15/05/12 16:54:25.21 .net
総一郎「ちょっと」
詠子「あの子、しばらく見ないうちに怜司に似てきたわ。顔見てゾッとした。
いやだわ、昔を思い出す。汚らわしい。
どうして怜司みたいな子がこの家に生まれたのかしら。
どれだけお父様に恥をかかせたか知れない。
あなたもよくあんな子を育てる気になったものだわ。
施設にでも預けてしまえば良かったのに。
あの子は大丈夫なんでしょうね?性質まで怜司のを受け継いでいないかよく観察しておくのよ。
甘やかして、自分にも有馬の家のものをもらう権利があるだなんて思わせないこと。
この家に置いてもらってる身だってことをいつも分からせておくのよ。
ふん、忌々しい。早く卒業してこの家を出ていってくれればいいのに」
有馬の伯父「姉さん、いい加減にしてください」
詠子「ん?」
有馬の伯父「子供相手にむごいことを。
総一郎にいったい何の罪があると言うんです。
この家の人間はただ怜司の子だとというだけであんな子供を責めて。
私からすればあなた達のほうがよほど恥ずかしい。
あの子は頭も性格も良い。
自分が置かれている立場をよく分かっていますよ。
しなくていい努力ばかりして。
彼は県立でもトップの学校に主席で合格しましたよ。
あの子を見下すと言うのなら何を根拠に優越感を抱いているのか。
出来がいいとかの悪いとかの問題じゃない。
私はあの子が可愛い。彼は私と妻の子供です。
私達の子供を悪く言わないでいただきたい」
総一郎「……」