19/02/06 16:41:50.79 owg731ct.net
>>389
最初に結論を書きますと、丸山ワクチンとハイパーサーミア(温熱療法)に対しては治療効果は
ないだろうと思っています。その理由をいかに列挙します。
・色々な治療法がありますが、漠然と「がん」という疾患群(広すぎて診断とは言えないため)
に腫瘍縮小効果があるものは存在しません。
最近保険適応となった治療法は基本的に全て、どのがん種、どのステージ、どの組織型、どの
遺伝子変異かを特定して臨床試験で腫瘍縮小あるいは生存期間延長、QOL改善が証明されたも
のしかありません。
・ハイパーサーミアは、かなり古くから保険適応となっていますが、各種がん治療ガイドライ
ンには記載がないことからわかるように、効果ありとはあまり認識されていません。
・丸山ワクチンに関しても、一応臨床試験の形で継続されていますが、雑多ながん種、ステージ
で漫然とおこなわれており、今後も保険適応になりそうな感じがしません。実際どうしても
丸山ワクチンをしたいという人には、手助けすることもありましたが、効果あった人はいま
せんでした。
保険認可に関して陰謀論が言われていますが、昔はともかく、今に至るまで自費診療で継続
しても目を見張る効果の証言がないのは、それだけ治療パワーがないことを示していると考え
ます。
・治療ガイドラインや標準治療の隠れた本当の意味は、人生の時間、体力、財力が限られて
いる中で、いかに無駄な治療法を排除するかという視点です。
もちろん、厳しい状況の膵がんでは標準治療だけでは不満が多いと思います。
しかし、膵がんを治療する事だけのために、貴重な人生の残り時間を全てつぎ込むのは、
治療人生全体を考えるという点ではかなり注意が必要だと思うわけです。
しかし、そうは言っても、人間、一縷の望みはすてられないものです。
非標準治療を絶対するなとは言いません。
ただ、プラスαのつもりでもマイナスαになる危険性があること、高度な経済的な毒性は、
本人だけでなく家族も不幸になるということは日頃から注意喚起しています。