12/08/06 22:22:21.21 YmxRdTV/.net
以下に戦後の家庭科教育の歴史を簡単にまとめました。
1955年:全国の中学校に男女共学の職業科が設置され、男女に関係なく、工業、農業、
商業、家庭などの科目から数科目を履修することができるようになりました。
1960年:職業科が技術・家庭科に改められ、家庭科教育関係者の請願により家庭科が
女子のみ必修となりました。これにより、女子は職業教育を得る機会を失いました。
1970年:それまで男女共学の選択科目だった高校家庭科が、家庭科教育関係者の請願により
女子のみ必修となりました。これにより、良妻賢母教育が強化されました。
女性差別撤廃条約などの各種国際条約では、男女に関係なく職業教育の機会を提供することが求められています。
1979年に国連が女性差別撤廃条約を採択し、日本政府が同条約を批准するのに際し、
家庭科の女子のみ必修や男女別展開が同条約に抵触する可能性が問題となりました。
女性差別撤廃条約の批准を進めていた外務省は「生徒個人が選択できればよい」とする立場でした。
文部省は当初「家庭科の女子のみ必修や男女別展開はあくまでも教育上の配慮であり現状のままで問題ない」
との認識でした。これは家庭科教師団体の主張を忠実に踏襲したものでした。
その後、政治的な判断で、家庭科の女子のみ必修が条約違反にあたるとみなされ、
中学の技術・家庭科、高校家庭科が男女共修になりました。
この結果、中学・技術科の時間数は315時間から88時間に大幅に削減されることになりました。
残念ながら日本では、家庭科が職業教育の発展の妨げになってきた面があります。
女性差別撤廃条約批准の際にも、学校教育における男女平等の問題が、「家庭科の男女共修」のような小さなテーマに矮小化されてきました。
今度は栄養ですか。生徒のためを装って自己に利益誘導するのはもうやめませんか?