15/05/05 14:45:46.24 .net
私の正体知ったらすっかり態度が変わって、
平気で利用するなんて、ひどいじゃない!
総一郎「何か誤解を招くな…まだ逃げるか。どっか擦りむいてんじゃないのか?顔見せろ顔…あ」
雪野「どうせ私は変な女よ!
見栄っ張りだし、わがままだし、嘘つきだし、計算高いし、強欲だし、
さぞがっかりさせたでしょうよ!
だからって、どうして態度が変わるの!?
上品ぶってなければそんなに価値のない人間ですか!あんたなんか嫌いよ!
触らないでよ!」
総一郎「ごめん」
雪野「わ、私、そんなに変?優等生じゃなきゃ何の値打ちもないの?」
総一郎「そんなことない。宮沢のありのままのとこ、楽しくて好きだよ」
雪野「た、楽しい…」
総一郎「いや、変な意味じゃなくて」
総一郎「もともと誰にもバラすつもりはなかったんだ。
本気で利用したかったんじゃなくて、口実が欲しかったんだ。
宮沢と話すために。きっと楽しいだろうと思ったんだ。楽しかったんだ。
僕は今まで、誰ともこんな風に話したことはなかったから。
でも、それが宮沢を傷つけてるとは思わなかったんだ。
ごめんよ。もう手伝えなんて言わないから」
そうか。私のことどうでもいいっていう訳じゃなかったのか。良かった。
雪野「えへへ。泣いちゃった」
その日から、私と有馬は同じ秘密を共有する仲間となった。