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私の参考書の使い方について by 富田一彦|idealのブログ
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2012-04-24 13:33:21
テーマ:ブログ
予備校で授業をしていると、参考書に関する質問をよく受ける。だが、場当たり的な説明では中途半端になるので、あまりこれまでは積極的に触れずに来た。でも、最近は学生の情報収集能力が落ちているらしいこともあり、
まあ著者自ら参考書について語ることが、いくらかなりともガイドになれば、と思って筆を執った次第。
私の参考書で、いろいろな意味で重要度の最も高いものは、英文読解百の原則(大和書房)だろう。これは、使うなら一学期に使うべき本である。この本の主たる目的は、自力で英語を読むのに必要な原則をインストールしてもらうこと、
さらにその原則を使ってよりよく英語と向き合うことのできる観察力と思考力を養ってもらうことにある。大学受験という目標は見据えているが、単に点を取るための技術を語った本ではない。もちろんそれなりに考える意欲を要求する(考える力は、
読み進めることによって培うので、初めの段階ではあまり求めていない。下巻の後半ではかなり必要になるが)が、私自身これまでの全ての著作の中でも自信作の一つであるから、意欲のある諸君にはぜひ読破し、研究することを勧めたい。
百の原則の内容を、より初学者にもとっつきやすいものにしたのが、「ビジュアル英文読解基本ルール編」(代々木ライブラリー)である。英語が苦手な向きや、あまり長い話に付き合うのはしんどいという人は、こちらの方がとっつきやすいかもしれない。
単元別に英語を読むのに必要な必要最低限のルールを説明し、後半でその活用を実践して見せている。分量的にもさほど多くはないので、基礎事項を整理するためだけなら、これでもよいと思う。
百の原則にしろ、基本ルール編にしろ、読破してルールを理解した人には、「ビジュアル英文読解構文把握編」(代々木ライブラリー)をお勧めしたい。これは、予備校の構文読解の授業のように、数多くの、比較的短い文章を丹念に読み解いていく演習の本である。
解説は最小限だが、既習事項がちゃんと見についているかどうかを確かめるには格好の素材だ。そしてこのあたりまでは、こなすならなるべく夏休みまで、それもできれば前半までに仕上げておいてほしいものだ。
読解力にめどがついたら、今度は問題の解法に集中しよう。そういう、夏後半から二学期にかけてやるといい本は二種類。一つは「英文読解 論理と解法」(代々木ライブラリー)。いかに読解問題を迷わずに解くか、その一点に絞って解説した本である。
さらに「英語長文問題解法のルール144」(大和書房)。正直、こちらの方が説明に割いているスペースが多い分、読んでいて刺激を受けることは多いと思う。本格的に赤本を始める前に、ぜひ144はやっておいてほしい本だ。
(引用・転載 後略)