18/08/19 10:21:13.75 3tCbC5nj.net
アニメ「はたらく細胞」で癌細胞のことをやっていた
癌細胞は細胞分裂の際のミスコピーによってできた細胞で、健康な人でも毎日数千個の癌細胞ができている
これらは通常はキラーT細胞やNK細胞などの免疫細胞によって全て消去されるので、我々は癌にならずにすんでいる
ところが何らかの理由で免疫力が落ちたり、免疫細胞の監視をかいくぐるような癌細胞ができた場合は癌細胞がそのまま増殖を続け、人を死に至らしめる
これが癌である
癌細胞は正常な細胞になりそこなったできそこないの細胞で、元々は自分の細胞である
抗がん剤や分子標的薬はこれらの細胞を攻撃するのだから当然正常な細胞にも被害が及ぶ
中には抗がん剤によるダメージで命を落とす人もいる
これが癌治療の難しさであり「本物の癌は何しても治らない」とする根拠でもある
アニメでは正常な細胞になれなかったという理由だけで免疫細胞に殺される癌細胞に同情的な描写をしており、大切な人を癌で亡くした人(おっさんも含む)は複雑な思いで見ていただろう
そして免疫細胞に殺された癌細胞が「今回は負けといてやる、今回はな…」と言い残したことに癌の恐怖を感じた人も少なからずいただろう