他に行き場所の無い作品を投稿するスレ4 at MITEMITE
他に行き場所の無い作品を投稿するスレ4 - 暇つぶし2ch438:創る名無しに見る名無し
19/10/30 03:00:07.77 KYlz7Y+/.net
ユズル「いかついw」
ヘッポコ「だべ?w」

439:創る名無しに見る名無し
20/01/11 02:32:05.89 eI8s64EH.net
・挑発する病人
  俺のスタイルは余裕だった。図体もでかく、常に優位に立っていると思っている。
 仮に本心がそうじゃなくとも、いつも精神的に優位な存在としていると思っている。
 その保証のために他人が必要だ。試合でも、敗者がいるから常に安心してきた。
  でもそれも不安定に成りつつある。 自分が優位なのに、相手が焦ってくるのが
 嬉しい。例えば圧勝している試合。大差がついてもう決着がついてるのに相手が
 必死で戦う姿。 僕はいっつも馬鹿にしてたし、その状態を同僚と大喜びして
 からかえるのが好きだった。 どこか、頭ののろまな僕がからかえる、そんな
 心境。 大差のついたマラソン。 送れて走ってくる奴は馬鹿だ。 ドンビリの
 奴を「がんばれー!」って。 『なにが頑張れだ』ずーっと思ってた。 口に出すの
 恐い? のろまなバーカ、 ってデブ、ブタによくいってたな。
  そんな僕は医学部に行った同級生に『スポーツによる不安障害』といわれる。
 優位を確認しないと、生きていけないらしい。 気付いたら、昨日も
 20年前の知り合いの家の前にいた。 そのデブがいい快感を与えてくれるんだ。
 

440:創る名無しに見る名無し
20/01/11 02:44:49.50 eI8s64EH.net
・周りと意見が一致してないと怖い
  「それ何何・・・?」 今日も周りの意見が気になる。少々の事で友達で
 いてもらえなくなる。怖い。 勝利の保証がないと怖い。 今は政治制度で
 大多数の方が有利らしい。 別に強くたって! ちょっと前は強さに憧れてた
 けど、最近は多さだ。 
  とあるブームのさなか、僕はそのまっただなかにいた。他人の言い分なんて
 妬みややっかみだ。 今でもそう思う。 他人がなに言おうとへっちゃらだった。
 そんな僕が仲間はずれにされる日が来る。 知らない奴の意見が、主導になっていた。
 そんな不安な僕を確実に守ってくれる小集団はできた。しかし・・・ 再来が不安だ。
  今日も職場で陰口を言われた。それにすぐ噛み付いた。
 「それ、全体でゆーてん!?」 
 へっへ。やっぱ強大な力に潰されたり、周囲に受け入れられない陰口じゃないか。
 そんな僕に与えられたのは『判断能力欠如症』という病名。さっきの先生が
 つけてくれたんだ。なんでも自分に善悪の判断基準がなく、周りが
 悪いことをやっても同調してやってしまったらしい。(中略)
 でも、これで権威による裏づけがあるから安心の毎日だね!

441:創る名無しに見る名無し
20/01/11 02:48:58.11 eI8s64EH.net
・文章能力の過信障害
 
  何かに取り付かれたように自分の判断基準に力があるように感じ、
 それを周囲に示したがる。 自分を信仰させるため、しかし社会面で
 適合しないため、法律をこじつけた。
  ブツブツ、妖力を信じているようで気味が悪い感じだった。

442:創る名無しに見る名無し
20/01/11 03:01:03.54 eI8s64EH.net
・しがみつづけるドロップアウター
  僕は高校中退で、そのあたりまでは競争についていっていた。(本人はそう思っていた)
 陽気で勝った僕を周囲に認めさせるわけにはいかない。
 とっくに公式の争いから負けてると気付いたとき、僕はあらゆる
 必死さを発揮した。 「最後まであきらめない執着力!」僕はそう
 信じて動いてきたし、それ以外ないものと思っている(擬似の客観性の存在、この辺りから
 競争の考え方が捻じ曲がっていくものとなる)
  正式な競争から 落ちてしまったときこうやれば 上回れるんだ!
 就職で負けてから、ずっとそいつを追ってる。 
 -卑怯な手口を使っていたようだが、途中で通院をやめ、記録はここまでとなる。
 単一的な手法のみで勝てるというテレビが提供した勝利法(原因はほかにも
 考えられるが、自説とは異なった論だった)等が原因だったのではないかと
 思える。
  現代はテレビ業界も反省しており、目標や報酬を高く設定しすぎた
 ことが問題であり、丁重な扱いをする事をやめているという。
 

443:創る名無しに見る名無し
20/01/11 07:53:13.08 HsbpZ5tN.net
・穏やかな状態を見ると喧騒を煽らずにはいられない
 文を大人しく呼んでいる人はいいんですか!? 
書面上の争いなら穏やかで怪我もしないし、人を傷つけないからいいですか!?
うぁああああぃ。
全くの天然素材。医者を信じない。 悪くないと思う。
争っちまえぇ!!
やり合わないなんて 卑怯!
 そんなんで 何が勝ち取れるって言うんだ!
 獣は体を張って得るもの、 果実も日々の土作業で得るもの
同じ結果になるのも 許せない!

444:創る名無しに見る名無し
20/01/11 07:55:38.25 HsbpZ5tN.net
穏やかに書面だけで勝ちあがっていく・・・?
だから性格も大人しくて 社会も乱さない!?
僕らは勉強してなかったから 注意を受けたり罰を受けて
みじめな立場になったっていうのか!!?

あんたのだって 争い
人に対して 傷付ける意図があるんじゃないか!!
うわああああああい
理由はいわないって これでごちゃごちゃに
できるって  思うんだ!

445:創る名無しに見る名無し
20/01/19 08:31:28 CxCv5caa.net
Fラン大卒の精神世界での成人生活

運動に負けた。でもあいつには勝ってる。ゲームで負けた。小学生を
相手にしてスカッとしよう。学歴で負けた。だけど高卒よりマシ。
 子供の頃の同級生がいい学歴で会えっこない。
いいことを思い付いた。Fランの俺って賢くなった。
 体格では別集団だった。 こうしておけば
その人間には勝った事になる。避けられてるのは
俺じゃなく、相手なんだ。

 笑って見下してきた児童期。
そんな事があからさまに回りにばれてるんじゃないかと思うと、
幻覚から逃げてるようだった。  

446:創る名無しに見る名無し
20/01/21 02:47:37.79 sKEkmKds.net
NH●特番 「笑いに半生(10年)を賭した男」
 ・聖地 OF 笑い ダウンタウンは亜流
 ・西の首都、 大阪
 ・都構想 大阪
「わあっ! 笑いとるって素敵ー」
男の声援で、彼は名誉をも捨て嬉しそうだ。彼は笑顔が好きである。
人を喜ばすことが不幸な人の幸せに繋がると思っている。
大阪を裏切ってまで、兵庫の田舎区で当選した。
田舎では人気を博す笑いだった。
ある日、「笑いをとらな殺すぞ!」と暴力団系の手紙が来た。
彼は必死で喋りまくり、迷惑で捕まった。
地方紙にのる、『お笑い疑獄事件』である。
ある日、簡単に弱いものとして処置された。
地方のものなんて簡単に社会抹殺できるのだ。

 ■日本社会内でも差別的に人を抹殺するという、
  残酷さを表している鋭い視点から社会を非難した
  ●●作品といえます。日本の闇に光を当てる事で、
  相当焦った大人もいたのではないでしょうか。

447:創る名無しに見る名無し
20/01/21 03:02:56.25 sKEkmKds.net
  ・笑いの聖地 大阪 ダウンタウンは亜流  (BY ME)
 ・西の首都、 大阪  (BY 桂三枝)
 ・都構想 大阪 (BY ???)
           大阪 お笑い三段活用
意味を間違えてまでお笑いにもっていくという、
作者の深い意味が読み取れますね。 疑獄とは
賄賂なんですが、あえて自らもお笑いに投じる事で、
登場人物というより自らもお笑いになるという
方向に転じています。 

 まあ、すぐ激怒する田舎者は分からず
 怒ったままなんでしょうけど。 話せば分かる(笑)

448:創る名無しに見る名無し
22/05/18 15:53:56.53 U2/nV/Bm.net
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449:創る名無しに見る名無し
23/05/22 20:04:17.10 P0M8TPBPO
GWの予約を取り終えてから捜査か゛貧弱になるGW開始と合わせて16億もの税金を詐取したと白々しく公表した詐欺組織近畿日本ツ―リス├
全額返金すれば済む問題じゃないのは明らか,最低て゛も16O億は罰金を科して、知りなか゛ら黙っていた従業員含めてとっとと懲役にしろよ
観光[笑]は産業ではなく、温室効果ガスに騷音にコ囗ナにとまき散らして地球破壞して氣候変動させて土砂崩れに洪水、暴風,猛暑.大雪
にと災害連發させて大勢殺害して住民の私権侵害して知的産業に威力業務妨害して私腹を肥やす史上最悪の強盗殺人テ口行為なわけた゛が、
このクソテ囗リストと゛もか゛まき散らしたコロナによって多くの人々の生活に仕事にと破壊されながら,そんな外道に無辜の住民から強奪した
莫大な血税をくれてやるという常軌を逸した自民公明の惡質さか゛よく分かる事例.民主主義國なら間違いなく本社やら國土破壞省ビ儿やらに
火炎瓶投げ入れられたりと大騒ぎになってるた゛ろうに,北朝鮮人民の遺伝子を濃縮したような奴隷体質クソジャップはと゛うしようもないな
懲りす゛に広島地球破壊サミッ├だの氣侯変動推進万博だのテロ国家丸出しのキチガイ税金泥棒と゛もをスル-して殺されないで済むと思うなよ

創価学會員は、何百萬人も殺傷して損害を与えて私腹を肥やし続けて逮捕者まて゛出てる世界最惡の殺人腐敗組織公明党を
池田センセ―か゛□をきけて容認するとか本氣で思ってるとしたら侮辱にもほどか゛あるぞ!
URLリンク(i.imgur.com)

450:創る名無しに見る名無し
23/12/27 03:58:26.07 wovYuQE9Z
例えば、登録記号「JА02Eх」は「テレビ朝日(東邦航空)」だが
クソ航空機に生活や仕事を妨害されたら…アプリ「ΑDS-B Unfiltered...」で登録記号を確認、スクショを晒しつつ
URLリンク(jasearch.info)
↑ここで検索して使用者特定、ÅDS-B出してない日の丸ロゴ機体は自閉隊か税金泥棒系業者だが、ク゛グって電話番号なども晒そう!
ヘリタンク2000Lで10000kWh火力發電した際に発生するのと同等のCO2を排出するが、この気候変動させて世界中の人々を死に追いやってる
正義の鉄槌によって処刑されるべきテロリストどもを徹底的に非難しよう! スマホのパケづまりが酷いのもWifiが遅いのもクソ航空無線の
広大な帯域汚染による電波不足が原因た゛し、国民の財産電波を夕ダで使ってカンコーだのと殺人を推進する有害放送て゛儲けて「一方的』
『自称」「思い込んで』た゛のプロパガンダ丸出しのテレヒ゛放送廃止、さらに今どき深夜に騒音まき散らして近隣に多大な損害を与えながら
新聞配達させてる情弱知障も非難して人の住居上空を飛ぶ害虫を皆殺しにする気で報復しよう!
[ref.) Τтps://www.call4.jp/info.php?Τурe=items&id=I0000062
тURLリンク(han)<)Те.com/
тtρs://n-souonhigaisosyoudan.amebaownd.com/

451:創る名無しに見る名無し
24/02/26 12:20:14.11 KrvvTcudE
未成年者の犯罪や自殺が急増してる一方、保育園ガーだの学童ガ━だの子育て罸た゛のほざいてる恥知らずが騒いて゛るあたり明らかに因果関係
があるよな、制服が高いだのテ゛ザインで学校を選んでもおかしくないくらいだろうに.親としての資格のなさに唖然とするわな
こうした不幸な子を減らすために少孑化は有効だし.出産一時金だの児童手当だの全廃して,ひとり産み落とすこ゛と5千万は課税すべきだろ
分割て゛も払える見込みがなければ遺棄罪で懲役にして支払わせるべきだし、子が親といるべきとか思い込みだし、鳥の托卵に学ふ゛べきだし
惡法極まりない親権なと゛廃止すへ゛きだし.親権が欲しければ刑法に連帯責任条項を作って親としての責任を自覚させるべきだろ
他人の子と接しながら直接給付したい大人なんていくらでもいる中,社會的分断惹起してでも赤の他人から金銭強奪しようという税金泥棒に
育てられたら強盗殺人テ□リストであるクソ航空関係者のように私権侵害して地球破壊して災害連発させて人を殺して私腹を肥やすクズが
増殖するだけで国土に国力に治安にと破壞されて莫大な税金注入で年金受給してる老人の次に狙われるのは子育てしてる裕福そうな家だわな
(ref.] URLリンク(www.call4.j)<)сom/

452:創る名無しに見る名無し
24/04/22 21:51:39.16 XDGIScAA.net
「まさか、こうして集まる日が来るなんて…」
某大手商社OLの筒石柚子は、高校時代の同級生たちと居酒屋で久々に再会した。単なる同級生では無い。同じ相手を好きになり、3年間を恋のライバルとして過ごし、卒業式を前に振られた6人の女子だった。
学級委員長で学業も優秀だった柚子は高校を卒業後、大学を経て現在は大手商社に就職した。ちなみに大学時代に出会った彼氏と既に結婚している。
「ゆずっち、眼鏡取ってるじゃーん。ウケるー」
何がウケるのかよくわからないが、魚津実花はけたけたと笑っている。
実花は高校時代からギャル風の見た目だったが、何故か恋愛経験は無かった。
初恋の相手だったあいつに振られた後、バイト先の先輩と色々あって妊娠からの出産と同時に結婚した。
今は3人の子どもがいるいわゆるギャルママに進化した。
「わざわざ誘っていただきありがとうございます」
津幡翠は礼儀正しく挨拶をした。翠とあいつは幼馴染で腐れ縁、幼稚園の時に将来お嫁さんになると宣言(勿論相手側は覚えていない)して以来、密かに思い続けていた。高校になって突然恋のライバル出現して焦りだすも空回り、見事に玉砕した。
高校卒業後は地元から離れた地方の大学に進学した。現在は弁護士。ちなみに彼氏は募集中とは言いながら、チャンスを尽く逃して今に至る。
「じゃあ、縁はずっとおひとりさま…ってコト?」
南条こまりはデリカシーの無い質問をぶつけた。こまりは高校時代、アイドルとして活動しながら転校した先であいつと出会った。欲しい物は何がなんでも手に入れるとかなんとか啖呵を切りながら、結果は無惨にも敗北だった。高校卒業後はアイドルを続けるもグループは解散し、紆余曲折を経て現在はセクシー女優に転身した。
「セクシー女優って儲かるんスか?」
小鳥谷美帆は素朴な質問をしてみた。幼少期からスポーツ一筋の美帆は高校のバレーボール部のエースだった。長身で女子生徒からは憧れの眼差しで見られていた。他の子と同様に恋に落ちたが、不器用な性格が災いして見事に振られた。高校卒業後も実業団でバレーボールを続けているが、ここ1年程は現役選手として伸び悩みを感じている。
「あれはあれで良い思い出よね〜」
小湊なぎさは当時を振り返ってしみじみと語った。なぎさは小さい頃から絵を描くのが好きで、現在は大ヒット恋愛漫画を描いたりして飛ぶ鳥を落とす勢いなのだとか。高校時代の恋愛経験を元に描いているのか問われると、ノーコメントで返す。
同じ相手を好きになった(そして振られた)という縁で集まった6人の飲み会は、大いに盛り上がった。
「おくれてごめーん」
しばらくして小諸江奈がお店に入ってきた。何も知らない柚子は驚いた。
「なんで、あんたが…」
高校時代、同じ相手を好きになった女子達のうち、最後に選ばれたのが江奈だった。
ドジでのろまでおっちょこちょいで、一方で身体は小柄ながら豊満なバストを誇っていた。
柚子らの間では胸の差で負けたと結論付けるには充分な証拠が揃っていた。
「なんか、あの後1ヶ月で別れたらしいよ」
なぎさが発言する。それを聞いた柚子は「ホント?」と聞き返した。
江奈は「そうそう」と頷いた。
約3年にも渡る恋愛バトルロイヤルの結果は、実にあっけない結末だったという事実が時を越えて判明した。

453:創る名無しに見る名無し
24/04/28 10:14:53.70 45AMIbqN.net
安楽死を合法化する制度が、社会で無能の烙印を押された人間を自死に追いやるまでにそう時間はかからなかった。
ここは、東亰都某所にある国立安楽支援センター。心安らかに人生の終末を迎えるための施設である。
本日付けで配属になる宝木七恵が、職員への挨拶を済ませたところだった。
「それじゃあ、よろしく頼みますね」
センター長が七恵に一通り仕事の内容を伝えた。七恵は物腰の柔らかい印象を持った。
七恵の仕事は、人生の終末を迎える人たちへのケアである。
この施設に入所する人の経歴は様々であるが、それらには決して踏み入れてはいけないと先輩からは言われた。
とはいえ苦しい人生から開放されるという事で、ほとんどの人は穏やかに過ごしている。
いつか来る「お別れの日」までしっかりと身の回りの世話や、話し相手になったりする。
高校を卒業したばかりの七恵は特にやりたい事が無かった。それで求人情報で見つけたこの仕事にとりあえず応募した。離職する人が多いのだろうか、割と簡単な面接で合格した。
七恵が初日の仕事で訪れた部屋の主は、セイジさんという名前だと紹介された。実名なのか仮名なのか、その辺はちょっとよく解らない。一人部屋には少し広い間取りで、奥には大きなベッドと、壁にはうす型のテレビがあり、四角いテーブルの上には飲みかけのお酒とツマミが散らばったままだった。さらに本棚には様々なジャンルの本が並んでいる。
「おはようございます」と七恵が声を掛けると、セイジさんは初めて耳にする声色に即座に反応した。
生活していて特に困っている事は無いとのこと。この施設には半年くらい前に入ってきたという。
セイジさんはお話が好きなのか次々と七恵に話しかけてくる。正直に言えば七恵には興味の無い話題が続くが、それでもうんうんと頷きながら話を聞き続けた。
独身のまま還暦を迎えたセイジさんは、若い女性とこんなに話せる機会は今まで無かったと感激していた。
冗談なのか本気なのか、ずっとここにいたいと言ってた気がする。それからしばらくして「お別れの日」がやってきてしまった。
そこから先は、七恵はもちろん他の職員もどういう仕組みになっているかは教えてもらえていない。センター長は何か知っていそうだが、なんだか怖いので七恵は聞くことができなかった。
また新しい日がやってきて、空いた部屋には新しい人がすぐに入所する。お別れは確かに悲しいが、すぐに新しい出会いがあるので七恵はもう少し続けられそうだ。

454:創る名無しに見る名無し
24/05/03 21:22:10.40 fbM4YaeJ.net
「みんなー、今日も見に来てくれてありがとー」
「いや、見に来てるの俺だけだよ!」
画面の向こうで動くイラストの女の子が元気よく挨拶をしている。それに対して、俺はいつものようにスマホの画面からコメントを高速で打ち込む。
いわゆるバーチャルY◯uTub◯r、略してVTub◯rという奴だ。画面の向こうの(声だけしか解らないが多分)女は"銭花くれか"という名前で活動している。
ライブ配信の視聴者数はわずかに1。つまり俺一人が視聴者ってわけ。…って、そんな事ある?
本当にたまたま偶然奇跡的に初配信らしきライブ配信を見たのがきっかけでそのまま流していたのだが、コメントも何も無いのにおそらく前もって用意していたのであろう自己紹介の台本を必死になって読んでいた。
自己紹介が終わると質問タイムに入るつもりだったらしい。しかし、ここまでコメントは一切無い。
「何でも答えるよー」という彼女の問いかけに対して、「え?今、何でもって言ったよね」みたいな定番の返しすら無かった。
それでもめげずに?配信を続ける彼女だったが、やはり誰かがコメントをするどころか視聴者すら増えない。
「そこの君ぃ、何でも良いから話しかけてご覧よ〜」
銭花はそれでも画面の向こうに呼びかける。だが、誰も返事をしないのである。
なんとなく見ていた俺も流石に「おいおい、誰かコメントしてやれよ」と嘲笑していたのだが、「いや、俺しかいないか」と気付くのにそんなに時間はかからなかった。
こういう時、なんてコメントすれば良いのかわからないの…と思いながら、あれこれ頭を捻って考え出したコメントが、これだった。
「しょ、所見です」
誤字だった。初めて見ましたという意味の言葉は初見であり、所見だと意味が異なる。
やべえ、消すか。どうやって消すんだっけ…などと俺が逡巡していると、画面の銭花はコメントを発見したらしく、「お?」と反応した。
「なんだ、コメント打てんじゃーん」
銭花はホッとした様子だった。視聴者側のトラブルでコメントが入力されない可能性も考えていたらしい。
「じゃんじゃんコメントして下さいね。コメント欄が寂しいと、なんだか盛り上がって無い感が出るっていうかー」
いやいや、"感"どころじゃない。明らかに盛り上がっているとは言い難いよ?
まあ俺がそんな事を言ってもしょうがないのである。俺のせいじゃない。多分違うんじゃないかな。
初配信は、結局俺以外誰も見に来ませんでした。
なんか申し訳ない気持ちになった俺、とりあえず次の配信を見に行く事を決意。
なお視聴者数は増えない模様。
そして、冒頭のやり取りに戻る。
「みんなー、今日も見に来てくれてありがとー」
「いや、見に来てるの俺だけだよ!」
「わかってるよ。いつもありがと♡」
画面の銭花は俺だけに話しかけてくれる。
なんだなんだ。この状況は。
視聴者は、いつも俺一人だけ。
そして今日も、新人VTub◯r銭花くれかは元気に配信を続けている。

455:創る名無しに見る名無し
24/05/11 22:46:23.92 jcgaiEFN.net
ある日突然巻き起こったあっちむいてホイのブームは、日本列島を席巻した。
我こそは、という実力者を集めて行われた第一回あっちむいてホイチャンピオンシップは、東京ドームの観客席を満員に埋めた。
白熱の決勝戦を制したのは、鳥取県出身の24歳の男性だった。名前は梅林一志という。
大歓声の中、梅林は優勝賞金の10億円を掴み取った。
梅林はその瞬間から"ホイキング"ウメバヤシとして、日本中から注目を浴びる事となる。
ウメバヤシは生まれてからあっちむいてホイで負けたことが無いという。ホイキングとなってから毎日のように挑戦者からの挑戦を受けるが、当然のように勝ち続けた。
メディアは生涯無敗のウメバヤシが勝利する様子を連日のように報道した。
「たかがあっちむいてホイが強いくらいで」「そもそもヤラセでは無いのか」「他にやるべきニュースはあるだろう」などなど批判する連中もいたが、ウメバヤシはそれらアンチとも対戦して全て返り討ちにしていった。
やがて国内からウメバヤシを悪く言う人間はいなくなった。
ウメバヤシは子どもたちの憧れの存在になった。子どもたちは将来ホイキングを目指してあっちむいてホイに勤しんだ。
ウメバヤシは活動の幅を広げた。CMやバラエティ番組に引っ張りだこになり、アーティストデビューも果たした。ついでに武道館でコンサートを行ったが、チケットは即日ソールドアウトだった。
そんなウメバヤシは練習の時間がなくなり、第2回あっちむいてホイチャンピオンシップでは苦戦することが予想された。
東京ドームに集まったあっちむいてホイファン達は、新たな伝説を見ることになる。
それでもウメバヤシは負けなかった。ホイキングは俺一人でいい、そう言わんばかりの気迫のプレーを見せた。
あるものは人生を捨てて挑み、またあるものは生命を賭けて挑んだ。
だが、ウメバヤシは勝ち続けた。その176cmの体のどこにそんなエネルギーが隠れているのか。
鬼だ。観客席の誰かが呟いた。その言葉は、ドームの空気を伝って人々の頭に伝染していった。
ただ1人。ステージの中央にウメバヤシは満身創痍で立ち続けた。
前回よりさらに上乗せされた15億円の優勝賞金を受け取り、万雷の拍手と共にウメバヤシは会場を後にした。
あっちむいてホイブームが一段落すると、テレビ局は選手のキャラクターを押し出す戦略に切り替えた。
「筋肉は全てを解決する」を座右の銘とする"マッスルイノベーション"こと西木田大陸やアイドル的なルックスでお茶の間の注目を集める"女帝"こと宮口彩海、6男3女の大家族の大黒柱として一家を支える"ミスタービッグボディ"こと柳元悦雄など個性的な面々が名を連ねた。
これに絶対王者の"ホイキング"ことウメバヤシを加えた四天王の時代に突入する。

456:創る名無しに見る名無し
24/05/17 22:05:43.60 gR1/E0Wc.net
「カズミチさん…好きです。お付き合いして…ください…」
「色々な事情により、その気持ちに答える事はできません」
「えっ?」キョトン。勇気を振り絞って告白をした少女の想いは、簡単に却下されてしまった。
少女の名前は一岡珠姫。まだ小◯生に見える幼い見た目の女子高生、もとい女子校生だ。
相手のカズミチこと九十九和道は、49歳の独身男性(会社員)。この年齢まで彼女どころか好きになった女性すらいないという寂しい人生を送ってきた。
まだ出会って半年の二人だが、まるで10年以上経ったかのように様々なイベントをこなしてきた。
春は花見、夏は海、冬は温泉、さらにクリスマスやバレンタインも何度かあった…あれ、出会って半年とは?
「わ、私が子どもみたいな見た目だからですか?」
タマキはありがちな質問をぶつけてみた。確かにはたから見ると親子にしか見えない年齢差だし、下手すれば男性のほうが誘拐犯と間違えられる可能性すらある。
常識的に考えて、30歳も上の男性が恋愛対象になるのはありえない。
「まあ、色々とあってさ…」
カズミチは言葉を濁した。彼もまた、小◯生の女児に欲情…失礼しました。とにかくそういう趣味は無かった。
実際は女子校生なのだが、それでも未成年に手を出すなんてことはおっかなくて出来ない。
「せ、世間の目とか」
どうしたカズミチ。それでも男か。相手の女が抱いてくれと請うているのだ。
「そこまでは言ってませんよ。ていうか誰なんですか」
タマキは虚空に向かってツッコんだ。それはともかく、彼女にしてみれば今までの話は何だったのかという話だ。
「覚悟はできています。たとえ後ろ指を指されても…」
凄い意気込みが伝わってくる。それでもカズミチはタマキの想いを受け取ろうとはしない。
「君は、40代の独身男性の作者の妄想を固めた架空のヒロインなんだよ」
カズミチはタマキを説得しようとするが、作者とか架空とか言われてもピンとこない。
元々はこんな子が彼女になればいいな〜。という理想を描いたフィクションに過ぎないと。
それならば、最後はそんな理想の女の子が作者の自己投影となる主人公と結ばれてハッピーエンド…となるのでは無いか。
しかし、予想外な事が起こったのだ。
ライトノベルとして刊行されたこの物語は、何故かわからないが売れ続けた。
その分析は他に譲るとして、ライトノベルが売れたら待っているのはメディアミックスである(諸説あります)。
アニメ化の話が出てくると、作者は二つ返事で承諾した。
アニメによって原作のライトノベルも売れるので(そうならない場合もあります)、作者は断る理由が無かった。
多くの目に触れるということは、そういう事ですね。
作者の妄想は白日のもとに晒された。やはり作者のパーソナリティが主人公まんまというのが、バレたのが痛かった。
作者は話を終わらせる事にした。こんな都合のよい美少女は存在しないという現実に向き合うために。
「そういうわけで、さよなら」
そう言うと、カズミチは消滅した。残されたタマミは、今までの事を忘れて新しい道を一人で歩き出した。

457:創る名無しに見る名無し
24/08/22 22:50:04.72 Eew/rUJZ.net
「ヴァリスゲイヨン、発信!」
司令官の掛け声と共に、巨大なロボットが秘密基地からズドドドドと出現する。
「いつも思うんですけど、ロボットに搭乗するのにコスチュームに着替える必要あります?」
超決戦型二足歩行兵器ヴァリスゲイヨンのパイロットを務める少女が呟いた。彼女の名前は石橋まほ。どこにでもいる普通の中学2年生だったんだけど、大人気アイドル育成ゲームのアーケード版筐体に触れた瞬間に魔法少女に変身しちゃったの。ただのアイドルになりたかっただけなのに、いきなり地球防衛隊にスカウトされちゃったからもう大変。
すったもんだの末、魔法少女になってしまったまほは、次から次に地球に飛来する巨大宇宙生物を、ヴァリスゲイヨンで迎撃していった。
「君が戦っている姿は、ネットを通じて全世界にライブ配信されている。いいねやコメントの数に応じてヴァリスゲイヨンの戦闘力もアップする仕組みだ」
という司令官の説明があった。
何故そんな回りくどい事を。まほは疑問に思った。思っただけで口にはしなかった。
でんででーん。満を持して登場した今回の敵は、巨大宇宙生物の親玉らしい。
「かっかっか。今まで地球に攻めてきた巨大宇宙生物は、私が送り込んでいたんだよ」
「ネタバレするの、やめてもらっていいですか?」
まほが親玉に向かって言った。とにかく、眼の前のこいつを倒せば良いらしい。
しかし、これまでの敵とは比較にならないほど今回の敵は強かった。
「助けて…まほちゃん…」
まほの脳内に誰かの声が届いた。それは、聞き覚えのある声だった。
「みおちゃん? どこにいるの?」
声の主は牧落みお。まほとは同じ中学校に通う親友だった。実は数日前から行方不明になっていた。
「ここよ、まほちゃん」
よく見ると、敵の親玉の体に張り付いている少女の姿が見えた。それがみおだった。
「ふっふっふ。この少女から生命エネルギーを吸い取っているのだ」
親玉はわざわざ説明した。それはともかく、早く敵を倒さないとみおの生命の危険が危ない。
「よくもみおちゃんを!許せない」
まほはヴァリスゲイヨンを再び起動させ、悪の親玉に向かっていく。
しかし、コメントが伸びないのでヴァリスゲイヨンの力が発揮出来ていない。
(このク◯仕様がよ〜〜地球の防衛はどうなってんだ〜〜)
まほは心のなかで悪態をついた。まあ気持ちはわかるが・・・。
その時、不思議な事が起こった。
「あっ…へっくそん」
すると、コメント欄に「くしゃみたすかる」の文言が一気にズラリと並んだ。
「ヴァリスゲイヨン、出力120%突破!」
司令官の通信が入ってきた。戸惑いながらも、まほは全力で攻撃を繰り出す。
「ウルトラミラクルマジカルコズミックなんたらかんたらアターック!」
まほは思い付きで技名を叫んだ。すると、ヴァリスゲイヨンの腕から放たれた閃光弾が悪の親玉を貫いた。
「あ、みおちゃん!」
粉々になった親玉の破片の中から牧落みおの姿を発見するやいなや、まほはコクピットを飛び出してその手を伸ばした。
「ま、まほ・・・ちゃん?」
まほの必死な呼びかけに応じたみおも、その手を伸ばす。空中で手を繋ぎ、そのまま二人で落ちていく。
このままでは地面に叩きつけられる。それを救ったのはヴァリスゲイヨンだった。
二人を助けて。コメント欄に寄せられた視聴者の想いが、奇跡を呼んだのだった。
「みんな、ありがとね」
視聴者に向かってお礼を言うまほとみお。
コメント欄には、「まほみおてぇてぇ」の文字が並んでいる。

458:創る名無しに見る名無し
24/08/24 17:27:05.39 YzZE6FwD.net
生成AI画像とかは貼っていいのかな?
URLリンク(undressher.app)
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