17/01/04 10:35:21.97 fsP4FP2z.net
翌朝も、その翌朝も煮干を置いた。
不思議なことに、毎日置いた煮干がなくなることに気付いた。他の野良猫が食べに来てるんだな、と思っていた。
ある日、急な残業で退社が23時をまわってしまった。真っ暗なあの公園を通ると…あのベンチにあいつ(三毛)がいた。
ベンチのうえでちょこんと座り、後ろ足を伸ばして毛繕いしていた。まさかと思い、見つめているとそいつはベンチの下にいき、朝俺が置いた煮干を旨そうに食べた。
そしてまたベンチに登り、前足で顔を洗う。近寄ろうとしたとき、俺の方を見たそいつはビクッと動きを止め、なんとすうっと透明になって消えた。