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襷掛けに関する国際水月塾武術協会の主張
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そもそも、国際水月塾武術協会が「女中掛け」と呼ぶ襷の掛け方には「綾襷(あやだすき)」という正式名称があり、東京国立博物館に所蔵されている重要文化財「腰掛ける巫女」という埴輪にも見られる通り、古代から老若男女を問わず様々な階級の人々が綾襷をしていた。
重要文化財「腰掛ける巫女」
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無論、綾襷を「女中掛け」などと呼称しているのは国際水月塾武術協会だけであり、上述の通り綾襷は女中だけが行う作法ではない。
実際、かつての侍達も当たり前のように綾襷をしていたことが当時の絵図にも描かれており、「武士の間で嫌われた作法である」という国際水月塾武術協会の主張は誤りである。
鹿児島暴徒出陣図(1879年)
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種田政明邸襲撃の絵図
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桜田門外之変図 蓮田市五郎(1860年)
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故に、心形刀流剣術や戸田派武甲流薙刀術などの古武術各流派においても、綾襷は「武士の作法」として行われている。
心形刀流剣術 【第42回 日本古武道演武大会】
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戸田派武甲流薙刀術の演武
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