15/07/01 07:02:42.76 6iSuQcgB.net
ブラジル代表の今後の見通しが、より一層暗くなった。
現在チリで開催中のコパ・アメリカ2015(南米選手権)に臨んだブラジルは、現地時間27日(以下現地時間)に行なわれた準々決勝でPK戦の末パラグアイに屈し、ベスト8での敗退が決まった。
失意の幕切れとなった2014年W杯の苦い思い出を払拭することはできなかった。
ホスト国として、優勝を目標に掲げた2014年W杯では、準決勝でドイツに1対7と歴史的な大敗を喫した。
大会終了後、サッカー王国の威厳を取り戻すべく“闘将”ドゥンガ監督が再任。
新体制発足後10連勝と文句なしの成績を残して、満を持してコパ・アメリカへと参戦した。
しかし、蓋を開けてみれば同大会でも苦戦続きの展開に。ペルーとの初戦では終了間際のゴールで辛勝(2対1)し、
続くコロンビア戦は0対1と完封負け。試合後に乱闘騒ぎを起こしたFWネイマールには4試合の出場停止処分が科され、早々にエースを失ってしまった。
かねてより“ネイマール依存”が叫ばれていたチームは、グループリーグ最終節でベネズエラを2対1と下して首位通過を果たしたものの、
パラグアイとの準々決勝で再び不安要素を露呈した。
ベテランFWロビーニョのゴールで15分に先制したが、追加点を奪えずにいると後半にPKで試合を振り出しに戻される。
結局90分で決着を付けることが出来ず。勝敗の行方はPK戦へと委ねられ、2大会連続でパラグアイに敗れる結果となった。
「新たな失敗」。ブラジル最大の日刊紙『Folha de S. Paulo』は代表チーム敗退の翌日、2014年W杯に次ぐ失態と見出しを打ち、危機感を煽った。
ファンをさらに不安にさせるのが、国際大会2大会連続の失敗という事実だけでなく、
将来を嘱望されるような次世代のスター選手が育っていないことだ。
ドゥンガ監督はチリから母国へと戻る飛行機に乗る前、「ブラジルサッカーについて、再考しなければいけない。
それは、ピッチ上だけのことにとどまらない」と、抜本的な改革の必要性を訴えた。
また「他国が成長していることを認識し、謙虚な態度で仕事に取り組まねばならない。
やるべき事が山の様にあると我々は理解している」と、王国復活への道のりが遠いことを窺わせた。
また「簡単に進まないことは、始めから知っていた。連勝を重ねた後でさえ、改善の必要性を認識していたから、満足はしていなかった。
今は、我々が実際にいいチームなのかどうか、復活が可能なのかどうかを見直す時期だ」とコパ・アメリカが
厳しい戦いになることは想定済みだったと述べ、今後の見通しについて語った。
再び失意を味わったブラジルだが、10月には早くも2018年W杯南米予選の開幕を控えている。
信頼を取り戻すためのチャンスであると同時に、ここで躓くようなことがあれば、さらなる大打撃ともなり得る。
正念場に立たされたドゥンガ監督に、残された時間は長くないかもしれない。
すでに国内では辞任を求める声が高まっており、失敗の許されない南米予選も前途多難だ。
ルイス・フェリペ・スコラーリ前監督が率いていた1年前から、チームはさしたる進歩を見せておらず、23歳のネイマールへの依存度は高まる一方。
さらに、頼みの綱である同選手は、コロンビア戦で受けた出場停止処分を2試合残しており、2018年W杯予選の最初の2試合は出場停止となる。
エース抜きで予選開幕を迎えることとなるドゥンガ監督は「もちろんネイマールは重要な存在だが、我々にはクオリティの高い選手が揃っていると思う。
彼らに必要なのは、あと少しの経験なんだ。このコパ・アメリカで多くのことを学んだよ」と、今大会の経験を糧に、今後の復活を目指すとしている。
URLリンク(headlines.yahoo.co.jp)
ISM 6月29日(月)13時23分配信