ほぼ毎日俺の家にバスプロ達が来るat BASS
ほぼ毎日俺の家にバスプロ達が来る - 暇つぶし2ch89:名無しバサー
24/08/11 19:21:37.58 .net
代行はん元気やったんか

90:ほぼ初代
24/08/13 08:04:39.17 .net
第二十四話 女神のリビドー
「その?何いうてんねん」菊元さんは斜めになった眼鏡を直しながら呟いた
「ゴメンなさい。 ただ普通にみんなと試合とか接するというか・・・」
そのさんは、はっとしながらティッシュを丸めていた。
「ちやほやされ過ぎるは嫌だってことですか?」
「そうなの・・・」そういうとまた泣き出した。嘘泣きじゃないか?と俺は疑っていたのだが・・・
菊元さんは「ちとほっといた方がいいですわ」と言うので二人で家を出た。
「女の子がトーナメントに出るプレッシャーったら凄いもんでしょうね」
「そやな・・・未だに僕もフライトの時は緊張しますわ。しかも試合中はずっと一人っきりや。
そりゃ泣きたくもなるやろし、ワガママいうても女やからみんなもしゃーないって言ってまうわ」
「相当疲れるんでしょうね・・・」
「精神的にもな・・・」試合を経験した者にしか分からない緊張感
例えようの無いその瞬間を触れた者ならば誰でもうなづくのだろうか
「でもなんで俺の家に来たんでしょう?」 やはり疑問はここにある
「さぁな・・・僕にもわからへん・・・最近誰か女のプロきーひんかったか?」
「そうですね・・・近恵さんが来ましたが」
「それや」と一言だけ言って菊元さんはタバコをふかした。
元はと言えば菊元さんが鍵のコピーを配りまくったせいでは?と 言いたかったが
これからもこんな事が続くのかと思うと、憂鬱になりつつも楽しい気もした。
「あれ?そういえば今日は?」
「あぁ、前に言うとった常陸利根川の件や。ちょっと先やけどしばらく君んちで
やっかいになってからにしよかと思って来ましたわ」
ここにも気まぐれな人が居るのを忘れていた・・・
不思議な光景であった。菊元さん・そのさん・俺。3人とも無言で黙々と
ダブルソフトを食べている。そして口火を切ったのは菊元さんだった

91:ほぼ初代
24/08/13 08:07:27.60 .net
「君、玉子は半熟じゃないんかい?半熟の方が美味しいですわ」
「そのさんにも言われましたよ。」
「すまんこと言うたね」それだけ言うと垂れた目がさらに垂れていた
クスクスとそのさんは笑っていた。大分落ち着いたようだった
「その、明日3人で釣りでもいこか?駆出し君も時間あるやろ?」
「俺は構いませんがそのさんは?」
「私タックルもルアーボックスも何にも無いです・・・」
「かまへんがな、明日は違った釣りでもしよか?」
「違った釣り?」二人で顔を見合わせた
「ボートは僕のを使ってな、ロッドもリールもルアーまで同じ物を使うねん。」
「菊元さん俺はトゥルーパーしか使えませんよ」
「大丈夫、僕は業界でも有名なくらい大量な竿持ち歩いてますわ」
それなら大丈夫だなと3人で大笑いした。
そう、無邪気に笑っていた。

92:ほぼ初代
24/08/13 08:11:45.97 .net
>>89
命尽きかけた枕元でこの作品を託されました
「みんなに昔話をしてやってくれ」そう言ってました
最後にもう一つ頼まれたのが
「PCの外付けHDDは風呂に沈めてくれ」でした

93:ほぼ初代
24/08/15 09:17:16.59 .net
第二十五話 地母の晩餐
そのさんはバルーンファイトは飽きたらしく「バンゲリングベイ無い?」と俺に聞いたが
「それよりも晩飯何にします?」と俺は聞いた
「僕は何でもいいですわ」菊元さんは早速明日使う竿にリールをセットしながら言うのであった
「あたしは・・・そうね・・・ 白子がいいわ」とそのさんが言うので近所のスーパーに白子とポン酢を買に行く
明日は朝早いということで酒は呑まずに3人でザコ寝。
そのさんは寝言で「案外エッジ寄りね・・・そう思わない?SHINGO」
と言っていたが芸能人のことだろうか?
菊元さんは菊元さんで明日のことを考えているのだろうか
「ダウン・・・もといドロップ・・・昔はチンチンリグって」と寝言を言っている
明日は初めて菊元さんのボートに乗せてもらえる・・・そう考えただけでも
遠足に行く子供のように眠れなくなり、羊をいくら数えても無駄だった。
気が付くと菊元さんに起こされた
「君いつまで寝てんねん。はよ起きや」え?俺はいつのまにか寝ていたらしい
「あ、ハイ・・・すみません」
そのさんは歯を磨いていた。時折聞こえる「ウェェェ・・・」という声で確認できた。
なぜ歯ブラシが入っている場所を知っているのか、そんなことは考えたくもなかった。
「ほな出発やね。今日は僕がおにぎり作らしてもらいましたわ」
ニコニコしながら菊元さんは作りだした。そんなおにぎりは俺が作るそれより大きかった。
そのさんは1個食べるのが精一杯だろうな、そんなことを考えながら俺は身支度を整えた。

94:ほぼ初代
24/08/15 09:18:44.58 .net
第二十六話 群れ集い
3人はボートで釣りをするべく準備していた。
菊元さんは「海でルアー釣りでもと思ったがちと変更しますわ。」
「菊さん、どうする気かしら?」
「あの方は気まぐれですからね」菊元さんは聞こえたらしく子供のような顔をしながら
「まぁ楽しみにして欲しいですわ」と言って笑っていた。
そして3人でボートに乗り込みスロープからトレーラーで降ろしてもらう。
なんだかワクワクする。初めて自分一人でクワガタ虫を獲りに行ったことを思い出していた
船がゆっくりと入水する。さらにトレーラーはバックした
その時である
「ブロォォォン!!」一瞬驚く俺を見て笑顔の菊元さん。
「どや?ええやろ?」と最高の笑顔。
「私はアルミだったからな~やっぱりバスボートは良いわね」
俺は多分引きつった笑顔をしてるに違い無い。
そして水の上に浮く・・・浮いているのが怖いというのが正直なとこだ。
「今ここが横利根川っていうんですわ。そこから」
「常陸利根川よね」菊元さんはそのさんに先を越され少々不満そうであったが
「ほないくで!」 という声と共にゆっくりと船は動き出した
アイドリング状態で船は進んで行く。ザバザバと川の水を押しのけていた。
数分もしないうちに大きな水門をくぐると目の前には常陸利根川が流れている
これが常陸利根川だ。左手が霞ヶ浦本湖、右手が外浪逆浦へ通じている

95:ほぼ初代
24/08/15 09:20:41.00 .net
「あ、そや!その前にちと餌でも買いますか」
「餌?何釣りなんですか?」
「私餌なんて嫌よ!!」
「その!わがままはいかんよ、それを乗り切ってこそ新境地。ああ、ここやね」
「ここって言っても何もないですよ」
菊元さんはさらに悪戯っぽい顔で笑った。
「それがここにあるんですわぁ」
ボートを近くの水門のところにロープで縛ると三人は堤防を上り砂利道を歩いた。
1分もしないうちにその場所?に着いた。そこにはこう書いてあった
「潮来釣具センター」極めて普通である・・・
「ここはな、日本一有名な釣具屋のオヤジがおるんですわ」
日本一有名な?釣具屋で有名人って成立するのか?

96:名無しバサー
24/08/22 06:45:41.29 .net
盛三さんに潮来の釣具屋のおじさん出すなら
そろそろ吉田秀雄と藤木淳と田辺さんと河辺さん
出して下さいよ

97:名無しバサー
24/08/22 08:37:08.10 .net
エバーグリーンと村田は仲悪い?

98:名無しバサー
24/08/22 09:09:10.38 .net
>>97
確かにエバグリの製品は潮来では置かないと
聞いた事は有りますね

99:ほぼ初代
24/08/25 07:47:40.74 .net
第二十七話 初めの基(はじめ)
そのさんは「私も久し振りだわ~」と、まるで巡礼地にでも来たかのようだ
入ってみると左側に大きな水槽と剥製に圧倒される。その奥で賑やかな声が聞こえた。
「いらっしゃ~い。あれ?菊元さん!!久し振りだね。表じゃなかなか会えないけど」店主であろう彼は笑っていた
「あれ~そのちゃんもいる~どんな組み合わせなの?」
四人で爆笑していたら、さらに奥の方から「ホントに意外な組み合わせだよな!」
「そうそうノリピーも来てるんだよ」ノリピー?酒井?
「ああ!この前へら池で会いましたよね?」
「そうだっけ?」田辺さんは考えていたが結局思い出せなかったらしい。
「所でどなたなんですか?」
「紹介遅れましたわ、彼が日本で一番有名な釣具屋のオヤジこと村田 基ですわ」
俺を抜いた四人は爆笑していた。
「それでさ菊さん今日はどうすんの?」面白いことでもあるのかな?という顔で村田さんが聞く
「今日はね、そのと駆出し君とねハゼ釣り行こうと思ったんですわ。
ハゼはグロテスクな割りに美味いし、ワームの釣りにも通じますわ」
「わかるねーそれ。俺もハゼ釣りいってスプリットに目覚めたね。
でも今じゃライトリグは俺の釣りじゃ無い気がしてやってないけど」田辺さんが言った。
「でもねノリピーハゼって繊細な釣りなんだよねー僕も大好きだよ」
「そやね、でも今日はそのと駆出し君とで釣りの楽しみ覚えてもらいにいくんですわ」
「大事だと思うな俺、だってさ魚なんて釣ってなんぼよ。釣れなくちゃ楽しくないと思うよ。
俺なんて釣れるまでやっちゃうもん」村田さんがいうと田辺さんは
「だよな!」とガキ大将のようだった
「取合えず赤イソメにしよか?それともジャリメがええかな?」 と菊元さんは話しを元に戻すと
「今時期はこれかな?」と村田さんが勧めた赤イソメにした
とりあえず余り長居も出来ないので俺達は赤イソメを二箱買い早速俺達の釣りに向かうことに
そして菊元さんのボートまで戻るとそこにはもう一艇のボートが止まっていた。

100:ほぼ初代
24/08/25 07:49:35.97 .net
第二十八話 ギャラルホルンは鳴った
菊元さんのとは違うボートに乗った二人が居た
「このボートは誰んだ?」と菊元さんのボートをジロジロとみている。
やはり珍しいのか?
「僕のですわ」菊元さんはニンマリと答えた
「うぉ!お前エバグリの菊元じゃん、あ!!いしい そのもいるじゃん。あと・・・お前誰?」
「いったいなんですの?」菊元さんはちょっとおかしいな?と感じたようだ
「チャンピオンだと?生意気だな」ともう一人がボートを蹴っている
「ちょっとまってーな、うわ!!何さらすねん!!」
いきなりその二人は俺と菊元さんに殴りかかってきた。一瞬のことで俺達は
何が何だか分からないままコンクリートの上に投げ出された
そのとき「きゃーーーー!!」と声がした。声の主は疑うことなくそのさんだ
「そのさん!!」 俺はそのさんの身を案じ痛がる身体を持ち上げた
二人組はさらに俺達を蹴りあげ、たじろいだ瞬間そのさんを担いで自分の
ボートに載せると走り出す準備をしていた。
「またんかいボケ!!」と言っているが菊元さんは眼鏡を探している
俺は自分の身体を確かめた。大丈夫、打撲程度だ。
「そのは頂いた!!わはははははははーーーーーー!!」
「またんかいこらぁ!!くそがぁ!!駆出し!はよ乗らんかい!行くで!!」
菊元さんは眼鏡を見つけたらしく、そのさんを追いかけるべく身体を起こした
「警察の方が良くないですか?」とビビッた俺は言ってしまった
「何いうてんのや奴等のキャップを君も見たやろ?」
「え?帽子ですか?ハッキリと見てませんけど」
「JBCCやぞ!JBCC!!」
「JBCCってなんですか?」
「いいからはよ乗らんかいボケ!!クソッ!!捕まえていてもうたるわ」
俺はそのさんの身を案じつつ急いでボートに乗った。
菊元さんは何かを感じているのであろうか、いつしか鬼のような形相に変わっていたのであった

101:ほぼ初代
24/08/31 20:50:40.30 .net
第二十九話 疾風怒濤
早く乗れと言う割りに菊元さんは携帯で電話をしていた
「梅さんか?そこに今江君のチャンピオンあるやろ?そうそう300馬力の奴や!!
今から直ぐ下ろして牛堀の桟橋あたりで走りながら落ち合おう
え?そのが拉致されましたわ。そや、ちとまずいことになりましたわ。
相手?なんでか解らんがJBCCのキャップや」
そういうとアイドリング状態で先ほどのボートを目で追っている菊元さん
「梅さんはよーたのむで・・・・・・そろそろええか?よっしゃ!いこか!!」
ボートは一気に加速へと導かれる。身体がシートに溶け込むようだ
「こんなにGが凄いなんて・・・」
数十秒走っただろうか?実際はもっと長いのであろうか?俺には分からなかったが
菊元さんはあの梅さんを見つけたようだ
「見えた!梅さんや!!君にこれから無茶言うで、走りながら梅さんのボートに移るんや
そして梅さんと運転を替わる。梅さんが僕のボートを運転するんで僕がそっちに
移ったら僕と運転を交代や。」
「待って下さい!俺出来ませんよ!」
「何いうてんねん、そのがどうなってもいいんか?男ならやる時は
やるっちゅーとこ見せんかい!!」
「は、はい!!」
「ほないくで!!」
数十分前に出てきた横利根川から梅さん?らしきボートが右手の桟橋付近に横付けされようとしていた
そして常陸利根川から本湖へ向かって二艇のボートは併走する
「よっしゃ梅さん、30マイルに合わせてくれ!!君、男を見せんかい!!」
俺は菊元さんの後ろに立ち、体制を低くする
デッキに手を着く。息を大きく吸い込む、吐く。もう一度吸う
風の音が消える。右にある船のデッキしか見えない。速度も感じない
全身に力を溜める。猫のような跳躍力でジャンプした。
「うりゃーーーーーーーーーーー!!!!」

102:ほぼ初代
24/08/31 20:51:34.11 .net
第三十話 八そう飛び
30マイルの風を横から受けつつ俺は宙を舞った
そして俺は梅さん(?)が運転する船に飛び移った
振り返ると菊元さんが「やっぱり君もやりおるね」と笑っていた。こっちは命懸けなのに・・・
俺は梅さんと運転を代わる。
「ここのメーターの30を維持してねこれがアクセルだから」
「やってみます、いや俺がやらなけりゃそのさんが」
梅さんには聞こえていなかったのか早くも菊元さんの船に飛び移った。
「次は僕ですわ」菊元さんは全身全霊の力でジャンプした。
しかし勢いがつきすぎたらしく転がりながら船のへりを越てしまい身体の半分は水の中へ
しかもへりにつかまりながら落ちそうな寸前だ。
「君!!スピード落としてほしいがな」言われて俺は慌ててアクセルを戻した
「あぁ、すまんね。あぁショベリーヌや」 服の裾を絞りながらブツブツと言っていた
「後は僕がやるさかいつかまっててや。落ちたらあかんよ」
菊元さんが操縦する船は先ほどのエンジン音とは全く違っていた。まるでF1のようだ!!
「う、ううぅぅぅ」 加速で全身がシートに押しつぶされる。
「体制を低く!!いた!あれや!!すぐに追いつくで!!」
後ろを見ると梅さん(?)も追走していた。
「そのを返さんかい!!おどれらいてまうぞ!!」相手には聞こえる訳も無い
「君、もう一回行かんかい」
「え!?だって今のスピードはさっきより」
「行くんか!?行かんのかい!?どっちや。君ならきっとやれる。」
「行きますよ。いつだって争い事は若い者が率先して・・・」
「ブツブツいいからはよいけ!!」
「よ、寄せてください」
「もいっかい男見せんかい!!ほんならいくで!!」

103:名無しバサー
24/09/01 10:18:16.19 .net
>>101
>ボートは一気に加速へと導かれる。身体がシートに溶け込むようだ
この一節が気になって仕方なかった
溶け込むって表現は場面的にも合ってない
読んでるから頑張ってくれ

104:名無しバサー
24/09/01 13:03:10.00 .net
今時チャンピオン等見ないし
トライトンかレンジャーかスキーターが
今のバスボート界の標準やと思うけど
もう

105:名無しバサー
24/09/01 13:03:55.29 .net
>>104
少し昔の話かな…

106:名無しバサー
24/09/02 17:40:28.43 .net
実名出してるし、試合の時ポイント譲ってもらえたとか貶す様な事書いてると
名誉棄損で訴えられかねないよ

107:ほぼ初代
24/09/12 20:54:19.27 .net
第三十一話 召し寄せ
2艇の船がほぼ並んだ瞬間である。俺はもう一度ジャンプした。
横に乗っていた男の顔が印象的だった。「信じられん」という顔だ。
俺もそう思うよ・・・
相手の船に飛び移ると俺は手足全てを使ってその男らを殴りあげた。
そのさんも運転手を殴っている。
「おら!!てめぇそのさんを!そのさんを!!」
「止めなさい!さっさと止めなさいよ!!」といって腕に噛み付いていた。
俺は一人を船外に突落し、運転手の腕をねじりあげた
「わかった。わかったよ止めるよ!!」そういって船を止めた。
菊元さんが「いや~流石やね、これが若さか!!」
こっちを見ながらニヤニヤ笑っている。まったくよく言うよ・・・
しかし菊元さんは今までのことをすっかり思い出した
「なんでこんなことしたんや!えぇ?お前等JBCCと関係あるんか?」
「な、ないです!!」
「ほななんでそんなキャップを」
「ワザとなんです」どういう意味だ?
「JBと・・・JBCCの中を悪くするようにって言われたんです・・・」
「誰にや!?そんなことして誰が徳するんや」
「誰かは分かりませんが、誰かに言われたんです。たまたまJBCCのショア大会に出て
その時別室に呼ばれて・・・えーっと・・・あ、あぁぁぁ頭が割れそうだ!」
その男は頭を抱えてうずくまってしまった
「菊元さん・・・なんか違うんじゃないですか?」
「そやねなんか裏がありそうやね。これは・・・複雑な・・・いや、案外簡単なことかもしれんね」
そういうと心あたりがあるのかまたもやニヤニヤしていた。
そのさんは「あごが痛い」といってしきりにあごをさすっていた
そんな俺は菊元さんが濡れた服のまま俺の車に乗るのか心配だった

108:ほぼ初代
24/09/12 20:57:51.59 .net
第三十二話 二億四千万の悪意
帰りの車の中で菊元さんは電話を掛けている。
しかも全裸で
「もうウルトラヘビーショベリーヌですわ・・・しゃーない、シーツ濡らすのも
悪いよって全部脱ぎますわ」そう言ってそそくさとすっぽんぽんになってしまった。
そのさんは「キャッ」っと小さく叫んだが、お構い無しに全て脱いだ。
しかしそのさんは叫んだ割りに目はそらさなかった。
菊元さんは携帯で「おう!僕や、今江君おるかいな。・・・今江君?もう大変でしたわ
そのがね拉致られてね・・・え?何故かJBCCのキャップや、え?なんやて!?」
はたして心当たりがあるとは言っていたが・・・
「その!近々今江君こっちにくるで」ん?なんだこの間は?
「昔の話です」そう言ってそのさんは『芸者ガールズ』のCDを出して「掛けて」と小さく言った
「この件はちと僕に任せてほしいですわ。きっと解決するよってな」
「俺は構いませんが・・・そのさんは?」様子が変だなぁ・・・
「別に・・・」あの時の不機嫌モードだ
「そういえばねあいつ等こう言ってたわよ。『これで全てがうまく行くな』ってね」
「え?それは・・・あかんがな!僕の勘が見事に砕けましたわ」
そういって眉間に皺を寄せ厳しい面持ちでタバコに火を付けた
全裸なのにとても凛々しく見えたのであった。
「菊元さんの勘ってどういうことですか?」
「そやね、僕はてっきりWBSの仕業かと思ったんですわ。」
「WBSの?」俺とそのさんは同時に声を上げた
「だってWBSはJBとも交流があるし。吉田 幸二さんだって・・・
それにWBSとJB同時にエントリーしてる人だっているじゃない!それだったら・・・」
「そこが盲点だと思ってましたわ、そう思わせといて一気にJBを飲み込んでしまう。
そのは第一段階の話しやと。JBCCに捕われ、WBSとJBがタッグを組んでそのを助ける。
しかし助ける瞬間はWBSや。そん時『JBにはそのを助ける力も無い。
だったら業界を引っ張って行くのはWBS』っちゅーことになるわけですわ」
なんて言う伏線の張り方だ・・・

109:ほぼ初代
24/09/12 21:00:08.38 .net
まてよ?菊元さんはWBSでは無いと言ってたな
「でもなんでそのさんだったのですか?」
「いい質問やね」ニヤリと笑った・・・
でもそれは違う答えだと菊元さん本人が知っているはずだった。
「正にそのはさっき話していたダブルエントリー者だった訳や」
「そうか!解ったわよ!!」
「そや、WBSはJBと一緒になって行動しやすい、また共通の問題を
解決してるという風に見やすいわけや」
「でも違うんですよね」そう俺がつっこむと菊元さんは不満そうに
「そや・・・違うんや、もしさっき言った方がなんぼか解決しやすいですわ。
これは内部の犯行やな。けったくそ悪い・・・」
本人には解決する糸口が見えているようだ
「心当たりはあるの?」そのさんが言う
「もう大体の見当はつきましたわ。」
「ええ!?本当ですか!!」
「さっきの電話と犯人達の残した言葉で解りましたわ」
そう言って二本目のタバコに火を付けた。
3人を乗せた車は国道125号線へと入り、あたりや食堂を右に見ながら進んでいた。
「菊元さん、ここからは車も多いし全裸はマズいと思いますよ」
「そやね。それじゃあ」と言ってライフジャケットだけ身に付けた。


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