21/06/07 08:47:34.66 wp/zZv+nT
65の空手の先生がヤラセ扱いのまま放置なので、一応、解説しておきます。
その先生は、足をとめたまま、ボクシング経験者や空手の人に胸を
バンバン叩かせておいて、胸の操作一つで、スッと空打させる名人です。
頭や足、ガードする両腕もほとんど動かず、横から見ていてもわからない
レベルで、打っている人たちも、感覚が混乱して「虚」になります。
前後に動いても、横を向いても、基本的にはそうした体の使い方が効いています。
手で受けているように見えるときも、本当に使っているのは手じゃない。
打つ方が、なまじ経験者なので、届くはずものが届かない、当たるはずものが
当たらないので、挙動不審になり、身体が止まります。
打つぞ、と構えている相手に入るときは、上半身はとめたまま、
相手の目を見て、友達に会うときのような「やあ、ひさしぶり~」みたいな
心で入っているんじゃないかと思います。
人間は、意外と相手の緊張感に敏感で、「攻撃するぞ」「攻撃してきたら
受けて、反撃するぞ」とやっていると、相手もそういう感じで待ちかまえます。
侵略は平和的なのが一番有効らしいので、「何もしないから、何もしないから、
絶対、オレ何もしないから」と言いながらラブホの入り口に誘導する、
それが武道の真髄です。
本来「先」とは、そうしたものです。
脱がす、のではなく、脱いでもらう、やる、ではなく、やらせていただく、
根底には、相手に対する感謝の気持ちが絶対必要です。