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〈千年の古都のいやらしさ、ぜんぶ書く〉─挑発的な帯が目を惹く『京都ぎらい』(朝日新書)が大きな話題を呼んでいる。
発売約1か月で6刷の増刷を重ね、関西圏を中心に異例の売れ行きを見せているのだ。
「よくぞ書いてくれた」(大阪府民)など、多くの関西人が溜飲を下げたという同書の著者は、日本文化などを専門とする国際日本文化
研究センター教授の井上章一氏。京都市出身で、現在は隣接する宇治市に住む「生粋の京都人」による郷土愛に満ちた新・京都論
かと思いきや、そうではない。井上氏が話す。
「京都市の嵯峨で育った私は自分のことを『京都人』だと思っていません。嵯峨は行政上、京都市右京区に編入されていますが、
かつては京都府愛宕郡に属していた。洛中の人たちからは京都とみなされないのです。京都府民で自分のことを“京都出身だ”と
屈託なく言えるのは洛中の人たちだけです」
洛中とは現在の上京区、中京区、下京区を中心としたエリアを指すという。「碁盤の目」に例えられる京都市街地の中でも、
室町時代以来の都市部として栄えた地域だ。同じ京都市でもそれ以外は「洛外=田舎者」扱いされる空気があるという。
(中略)
そもそも京都人は新幹線に文句があるという。
「なんで東京へ行くのが“上り列�