12/08/21 03:35:05.24 .net
URLリンク(www.kyoto-u.ac.jp)
京都大学医学研究科客員教授の
本庶 佑 先生が2012年ロベルト・コッホ賞を受賞することになりました。
授賞式は、11月にベルリンで行われる予定です。
ロベルト・コッホ賞は、ドイツ最高の医学賞の1つであり、国際的にも大変権威のある賞です。
今回の受賞は、本庶先生の
「免疫応答の解明」に関する一連の研究業績によるものです。
URLリンク(www.robert-koch-stiftung.de)
過去にはノーベル生理学・医学賞を受賞した利根川 進博士やiPS細胞を発見した
山中 伸弥博士など6人の日本人が
受賞しており、本庶先生の受賞が7人目となります。
今回の受賞は「免疫応答の解明」に関する一連の業績によるものです。本庶客員教授は1978年にクラススイッチに
おける抗体遺伝子の遺伝子再構成モデルを発表した後、1980~1982年にそのDNA構造の解明によりモデルを完全に
証明しました。その後、クラススイッチの制御に関わるサイトカインIL-4およびIL-5の分子構造と機能の解明を行いました。
さらに、2000年にactivation-induced cytidine deaminase (AID)を発見し、これが抗体のクラススイッチと体細胞突然変異
の両者に必須の遺伝子であることを証明しました。また、AIDはヒトにおける発癌の原因にもなりうることが報告されて
います。この一連の研究は、獲得免疫における抗体記憶の形成、すなわち、ワクチンが何故効くかということの基本的
な仕組みを明らかにしたものです。
なお、これらの業績に対して、1996年学士院恩賜賞を授与され、2000年文化功労者の顕彰を受け、
2001年米国ナショナルアカデミー会員、2003年ドイツ自然科学者アカデミー(レオポルディナ)会員、
2005年日本学士院会員に選定されています。