22/06/02 10:27:10.77 5PgyIRhR.net
>>15
まずそもそも、BSL4施設って何でしょうか?
BSLは Biosafty Level の略で、危険な病原体を扱う際の安全指針のようなものです。
BSLは1=4までの4段階のレベルがあって、4が最強、つまり最も危険じゃなくて。「最も安全対策を施した施設」です。
病原性の高い言わば"危険"な病原体を扱うのは事実ですが、施設としては最も安全性に考慮した建物になります。
そんなレベル4では、エボラウイルスやBウイルスなど、感染したらほぼ確実に死に至るような病原体9種を扱うことができます。
まず賛成か反対かですが、ウイルス研究者としては賛成と言わざるをえません。
海外でしか研究できなかったことが、国内でもできるようになるのは、非常にいい事です。
反対派からは・・・
「てめーは施設の近くで住めんのか!」
「原発事故起こしたのに政府を信用できるのか!あんな政府じゃ絶対ウイルス漏れても
危険な細菌が持ち出されても【想定外】で逃げるぞ!!」
という文句が来そうですが、そうですね、別に僕は住めます。てか、BSL4で日々実験するなら、通える距離に住んでないとできませんからね。ただ、実情の分からない住民の方々の心中もお察しします。
どんなに安全だと言い張っても、襲撃されるかもしれないし、災害が起きて倒壊するかもしれないしウイルスを持ち出すテロリストがいるかも分からない。
確かにゲームソフト「バイオハザード」の世界に化けるリスクはゼロにするのは、無理です。
…でもですね、関係者として一つ言いたいことがあります。
長崎大の熱研というのは、本当に世界に誇れる素晴らしい研究所です。
そこでBSL4を稼働させるのは、リスクよりもベネフィットが優に上回るのではないかと僕は考えます。
反対派の方々には、怖い思いをさせて本当に申し訳なく思いますが、有事の際に被害を最小限に抑えられるよう、やれるうちに研究をするというのが大切なのです!
ご理解いただけますよう、よろしくお願い致します。