[江戸しぐさ分流]天心流スレ36[裏口柳生?]at BUDOU
[江戸しぐさ分流]天心流スレ36[裏口柳生?] - 暇つぶし2ch932:名無しさん@一本勝ち
22/12/20 19:19:49.11 +PNSXaAP0.net
天心流「蠍の尾返」
URLリンク(nandemokousatu.blogspot.com)

「蠍の尾返」という別名について、一部の者達は「サソリは日本に生息していないのだから、江戸時代の日本人がサソリの存在を知るはずがない」と主張しているが、それは江戸時代の日本における博物学の実態を理解していない者達の妄言である。
確かに、サソリは本来日本本土に生息していない生き物であり、江戸時代にも稀に船来の個体が発見される程度であったので、当時の日本人の多くはサソリの実物を目にする機会がほぼなかったと思われる。
しかし、「和漢三才図会」(1712)をはじめとした同時代の刊行物には、サソリの形態や生態が絵図と共に記載されているものが多く、虎や獅子のように「実物は見たことがないが、文化的知識として姿形や生態を聞いたことがある」という日本人は多かった。
例えば、幕府の医官であり本草学者の栗本丹洲(1759-1834)が1811年に制作した虫類図譜「千蟲譜(栗氏千虫譜)」には、サソリの図説が詳細に記されている。
丹州は自らが捕獲・飼育をした生物を観察して図譜を制作したため、千蟲譜に描かれているサソリの絵図も実物を元にして詳細に描写されている。

波賀野 文子「江戸末期の博物図譜における水族表現 ―奥倉魚仙の描画法と博物画家たち―」京都精華大学
URLリンク(www.kyoto-seika.ac.jp)
栗氏千虫譜
URLリンク(dl.ndl.go.jp)
その他、サソリが描かれた史料
URLリンク(www.jstage.jst.go.jp)


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