押川勝太郎医師に質問するスレ2at CANCER押川勝太郎医師に質問するスレ2 - 暇つぶし2ch■コピペモード□スレを通常表示□オプションモード□このスレッドのURL■項目テキスト150:押川勝太郎 19/02/03 08:57:26.93 3HyDoNcY.net 質問 フコイダン情報について ・統合医療と称し重篤な患者が救済されているが、それだけの効能があれば早期がん患者が辛いオペや放射線、抗がん剤することなく完治できるはず、なぜ早期はオペを薦めるか疑問。 ・どこの製薬メーカーも莫大な投資開発している分野でなぜ有限会社規模で運営するのか、画期的な治療方法であれば利益は投資に比例するはずであり300万の資本金は納得いかない、よってまだまだ高い金払ってトライするに能わず。 という結論ですがご教示下さい。 回答 残念ながら統合医療、代替医療でがん患者さんがどれほど治療効果を得られたかという情報は皆無です。 体験談などではよく宣伝されていますが、以下の点で根拠が薄弱です。 ・そのがんが病理学的にどの組織型か明確ではない(自然消失する炎症性腫瘤などもCT画像だけではがんのように見えることがある)。 ・多くの場合抗がん剤との併用を前提とし、副作用軽減を主張している。→単独での効果に疑問。また代替医療そのものの副作用は少ないので問題が起こりにくい点をうまく利用している感じがある。 学会では事実の積み上げを重視しますから、ある治療法の効果を発表しても、それが本物のがんかどうかという所まで追求されます。代替医療関係の報告ではまずこの段階で十分な説明ができていないのです。 実は抗がん剤が効いたという症例報告自体は学会でくさるほど出ています。ただエビデンスレベルは5程度です。 例えば以下は月刊誌「癌と化学療法」の1冊だけから引用した目次ですが ーーーーーーーー ・5-FU/CDDPによる術前化学療法にて完全奏効を呈し根治切除を施行し得た 食道扁平上皮癌の1例 ・TS-1/CDDP併用術前化学療法によりPathological CRが得られた胃癌の1例 田中 圭ほか ・S-1/CDDP併用化学療法が奏効し切除し得たAFP産生胃癌の1例 吉岡 幹博ほか ・GEM+S-1併用療法によってCRが得られた膵癌術後肝転移再発の1例 畑田 智子ほか ・術前短期化学放射線療法および術後補助化学療法により長期生存を得た直腸未分化癌の1例 内藤 善久ほか ・FOLFOXおよびFOLFIRIに耐性となった肝再発直腸癌に対してCetuximab単独療法が奏効した1例 冨田 眞人ほか ・FOLFOX療法が奏効し根治切除が可能になった高度浸潤直腸癌の1例 注 CDDP: シスプラチン CR: 完全奏功(腫瘍消失のこと) Pathological:病理学的 GEM: ジェムザール Cetuximab:アービタックス ーーーーーーーー このように多くの治療成功例があってもそれはたまたま効いたのでしょうと言うことでしか有りません。 医療者はもっとこのがんであればどれほどの奏功率、根治率があるのかを知りたいのです。そうでないと自分の担当している患者さんには応用できないからです。 となるとエビデンスレベル3以上の前向き試験でないと医療者にはほとんど見向きもされないわけです。 また自分もこのブログでも何回も報告しているGEM100回以上投与して治癒した膵がん術後再発患者さんを学会で発表することも考えましたが、再発癌組織を採取確認していないので断念しました。(上記の報告例は病理組織の証明がなされているからこそ発表されている) もちろん膵がん根治術後でも相当な再発率と5年生存率の低さから十分価値ある報告と思ったのですが、病理組織がないだけで学会では集中砲火を浴びることが必至だと思ったからです。 残念ながら代替医療業界はここまでの厳密性がないため、これからも信用度の面では限界があると思います。 次ページ最新レス表示レスジャンプ類似スレ一覧スレッドの検索話題のニュースおまかせリストオプションしおりを挟むスレッドに書込スレッドの一覧暇つぶし2ch