シン・エヴァンゲリオン劇場版:||(再)at EVA
シン・エヴァンゲリオン劇場版:||(再) - 暇つぶし2ch1:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/10/21 17:45:48.12 .net
マリ「長さじゃないよ、人生は♪真実一路、生きたなら♪短くたってかまわない♪
タンバリンリンリン♪」

2:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/10/21 17:58:46.55 .net
シゲル『パリ、カチコミ艦隊は健在。旧市街上空、ゼロポイントを降下中』
スミレ『全艦、防御シフトにて後進微速。重力制御、自律動作、遠隔操作、全て異常なし』
マコト『パリ市街上空は全方位クリア。地表のコア状況はカテゴリー6』

ミドリ「本船の空間座標を確認。作戦開始ポイントに到達」
リツコ「了解。全艦警戒シフトへ展開」

3:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/10/21 18:08:20.03 .net
スミレ『全艦、フォーメーションを警戒シフトへ移行。エヴァ8号機およびDSRV、目標地点へ降下中』

男性オペレーターA「脚部吸着システム、問題なし」
男性オペレーターB「船体の固定完了」

4:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/10/21 18:15:28.33 .net
マリ「愛 あなたと二人♪花 あなたと二人♪恋 あなたと二人♪夢 あなたと二人♪
二人のため 世界はあるの♪二人のため 世界はあるの♪
空 あなたとあおぐ♪道 あなたと歩く♪海 あなたと見つめ♪丘 あなたと登る♪
二人のため 世界はあるの♪二人のため 世界はあるの♪」

5:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/10/21 18:19:23.01 .net
マヤ「DSRV降着。大気成分を分析、酸素濃度マイナス3。二酸化炭素は許容範囲内。滞在可能です」
リツコ「了解。作業開始」

6:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/10/21 18:24:22.91 .net
リツコ「十六年ぶりのパリ。
かつて花の都とうたわれた街がこのありさまとは。痛ましいわね。
L結界密度が予想よりも高い。ユーロネルフ第1号、封印柱。
復元オペの作業可能時間は、今より七百二十秒とします」

7:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/10/21 18:29:47.95 .net
男性オペレーターC 「なんだよ、予定より百八十秒も短いじゃん」
男性オペレーターD 「帰投時間考慮してんのかな」
ミドリ 「それより、このはずい格好、エヴァパイロットだけにしてほしいわ」
マヤ 「いいから、口の前に手を動かせ」

8:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/10/21 19:31:33.46 .net
マヤ「どう?アンチLシステムは起動できそう?」
男性オペレーターC「はい。ステージ4からのリドゥーでいけそうです。前任者のおかげですよ」
“後をお願い”
マヤ「(この街を残したかったあなたたちの想いは引き継ぎます)
作業、始めるわよ」

9:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/10/21 19:37:16.01 .net
ミドリ「やっぱり来ました!エヴァ44A航空特化タイプ、四時方向から接近中!」
リツコ「見事な単縦陣。自ら群体を構成するとは、もはや新たな生物ね。
迎撃を頼むわ、マリ。あと五百六十秒もたせて」
マリ「合点でいっ!全ての44Aは、あっしが一気に引き付けるよん!
ほんじゃ長良っち、操演よろぴくー。
さーて、さてさて〜。
ヨー、ロール、ピッチと、面白いけど違和感あるなあ、この仕組み。
せめて人型の可動域は踏襲してほしい、にゃっと」

10:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/10/21 19:38:13.01 .net
あ〜
ん〜
の〜
く〜ん♪

マリがアスカの母親だと「言わないこと」が面白さだと思った?
言ったら面白くなくなると思っちゃった?
URLリンク(i.imgur.com)

11:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/10/21 19:38:37.44 .net
つ〜
る〜
ま〜
き〜
く〜ん♪

マリの正体さえ誤魔化してしまえば新劇終わったあとも5人組のチルドレンで〜すみたいな顔してキャラクタービジネス続けていけると思った?
URLリンク(i.imgur.com)

12:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/10/22 21:36:13.04 .net
ミドリ「8号機、44A第一波と交戦中。続いて第二波を確認。
作戦どおり44Aは全て8号機に釘付けです。
作業可能時間、あと四百二十秒」
男性オペレーターC「時間かかりますね、整備長。まるで8ビットのマイコンみたいだ」
マヤ「エヴァ同様、人外未知の未解明システムですもの。人類の言語じゃ楽に制御できないわよ」
男性オペレーターD「ステージ4をクリア。予定よりかなり押してます」
マヤ「焦らず巻くわよ」
男性オペレーターC・D・E「はいっ!」

13:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/10/22 22:01:31.14 .net
マリ 「とーりゃっ!速度維持、トンボ位置プラス二〇。バカ棒角度そのまま、ヨーソロー。
逃さん!えーい、にゃー。
にゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃー、にゃにゃにゃにゃー。
にゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃ、
にゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃー!」

14:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/10/22 22:38:29.87 .net
あんたバカぁ!?

15:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/10/22 22:49:43.84 .net
マリ「ありゃ?第四波か。多勢に無勢。
まさに?Many a small bird drive away a hawk.(多くの小鳥は鷹を追いやる)?ね」

16:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/10/22 22:59:51.70 .net
「何であんたがそこにいんのよ!」
「何にもしない」
「私を助けてくれない」
「抱きしめてもくれないくせに!」
「私のこと、好き? 本当に、私のこと、好き?」

「ねぇ。キスしようか?」
「それとも怖い?」
「じゃ、いくわよ」
「何も判ってないくせに、私のそばに来ないで」
「判ってないわよ……バカ!」
「あんた私のこと分かってるつもりなの?救ってやれると思ってんの?それこそ傲慢な思い上がりよ!判るはずないわ!」
「バーカ!知ってんのよ、アンタが私をオカズにしてること。いつもみたくやってみなさいよ。ここで観ててあげるから」
「あんたが、全部私のものにならないなら、私……何もいらない」


「じゃあ、何もしないで。もうそばに来ないで。あんた私を傷つけるだけだもの」
「ウソね」
「あんた、誰でもいいんでしょ!ミサトもファーストも怖いから、お父さんもお母さんも怖いから!私に逃げてるだけじゃないの!」
「それが一番楽でキズつかないもの!」
「ホントに他人を好きになったこと、ないのよ!」
「自分しかここにいないのよ。その自分も好きだって感じたこと、ないのよ」

「・・・いくじなし」
URLリンク(dec.2chan.net)

17:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/10/22 23:10:55.72 .net
ミドリ「作業残り時間、あと三百六十秒」
男性オペレーターC「駄目です!ステージ5へのショートカット見つかりません」
マヤ「ダメって言うな!奥まで探して」
男性オペレーターD「無理です!残り時間じゃデータの上書き間に合いません」
マヤ「ムリって言うな!バイパス増やして!」
男性オペレーターE 「しかし整備長、あまりにも時間が」
マヤ「弱音を吐くな!これだから若い男は」

18:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/10/22 23:21:57.68 .net
マリ「ほーらっ!ふん、にゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃっ、ていっ!
はっ!とーっりゃっ!
よーいっしょ!
たっ!とーりゃー!」

19:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/10/22 23:35:12.00 .net
マリ「べらぼうめ!おととい来やがれ!
ふふーん。お茶の子さいさいよん。
ほほう。使徒もどきが囮を使うとは、しゃらくさい」

20:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/10/23 16:44:47.10 .net
ミドリ「出ました!ボスキャラです!」
リツコ「エヴァの軍事転用を禁じたバチカン条約違反の代物。
陽電子砲装備の陸戦用4444Cと、お付きの電力供給特化型44Bのダブル投入とは。
冬月副司令に試されてるわね。私たち」
ミドリ「44Bに高エネルギー反応、増大中!」
リツコ「全艦、地対地防御シフト!総員、対ショック対EMI防御!」
ミドリ「4444C、発射態勢に入りました!
44B、大電力を発電中!エネルギー超高電圧放電システムへ!
4444C、全給電システムを解放!
続けて、陽電子加速システム最終段階。尾栓をロック!来ます!」
オペレーター達「うわー」

21:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/10/23 16:55:03.85 .net
リツコ「…」
マリ「たーっ! 滑り込みセーフ。
こりゃ、次撃たれるとあじゃぱーね」
ミドリ「再び、44Bに高エネルギー反応!大出力電力放射装置に蓄電中。
早っ!4444C、加速を開始。早くも発射態勢!?
超マズ!第二射すぐに来ます!激ヤバですぅ!」

22:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/10/23 16:59:08.12 .net
マリ「えーい!長良っち、陽動よろしく」
スミレ『了解』
マリ「とーりゃー!なんの、これしきっ。
Excusez-moi, Eiffel!(ごめんね、エッフェル)」

23:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/10/23 17:08:51.11 .net
ミドリ「4444C、完全に沈黙。作業残り時間、あと三十秒!」
男性オペレーターE「アルゴリズム解析、C言語にシフト!」
男性オペレーターD「最終セキュリティ、ロックを解除!」
男性オペレーターC「アンチLシステム、ステージ5を全てクリア!」
マヤ「副長先輩、発動します!」
ミドリ「パリ旧市街エリア、復元!ユーロネルフ施設の全凍結システムも再起動!復旧します」

24:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/10/23 17:15:05.24 .net
リツコ「マヤ、ご苦労さま。
まさに、タッチの差ね。カチコミ完了。ミサト、荷物を取りに来てちょうだい」
ミサト『了解。これより補給地点まで降下する』
シゲル『総員補給準備。エヴァの予備パーツおよび武器弾薬の回収を最優先』
マコト『補給担当艦船を全て降ろせ。空母が先だ、急げ!』
マヤ『2号機の新造に必要な部位は一つ残らずかき集めておいて』

25:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/10/23 17:20:49.31 .net
マリ「細工は流々。これで、ニコイチ型2号機の新造と、
オーバーラッピング対応型8号機への改造ができるにゃ。
どこにいても必ず迎えに行くから。待ってなよ。ワンコ君」

26:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/10/23 17:22:24.93 .net
シン・エヴァンゲリオン新劇場版:||

27:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/10/23 17:23:15.94 .net
暇人過ぎない?
もっと別にやることあるだろ

28:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/10/23 17:27:12.14 .net
シンジ「…」
アスカ「チッ、根性なしが」
ケンスケ「悪い。遅くなった。大丈夫か?碇―」

29:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/10/24 18:36:36.52 .net
シンジ「―はっ」
トウジ「こら!犬はそっから先入ったらあかんぞ。
おお、気ぃついたか。分からんか?ワシやワシ!
トウジ、鈴原トウジや。ほんまに久しぶりやの、シンジ。
お前が運び込まれてきたときは、びっくりしたでぇ。
まあ多少、事情は聞いとるが、けったいな話でよう分からん。
とにかく元気そうで何よりや。どや?もう動けるか?」
シンジ「…」
トウジ「行けそうやな。ほなら家へ行こか。腹も減っとるやろ」

30:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/10/24 18:40:00.02 .net
トウジ「外はちょっと寒いからな」
看護師「先生、その子、着替えたくないそうですよ」
トウジ「ま、そのままでもええやろう」
看護師「あとタミフルがもう無くなりそうです」
トウジ 「分かった。分配長に相談しとく。
すまんが、今日はこれで上がらせてもらうわ。ほな行こうか」

31:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/10/24 18:46:44.21 .net
シンジ「…!」
レイ「ここ、不思議。人がいっぱいいる」
トウジ「なんや、人混みは初めてか。
ここはあちこちの生き残りが集まった集落の一つ、第3村や。
千人くらいで暮らしとる。
あれが食べもんの配給所。週三回、日を決めて配っとる」
松方さん「先生、こんにちは」
トウジ「おお、松方さん。もうすぐやったな。無理したらあかんで」
松方さん「先生、その二人?グレーティトから預かったって子」
トウジ「まあ、そんなもんや。よろしゅう頼むわ」
松方さん「うん。それじゃあ失礼します」
トウジ「おう」

32:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/10/24 18:52:55.01 .net
レイ「クレーディトってなに?」
トウジ「クレーディトっちゅうんは、ヴィレが作った支援組織のことや。
支給だけやのうて、この村と他の村との交易も手伝うてもろうとる。
ワシらの村だけじゃ、とても生きていけんさかいな」
レイ「あれはなに?犬と形状が違う」
トウジ「うん?あれは猫や」
レイ「猫?」
トウジ 「猫見んのも初めてか?車輌の下を根城に十匹ぐらい住んどる。
ここじゃ犬や猫もおるだけでうれしいもんや」

33:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/10/24 18:55:22.70 .net
トウジ「ここが、古いながらも楽しい我が家や。一軒家で贅沢させてもろうとる。
ただいま!すぐ晩飯の支度するからな」

34:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/10/24 19:00:22.30 .net
トウジ「え〜よっと。みんなお待ちどおさん。さあ、熱々のうちに食べるで。
シンジ、お前も腹減っとるやろう。ちっとでも食わなあかんぞ。
まあ、ええわ。食べとうなったら、いつでもこっち来い。ええな?」
トウジ「ほな、」
トウジ・ヒカリの父「いただきます」

35:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/10/24 19:07:02.02 .net
トウジ「どや、旨いやろ?」
レイ「口の中が変。ホクホクする」
トウジ「せや!それが〝旨い〟や」
ヒカリの父「ワシの娘は下ごしらえがしっかりできとるからな」
トウジ「ほんま、世界一の嫁さんや。会うたらびっくりするで」
ヒカリ「ただいま、遅くなってごめんなさい」
トウジ「おっ、おかえり!待っとったで。シンジ、分かるか?ワシの嫁さんや。委員長やで!」
ヒカリ「連絡受けた時は信じられなかったけど、こうして目の前にいてもまだ夢みたい。
久しぶりね碇君。綾波さんも」
レイ「違う。私は綾波じゃない」
トウジ「なんや、違うんか?じゃあ―そっくりさんや」
ヒカリ「そっくりさんね」

36:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/10/24 19:20:15.36 .net
ツバメ「おぎゃぁあああ」
レイ「なに、これ」
トウジ「おう、ワシらの娘、ツバメや。かわいいやろ」
レイ「人なのに小さい。どうして小さくしたの?」
トウジ「なんや、赤ちゃん見るんも初めてか?」
ヒカリ「産まれたときはもっと小さいの。赤ちゃんはどんどん大きくなるのよ」
レイ「これが、〝かわいい〟?」
トウジ「せやろう?かわいいやろう?なんせワシらの娘やからなあ」
ツバメ「おぎゃぁ」
ヒカリ「ああっ、ごめんねえ。大きい声出すからびっくりしちゃった?」
トウジ「すまんツバメぇ。泣かせてもうたかなぁ。
お、大将のおでましや」
ケンスケ「悪い。遅くなった」
トウジ・ヒカリの父「おおー!」
ツバメ「おぎゃぁああ」
ヒカリ 「シーッ!」

37:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/10/24 19:26:02.84 .net
レイ「なにしてるの?」
ヒカリ「赤ちゃんは、お乳を飲んで大きくなってくの」
レイ「…」
ヒカリ「そっくりさん。あなたにはまだ無理よ」
レイ「分からない。綾波レイなら、どうするの?」
ヒカリ「あなたは、綾波さんとは違うんでしょ?だったら、自分で思ったことをすればいいの」
レイ「違って、いいの?」

38:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/10/25 06:06:21.45 .net
所沢「おちんぽ、ミルク祭りでござあます」

39:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/10/25 18:11:18.59 .net
ケンスケ「久しぶりだな、碇。相田だよ。相田ケンスケ」
トウジ 「そや、ケンスケや。お前を助けてくれたやっちゃ。
ワシらもこいつのサバイバルオタクぶりに、随分と助けられた。
こいつがおらんかったら、ワシらもとうの昔に野垂れ死にや」
シンジ「…」
トウジ・ケンスケ「…」
ヒカリの父「シンジ君! 無口はいい。だが出された飯は食え。それが礼儀だ!」
トウジ「まあ、オヤジさん。無理に飯に誘ったワシもいかんかった。
今日はそっとしとったってえや」
ヒカリの父 「しかしトウジ君。
これだけ貴重な飯をもらっといて一口も食わんとは、失礼にも程がある。なあシンジ君!」
ヒカリ 「お父さん、ツバメが起きるわよ。さ、後片付けして、布団敷きましょ。
ほらあなた、そっくりさんと碇君の分も」
ケンスケ「いや、碇は俺が引き受けるよ。その方がよさそうだ」

40:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/10/25 18:15:28.00 .net
ケンスケ「意外だったろ。トウジと委員長が結婚したのは。中学のときはケンカばっかしてたもんな。
まあきっかけは、ニアサードインパクト。その後の苦労が二人の縁結びだ。
碇、ニアサーも悪いことばかりじゃない」

41:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/10/25 18:19:00.31 .net
ケンスケ「この坂上ればもうすぐだ、碇。
さ、着いたぞ。
無人駅の跡地を利用したセルフビルドハウスだ。好きに使ってくれ。
トイレはそこの車輌の奥だ。
燃料を取ってくるから先に入っててくれ」

42:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/10/25 18:24:10.53 .net
アスカ「ふん、私の裸よ。ちっとは赤面して感激したらどうなの?」
シンジ「…」
アスカ「ったく!ケンケンもこんな鬱陶しいヤツ拾ってきて物好きね」
ケンスケ「ただいま。ああ、先客だ。しばらくうちにいると思う。
諸事情あって式波は村には顔を出せないんだ」
アスカ「別に、リリンが多くて鬱陶しいだけよ」
(カヲル「…」)
シンジ「うっ!ゲボッ、うえぇっ」
アスカ「DSSチョーカーにだけ反応ありか」

43:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/10/26 19:31:47.29 .net
アスカ「ケンケンそいつを甘やかし過ぎ。そんなの自分で拭かせなさいよ」
ケンスケ「碇は今、食べないし、自分から何もできない。よほど辛いことがあったんだろう」
アスカ 「そんなのいつものことじゃない。
そうやって心を閉じて誰も見ない。こいつの常套手段でしょ。放っときゃいいのよ。
どうせ生きたくもないけど、死にたくもないってだけなんだから」
ケンスケ 「碇、今はそれでいい。こうして再会したのも、何かの縁だ。
好きなだけ頼ってくれ。友達だろ。
俺は碇が生きていてくれて嬉しいよ」

44:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/10/26 19:44:58.68 .net
トウジ「うーん……分配長、あんたが気に病むことないで…Zzz…」
ヒカリ「毎日ご苦労さま。おやすみ、あなた」
レイ「おやすみって、なに?」
ヒカリ「そうね、みんなが安心して眠るためのおまじない。
おやすみ、そっくりさん」

45:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/10/26 19:45:38.18 .net
アスカ「はあ。もういいかげん、寝る真似も飽きた。
いつになったら寝られるんだろう」
シンジ「ぐす…」
ケンスケ「…」

46:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/10/27 16:55:30.89 .net
ヒカリ「あ、おはよう」
レイ「おはよう、ってなに?」
ヒカリ「そうね、今日も一緒に生きていくためのおまじない?おはよう、そっくりさん」

47:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/10/27 16:57:57.29 .net
アスカ「ケンケンはどんな日でも六時起床。
もう仕事に出てる。朝飯はそこ。さっさと食え!」

48:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/10/27 17:13:23.73 .net
おばさんA「えらいピチピチタイトな格好の娘さんだねえ」
おばさんB「先生の奥さんから頼まれたそっくりさん。今日からよろしくとさ」
おばさんA「そっくりさん?何やら訳ありそうな名前やね」
おばさんC「班に入れて大丈夫かい?」
おばさんD「働けりゃなんでもええ」
レイ「働く?命令、ならそうする」
おばさんB「命令じゃなくて、これは仕事」
レイ「仕事って、なに?」
おばさんA「なにって、なんだろうねえ?」
おばさんB「考えたこともないわ」
おばさんC「まあ、みんなで汗水垂らすってことかね」
レイ「汗水……」

49:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/10/27 17:17:25.69 .net
田植えをするレイ。

おばさんA「三本の指で軽く。そう、まっすぐ上から、深くに置いてくる感じ。
ぎゅっと持たない。指は添えるだけよ。まあ、あとは慣れるしかないかね。
ほらあんただけテンポ遅いのよ。みんなと合わせな」
レイ「うん」

50:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/10/27 17:26:07.16 .net
レイ「これが〝汗水〟。
あ、あっ!これが〝仕事〟」
おばさんA「あはは、せっかく植えた苗が」
おばさんB 「しょうがないね。ほら、手を貸しな」
おばさん達「あっはっはっはっはっは」

51:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/10/27 17:37:40.35 .net
おばさんB「ご苦労さん。今日もなんとかノルマは賄えたね」
女の子「これ、初日からよく働いてたから特別だって」
レイ「こんなとき、何を言えばいいの?」
女の子「ありがとう」
レイ「ありがとう……」
おばさんB「さ、みんな風呂に行くよ」
レイ「風呂って、なに?」

52:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/10/27 17:41:21.70 .net
レイ「これが、〝風呂〟」
おばさんB「あんた、服のままは困るよ」
レイ「風呂って不思議。LCLと違って、ポカポカする。
私、命令がないのに生きてる。なぜ?」

53:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/10/28 15:13:05.51 .net
アスカ「黙って隅っこに寝っ転がって、自分は辛いってアピールしたいだけでしょ。
掃除の邪魔。マジ、うざい」

54:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/10/28 15:20:13.10 .net
子供A「ああ、ママじゃない」
ヒカリ「おかえり、そっくりさん。お仕事ご苦労さま」
子供の母親A「遅くなってごめんなさい」
子供A「あ、わーい!ママ」
子供の母親A「いい子にしてた?」
子供A「うん!」
子供の母親A「いつもありがとう、ヒカリ」
ヒカリ「いいのよ。こういうのはお互いさま」
子供の母親A「さ、家に帰ろう」
子供A「うん!さよなら」
ヒカリ「はい、さようなら」
レイ「さよなら、ってなに?」
ヒカリ「そうね、また会うためのおまじない」

55:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/10/28 15:25:55.21 .net
親子が手を取り合う様子を見てレイが尋ねる。
子供A「早く、ママ」
子供の母親A「はーい」
子供A「お家で一緒に遊ぼ」
レイ「あれは、なに?」
ヒカリ「そうね、仲良くなるためのおまじない」
握手をするレイとヒカリ。

56:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/10/28 15:30:43.56 .net
アスカ「もう、うんざり。それ、私らもしんどいんだけど」
シンジ「ゲボッ」
アスカ「また吐くか」
アスカがシンジにまたがり、無理やりレーションをシンジの口に押し込む。
アスカ「ガキが!こうして飯を食わせてもらうだけで、ありがたく思え!」

57:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/10/28 15:33:44.24 .net
アスカ「まだあんたはリリンもどき、食べなきゃ生きていられない。だから食え!
こちとらずっと水だけだ!何も変わらない体になる前に、飯のまずさを味わっておけ!バカガキ!
そうやって何もしないのも、自分がまた傷つくのが嫌ってだけでしょ!
どうせ暇なら、せめてあのとき、なんで私があんたを殴りたかったのかぐらい、考えてみろ!」

58:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/10/28 15:36:29.44 .net
アスカ「あんた、メンタル弱すぎ。
どうせやることなすこと裏目に出て、取り返しがつかなくなって、
全部自分のせいだから、もう何もしたくないってだけでしょ。
親の言いつけとはいえ、その程度の精神強度だったら、そもそもエヴァに乗らないで欲しかったわ」
乱暴に突き放されたシンジが部屋から出ていく。
アスカ「一人で拗ねてろ。ガキ」

59:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/10/29 17:07:05.29 .net
シンジ「…」

60:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/10/29 17:11:53.98 .net
ケンスケ「ただいま。あれ、碇は?」
アスカ「家出した」
ケンスケ「そうか。今は一人にしておくのが、最適解かもしれないな。家出先は?」
アスカ「北の湖の廃墟」
ケンスケ「ネルフ施設の跡地とは、それも縁か。レーションは?」
アスカ「無理やり食わせた。しばらく持つでしょ」
ケンスケ「ありがと、式波」
アスカ「別に、あいつのためじゃない。自分勝手に死ぬのは、この私が絶対に許せないだけよ」

61:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/10/29 17:16:32.55 .net
レイ「私の名前?」
おばさんB「うん。いつまでも?そっくりさん?というわけにもいかんからねえ」
おばさんA 「先生の話やと、自分の名前を忘れとるそうやけど、じゃったら自分で新しく付けたらどうなの」
レイ「名前、付けていいの?」

62:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/10/29 17:19:43.54 .net
レイ「本……。碇君の言ってた?」
女の子「拾ったから返すね」
レイ「ありがとう」
女の子「読む?」
レイ「ありがとう」

63:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/10/29 17:28:29.69 .net
アスカ「私は一人。これまでも、これからも、ずーっと一人。
それが当たり前なのよ、アスカ。
はっ!誰?」
レイ「私」
アスカ「初期ロットか。いま鍵を開ける」
レイ「碇君、ここにいると聞いた」
アスカ「ここにはいない。目下、家出中」
レイ「そう。なら、捜してみる」
アスカ「教えといてあげる。私たちエヴァパイロットはエヴァ同様、人の枠を超えないよう、
設計時に抑制されてる。非効率な感情があるのもそう。人の認知行動に合わせてデザインされてるだけ。
あんたたち綾波シリーズは、第三の少年に好意を持つように調整されてる。
今の感情は、最初からネルフに仕組まれたものよ」
レイ「そう。でもいい。よかったと感じるから」
アスカ「そう。なら、勝手にすれば。あんたの好意対象者は、ネルフ第2支部N109棟跡よ」
レイ「ありがとう」
アスカ 「あいつの所に行くなら、そこのレーション持っていって。そろそろ限界だから」
レイ「あなたはこの村にいて、仕事をしないの?」
アスカ「あんたバカぁ?ここは私がいる所じゃない。守るところよ」

64:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/10/29 17:34:27.67 .net
綾波レイの幻影を見るシンジ。

シンジ「!」
レイ「碇君。拾った物は返す。教えてもらった」

レイが音楽プレイヤーのSDATをシンジに渡すが、シンジはそれを払いのける。
今度はレイがレーションを置く。

レイ「また来る」

レイが帰ったあとレーションを泣きながら貪り食うシンジ。

65:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/10/30 17:22:41.87 .net
トウジ「シンジな、一人にしといて大丈夫か?あのまんまじゃヤバいと思うで」
ケンスケ「今は放っておこう。碇には、そういう時間が必要だよ」
トウジ「けどな、ケンスケ。お前シンジに、ちと冷たすぎんか?」
ケンスケ「心配のし過ぎは互いによくない。帰ってくるよ。信じて待とう」
トウジ「はあ、せやな。早ようシンジも、この村になじんでくれりゃええんやがなあ」

66:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/10/30 17:27:27.64 .net
レイ「碇君はなぜ、村に戻らないの?碇君も、ここで何もしてない。あなたもこの村を守る人なの?」
シンジ「守ってなんかいない。何もかも僕が壊したんだ。もう何もしたくない。話もしたくないんだ。
もう誰も来ないでよ!僕なんか、放っておいてほしいのに!
なんでみんな、こんなに優しいんだよ」
レイ「碇君が好きだから。
ありがとう。話をしてくれて。これ、仲良くなるための、おまじない」

レイは握手しようと手を差し出す。
それを見たシンジは嗚咽を漏らしながら泣いた。

67:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/10/30 17:30:35.99 .net
アスカ「ふん!家出は終わり?初期ロットのおかげ?」
シンジ「うん」
アスカ「泣けるだけ泣いて、すっきりとでもした?」
シンジ「うん」
アスカ「そう、動けるようになったんだったら、ケンケンの役に立て」

68:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/10/30 17:36:49.01 .net
ケンスケ「たまにはドライブもいいだろう?気分転換になる。
うちは村の基幹産業たる農業労働を免除させてもらっている、なんでも屋だからな。
今日は外郭のインフラと環境チェックが主な仕事だ。忙しいぞ。
とは言え、既存のインフラは寿命が来て、ほとんど止まったままだ。修理は難しいから放置している。
枝は落ちている物か、枝打ちした物しか使わない。残された森を大事にしていきたいからな。
第3村の生活基盤は、ここの水に頼ってる。ここの水量のチェックは重要だ。
村の死活問題に直結している、まさに命の水だからな。
この先の水源を見てくる。碇には道がきついから、ここで仕事してくれ。
これで食材の調達を頼むよ」

ケンスケはそう言って釣り竿を取り出すと、シンジに渡した。

シンジ「だめだよ。やったことないし、僕には無理だよ」
ケンスケ「いいから、やってから言え」

69:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/10/31 20:26:49.68 .net
ケンスケ「まあ、気にするな。うちの割り当ては週に一匹。次があるさ。
あれが、ヴィレの置き土産だ。
相補性L結界浄化無効阻止装置って代物だよ。あれのおかげで、第3村がコア化されずに済んでいる。
ミサトさんたちのおかげさ」

70:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/10/31 20:29:45.90 .net
ケンスケ「最近見るようになったんだ。〝ハイカイ〟と呼称している。
ずっと埋まっていた首なしエヴァが、いきなり動き始めたんだ。今日はその監視さ。
やはり、封印柱からこっちには進入してこない。ハイカイに対しても機能している。
なんでも屋にも出来ないことはある。あれが止まったら、お手上げだ。
見ての通り、ここもいつまでもつか分からないのが現状だ。けど、その時までは精一杯、ジタバタ生きるよ」

71:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/10/31 20:32:21.52 .net
ヒカリ「それは梅干し。夫が毎年食べるのを楽しみにしてるのよ。
生きることは、辛いことと楽しいことの繰り返し。
毎日が今日と同じでいいの。そういうもんでしょ?
人生で今がいちばん若い時だし。今をしっかり生きたいの。ツバメもいるしね。
ほんと、私より懐いてる。そっくりさんも、ずっとここにいたらいいのに」

72:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/11/02 15:03:53.18 .net
レイ「私の名前?」
おばさんB「そう、そろそろ決まったかい?」
レイ「ううん。まだ思いつかない」
おばさんA「じゃあ、いっそ誰かに決めてもらいな」

73:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/11/02 15:06:06.18 .net
シンジ「君の名前?」
レイ「そう。私に名前を付けてほしい。ここにいたい。そのために名前が必要。だから、名前を付けてほしい」
シンジ「名前っていっても、君は綾波じゃないし」
レイ「どんな名前でもいい。碇君の付けた名前になりたい」

74:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/11/02 15:08:18.73 .net
アスカ「初期ロット、ちゃんと動いてる?」
シンジ「うん。今日も来てたけど、なに?」
アスカ「そう。ならいい」

75:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/11/02 15:10:26.25 .net
レイ「は!(―そう。私はネルフでしか生きられない)」

76:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/11/02 15:18:37.26 .net
トウジ「どうやシンジ、ここにも随分慣れてきたやろう」
シンジ「うん。少しは」
トウジ「そらあ、ええこっちゃ。知らん人同士の寄せ集めやったこの村も、
なんやかんやでようやっと落ち着いてきたわ」
シンジ「最初は大変だったの?」
トウジ「せやなあ、随分いろんなことがあったなあ。
へたれなガキのままでは、生きとられん世界やった。
ワシらも早よう大人になって、何でもできるようになるしかなかった。
家族のためには、お天道様に顔向けできんようなこともした。
生きるためには甘っちょろいこと言うとられんかったんや。
ワシのやっとることは、医者なんて立派なもんやない。
医者の真似事、独学の人助け。
クレーディトの用意してくれた診療設備があるから、なんとかなっとる」
シンジ「トウジは立派だよ。人を助けてるんだから」
トウジ「助けられん命もある。
その時の悲しみや怒りを引き受けるのも、医者の役目と思うて続けとるんや。
自分のやらかしたことには、落とし前っちゅうか、けじめをつけたい。そない思うて生きてるさかいな。
シンジ、お前はもう十分みんなのために戦うた。これからはここで、ワシらと一緒に生きたらええ。ワシはそう思うで」

77:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/11/02 15:23:57.47 .net
ケンスケ「ありがとう。朝から付き合ってくれて。
ニアサーを生き延びた親父が、まさか事故であっさり死ぬとは、その時はまるで思わなかったな。
こんなことなら、ちゃんと話をして、酒でも飲んで、愚痴の一つも聞いときゃよかったよ。
お前の親父は生きてるだろ? 無駄と思っても一度は会って、きちんと話せよ。後悔するぞ」
アスカ「そんなのこいつには重いわよ。あの碇ゲンドウじゃ」
ケンスケ「しかし、親子だ。縁は残る」

78:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/11/03 20:37:32.55 .net
おばさんD「松方の奥さん、えらい難産だったそうやけど、よう頑張ったなあ」
おばさんB「無事に産まれてよかったわ。旦那も泣いて喜んどった」
レイ「…」
おばさんA「あら、あんた笑うんだねえ」
おばさんC「うん、かわいいよ」
おばさんD「ほんとうに、背格好もええし、たまには服、替えたらどうだい?」
レイ「うん、別の服、替えてみる」

79:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/11/03 20:39:58.50 .net
おばさんA「ねえ、今度はこの服どうだい?」
おばさんB「いいねえ、似合うじゃない」
おばさんC「やっぱかわいいよ」
おばさんD「うちの嫁に欲しいわ」
レイ「これが、〝照れる〟?」
ヒカリ「かわいいねえ」
レイ「これが、〝恥ずかしい〟?」

80:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/11/03 20:43:34.41 .net
ケンスケ「すまないな。少し暑苦しいけど、しばらく着装しててくれ。
うちはなんでも屋だからな。クレーディトとの連絡係もやっている。
ここは比較的、L結界が薄い地域の復元実験を進めている、クレーディトの野外ラボだ。
実はスタッフの中に紹介したいヤツがいるんだよ」
加持「相田先生ー!お久しぶりです。そいつが新しい先生の助手ですか?」
ケンスケ「ま、そんなところだ」
加持 「知らない人って初めてだよ。僕は加持、加持リョウジ。君の名前は?」

81:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/11/03 20:48:01.65 .net
ケンスケ「どうだ、碇?いいヤツだったろう」
シンジ「うん、でもさっきの子、加持って―」
ケンスケ「ああ、ミサトさんと加持さんの子供だよ。十四才になる。
本人は両親のことを知らない。ミサトさんの希望だ。
母親らしいことは何もできないから一生会わずに、
ただヴィレの責任者として子供を守るって決めたそうだ」
シンジ「あの……加持さんは」
ケンスケ 「亡くなったよ。サードインパクトを止めるのに、
誰かが犠牲になるしかなかった。
加持さんはそれを選んだし、ミサトさんはそれを許した。
ミサトさんは碇に全てを背負わせたことを、ずっと後悔している。
自分が背負うべきだったって。
碇をエヴァに乗せたくないのも、そういうことじゃないのか。
碇、つらいのはお前だけじゃない。ミサトさんも苦しんでる」

82:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/11/03 20:48:43.96 .net
シンジ「土のにおい―加持さん」

83:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/11/05 19:26:24.00 .net
ケンスケ「明日はヴンダーがピックアップに来るそうだ。帰還ルートの話はついてる。
ミサトさんから頼まれていた村の記録だ。ヴィレクルーの家族も写ってる。
それとトウジから妹さんへの手紙。〝あんじょう頼むわ〟だそうだ」
アスカ「うん、わかった」
シンジ「ただいま」

84:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/11/05 19:29:01.16 .net
レイ「涙?泣いているのは、私?
これが、〝寂しい〟?」

85:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/11/05 19:29:41.15 .net
ヒカリ「おはよう。そっくりさん。
おやすみ、おはよう、ありがとう、―さよなら」

86:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/11/05 19:36:36.20 .net
レイ「おはよう」
シンジ「おはよう。どうしたの、こんな朝早く」
レイ「碇君に会いたかった。これ」
SDATをシンジに渡すレイ。
レイ「これ」
シンジ「あ、ありがとう。
あの、頼まれていた名前なんだけど―綾波は綾波だ。他に思いつかない」
レイ「ありがとう。名前、考えてくれて。それだけで嬉しい。ここじゃ生きられない。けど、ここが好き」
シンジ「綾波?」
レイ「好きって分かった。うれしい」
シンジ「綾波、どうしたの?」
レイ「稲刈り、やってみたかった…ツバメ、もっと抱っこしたかった…好きな人と、ずっと一緒にいたかった…さよなら」
シンジ「綾波!」
レイはLCLと化し爆散した。

87:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/11/05 19:38:45.61 .net
ヒカリ「そう、そっくりさん、そっちに―どうしたの?」

88:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/11/05 19:39:11.51 .net
シンジ「…!……」

89:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/11/06 22:09:03.06 .net
ケンスケ「あれがヴンダーか。でっかいなあ。離艦希望者が下船している。いよいよ決戦か」
アスカ「あっ、やだ、撮らないでよ」
ケンスケ「すまないが、今日だけは記録を残しておきたい」
アスカ「そう、勝手にすれば」
シンジ「…」
アスカ「で、何しに来たの?」
ケンスケ「碇、ここに残ってもいいんだぞ」
シンジ「ありがとう、ケンスケ。トウジたちにも、ありがとうって伝えておいて。
アスカ、僕も行くよ」
アスカ「そう。じゃあこれ、規則だから」
スタンガンをシンジに押し当てるアスカ。

90:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/11/06 22:15:51.01 .net
シンジ「鈴原―サクラさん?」
サクラ「勝手に出ていって、あんだけ乗らんといてゆうとったエヴァに乗りくさって、アホ!
アホ!碇さんのドアホ!」
アスカ「女房か、あんたは」

91:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/11/06 22:25:40.00 .net
サクラ「脱走者の確認を終了。現時刻をもって、BM―03の監視拘束の任を引き継ぎます。
ここに、引き渡しのサインを、式波戦時特務少佐」
アスカ「DSSチョーカーは?」
サクラ「未装着で問題ありません。全作戦の終了時まで、耐爆隔離室において保護します」
『監視対象者BM―03が第2チェンバーに到着。点火システムを準備』
アスカ 「勝手に外された以上、そのほうがより確実な処理方法というわけね」
サクラ「マギコピーには、チョーカーの作動履歴が残っていました。
それは、もう一人のパイロットが目の前で爆死した状況を示しています。
そんな体験をして、なおヴンダーに戻ってくる。なぜですか?」
アスカ「さあ、私には葛城艦長が乗艦許可を出したほうが、はるかに謎ね。
担当者が撮影した第3村の記録と、鈴原からの私信」
サクラ 「お兄ちゃんから?」
『第2チェンバーの完全閉鎖、および緊急点火システムを開始。
監視対象者BM―03の隔離処理、完了しました』
サクラ「うっ…うう」

92:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/11/08 20:40:36.04 .net
マヤ「下船したクルーのカバーは問題なし。
新2の現場はいけてるから、改8のパワーシフト組み込みを予定どおり開始して。
各主砲塔と艦外作業の状況は?」
『第4砲塔の交換および、艦尾主砲の増設作業に問題なし』
『艦外ドックのエヴァ関連作業は、トータルで約三パーセント遅れています』
マヤ「スピード優先、チェックの五分の一は巻いていくわよ」
『はい』

93:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/11/08 20:45:35.11 .net
『N1ロケット、第二次接続作業、再開五分前』
ミドリ「式波少佐の回収はいいですよ。けどなんであの疫病神も一緒なんですか?」
シゲル「放置してまたネルフに利用されるよりはマシだろう」
ヒデキ「エヴァ搭乗を画策時には、総員に無条件発砲許可が出ています。今度は安心じゃないっすか」
ミドリ「そんなの言うだけ番長でしょ。前に脱走した時、
艦長は処分できなかったし、今やその信用ナッシングなんですけど」
スミレ「相手は子供です。躊躇も理解します」
ミドリ「その子供がニアサー起こして、私の家族皆殺しにしたんだけど」
マコト「ニアサーは結果だ。彼の意志じゃない。艦長も贖罪に心身を尽くしている」
コウジ「そうだな。加持がヴィレを託した人物だ。ワシはどこまでも艦長を信じる」
ミドリ「みんな身内に甘すぎ。誰のおしっこかも分からない、この再生水と同じ。
清めれば済むと思ってる。そんなわけないっしょ」

94:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/11/08 20:49:59.32 .net
『新2号機のJAパーツとの接続テストに問題なし。
予定どおり左腕の独立連動システムの作業を開始してください』
アスカ「爆薬が増えてる。信用減ってるのね。私たち。ただいま」
マリ「おかえりー姫。道中ご苦労さま。ベリー会いたかったよん」
アスカ「もう、何よこの部屋!断捨離どころか、本増えてるじゃない」
マリ「本は人の英知の集合体。古今東西すべての本を読み漁るのが、私の叶わぬ夢よん。
By the way, ワンコ君との進捗どうだったん?」
アスカ「べつに、興味ない」
マリ「ほう。年頃の男の子は眼中にないと」
アスカ「ガキに必要なのは恋人じゃない。母親よ」

95:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/11/10 17:37:43.74 .net
『全補給艦から本艦への搬入作業は全て完了。
補給艦内のロジスティクス担当者は、速やかに退去』
リツコ「クレーディトの独立運営と、
エヴァ両機の全リミッター解除を承認するサインをこれに。葛城艦長。
艦長および副長両名の承認を確認。マヤ、始めてちょうだい」
マヤ『了解です。副長先輩』

96:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/11/10 17:44:09.53 .net
リツコ「ミサトが一人の時はいつもここ。
艦長室のプレート、こっちに替えた方がよさそうね。
簡単にはリョウちゃんへの想いは断ち切れないわね」
ミサト「加持は関係ない。ここが落ち着くだけよ」
リツコ「このブロックが、本艦本来の運用目的だったわね。
あらゆる生命の種の保存。
その守護のための半永久稼働可能な無人式全自動型の方舟が、AAAヴンダー本来の姿」
ミサト「加持にとって、人類という種の存続は大した問題ではなかった。
補完計画の巻き添えで消えてしまう多様な生命体を、
自然のままこの世界に残すことが最重要だったのよ」
リツコ「そのためには可能な限りの生命の種を地球圏外に避難させる。
その計画実現を目指し、建造中だったこの艦をネルフから強奪。
人の力では補完計画の阻止は、不可能とも考えていたものね」
ミサト「でも、最後は自らの命を捨ててサードを止めた。自己矛盾で自分勝手に死んだ、超迷惑な男よ。
結果、彼はここにいない。ならば私は、この艦をネルフ殲滅、人類補完計画阻止のために使わせてもらう」
リツコ「あなたの復讐のため?」
ミサト「いいえ。命を残す方舟ではなく、命を救う戦闘艦として」
リツコ「母親のセリフだと、実感あるわね」
ミサト「私にそんな資格、1ミリもないわよ」

97:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/11/10 17:46:05.16 .net
シゲル「艦長および副長は、現在航海艦橋」
『ネルフ本部が移動を開始。屹立中の黒き月を伴い、旧南極爆心地跡地に向かい進行中と思われます』

98:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/11/10 17:48:25.02 .net
冬月「フォースインパクトの要とされる黒き月の復活。
そして、アダムスの器の贄となる、雌雄もなく、
純粋な魂だけで造られた汚れなき生命体―アドヴァンスド・綾波シリーズの再生。
人が人を救済する人類補完計画。その傲慢の行き着く先が、これとはな」

99:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/11/10 17:49:48.41 .net
冬月「第3の少年がヴィレに戻った。
綾波タイプナンバー6は、無調整ゆえ個体を保てなかったようだ。
自分と同じ喪失を経験させるのも、息子のためか、碇」
ゲンドウ「…」

100:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/11/10 17:53:57.99 .net
リツコ「どうやら精神的には安定してそうね。
―で、葛城艦長。仮称、碇シンジ君は、どうするの?
息子と同じく、一生会わない気?」
ミサト「艦内保護で十分。私が面会する必要はないわ」
リツコ「DSSチョーカー、未装着のままでいいのね?」
ミサト「罪は自分の意志で償おうとしなければ、贖罪の意味がない」
リツコ 「ミサト、そうして格好つけてても、本心では戻ってきてくれたって喜んでるでしょ。
情動で動くと、ろくな目に遭わない。あなたの経験よ」
ミサト「いつもながらきついわね」
リツコ「ミサトを甘やかすと、ろくな目に遭わない。私の経験よ」

101:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/11/10 17:57:23.83 .net
EVANGELION
:3.0+1.01
Thrice Upon a Time

102:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/11/11 18:40:34.32 .net
アスカ「他はろくな身体形状変化がないくせに、髪だけは伸びる。うっとおしい」
マリ「頭髪には、神も汚れも煩悩も宿っている。まさにカオスな人の心の象徴よん。
姫が紛れもなく人間である証じゃないの」

103:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/11/11 18:43:21.92 .net
冬月「セカンドインパクト。その呪われた爆心地か。
アダムスの器は全て揃った。第13号機の再起動も、もはや時間の問題だ」
ゲンドウ「ああ、では始めよう。冬月。あとを頼む」
冬月「ここまでは、全てゼーレのシナリオどおりか」

104:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/11/11 18:46:43.84 .net
ミサト「…」
(ミサト「―行きなさいシンジ君!―誰かのためじゃない!―あなた自身の願いのために!」)
リツコ『艦長、バッドニュースよ。ネルフ本部が最終目的地に到着。第13号機の再起動に向けて動き出したわ』
ミサト「私たちに残された時間は、あと数刻というわけね」
リツコ『ええ。それとグッドニュースよ。停止信号プラグの組み立て完了。エヴァ両機も最低限、形になったわ』
ミサト「了解。全艦、発進準備」

105:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/11/11 18:48:20.04 .net
ミサト『現作業を二十五分後に中断。三十分後に出航します』
リツコ「いつもながら、無茶言うわね。
全艦、第二種戦闘配置にて発進準備。二十五分後に出航。
各自作業は二十分で終わらせて」

106:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/11/11 18:50:16.33 .net
『繰り返す。全艦、第一種戦闘配置にて発進準備』
『無人艦隊、発射位置に最終調整中』
『N1ロケット推進剤、注入完了。内部電源に切り替え。
最終ステータスチェックに問題なし。艦外作業員は退去急げ』

107:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/11/11 18:53:05.47 .net
ヒデキ「枚数多いですね、高雄機関長」
コウジ「ああ、ネルフから決起したときに死んだ仲間の分だ」
スミレ「反乱時に味方の識別に使ったのが、このバンダナだったんですよね」
コウジ「ああ、赤くなった海と大地を、この色に取り戻す。その願いを色に込めた誓いの印だ」

108:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/11/11 18:55:23.35 .net
ミサト「ありがとう」
リツコ「このバンダナが、リョウちゃんの形見となったわね」
(加持「―葛城、たっしゃでな」)
ミサト「あの時、本当は私も加持と残りたかった」
リツコ「でしょうね。ミサトのお腹に子供がいなかったら、許したかもね」

109:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/11/11 18:56:42.10 .net
サクラ「戦闘配置なので、私は医療ブロックに移動します。碇さんはそこを動かんといてくださいね。
何かの時は赤いボタンで呼んでください。じゃ、いってきます」

110:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/11/11 18:58:08.92 .net
マリ「深々度ダイブ用耐圧試作プラグスーツ。いかにも出来たてホヤホヤだにゃ」
アスカ「ここは無垢の下ろし立てでしょ。死に装束だもの」

111:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/11/11 19:00:29.00 .net
『新2号機、JAリアクターを起動。出力安定、エネルギー循環開始』
『改8号機、ドラゴンキャリアと接続、異常なし』
マヤ『分離テストは無用。ぶっつけ本番で行くわよ!』
『臨時ケイジの最終ロックボルトを解除。エヴァ両機は現在、射出位置にて固定中』

112:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/11/11 19:02:07.47 .net
アスカ「コネメガネ、ちょっと寄り道しておきたい」
マリ「ラジャー」

113:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/11/11 19:09:18.41 .net
『新2および改8のエントリープラグ、挿入位置へ調整中―』
マリ「だーれだ」
シンジ「あの……分かんないよ」
マリ「ヒント。屋上、メガネ、乳の大きい、いい女」
シンジ「あの、パラシュートの?」
マリ「ご名答! 自己紹介まだだったね。私はマリ。真希波・マリ・イラストリアス。
改めて、よろしくね。ヴィレのワンコ君。ふーん。ちと変わったね。大人の香りってやつ?」
アスカ「そう簡単に変わらないわよ。このガキが。
最後だから聞いておく。私があんたを殴ろうとした訳、分かった?」
シンジ 「アスカが、3号機に乗っていた時、僕が何も決めなかったから。
助けることも、殺すことも。自分で責任、負いたくなかったから」
アスカ 「ちっとは成長したってわけね。最後だから言っておく。
いつか食べたあんたの弁当、おいしかった。
あのころはシンジのこと好きだったんだと思う。でも、私が先に大人になっちゃった。じゃ」
マリ「よっ。君はよくやってる。偉いよ。碇シンジ君。再見。
姫、ちっとはすっきりした?」
アスカ「そうね。すっきりした」

114:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/11/11 19:24:18.17 .net
「魔法使いも凄いけどウチは探偵がずっと看板だからなそこは変えんよ」

115:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/11/11 20:40:17.11 N+0UyGJK.net
魂のルフラン インスト
URLリンク(on.soundcloud.com)

116:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/11/11 21:15:20.66 .net
ABBA - Lay All Your Love On Me|| speed up
URLリンク(www.youtube.com)

117:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/11/12 06:44:12.69 .net
TikTok LiteでPayPayやAmazonギフトなどに変換可能な4000円分のポイントをプレゼント中!
※既存TikTokユーザーの方はTikTokアプリからログアウトしてアンインストールすればできる可能性があります
1.SIMの入ったスマホ・タブレットを用意する
2.以下のTikTok Litのサイトからアプリをダウンロード(ダウンロードだけでまだ起動しない)
URLリンク(lite.tiktok.com)
3.ダウンロード完了後、もう一度上記アドレスのリンクからアプリを起動
4.アプリ内でTikTok未使用の電話番号かメールアドレスを使用して登禄
5.10日間連続のチェックインで合計で4000円分のポイントゲット
ポイントはPayPayやAmazonギフト券に変換可能!
家族・友人に紹介したり通常タスクをこなせば更にポイントを追加でゲットできます。

118:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/11/12 08:38:54.25 .net
>>117
ポイント増加速度すげえな

119:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/11/14 21:36:05.82 .net
「月を背景にする先が大体予測できる展開も魔法使いよりずっと先にやっていたわ」
「エバーよりちゃんとやっていたし」

120:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/11/15 17:46:35.21 .net
『エヴァパイロット両名、エントリープラグに搭乗開始』
(カヲル「シンジ君は安らぎと自分の場所を見つければいい。
縁が君を導くだろう。また会えるよ」)
シンジ 「うん。そうだね、カヲル君」

121:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/11/15 17:52:31.98 .net
コウジ「補機、出力安定。主機、臨界点を突破。水力上昇一千一六〇万トン」
スミレ「ジャイロコンパス作動中。操舵および重力制御、問題なし」
マヤ「エヴァ両機、射出位置に固定完了。エントリーを開始」
ヒデキ「各砲への動力伝達、エネルギー流入、異常なし」
ミドリ「無人艦隊、全艦発射位置に固定終了」
シゲル「直ちに、艦外の全作業を中断、非戦闘員は待機」
マコト「第一種戦闘配置への移行、完了しました」
リツコ「艦長、全艦発進準備完了。いつでもネルフ本部に殴り込めるわよ」
ミサト 「了解。艦長より通達。
これより本艦は、フォースインパクトの不可逆的な阻止のため、
旧南極爆心地跡に在留中のネルフ本部を強襲。
儀式のトリガーとなる、エヴァ第13号機の無力化を目的とした〝ヤマト作戦〟を決行。
これまでの全てのカオスに、けりをつけます。
全艦、発進!」

122:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/11/15 17:55:18.57 .net
リツコ「エントリー終了、指揮系統を戦闘艦橋へ移行完了」
ミドリ「種子保管ユニット、射出ポイントに入ります」
ミサト「了解。ヴンダーとのリンクをカット。
内部電源および管理システムを、独立状態に切り替え。
全ての種子保管ユニットを射出」

123:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/11/15 17:57:46.28 .net
シゲル「全ブロック、L5に投入完了。自律調整に問題なし」
ミサト「目標地点への降下を開始。大気圏突入」
スミレ「了解。大気圏突入開始」

124:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/11/15 18:02:06.69 .net
シゲル「モニター、回復します」
スミレ「旧南極爆心地エリアに進入。L結界境界面に入ります。
L結界境界面を航行中。問題ありません」
ミドリ「ここが原罪で汚れた生命を阻むというL結界の上」
コウジ「人類がその浄化されたエリアを祝福も受けずに進んでいる。
加持のデータとアンチLシステムのおかげだ」
スミレ「L結界潜航可能ポイントまで、あと二〇」
ミサト「了解。全艦潜航準備」

125:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/11/15 18:09:25.22 .net
ヒデキ「右舷第2船体に被弾!損害不明」
ミドリ「三時方向に艦影発見!」
リツコ「オップファータイプ搭載型2番艦エアーレーズング。
やはり完成していたのね」
冬月「すまんな。今少し碇のわがままにつきあってもらおう」
マコト「第13号機、再起動までの時間稼ぎか」
リツコ「同じ神殺しの力、やっかいね」
ミサト「タイマン上等!右舷砲撃戦用意。
ネルフ艦を牽制しつつ、潜航ポイントへ急ぐ。撃てぇい!」

126:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/11/15 18:13:19.48 .net
ミドリ「あちこちに被弾!あっちの火力が圧倒的ですぅ」
ヒデキ「くそう!どこが同型艦だよ」
コウジ「未完と完成の違いだな。だが主機はこっちの方が、上だ!」
スミレ「L結界潜航可能ポイントに到達!」
ミサト「急速潜航!」
スミレ「了解!」

127:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/11/15 18:17:22.41 .net
スミレ「L結界、第一層を抜けます。
第二層に突入。L結界密度プラス三〇」
ミドリ「艦首十二時方向、エヴァ・インフィニティの大群です!」
ミサト「かまうな、このまま突っ切る!」
ミドリ「艦首十二時方向に艦影出現!」
マコト「待ち伏せか!」
リツコ「3番艦エルヴズュンデ!まんまと挟撃されたわね」
ヒデキ「やばいです!これ以上やられると、航行に支障が」
ミサト「艤装が手薄な3番艦から排除する。舵そのまま、最大戦速!」
スミレ「了解!」

128:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/11/15 18:21:09.12 .net
マコト「3番艦、回避行動!」
ミサト「逃がすな!このままぶつける」
ミドリ「こんなのやだぁ!」
ミサト「艦を回せ!ロール角百八十度。敵艦と体勢を入れ替える」
スミレ「りょぉーかいっ!」
冬月「3番艦を盾に使うか。フッ、相変わらず無茶をする」

129:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/11/15 18:29:29.25 .net
ミドリ「インフィニティの群れを抜けました!L結界、第三層に突入」
シゲル「目標ネルフ本部を確認。既に黒き月の下方にシフトしています」
コウジ「第13号機の再起動が近いな」
マコト「2番艦および3番艦、艦尾より接近中」
ミサト「時間がない。黒き月を盾にしつつ、このままネルフ本部突入コースに、誘導弾発射準備。
目標、第13号機再調整区画」
ミドリ「艦尾六時方向、ネルフ戦艦群が接近中」
ミサト「艦を傾斜。被弾面積を最小限に抑える」
スミレ「りょーかい!左舷重力バラストブロー、ダウン二〇」

130:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/11/15 18:31:19.18 .net
>>117
PayPayに変換できるのか気になるな

131:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/11/16 18:33:18.09 .net
リツコ「主翼上の艦艇群の保護を最優先。A・T・フィールドを集中して」
ミドリ「うっ、艦尾主砲が大破!袋にされてます」
ミサト「うろたえるな!発射ポイントまで耐えればいい」
スミレ「誘導弾発射最適地点到達まで、あと一〇。軌道に乗りました!」
ミサト「誘導弾、全弾発射!」
マコト「誘導弾、全弾発射!」

132:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/11/16 18:40:02.25 .net
シゲル「最終目標、第13号機を光学で確認!」
リツコ「予想どおり再起動前だわ。13号機はまだ動けない」
ミドリ「接近中のエヴァ7シリーズを確認。数は超いっぱい!計測不能です」
ミサト「雑魚にかまうな!エヴァ両機の射出を急げ」
リツコ「マヤ、エヴァ両機、射出準備」
マヤ「了解。エヴァ両機、射出準備」
リツコ「射出!」
ミサト「頼むわ。マリ、アスカ」

133:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/11/21 17:58:25.12 .net
「fly me to the moonも副題として使ってる私の漫画の方が上手いわねw」
「月の鏡でトニカクカシコイw」

134:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/11/22 20:03:26.56 .net
マリ「ひゃっほーい」
アスカ「どけー!えーい!」
マリ「はいはいー、ごめんなさいよー!」
アスカ「チッ!コネメガネ!次の得物」
マリ「あいよっ」
アスカ「とりゃーっ!ええいっ。次!」
マリ「姫!」
アスカ「おりゃー!」
マリ「にゃろめ!」
アスカ「ふん!エヴァもどきがまとめて通せんぼとは、邪魔くさい!
えい!チッ!コネメガネ、手を貸せ」
マリ「心得た!」

135:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/11/22 20:11:05.80 .net
シゲル「エヴァ両機、ネルフ本部に降着!」
アスカ「目標地点はあの爆撃孔の下ね。
こいつら、マジうざすぎ!」
マリ「姫!お先にどうぞ」
アスカ「悪い、コネメガネ!」

136:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/11/22 20:16:21.72 .net
アスカ「エヴァ第13号機―間に合った。
神の機体を謳ったところで、所詮は人の造り出した第十三番目の汎用ヒト型決戦兵器。
強制停止信号プラグをコアに打ち込めば、破壊は出来ずとも、動くことはなくなる。
これで、おしまぁぁぁいぃぃぃっ!
A・T・フィールド?
第13号機はA・T・フィールドを持たないはずなのに、なんで?
これって、このエヴァ自身のA・T・フィールド。新2が13号機に怯えているっていうの?」
マリ「何かおかしい。ゲンドウ君は何をたくらむ?」

137:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/11/22 20:24:16.53 .net
ミドリ「はっ、変です。ネルフ戦艦が戦線を離脱、降下していきます」
ミサト「呪われたセカンドインパクトの爆心地カルヴァリーベースか。
地獄の門が再び開いている。まさか―。
光の翼?
セカンドインパクトと同じ方術でフォースを起こすつもりなの?」
リツコ「いいえ。ガフの守り人として建造された船をトリガーには出来ないはず。
それに黒き月を取り巻く事象が計画とは違う。
これはゼーレのシナリオには無い、私たちの知らない儀式よ」
ミサト「全くの予想外、アナザーインパクトというわけか。
状況はどうあれ、ネルフの計画は全て叩き潰す!」

138:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/11/22 20:26:00.45 .net
ミサト「主砲発射準備!3番艦から先に沈める」
マコト「使用可能な全ての砲門を3番艦に向けろ!」
ミサト「超電磁直撃弾装填!方位盤、連動不要。各砲準備でき次第、発砲を開始!」
リツコ「しかし建造計画では、4番艦まであったはず」
ミサト「撃てえ!
状況は?」
ヒデキ「直撃です!何かに両舷の第2船体を貫通されました!」
マコト「艦首損傷!主砲塔システムダウン!」
リツコ「4番艦ゲベート!罠に嵌ったわね、私たち」

139:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/11/22 20:31:47.89 .net
アスカ「仕上げのインパクトには、どのみちこいつが必要になる。
だから確実に今、始末しておくしかない。
得物が目の前にいて、ままならないなんて。
最後の手段ね。ごめん、新2。また無理をさせるわ。
全リミッターを解除。裏コード999」
シゲル「パターン青!ネルフ本部内に第9使徒の反応あり!」
マリ「姫! 使徒の力を使う気?」
アスカ「くっ―エンジェルブラッド、全量注入!うわー!」
マリ「姫……人を捨てる気?」

140:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/11/22 20:40:26.99 .net
アスカ「新2のA・T・フィールドを、私のA・T・フィールドで中和する!
んーっ!うわぁぁぁっ!
シングルエントリーじゃなかったの?」
マリ「しまった!ゲンドウ君の狙いは使徒化した姫か」

141:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/11/22 20:48:12.77 .net
アスカ「式波タイプ、私のオリジナルか」
アスカの姿をした女「最後のエヴァは神と同じ姿。
あなたは愛とともに私を受け入れるだけ。さあ、こちらへ」
アスカ「おあいにくね」
アスカの姿をした女「無駄よ、おバカさん」
虚無の中へと引き込まれていくアスカ。
マリ「アスカ!」

142:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/11/23 13:21:12.63 .net
チャー――――――――――――――――――――――ジ!!!

143:名無しが氏んでも代わりはいるもの
23/11/23 13:21:12.63 .net
チャー――――――――――――――――――――――ジ!!!


最新レス表示
レスジャンプ
類似スレ一覧
スレッドの検索
話題のニュース
おまかせリスト
オプション
しおりを挟む
スレッドに書込
スレッドの一覧
暇つぶし2ch