとうございます。

398:モニ
18/01/28 10:02:45.53 y+Qzxa35.net
多分切り口、飛躍した描き方みたいなものなんでしょうね。

399:創る名無しに見る名無し
18/01/28 10:39:57.39 Pv5wHc8N.net
コインチェック社の社長「道玄坂で人が倒れてると思ったらホームレスおばさんだった…心配して損した」
スレリンク(liveplus板)
【東大】 試験用のトレーニングばかり  ≪カンニング学校≫  一般教養が身につかない奴 【京大】
スレリンク(liveplus板)

400:創る名無しに見る名無し
18/01/28 21:10:41.50 1W5a/yx3.net
今までのモニさんの作の中で一番か二番に良いと思う。

401:モニ
18/01/28 21:20:01.98 IM4dNGiX.net
>381
ありがとうございます。また励みになり、投稿します。

402:創る名無しに見る名無し
18/01/28 22:04:16.28 M2u72Nl3.net
>>359
作品例を挙げてくださりありがとうございました。勉強になりました。
気づかなかったです。お礼が遅くなりすみませんでした。

403:フカ
18/01/28 22:11:53.75 M2u72Nl3.net
みなさん、『Mimi』のご感想をありがとうございました。
やっぱり私はまだまだですね。
群像一次に通してもらったのは、マグレと言うか、ビギナーズラックだったかなと。。。
みなさんにご指摘頂けて、とても光栄です。
プロへの道は遠いなと思いました。けど、
遠くても、諦めないで頑張る事にします。
みなさん、本当にありがとうございます。重ねてお礼申し上げます。

404:創る名無しに見る名無し
18/01/29 10:48:38.89 CUbne057.net
フカさん リアル投稿原稿の公開ありがとうございました。
文体・語り口・セリフまわし、そうとうレベルが高いと感じました。
ああ、こういう風に書かないといけないんだと、改めて気づかされましたよ。
もちろん小説なんて、自由に書いて、わざわざ苦労するみたいにして、個性的というか個人的に歪な文体を作ってもいいんですがw
しかし、そのわざわざ作ったマイ・スタイルが仇となり…w
だから、なにか生まれ変わった気になって自覚的に「態度変更」しないと、人に読んでもらえるような文章にはならない!
そういうことを思いながら読みました。
少なくとも現代の若者の日常を描いた小説の書き方としては、「Mimi」の文体はかなり優れていると思いました。
公募新人賞の一次選考通過というのはちゃんと理由のある世界なんだな、と


405:w もう自由自在に書ける技量があるわけですから、最終選考に向かうには、いわゆる物語内容が高評価を受ける必要がありますね。 (「Mimi」の場合は、薫が生きていて三角関係っぽくなっているなかでミミ婆さんが出現。 薫の妊娠、薫の死などの事件を通過する、っていう方向もあったかな、と。雄二も「頼りなくて狡い」とか。 まあこれは読者の勝手な感想ですがw) 旧作の何が足りなかった、というのを考えて改稿する、っていうのも大切だと思いますよ。 何かが足りなかったわけですから。新しい要素を付け加えるんじゃなくて、組み合わせ方を変えるとか。 まあ人は常に新しいものを欲しがるわけですがw ではフカさん グッドラック! 一応、「Mimi」のアドレスを下記にコピペしておきます。 再読されることを推奨します。 さらっと、何気なく、ライトに書くむつかしさに気づけるかな? 301フカ2018/01/26(金) 09:04:26.63ID:iscnMMDN>>303>>306>>323>>344>>354>>372 https://note.mu/fukamiinoue/n/n3a1538863a6d 群像で一次予選に選ばれた作品をnoteにて公開しました。 もう4年も前に投稿したものですし、私の中では過去の作品になったので、公開します。 皆さん、忌憚なくご感想を宜しくお願い致します。



406:フカ
18/01/29 12:35:06.53 fUd+XkCB.net
>>385
ありがとうございました。
おかげさまで頑張れそうです。
お褒めの言葉、嬉しいです。
ミミを書いたあと、なかなか成績が上がらず、苦しんでますが。
薫が生きていた方が、確かにドラマとしてよかったかもですね。
しかし、ミミのテーマは
自殺からの更生と言うか、いかに立ち直るか、でしたから。薫には可哀想ですが。
私自身が老人との生活で随分と救われたので、何か小説にならないかなと思い書きました。
わざわざURLのコピペまでありがとうございます。
とても光栄です。

407:arks
18/01/30 01:58:46.94 InHeRtqV.net
「寒波」でお題をいただいた者ですが、書き進めるうちに、まったくお題と字数を無視したものが出来上がってしまいました。
お題に忠実なものはまた別で書こうと思います。
とりあえずできたものを載せておきます。
1/4
ほとんど呆けていたから、電車が止まっているのに暫く気がつかなかった。
ずっと、前方の窓とも壁ともつかないあたりを、特にどこを見つめるというわけでもなく見つめていた。全体を視界に入れていた、とでも言うべきだろうか。
窓からは外の様子が見えた。景色と呼べるようなものではない。全て真っ白。
雪のない季節でさえ、一面の畑と、田んぼと、没個性という言葉をそのまま体現したような画一的な杉林の広がる山肌と、
それを擁するのっぺりとしたどれも同じような起伏に乏しい山が連なっているだけの風景なのに、
雪がそのささやかな起伏をレーキで均したように奪い取り、色彩を消し去り、空は口裏を合わせたようにどこを見上げても死んだ動物の骨のような灰白色に覆われているものだから、
よほど注意深く窓の外の様子を観察していない限り、それが動いているのか止まっているのかわからないのは当然のことのように思われた。
昨夜の積雪の影響で、架線がなんとか、線路がなんとか、といった説明が車内放送でなされた。
雪のせいで電車が遅れたり止まったりすることは、冬にこの路線を利用するものにとって日常の一部である。
大抵は十分か二十分程でまた動きだすけれど、これまでの


408:経験からくる直感から、今回は長くなりそうだと思った。 一両しかない車両の中には、僕を除けば、目の前のシートの年齢の離れた小学生の男女二人組(おそらく姉弟だろう)、七八才くらいの子を連れた母親、 お爺さんとお婆さん、それくらいだ。六人くらい座れるシートが向かい合っていて、合わせて六つ並んでいる。 一つのシートに一人か二人が腰を下ろしていて、立っている者は一人としていない。 合わせて何人いるか数えようと思えば十秒とかからないだろうが、結局数えなかった。とにかくそれくらいの人数だった。 電車が止まったことに対して文句を言ったり、不満そうな表情をしている者はほとんどいない。 僕同様、この状況に慣れきっているのもあるだろうし、そもそもこのあたりでは、時間に追われて行動するような人間が極端に少ないのだ。



409:arks
18/01/30 02:00:52.15 InHeRtqV.net
2/4
僕はと言えば、不満どころかむしろ安心さえしていた。まだ現実を受け入れなくてすむ。
僕はこの一年間、ある大学に合格するために、必死の努力を続けてきた。必死、というのは口先だけのものではない。思い返しても、自分でもよくやったなと思う。
単純な時間量で言えば、他の同級生たちの三倍か四倍はしたはずだ。遊びになんてもちろんいかなかったし、睡眠時間だって追い込みの時期はかなり削った。
模試の結果がうまくついてこなくても、諦めようなどとは考えず、すべての一日を合格のための最善であろうとした。
それでも届かなかった。
まず間違いなく不合格だろう。センターの点数だってギリギリだったのだ。二次試験はもう思い出したくない。ひどかった。合格しているはずがない。
そのことをわかっていても、真にそれがはっきりするまでは、まだわからない、万に一つ、もしかしたら合格している可能性だってないわけではない、
奇跡の大逆転があるかもしれない、という一縷の、ミジンコの産毛ほどの一縷の望みを結局今日まで捨てきれなかった。
それに縋ること以外に、精神を保つ方法がなかったからだ。
しかしそれもついに今日までだ。はっきりさせなければならない。現実を受け入れるのだ。曇天の元に張り出された受験番号の中に、僕の番号がないことを確認しなければならない。
この一年で、僕は僕という人間が可能な範囲で最大限の努力をしたのだ。もうこれ以上ない、という努力だ。なかなかできるものではないと思う。それをした。それでも駄目だった。
そうなると結局、生まれもっての才能とか、器量とか。そういうことだ。
僕はこの一年で何度それを思ったかわからない。しかし、不断の努力を続けなければならない身において、そんな言葉は言い訳にしかならない。だから、絶対にそんな言葉に迎合してやるか、甘えるな、と常に頭の片隅で繰り返していた。
才能のせいにしない、というのは、僕のこの一年の活動において最も重要なテーゼだった。
けれど、もう、今は、才能のせいでした、と言うしかない。この一年自分で自分の逃げ道を埋め立て続けた結果がこれなのだ。
逃げ道を塞ぎ続ければ、いつか前へ進む道が拓けるはずだと思っていた。どこへも行けなくなっただけだった。

410:arks
18/01/30 02:03:26.49 InHeRtqV.net
3/4
現実というのはいつだってそうだ。暴力的なまでに現実は現実なのだ。
余命があと何ヶ月とか、恋人が殺されたとか、今月限りで解雇だとか、地震だか洪水だかで街が壊滅しただとか、どんなに非道いものでも、それが現実だと言われたら、誰だって、はいそうなんですか、と言って受け入れなければならない。
明日からその現実とともに生きなければならない。そんなのってない。
そして今


411:、そんなぼくの惨憺たる思いを汲んだように電車は止まった。僕は、どうしようもなく僕を打ちのめすであろう現実から、数十分、ある程度の距離を保てる時間が増えたことに安堵した。 もうこのまま、二度と動かなければさらにいい。すぐそこの山で雪崩が起きてこの電車を静かな雪の中に閉じ込め、永遠にこの時を文字どおり冷凍保存してしまえばいい。そんなことを考えていた。 「なんで止まってるんですか?」 ふいにそんな声が聞こえた。それを言ったのが目の前のシートに座っている小学生の姉の方だとわかるのには時間はかからなかった。女の子はまっすぐ僕の目を見つめていた。 その目は、何かわからないことを教えもらうために人にものを尋ねた、というより、君はどう思うのか、と試している面接官のような目だった。 はっきりした目だ。あまりにまっすぐだったものだから、僕は一瞬たじろいてしまったくらいだ。 「雪のせいだよ」 僕はとりあえずそう返した。それ以外に何を言うべきかわからなかった。 「ふうん」



412:arks
18/01/30 02:06:19.05 InHeRtqV.net
4/4
女の子は、ただ純粋にそれを訊きたかっただけのようだった。話し相手が欲しかったわけでもないだろう。
何か話したいだけならば、僕ではなく彼女の隣に座るおそらく弟と思われる男の子に話しかけたほうがいいに決まっている。
一方で、僕の方では彼女たちに対する興味が湧いてきた。
平日のこんな時間に子供だけで電車に乗っているということもそうだし、何よりも僕は彼女とは対照的に、純粋に話し相手が欲しかった。
誰かと喋ってさえいれば、とりあえず目の前の現実に目を向けなくてすむ。
「どこから来たの?」
僕がそう言うと、女の子はまた同じ目で僕を見た。疑っているわけでもないし、見下しているわけでもなく、ただしっかりと僕の目を見ていた。
僕の目の奥の、僕の意識の尻尾のようなものを捕まえようとしているような目だった。
「あっち」
そう言って、女の子は僕と目を離さないまま、電車が来た方向を腕をぴんと伸ばして指差した。
そりゃあ、この電車に乗っている人はみんなあっちから来ているだろう、と思ったけれど、別に元々この質問に大した意味があったわけでもないし、それについてはそれ以上訊かないことにした。
「どこに行くの?」
そう質問してから、この子はきっとまた、あっち、とか言って電車の進行方向を指すに違いない、と思った。
「お母さんのところよ」
意外にも素直に答えてくれたけれど、どう反応していいのか迷った。
それは彼らの家庭における彼らに対する母親の存在の大きさを表しているとも言えるような気がしたし、住環境としての家と、
母親の住む場所が分かれているような、凡庸な言い方をすれば「複雑な家庭」に彼らが属しているのかもしれなかった。
「お母さんはね、一年前の今日死んだの。毎月会いに行ってるけど、今日は特別」
僕の予想はまるで的を外していたらしかった。
僕は側からみてもどぎまぎしていたと思う。してはいけない話を振ってしまったと思った。どう言えばこの場が収まるのかを考えていた。
「あなた、お母さんはいるの?」
彼女はまだ僕の目を見ていた。予想外の質問だった。いないということはない。
「いるよ」
とりあえず僕はそう答えた。それ以外に答えようがない。長い沈黙が車内を満たした気がした。
「そう」
彼女はそれだけ言って、はじめて僕から目を逸らし、僕の後ろの窓の外の景色を眺め始めた。そして一言だけ、
「幸せね」
と言った。僕は彼女の目の奥に、静かな、ある種の強さを認めた。
体が左に振られた。電車が動き出したようだった。
僕と彼女たちは、それ以上になにも言葉を交わさなかった。彼女は僕の後ろの窓から見える景色をずっと眺めていた。彼女には美しい景色が見えているのだろうと思った。
札幌駅について、僕はまっすぐ大学に向かった。迷いも躊躇も既になかった。

413:arks
18/01/30 02:10:37.60 InHeRtqV.net
段落は一行開けで表現してます。
内容については、後半にあまり自信がありません。
ちなみに、私はこのスレに文章を投稿するのは3回目です。

414:創る名無しに見る名無し
18/01/30 07:09:43.50 MDTTG3rr.net
丁寧に書かれている印象を受けたが、この物語の方向性がはっきりしないまま終わってしまった感がある。
続きがあるならどういう展開をしていくのか気になる。ストーリーの展開というよりも、書き手がどういったジャンルの物語としてこれを書いたのかという興味だ。
小学生と思しき少女との出会いがストーリーに深く関与していくのか、そもそも少女は実在するのか(描写が現実感に欠けているため)、純文学なのかミステリーなのか……。
色々想像は尽きないが、この序盤の展開において特に気になった点は3つ。
>>387の「一両しかない車両の中には~」で始まる段落の中でしきりに“数”にこだわった描写をしている点。果たして意図はあるだろうか。俗に言う「目が滑る」状態になる。
・全体のシチュエーションに不自然さはないだろうか。センター試験受験をしていることから、現代劇であることは明白であるにも関わらず、不合格を前提として遠方の大学の合格発表を見に行くだろうか。
 現在国公立大学をはじめとする各大学はほぼ確実にネットでの合否発表をしている。
 大学での合格発表の確認は半ばセレモニー的になっていると言わざるを得ない。
 そんな中で、大雪で電車が止まってしまう状況で不合格を確信している者がわざわざそれを見に行くだろうか。
 物語に重要な「今日性」が失われ、無理やり作られたファンタジーの世界になっていないだろうか。
・女の子の口調が極めて短い台詞であるにも関わらず、現実味を失わせている。
 ただでさえ僕の僕による僕のための私小説的な表現であるこの作品において、唯一の会話相手である女の子は外部との数少ない接点である。
 その女の子の口調があまりにも子どもらしさを欠いており、まるで主人公の作り出した幻想であるかのような非現実性を持ってしまっている。
 そして女の子との会話が、最後の行にある「迷いも躊躇も既に」なくなるほどのきっかけになったのだろうか、という疑問。
 おそらく書き手さん自身も引っかかっているとは思うが、唐突すぎる印象を受けた。
以上、僕が起き抜けに読んだ感想だよ!

415:創る名無しに見る名無し
18/01/30 07:30:51.45 p+9eDgsZ.net
>>387

課題としてはあらためて提出を待つよ

416:創る名無しに見る名無し
18/01/30 10:33:52.44 wuZeyrPH.net
曇天の元に× 曇天の下に◎
僕は側からみても× 僕は傍からみても◎

417:創る名無しに見る名無し
18/01/30 11:02:26.11 wuZeyrPH.net
この一年自分で自分の逃げ道を埋め立て続けた<<<<この一年自分で自分の退路を断ち(……、逃げ道を塞ぎ続ければ)
とりあえず目の前の現実に目を向けなくてすむ<<<<とりあえず目の前の現実に向き合わなくてすむ
面接官のような目だった<<<面接官のような目だと感じた(目に見えた)
僕の後ろの窓の外の景色を眺め始めた ※の+の+の+の

418:創る名無しに見る名無し
18/01/30 11:05:04.33 wuZeyrPH.net
【原文】それは彼らの家庭における彼らに対する母親の存在の大きさを表しているとも言えるような気がしたし、住環境としての家と、 母親の住む場所が分かれているような、凡庸な言い方をすれば「複雑な家庭」に彼らが属しているのかもしれなかった。
【改稿案】それは彼らの家庭における母親の存在の大きさを表しているように思われた。あるいはまた住環境としての家と、 母親の住む場所が分かれているような、凡庸な言い方をすれば「複雑な家庭」に彼らが属していることを示しているのかもしれない。

419:創る名無しに見る名無し
18/01/30 11:07:03.74 wuZeyrPH.net
腕をぴんと伸ばして指差した。
※腕をぴんと伸ばすだろうか? ぴんと伸ばすのは、慣用的に指ではないか?

420:創る名無しに見る名無し
18/01/30 11:28:42.36 wuZeyrPH.net
精神を保つ方法がなかったからだ△<<<精神の均衡を保つ方法がなかったからだ○

421:arks
18/01/30 14:54:54.07 wKa61MM5.net
>>392
ありがとうございます。ミステリーとして書いたつもりはないです。
僕としては、
①主人公が不合格という現実を受け入れたくない

②何かクリティカルな出会い、会話、があり心情の変化がある

③とりあえず現実を清々しく受け入れてやろう、という気持ちになる
というのを書きたかったんですが、②が弱すぎてダメですね。
わざわざネットで見ないで現地で見る


422:のは、僕がそうしたからですね。僕がそうしたのは、現地の方がネットより一時間~二時間くらい公開が早い(たぶんどこでもそう)のと、単純に近かったからです(電車で20分くらい)。 まあ不合格だと思うのを現地で見るか?と言われればまあ見ないかもな、とは思いますが、そこまで現実感がないわけでもないと思います。 少女の現実感のなさ、というのは半分意識して書いたのはありますが、なんかそういう現実的にあまりない出会いを心情の変化の原因とするのは、ずるいなあ、と自分でも思いました。 しかも特によく書けているわけでもないし。 もっと現実的で、かつ主人公の心を決定的に揺さぶるようなものを、と考えたんですが、なかなか難しいですね。 とりあえず後半だけでも書きなおしてみようかなと思います。 あと、数千字でオチをつけるのってかなり難しいですね。全然できなくてびっくりしました。 赤翡翠さんの椿を読んだときは、上の①②③全てが完璧だと感じたのですが、やはりなかなか簡単にできるものではないですね。



423:創る名無しに見る名無し
18/01/30 15:08:40.92 wuZeyrPH.net
たかが受験をテーマに「地下室人のモノローグ」で語られる、空疎なのにヘビーな物語。
(北大?が象徴する価値というものは、内地の者にはわからない、そういった面がある?
主人公の僕の「複雑な」生い立ちが仄めかされている箇所がある。
僕にとって北大に合格するということは、良い大学に入る以上の意味をもっていたのだろうか?)
【要約】
破局の訪れをできるだけ引き延ばそうと心の中で葛藤している受験生の僕。
北大?の合格発表に向かう僕が乗った列車は、雪のために立ち往生する。
僕はこの遅延に苛立つよりもむしろ、破局の到来が遅れる恩寵と捉えてひそかな安堵を覚える。
僕を待ち構えている破局とは、受験に失敗することだった。
僕の脳裏にはこの1年間の受験勉強の艱難辛苦のあれこれが去来している。
僕は不合格を確信している。しかしその事実を受け入れる心の準備ができていない。
僕は「ミジンコの産毛ほどの一縷の望み」にすがりつくような心境で合格発表に臨もうとしている。
(そのためネットで事前に合否を確認したりはできない)。掲示板に自分に受験番号が載っていないことをこの目で見てはじめて、不合格という僕にとって残酷すぎる事実を受け入れることができると考えているのだった。
僕は向かいのシートに座っている小学生の女の子に話しかける。
「どこからきたの?」
「あっち」
「どこにいくの?」
「おかあさんのところよ」
「お母さんは一年前の今日、死んだの」
「…」
「あなた、お母さんはいるの?」
「いるよ」
「幸せね」
気がつくと列車は動き出していた。
札幌で下車すると僕は合格発表会場へと向かった。
【感想】
雪で立ち往生している列車の中で、僕が少女に話しかけるシーンが良かった。
子どもが(どこか)大人びており、大人が子どもじみているという描写は、現代文学においてひとつの機能を担っている。
それによって、主人公の僕の内面にある変化を生じさせることになるわけだ。
(結末で僕の中で何かが吹っ切れているのはそのため)。

424:創る名無しに見る名無し
18/01/30 15:15:07.81 wuZeyrPH.net
>>389
ぴんと伸ばすのは「背骨」だったw

425:創る名無しに見る名無し
18/01/30 15:21:00.90 wuZeyrPH.net
>>402
またまた訂正。
ぴんと伸ばすのは足指の先だなw
難しいな日本語って。

426:創る名無しに見る名無し
18/01/30 15:29:26.73 wuZeyrPH.net
>この電車を静かな雪の中に閉じ込め
静かな雪???

427:arks
18/01/30 15:50:34.62 wKa61MM5.net
感想、訂正等ありがとうございます。
「ぴんとのばす」について、慣用的に「腕」に対して使うべきでない、ということでしょうか?

428:創る名無しに見る名無し
18/01/30 16:59:13.12 wuZeyrPH.net
げっ、ググったら、ゴルフとか野球の記事で「ぴんと腕を伸ばす」というのが出まくりw
ふーん、世間ではそうなのか?
レッスン・プロとかインストラクターはそういうのかな?
自分が読んできた小説なんかでは「腕をぴんと伸ばした」なんて読んだことないな…。
と思って調べていたら、「手」「腕」がピンと伸びている表現があるねえ…。ラノベとか翻訳小説が目立つね。
基本は、ぴんと張る、みたいだから、結局、背筋、耳というのがデフォって感じですか。
若い人の言語感覚では、もう普通にピンなんでしょうかね。市民権あるなあ。
ということで撤回しますw おさわがせしました。

429:創る名無しに見る名無し
18/01/30 17:00:33.66 wuZeyrPH.net
【腕・手】
・子供たちは手をぴんと伸ばし 上西晴治『十勝平野』
・まだ両手をぴんと広げて 柳美里『女学生の友』
・両腕をぴんと真下に伸ばし
・ぴんと伸びたその先にはちゃんと肉球と爪があって
・両手両足をぴんと伸ばした格好は 鈴木光司『バースデイ』
・六本の腕のうち、一対は頭上に掲げて円を作り、一対は左右にぴんと伸ばし 山本弘『サーラの冒険 6 』
・長くたくましい両腕をぴんと伸ばし、ぎごちなく振りまわしている。
・ぴんと伸ばした手を 赤松中学『緋弾のアリア 第01巻』
・充は両腕をぴんと伸ばし、腿につけた。 沢木冬吾『償いの椅子』
・横にぴんと伸ばしていた腕をゆっくり脇に下ろしました ジョーンズ『ハウルの動く城01 』
・手足をぴんと伸ばし、ちずるはきゅ、と体を硬くした 西野かつみ『かのこん 第02巻 』
・蔦矢が手をぴんと伸ばすと 水野良/白井英/山本弘『妖魔夜行 悪魔がささやく』
・あわてて腕をぴんと伸ばす 桜坂洋『All You Need Is Kill』よ
・左足をぴんと伸ばし、ダイブキックの構えに入る 川原礫『アクセル・ワールド 05 -星影の浮き橋-』
・まだ両手をぴんと広げて膝の上に置いた 坂東眞砂子『蛇鏡』

430:創る名無しに見る名無し
18/01/30 17:25:32.60 AjGG7eDa.net
>>arks
読んだよ。また夜に感想書くね。
おー、と唸ったところもあったし、おや?と思ったところもあったけど、
書き手ではなく、読み手として、棚に上げて感想を書くね。
とりあえず、作品を読ませてくれてありがとうとだけ伝えておきます。

431:arks
18/01/30 17:37:07.25 wKa61MM5.net
>>407 お待ちしています。
>>406
ずっと気になっていたんですが、こういう小説のなかの用例みたいなのってどこで見つけられるんでしょう?

432:創る名無しに見る名無し
18/01/30 17:43:44.00 wuZeyrPH.net
wikiによると「イッヒ・ロマン」って単に一人称小説のことらしいけど、
結局、小説を書こうとしたとき、それは「私の体験」を書くことになってしまいがちなんだろね。
いくら創作的要素が入っても、基本的には「私の体験」の枠組みのなかでしか書くことができない。
だから、その体験の記憶とか、書きたいテーマが「フィクションとして面白く読んでもらえるのか?」という判断がつきにくいのではないかな?
純粋に「虚構を軸とした客観小説」として書くことができないんだな。
この「受験小説」の会話部分は、何かに似ているな、と感じながら読んだけど、なんとなく「めくらやなぎと眠る女」の構造に似ているじゃないかな。
東京の会社を辞めて帰郷した僕は、難聴の治療のために病院に行く甥の付き添いを頼まれる。路線バスを待つ間、僕と甥は言葉を交わす。
結局、僕は「何か心の傷を負った辛い体験」があるようだ。甥はもちろんそんなことは知りもしない。
A=主人公は「何か心の傷を負った辛い体験」をもっているようだ。
B=事情を知らない年若い道連れとの会話。
C=主人公の中で「何かが呼び起こされる」
D=冒頭の主人公と、結末の主人公とは何かが変わっている。
構造だから、A-Dの項にどんなものを当てはめても良い。
もちろん、小説はこんな構造したがって書いてもいいものになる保証はないが、もし面白いものにならなかった場合、反省する手助けにはなる。
でも、まあ作家さんというのは、自分が書きたいもの、書きたかったものに縛られるから、事後的に作品を救ってやることが難しいのかもしれない。
って、まあ何を書いているかわからないかもしれないからこれでやめるけどw

433:創る名無しに見る名無し
18/01/30 17:44:58.29 wuZeyrPH.net
>>407
ググれば普通にありますよ。

434:創る名無しに見る名無し
18/01/30 19:48:08.80 r6ViL1GM.net
>>387
車窓の風景が単調過ぎて、電車が止まっているのに気づかなかったとする、
冒頭の5文がオモシロかったです。
読みはじめ現在進行系のこととして語られていると思って読んでいたら
>>396で指摘された文がくる頃には
いつの間にか回想(時を置いてからの)のように感じられて、狐につままれたよう。
・「全て真っ白」と「死んだ動物の骨のような灰白色」は矛盾していないでしょうか。
>(おそらく姉弟だろう)
括弧で挿入する必要を感じない。また語りがそう思った根拠は?
この辺り、姉弟の外見の説明に描写の文を足してやるといいように思いました。
>迷いも躊躇も既になかった。
少女との出会いがどう化学反応したのか、その目玉の部分の化学式が見えない。
(現在の話なら、不意を突かれてよく分からなかったという説明でもおk)
・真っ白なボケをかます主人公に対して、もっとちがった景色を観ているだろう姉弟。
主人公視点の(だけどに主人公にやや批判的な)三人称にして、
対比を整理するとどうなるかなと、ふと思いました。

435:創る名無しに見る名無し
18/01/30 20:38:40.51 r6SZ7S6N.net
>>387
やりたいことは明確に分かるし、文章は読みやすい
ただ指摘したいところは結構ある
まず、語り手の居る場所が札幌付近なのだと序盤で示した方が良いのでは
>そもそもこのあたりでは、時間に追われて行動するような人間が極端に少ないのだ。
この文で、何処ぞのノンビリした地域だというのは分かるけど、
さらに土地を限定してくれないと、車両にいる人々の顔や風景が思い浮かばない
山肌などの細かい描写は良いなあと思った
けれどそれだけに現地人らしくないというか、来訪者による言いざまだとも感じた
肝心なのは終結部
少女の言葉の重量感によって、主人公の苦悩が吹っ飛んだ、という状況は描き出せている
その脈絡自体は良いけど、少女が人工的すぎてどうも全体が作り物になってしまっていると感じた
例えば、
>「なんで止まってるんですか?」
この台詞付近を読むと、「この少女は無防備に他人へ話しかけてはいけないという制御が効かない年齢なのかな」という未熟さへの感触が得られる
その仮説を確かめようと次を読むと
>女の子は、ただ純粋にそれを訊きたかっただけのようだった。
ちゃんと少女の質問は「浅かった」と描かれている
ここで先ほどの仮説は確信になった
でも、後半では少女の印象が変わる
>「あなた、お母さんはいるの?」
>「幸せね」
こう言って視線を逸らす少女には、急激に老け込んだ印象がある
作者さんの脳内ではしっかり幼い言い方をしているのかもしれない
でも読者としては、言葉にも仕草にも熟練のキャバクラ嬢かと思うほどの風格が感じられた
ここまで読んで何が最大の問題だと思ったか
少女にあった最初の未熟さは、主人公と少女が会話するための小道具
後半になって少女が成熟するのは、主人公が自身のちっぽけさを認識するための小道具
強烈にこう見えてしまうこと
そのせいで全体がご都合主義に感じられた点が惜しい
ただ、作者さんはあらかたご自身で分かっているようでもある
設計と現地確認を繰り返せば確実に良くなる方だと思う

436:arks
18/01/30 21:12:30.80 wKa61MM5.net
>>411
現在進行の話か、過去の話か、というのは確かにそうですね。気がつきませんでした。
真っ白なのに灰白色、ということですが、私としては、灰白色も白みたいなもんだろうし、どちらかといえば「純粋な白」というより「白以外になにもない」みたいな意味で使ってたので、私の中では整合性はあったのですが、まあ矛盾している、といえばそれはそうですね。
括弧で挿入したのはなんとなくです。特に理由はないので、邪魔だったらない方がいいですね。
姉弟だと言っているのに弟の描写がほとんどないし、もっとその姉弟に分量を割くべきだったと思います。
少女との会話で主人公がなにを感じてなぜ吹っ切れたのかの描写が乏しいというのはその通りです。そう思います。

437:arks
18/01/30 21:18:11.66 wKa61MM5.net
>>412
北海道の話であることは、なぜか最後の最後で出してしまったんですけど、私としては別になくてもいいかな、と思ったくらいでした。あった方がいいですかね?
でも書くなら序盤で出しといた方がいいとは確かに思います。
少女についての考察、参考になります。
やはり少女との出会い以降を根本的に書きなおしてみようと思います。別に少女でなくてもいい気がしますし。

438:arks
18/01/30 21:26:04.00 wKa61MM5.net
ちなみに、この物語は北海道と北大をモデルに書いてますが、私は同じらい田舎で雪が降る地域に住んでいるので、自然描写は後者よりですね。
北海道の自然とか雪景色はほとんど生で見たことはないので想像ですが、たぶん同じようなもんだろう、というスタンスで書きました。
あと内地の人間にはわからない北大の価値、という話もありましたが、地方旧帝大、あるいは地方上位駅弁大学というのは、往々にして、その地方では一橋や東工大などより高く評価される風潮があるので、そういうものを背景に書いたつもりです。
あと、受験を書いたのは単純に私が受験生だからですね。2/25に北大を受験します。

439:arks
18/01/30 21:31:01.58 wKa61MM5.net
×同じらい
○同じくらい

440:創る名無しに見る名無し
18/01/30 22:22:13.93 jqreQOlY.net
受験勉強しろや阿呆wwwwww

441:創る名無しに見る名無し
18/01/30 22:30:02.84 r6SZ7S6N.net
>>414
地名については、作中で、路線、土地柄、住民の性質、と重ねて言及しているからね
読者には「ここは何処なんだろう?」という疑問がわくだろうから、早めに教えてあげるといいかなと
この前、自分がちょうど現地で寿司を食った身なので、地名なり書いてもらった方が回想旅行を楽しめたのにという個人的な思いもあるw
北海道の自然描写
札幌付近はビル街だから、ラスト付近の描写の短さに対して、前半、一面の畑という描写は違和感があると言えばあるのかもしれない
読んでて感じたわけじゃないけど、強いて言えば
受験勉強がんばれ
上手くいくことを祈るw

442:創る名無しに見る名無し
18/01/30 22:41:12.84 wuZeyrPH.net
>>412
>やはり少女との出会い以降を根本的に書きなおしてみようと思います。別に少女でなくてもいい気がしますし。
あちゃー、なんでそーなるの?
まあ作家さんの勝手だし、スレの大勢がネガティブ評価だから、多勢に無勢だなw
自分としては、少女との会話シーンが良かった、とあらためて表明しておくしかないな…。
あそこは、少女が子どもであることをやめずに大人(僕)の領域に入ってくることが、小説としては大事なんだと思うよ。
でなければ近代文学の枠を超えられないよ。
変えるんだったら「受験」だろw
でもそれがテーマだし、実際、作者が受験生だというのだから変えられるわけがないよねw

443:創る名無しに見る名無し
18/01/30 22:45:38.56 FKBjgEQB.net
>>419
お前添削係か?

444:arks
18/01/31 02:58:41.83 0xiu0jen.net
寒波、で書きました。お題に添えてるかどうかはかなり怪しいですが。
段落分けは一行開けと行頭のインデントで表現しています。
1/2
スニーカーに、左、右、と確かめるように足を入れる。結びっぱなしの靴紐をほどいて、これまた確かめるように、つま先から紐を順番に絞り、一番上まで絞り上げたら、仕上げにぐいと引っ張り、ちょうちょ結びを施してやる。
いつもはいちいち靴を履くたびに紐を結びなおしたりしない。なんだか自分が今日という日の特別であるのに踊らせているような気もする。たぶん実際にそうだけど、それはそれでいい。
すっくと立ち上がると、わざと大仰に振り返り、別に誰もそこに見送りに来ているわけではない、僕は隣の家くらいまでには聞こえそうな大声で、
「いってきます!」
と言った。そしてまた大仰に振り返って、がちゃり、扉を開けると、ひやりとした大気が僕の肌に触れたので、僕は
「さむい!」
と今度は隣の隣くらいまでは聞こえそうな声で言った。もちろんいつもの僕はいちいち感じたことを大声で口に出したりしない。これも今日という日の特殊性がゆえ、だ。
足元には雪が薄く積もっていた。これは、めずらしい。このあたりに雪が積もっているのを見るのなんて何年ぶりかわからない。
たしかにさっき、テレビですごい寒波だなんだ、とか言っていた気がする。きっと天気も、今日という日がただならぬ日であることを理解しているのだ。
ただならぬ日には、天気だってもちろんただならぬ天気でなければならない。そういうことだ。
視界の端に、きらりと光るものを感じた。つららだった。軒にぶらさがるそれは、朝の陽光を体いっぱいに受け、あらゆる方向にオレンジ色の光を反射していた。つららは輝いていた。美しい、と思った。
これも声に出してやろうかと思ったけれど、自分が「美しい!」とか言っているところを想像して、流石に滑稽だったのでやめた。
つららは、いい兆候だ。僕は、病人が病室から窓の外の木が葉を落とすのを見て、ああ、あの最後の一枚の落ちる時に私も死ぬのよ、ってのじゃないけれど、きっと、このつららがある限り僕は大丈夫だと思った。帰ってくるまで、きっと残っていてくれよ。そう思った。

445:arks
18/01/31 03:00:14.78 0xiu0jen.net
駄目だった。彼女は僕の気持ちに応えてはくれなかった。修治くんのことは友達として好きだけれど、どうのこうの。これからも友達で、なんとかかんとか。
あれだけ意気込んで自信を持って告白したのに、あまりに簡単にあしらわれたようで、しかもその後自分が、かわいそうなほど萎縮して、
まだ彼女の前なのに、彼女の言うことすら聞こえず、いい加減に、蚊の鳴くような声、いや蚊の鳴くほうがまだ大きい、出ているのか出ていないのかわからぬ声で、はい、はい、
などと上の空の返事をし、気がついたときには周りには誰もおらず、一人立ち尽くしていたというのだから、もう何をどうしようもない。
いつもより早足で家路を辿りながら、朝、今日は特別だとか、意味不明なこと考えたり、叫んだり、まるで阿保みたいなことをしたのを思いだした。
なにがただならぬ天気だ。雪が中途半端にとけているせいで、冷たい水がスニーカーとくつ下を濡らし、不快で仕方がなかった。
家につくと、やはりというか、つららは落ちていた。落ちて、いくつかに砕けたのだろう、朝つららがあった場所の真下の、暗く、陰気でじっとりとしたコンクリートの上にいくつかの小さな氷塊として転がっていた。
僕はよほどその氷を踏み砕いてやろうと思ったけれど、なんとなくの気まぐれか、あるいは同情のようなものを感じたのか、その氷を手に取った。
氷は思ったより冷たかった。十秒も持ってられないくらいだった。氷は氷として、つららでなくなっても、毅然として、己が氷であろうというような、決して僕の体温を受け入れたりしない強い冷たさを持っていた。
僕はそれを、朝とは逆の場所にある太陽にかざした。朝と変わらず、氷は光をいっぱいに吸い込んで、きらきらと輝いていた。
なんだか自分のしていることがあまりに気障っぽいと思ったけれど、僕はその氷が輝くのを見るのをやめなかった。氷は美しいのだし、気障でもなんでもいいと思った。
「美しい!」
そう叫んでみた。叫んでみて、思ったとおりに滑稽だったので、おかしかった。ぼくは少し笑った。

446:arks
18/01/31 03:23:30.74 0xiu0jen.net
今思いましたが、主人公たちが何者なのかわからないですね。
高校生で、平日の登校日のことを書いたんですが、その要素を入れるのをすっかり忘れていました。

447:arks
18/01/31 03:27:38.19 0xiu0jen.net
あ、受験勉強がんばれと言ってくださった方、ありがとうございます。

448:創る名無しに見る名無し
18/01/31 06:19:40.52 +BwCv5u+.net
主人公の内面を丁寧に描写しようという気概は感じる。
が、いかんせんテーマ性に乏しい。
書くこと自体が目的化し、文章に酔っているように見える。
本当に書きたいことが蓄積し、抑えきれずに溢れ出すまで筆を置け。
書き手としての経験値を上げるには、ただ書くだけでは足りないのだ。
もっともっと色々な経験をする必要がある。
つまり今やるべきことに真摯に向き合い、人生経験を積むことだ。
勉強しろ、そして進路を確定させるのだ。
その先に創作のネタになる広大な世界が広がっている。
楽しみは後にとっておけ。
書くことなど、いつでもできる。
焦ることはないさ。

449:創る名無しに見る名無し
18/01/31 10:12:12.64 63mmX9X9.net
お題文芸? は半ば強制的に書くから意味があるんじゃね?
大作家みたいにやるんだったら、お題サークルなんていらんわな。

450:創る名無しに見る名無し
18/01/31 10:53:18.02 jvTGEDhL.net
>>421
OK
夜に講評を予定

451:創る名無しに見る名無し
18/01/31 11:54:22.82 63mmX9X9.net
恋愛小説の要素が入ってくると、いきなり「彼女」と出てくるあたり、これってなんかよい解決法はないのかな?
隣の美代ちゃんに告白したなどと書きたくないから「彼女」って処理してるだろうけどさ。
名前つけるの避けて、代名詞だけで書くってやつだね。
今回は短い回想だからいいけど、これが「彼女」×13とかだったら、なんか気になる…。
まあきょうび誰も気にしなくなっているのかもしれないがw

452:創る名無しに見る名無し
18/01/31 12:03:56.09 63mmX9X9.net
>なんだか自分が今日という日の特別であるのに踊らせているような気もする。

453:arks
18/01/31 12:19:55.32 0xiu0jen.net
あーそれは誤字ですね。気づきませんでした。
あと最後、「僕」が「ぼく」とひらがなになってるのも誤字です。

454:arks
18/01/31 12:24:34.15 0xiu0jen.net
>>425
勉強は普通にやってるので気にしないでください。
実際これも、何を書こうか考えてる時間は長かったですが、書き始めてから30分くらいで書き終わったので。

455:arks
18/01/31 13:03:59.32 0xiu0jen.net
「寒波」というお題、「雪」とか「寒さ」とかにはない「寒波」であるがゆえの事柄を出さなければ「寒波」である意味がないな、と思い、随分悩んだんですが、割に普通な感じに落ちつきました。
始めはその「寒波」らしさみたいなものを模索し、天気予報士の話とか、遭難者の話でも書こうかとか思ったんですが、
思い立ってツイッターで「寒波」と検索したところ、つららがどうこうというツイートが沢山出てきたので、つららをキーに書くことにしました。
皆さんだったらどういうこと書くのでしょうか。
という質問も回答が難しいでしょうが、なにか明快な答えがあるような気がしてならないので。

456:創る名無しに見る名無し
18/01/31 14:23:09.67 g1ykFivQ.net
息抜きなら好きにすればいいけど
こんな所で晒すより「作家でごはん」あたりに貼ったほうがいいぞ

457:創る名無しに見る名無し
18/01/31 14:49:15.51 63mmX9X9.net
他人のアプローチが知りたいなら「小説家になろう」とかに「寒波もの」の小説がいっぱいあるよw
まあそれはそれとして、作家さんのリクエストだから答えるけど、自分は例えばこんな風に書くのが趣味だな。
1657年から翌年にかけて大寒波がデンマークを襲った。
シェラン島とユトランド半島は凍結し、デンマーク艦隊も氷に閉ざされた。
スウェーデン王カール10世はこれを好機と捉え、コペンハーゲン進軍を断行した。
これは後年「氷上侵攻」と呼ばれることになる大いなる賭けであったが、カール10世は躊躇わなかった。

458:創る名無しに見る名無し
18/01/31 15:35:37.42 63mmX9X9.net
>皆さんだったらどういうこと書くのでしょうか。
ああ「どういうことを書くのか」という質問でしたな。
431は「カール・グスタフ戦争」のwikiを弄ったもので、寒波そのものが世界を変える、とかそういうあり方を示したつもりだけど、
まあ自分なら少なくとも象徴主義的には書かないかな。
(「物象において心境を暗示する」って手法はとらないという意味だよ。つまり氷柱とか美しいとか。)
「明快な答え」なんてないけれど、なんとなく「寒波」というお題は、小説のはじまりを告げる冒頭部にふさわしいよな気がするね。
たとえば以下の文章みたいなヤツ。
>西口公園の円形広場にそのガキの姿があらわれたのは、その冬最初の寒波がやってきたころだった。
石田衣良『池袋ウエストゲートパーク2』

459:arks
18/01/31 16:55:37.43 0xiu0jen.net
うーむなるほど。史実、それも戦争を題材とするとあらゆる意味で僕には書けないジャンルですね。
明確にテーマに置くとなるとそういった気候条件が物語の展開に深くかかわるようなものだとわかりやすいですね。

460:創る名無しに見る名無し
18/01/31 19:19:09.34 KKeRBQkL.net
「寒波」……最近の気候のせいか、セーターを一枚重ね着、去年着てたモコモコのダウンコート、厚めの手袋、新しいマフラー、使い捨てカイロ、など「一段階上の防寒対策」って感じかな。

461:創る名無しに見る名無し
18/01/31 19:50:24.18 MJ7B3Etz.net
気象としての寒波と人生における寒波を掛け合わせる

462:arks
18/01/31 21:28:12.41 0xiu0jen.net
>>437
なるほど、時間性、季節性みたいなものを活かすということでしょうか。
>>438
そういった高度に象徴的な使い方もありますね。
難しそうですが。

463:創る名無しに見る名無し
18/01/31 22:19:48.16 63mmX9X9.net
>>436
歴史物にしてもいいけど、歴史的事実を「叙述」の手段に使う手もあるよ。
カール・グズタフ戦争の一端が語られるけれど、実は現代劇を展開させるための手段というわけ。
(「1Q84」の冒頭、ヤナーチャクの「シンフォニエッタ」が流れるのは、首都高の渋滞に巻き込まれたタクシーの中。
そこからチェコがナチスに飲み込まれるまでの短い春に言及し、現代のカルトとの戦いが予告されるとかね)
あなたの作品は「描写」で成り立っているよね。
風景描写、心理描写、行動描写、事物の描写。これを一人称で語るわけだ。
でも、小説というのは「描写」がなくても書けるよね。
短編、掌編小説なんてのは描写してたら長くなってしまうし。
まあ自分の資質を裏切らない範囲で、いろんな叙述形式に挑戦すべきだと思うな。

464:arks
18/01/31 22:41:00.48 0xiu0jen.net
>>440
ごく基本的な事柄なのかもしれませんが、描写じゃない文章ってどういったものを指すんでしょう?

465:創る名無しに見る名無し
18/01/31 23:58:55.32 jvTGEDhL.net
>>421
講評。
1685文字。氷柱をモチーフとした小品である。
作中、「阿保」といった誤字や、誤読を招く文など、疵は所々に見受けられた。
>僕は、病人が病室から窓の外の木が葉を落とすのを見て、ああ、あの最後の一枚の落ちる時に私も死ぬのよ、ってのじゃないけれど、きっと、このつららがある限り僕は大丈夫だと思った。
上記の一文には、第一に「病人が病室から窓の外の木が葉を落とすのを見て」の主述混乱、第二に「僕は」の重複が見られ、それらが読解を妨げている。
複文・重文を用いた長文作成にあたっては、語句の配置に目を配るべきだろう。
課題は「寒波、落ちあり」であるが、「寒波」は創作の端緒に過ぎない。用法を問わない旨は通知済みであった。
さて、作品内容は、超然とした存在(氷柱)によって主役の落胆が浄化されていく過程である。
通常、読者の共感は、作中人物に「自分と同じ人間性」を観ることによって行われるので、劇的な告白の場面をカットした提出作品は、読者の情動に結び付き難いと言えるだろう。
そのため「落ち」の判定は、主役の心理変移の内実を作者が剔出し得たかどうかに依るものとし、判定作業では特に下記の一文を重視した。
>氷は思ったより冷たかった。十秒も持ってられないくらいだった。氷は氷として、つららでなくなっても、毅然として、己が氷であろうというような、決して僕の体温を受け入れたりしない強い冷たさを持っていた。
この物語が成立を果たす上で必要な要素は、「主役の軽薄さ」と「確固たる氷柱」の対比だ。
つまりは、主役が軽骨な人物であるほど、それを自覚させて導く氷柱との落差が映える。
実際、落差に向けて、作中では主役が叫声を上げたり、大げさに動いたりと「芝居染みた軽さ」を演じているが、
見逃せないのは、それら行動について作者が「今日という日の特殊性」「気障でもなんでもいい」「そう叫んでみた」などの文を付加したり、
後半のキーワードとなる「美しい」を前半で前振りするなど、念入りに人物行動の強引さを打ち消さんと図っている点である。
この言い訳によって前半から後半へと移動する心理の描写は成り、上記に引用した当該文が全体と調和を果たしたため、「落ち」は成立と判定した。
引用文の端正さを評価したことが大きいのだが、何より主役の人物像を現実に繋ぎ止めんとする作者の計算が地盤となった。
ただし、全体として展開は急劇である。
次の課題を提示しておく。
内容は「最後に涙で和解する丁々発止の激しい論戦もの、2500字程度」、評価基準は「激しさと落ちの両立」とする。
期限は三月十日。作者は試験準備中の身だということであるから、くれぐれも行動の優先順位には誤りを無くすること。

466:創る名無しに見る名無し
18/02/01 00:13:14.54 Fd8zSluk.net
ああ、阿呆かw 阿保は阿保親王だった。

467:創る名無しに見る名無し
18/02/01 00:15:07.59 Fd8zSluk.net
>>441
こんな時刻になって難しい質問w 北大のエロい先生に聞いてね。
自分が思いつくのは「昔話」とかがそういうものなんじゃないかと思うよ。

468:赤翡翠
18/02/01 00:26:43.27 PPF1wd5e.net
「喜劇、言い逃れを多用する不倫もの、2000文字程度」の課題を投稿します。

469:創る名無しに見る名無し
18/02/01 00:30:57.09 PPF1wd5e.net
1/2
 ツメクサって、ついこないだからそこらで見られるようになった草があってさ、白い線の入った丸い葉っぱなんだけど、あれってふかふかしてて、
踏んづけると足の裏がひんやりして気持ちイイのよォ。だから、ちょっと蒸すなァって日は、
体を半分ほどうずめるといいわね。だから今日もあたしは、ツメクサがいっぱい生えてる、
ここのお庭へ来たってわけ。


470:長く生きてると、新しい草木が見られて楽しいわね。 お目当ての叢に体を据えると、大きくあくびが出るわ。にやーご。 「だからさ、それは猫なんだって。ほら、庭にいるだろ。」  今じゃみーんな家の戸を開けてるのよねェ。だから人間の話は筒抜け。言ってること? もちろん分かるわよォ。 「ふーん、猫ねえ。猫が家の中まで入ってきたっていうんだ。」 「入るだろ、そりゃこんな風に開け放してりゃな。」  家の中に入るのは、よっぽど世間知らずの子供か、そうでなきゃ飢えたギャングよ。あたしはしないわ。だっておいかけられるもの。長生きすると疲れやすいのよね。 「猫の毛はこんなに長くないよ!」 「お前、もの知らずだなあ。ほら、最近はいるんだよ。毛の長い奴。開国してから、毛唐がつれてきてるってぇ、評判だ。」 「まあいいわ。で、物知りのあんたは、お猫様の御膳の中身もわかってるってわけだね。」 「うっ、いや、あのかすていらは、おれの……。」  猫にさたうはあんまりよくないわね。まあちょっとならいいけど。そういえば、初めてなめたのはいつの回だったかしら。まあいいのよ。あたしたち猫は、鰯の頭などいただければ。 「そう。あんた、あたしの稼ぎをつぎ込んだってわけ。あたしが、傘貼って必死にためたこの大事な銭を!」 「いや、ほら、いつもせっせとはたらくおまえに精をつけてもらおうっておもってさ」 「あんた、そんなこといってるけど、かすていらは残ってねぇんだろ。知ってるよ、あたしは。」 「えっ、そ、そう?」 「女連れつれこんでいっしょにたべた、と」 「だからそれは猫だったって。」  なぁーーご。いつもより長めにアピールしてみたわ。すかさず、魚の頭が飛んできた。あら小さいわね。まあいいわ。 「猫はサ、かわいいんだよ。擦り寄ってきてさ」 「へぇ」 「川で溺れてたんだよ。助けちまうだろ。」 「で、つれてきたってのかい」 「かわいそうだろ」 「そんで? 服を脱がして?」 「ん?」 「触ったと」  アーララ、黙っちゃった。だめよぉ、そこですぐ反論しないと。それにしてもあたしのアドバイスが届けられないのは不便ね。……ちょっと準備が必要かしら。



471:赤翡翠
18/02/01 00:33:36.30 PPF1wd5e.net
2/2
「どうしたんだい。顔が青いよ、あんた。」
「……なあ、お前。見たのかい。おれがあの日、連れ込んだ……猫を。」
「あんた、まだ猫って言い張るのかい。まあいいやね。あたしははっきりとは見てないさ。たしかに、あたしが暮れ六つに帰ってきて、あんたが珍しく灯をつけててさ、外の戸に二人の影っぽいのが映ってたんだよ。」
 ああ、ここ、前に鰯の油使ってたわね。あの匂いに、あたしついつい引き寄せられちゃうのよ。分かるでしょ。……なんだか、別の事を思い出したわ。もっと大事なこと。考えてると毛繕うのが止まっちゃうわ。せっせせっせ。
「猫だったんだよ! 女だと思ったら! そんで、火がついてるのに皿の油に顔を突っ込もうとしてて、おれ、思わず払っちまったんだよ! そしたらそこの土間に飛んでって、ふぎゃって鳴いて、ぐちゃって……」
「それは知らなかったねぇ。あたしは猫なんて見てないよ。あんたも覚えてるだろ、あたしが戸を開けたら、大変だったじゃないか。」
「ごおっと風が吹き込んだ気がしたよな。あれで、おれもそこの土間におっこちて、頭ぶつけてからわかんなくなってたんだが、思い出したわ。あのときの、猫の声。」
「……あんた、なに始めたんだい。昼間っからもったいねえだろ」
「ちょっくらやらしてくれい。」
 ほわほわと魚の油が燃えるにおいが漂ってきた。急にあたしの体の中の小さなものがどごどご動き出して、むずむずしてきちゃった。どうしよう、まだあと三本の尻尾が残ってるのに。まあいけるかしら。
あたしはのっそりと立ち上がって、えええい! と念じたわ。
---
 長屋が建て込んだ狭い一角には少々場違いな、丸髷に金糸の刺繍の入った振袖を召して、
玉虫色の紅を点した若い女が、しゃなりしゃなりとあるってきた。女は魚油の香りがかすかに漂う、
いくばくか茶色く日焼けした障子張りの木戸の前で立ち止まり、中に声をかけた。
「あのお、そのあぶら、ちょいと分けてもらえないかしら」
 戸を開け放して先ほどまで奥方と言い争っていた三平は、出迎えると腰を抜かした。
「おおおお前はあの日に消えた猫!」
女が鮮やかな紅色の口角を引き上げるのを見て、三平は後ろ手をついたまま土間にずりずりと退がった。女がそれを追うように敷居を小股で跨ぐ。戸が、音もなく閉まった。
障子に映る女の影に、大きな扇子の骨のようなものが七本、くっついて浮かび上がった。

472:赤翡翠
18/02/01 00:36:04.64 BtdAttAp.net
タイトルは「猫と記憶」です。(うまくつけられませんでした。)
喜劇という課題には自信がありません。
以上です。よろしくおねがいします。

473:arks
18/02/01 00:53:22.60 duZ1xPJO.net
私が言うのもあれですが、やはり赤翡翠さんのはうまいですね。一文にセンスが出ているような。
>>442
講評ありがとうございます。
ごく単純な誤字、情けない限りです。
病人と木の葉のくだりは読み直して違和感が少しあったものの、そのまま投稿してしまいました。言われてみれば、確かにそこは書き直すべきですね。
展開が急だと言うのはその通りだと思います。先日の受験の話もそうですが、もう少しメインの心情の変化に文量を割くべきでした。
これも、私が言うのも、ですが、とても本質を捉えた批評だと感じました。さすが名物と呼ばれるだけはあるのですね。
新しい課題は、わざわざ日程の配慮もしていただいたので、とりあえず前期の北大が終わったら書こうと思います。

474:赤翡翠
18/02/01 00:59:17.44 BtdAttAp.net
訂正 >446 服→着物
です。

475:赤翡翠
18/02/01 07:52:44.52 BtdAttAp.net
推敲が足りず申し訳ないです。夜中の勢いでやってはいけませんね。
句点の有無、「お前」「おまえ」の不統一があります。
家という語の不適切さ
>446 家の → 削除
>447 召して → 着て

476:創る名無しに見る名無し
18/02/01 09:28:38.56 ouXp4Fdf.net
>>446
OK、講評は夜を予定
>>449
乙!

477:創る名無しに見る名無し
18/02/01 10:22:27.17 GCoYKFqQ.net
こういう地の文大っ嫌い

478:創る名無しに見る名無し
18/02/01 11:49:49.37 Fd8zSluk.net
これはお題文芸以外の何ものでもないテキストが上がって来たねw
確かに上手いけど、あと何を言えばいいのか! って感じ。
猫が語っている小説のようだけど、「」に入れてセリフにしても大してかわらん。ってそれだとシナリオになってしまうが、そうして読むとスッと頭に入ってくるよ。
猫は語り手というより映し手だから、という構造になっているわけだな。結末に違和感なく三人称で書ける、ってのもそういうことだな。
【感想】
・作者について:時代物の人情話を腰を据えて書けばいいんじゃないか、というくらい書き慣れている感じ。(前回の近代文学風のテキストより随分完成度が高い)
・ジャンルについて:これはよくある戯作物というより、江戸落語みたいなものとして読んだ方が良いんじゃないかな。
 って普通はこう読むよね、どこで笑えばいいのかわからなかったがw でも滑稽話ば


479:かりが落語じゃないから。とくに江戸落語は。 ・描写:ツメクサの描写と、若い女の描写のほかは描写らしいものはない。まるで文学史の教材のようだw ・構成:読者は男が浮気した事実内容を知っていて、女は知らない。  で、男が嘘で嘘を塗り固めるような言い逃れを繰り広げて、という発想が喜劇的だと思うのだが、本作はそういう構成になっていない。  話法もこの狙いに沿って選ぶべきだったと思うが……。  言い訳は「猫一本勝負」で、最後に支那風の「怪異文学」みたいなオチ。



480:創る名無しに見る名無し
18/02/01 12:19:23.37 2pG1OVil.net
好きとか嫌いっていうのはただの個人の感想だろう。
とは思ったけど、ここのスレタイが『真面目に酷評』とあるので、嫌いっていうだけでもいいのかとひとりで納得しました。

481:創る名無しに見る名無し
18/02/01 12:28:50.09 Xj2mUJ1P.net
こういうのも書けるのか。赤翡翠さんは。いや、凄いな。
好き嫌いだけでもいいなら、私も言おう。
この文章は好きだ。

482:創る名無しに見る名無し
18/02/01 12:53:06.38 Fd8zSluk.net
一応、この手の投稿プラットフォームでは、一言コメントによる酷評は禁止というのがルール。それは罵倒といっしょだから。
何がしかの理由を書くことが推奨されてるよ。
褒めるのは一言コメントでも良いのかな。まあ作者はこんなスレでも褒めてもらうために投稿しているはずw

483:フカ
18/02/01 19:32:14.37 QX4OCZG6.net
>>447
こんばんは。拝見しました。
お疲れ様です。
何というかハイレベルな文章だと思いました。
タイトルがもう少し捻ったものであればいいなと思いました。
油猫の女、とか?
あの夜の油に誘われて、とか?

あと、語り手が猫の一人称から、最後は神視点の三人称に急に変わってますが。私なら、どちらかに絞ります。
さしあたり、冒頭部にインパクトがあるので、猫の一人称で書きたいですね。
三人称にした理由がよくわかりません。

確かにテクニックは毎度の事ながら、ハイレベルですが。
いかんせん、意外性や個性がない感じがします。文章は上手いのですから、もっとストーリーに変化が欲しいです。
落語風と言うか、こういった物語も文体も手垢がついているので、
もっと勉強するなら、個性のある作家や作品を読んでみてはどうかなと思います。
マニアックになってみるとか。
それか、古典を読み込むとか。本当は両方読んで見てほしいですが。
北大の前期……え、高校生くらい&#8264;
Σ( ̄。 ̄ノ)ノ
若い方だとは思いませんでした。その若さでこれなら、ぜひ頑張ってほしいです。
受験が終わったら、出版社に応募してみれば、将来性が買われると思います。
とにかく、赤翡翠さんの課題は語りの文体の安定化とストーリーなどの独自性だと、私は感じました。
良い作品をありがとうございました。
(*&#9787;-&#9787;*)ノシ

484:創る名無しに見る名無し
18/02/01 19:33:56.87 JVCUPnYq.net
>>445
・何故にこんな複雑なお題にw?(これは出題者へ)
・何故にこんな予想外な方向にw?
・「叢」くさむら。読めたり読めなかったりする漢字で今回は読めなかった。
でも情緒がありんす。
・江戸ものに猫語を掛けた感じ? 猫又しゃべりの可愛らしさ発掘っすね。
・ふわふわとして捕らえどころがない滑り出しですが
導入部分で一気に江戸情緒に引き込む描写があると読み易くなったでしょうか?
>長屋が建て込んだ狭い一角には少々場違いな、丸髷に金糸の刺繍の入った振袖を召して、
文体のギャップで目が点になりましたが、この手の内容が冒頭にもポロッと欲しかったかもです。

485:フカ
18/02/01 20:01:42.23 QX4OCZG6.net
URLリンク(note.mu)
こんばんは、みなさん。
『Mimi』でお世話になりましたので、二作目もよろしくお願いします。
話のパターンは前作とあまりかわらないので、あの作品がお好きな方、特によろしくお願いします。
群像の落選作で、製作時間は半年足らずですし、まだ作法もなってないですが。
三年半くらいまえの作品です。最新作はまだ公開できませんので、こちらでお願いします。

486:創る名無しに見る名無し
18/02/01 20:12:20.00 JVCUPnYq.net
>>460
>まだ作法もなってないですが。
文章の内容よりは作法に目がいくスレですから
自覚のあるところだけでも直してからの依頼がいいように思います。
もし力を入れて描いた作品なら安易に捨てるような投稿は勿体ないですし(老婆心)

487:創る名無しに見る名無し
18/02/01 20:35:21.96 QX4OCZG6.net
>>461
ありがとうございます。
作法と言っても、鉤括弧の上のスペースとか、ハテナマークなどの後のスペースなどですので、読むには支障はないかと思っていますが。
私としては、もう過去の作品です。捨てネタを晒して申し訳ないですが、皆さんのご感想を頂きたく思いまして、上げました。
すみません。。。

488:創る名無しに見る名無し
18/02/01 21:42:16.74 KXBYEtf4.net
>>446-447
地の文がないので、これは小説ではないな。
戯曲にしても描写が足りなくて雑だと思う。
まあ騙すためのlネタとしてはいいのだろうけど。
会話でつづるより地の文で書くスキルある文章も見てみたい。

489:arks
18/02/01 21:58:20.15 J0bA1e6h.net
フカさん、感想ありがとうございます。
作品、まだ途中までしか読んでいないのですが、群像落選というのは一次落選ということでしょうか?
というのも、誰だか忘れましたが(というか割とその界隈では当たり前のような感じの言い方でしたが)、公募型の新人賞の下読みを幾度か経験した方が、
ツイッターで「一次落選の作品はほとんど文章にすらなっていない、誰が読んでも明らかに落選にしかなり得ない」みたいなことを言っていたので。
あと、オーバードラッグ、というのが気になりました。オーバードース、ではないでしょうか?

490:創る名無しに見る名無し
18/02/01 22:03:00.90 QX4OCZG6.net
>>464
ありがとうございます。
はい、一次落選作です。
オーバードースと最近呼ばれてますが、少し前まではオーバードラッグと言う表現が一般的でした。
ご指摘ありがとうございます。

491:創る名無しに見る名無し
18/02/01 22:09:23.45 KXBYEtf4.net
むしろ、昔からオーバードーズで
オーバードラッグというのは聞いたことがないな

492:フカ
18/02/01 22:13:09.49 QX4OCZG6.net
>>466
そうでしたか?
私の周りでは、オーバードラッグが一般的でしたが。
ご指摘ありがとうございました。

493:創る名無しに見る名無し
18/02/01 22:19:51.17 Fd8zSluk.net
横スレは基本的に遠慮するのがルールだけど、猫のテキストは「神視点の三人称」ではないよw
どちらかといえばそういう近代文学的なものとは違うってことかな。
良い子のために書いておくわ。

494:arks
18/02/01 22:21:37.65 J0bA1e6h.net
URLリンク(togetter.com)
このまとめで見たツイートでした。

495:創る名無しに見る名無し
18/02/01 22:23:25.85 Fd8zSluk.net
横スレは基本的に遠慮するのがルールだけど、
地の文なくても小説になるだろw 書簡小説とかどうなるちゅうのw
戯曲に「小説の描写」があったらむしろおかしいだろw
良い子のために書いておくわ。

496:フカ
18/02/01 22:24:36.42 QX4OCZG6.net
>>468
すみません。
ちなみに、あの最後の方の語り方は、何という呼び方をするのでしょうか。
専門知識が無いので、わかりません。
もしよろしければ、お教え下さいませ。

497:創る名無しに見る名無し
18/02/01 22:26:38.74 KXBYEtf4.net
どう読んでも猫の一人称語りにしか見えない

498:フカ
18/02/01 22:28:38.96 QX4OCZG6.net
>>469
ありがとうございました。
参考にさせていただきます。

499:創る名無しに見る名無し
18/02/01 22:32:02.89 KXBYEtf4.net
>>470
会話文ではマンガ読んでるだけの下手くそなやつでも結構書けるもんで
会話で進めるんじゃなく、地の文で書く文章を読ませてもらいたいっていう希望な。
ネット小説をあさればわかると思うが、素人連中の


500:多くは下手な奴ほど安易に 地の文で語るのが面倒になって会話ばかりになる。



501:arks
18/02/01 22:34:26.42 J0bA1e6h.net
なんか誤解を招きそうなことを書いたので追加で説明させていただくと、私は「一次落選のものは誰が読んでもダメダメな文章だ」という先のツイートを信じていましたから、きっと文章がまともであれば一次は割に通るものなのかな、と思っていたのですが、
フカさんの投稿作ですら落選なら、「誰が見てもダメで講評すらつけるのも困難」というのは、結構私の思っていたレベルよりかなり広い範囲を指すのかもしれない、と思った、という意図でした。

502:創る名無しに見る名無し
18/02/01 22:39:55.39 KXBYEtf4.net
ちなみに、それなりの文章を書くスキルと、もしくは、ある種文章拙くても
将来磨けば光ると思われる個性があれば一次通過はしますよ。
一次通過しない人はそのスキルに達してない人ですよ。
経験積みの私が言うのだから間違いないです。


次ページ
最新レス表示
レスジャンプ
類似スレ一覧
スレッドの検索
話題のニュース
おまかせリスト
オプション
しおりを挟む
スレッドに書込
スレッドの一覧
暇つぶし2ch