あなたの文章真面目に酷評します Part106at MITEMITE
あなたの文章真面目に酷評します Part106 - 暇つぶし2ch187:ものだ。 そもそも、お前のような漢字の読み書きができるかすら不確かなアホウに哲学を語られてたまるものか。 カントもニーチェもウィトゲンシュタインもあの世で泣いているに違いない。 僕はほとんど呆れたような顔をしながら、やつを横目で見る。相変わらず天井を見つめている。灰が落ちる。 白と黒とその中間の色、その奥にわずかに静かに燃える黄色ががった赤を残して、カーペットの上に小さな山を築く。 「『哲学』ってのなんのことだい?」 「さあな。俺も知らないよ。これは俺の言葉じゃない」 やつは天井を仰ぎ続ける。僕はやつの首筋を見つめていた。 「その『哲学』によれば、世の中の問題のほとんどは、言語の誤解によって生じる。曖昧な意味しか持たない言葉はその本来の機能を発揮しない」 「すなわち?」 「お前が『哲学』について語るなら、その意味するところをお前が理解していなければ、お前の言葉はなんの意味もなさない」 「なるほど」 なるほど、って。絶対わかってないでしょ。僕は右手のシャープペンシルを机の上に乱暴に置いた。 空気清浄機のファンの回る音、扇風機の回る音、タバコの煙、僕とやつの吐く二酸化炭素、 やつの視線、汗とタバコの臭い、カーテンの隙間から差し込むすでに沈みかけている太陽の暖かい光、 いろんな要素がこの狭い六畳一間で、複雑に、互いに絡み合いながら独自の重みをもってぼくとやつを取り囲む。




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