19/02/08 18:56:01.64 R4OYKey2.net
>>500のつづき
ちなみに当方を標準治療ガチガチと勘違いしている人がいますが、実は非標準治療も結
構得意とするところです。
例えば、
・大腸がん肝転移に対するFOLFOX動注(+アレルギーに対する減感作療法)
・胃がん大量腹水に対するシスプラチン腹腔内投与+解毒剤としてのデドキソール静注
療法
・骨・リンパ節転移に対するTS1併用放射線照射
など、治療ガイドラインには記載されていない治療を行うことも結構あり、うまくいか
ないときもありますが、余命が1年以上延長したケースもちらほらあります。
ただし条件があって、すべて標準治療を先にやって無効となったり、最初から標準治療
が不適切な場合に限ります。
つまり標準治療は、基本戦略であり、順番の問題ですから、その先の応用戦略、熟慮し
た上での奥の手があってもいいわけです。
多くの一般の方々は、標準治療を生み出すためには、どれほど多くの患者さんや関係者
の血と汗と涙が流されて作り上げられたかということを知らないのでしょう。
標準治療以外をするなとは言いませんが、標準治療を後回しにするのは、これほどもっ
たいないことはないというのが正直な感想です。
そして標準治療でひどい目に遭った方には、
「標準治療活用の仕方を誤っていたのでしょうね」
としか言いようがケースがたくさんあります(一部不幸なケースを除く)。
なんせ、標準治療を作り上げるために膨大なエネルギーがつぎ込まれるにもかかわらず、
できあがった標準治療をうまく使いこなすためのノウハウやマニュアル整備が軽視され
ているからです。
これは例えると、超高性能のスポーツカーをたくさん開発したのに、交通法規が未整備
のままになっているようなものです。そりゃ事故が多発してスポーツカー開発者は恨ま
れますよね….