14/08/05 10:36:21.32 R2bxLjBA0.net BE:793846547-2BP(1000)
sssp://img.2ch.sc/ico/nida.gif
押井:そういえば、若いプロデューサーたちや制作たちで鬱病っぽくなってる人が増えているんだよね。
この映画のサヴェージ准将みたいなもんだよ。出社拒否になっちゃって、
会社に出てこないで家でDVD見てるんだって。揃いも揃ってみんな30過ぎてから。
ローンで家を買って子供が産まれた途端に。
何があったんですか?
押井:たぶん、これから30年間ローンを返さないとって考えたときにやっと気付くんだよ、
自分のスタジオはこれから30年存続するんだろうかって。
例えばジブリ(宮崎駿氏の所属するアニメスタジオ)。
どう考えても宮さん(宮崎駿)があと30年生きるわけがないけど、
宮さんが死んだ時点でジブリはおしまいだってことは誰でもわかってる。
存続するにしても版権管理会社だよ。じゃあ今あそこで働いてる連中はどうなるのか。
他のスタジオには移れないんですか?
押井:ジブリのアニメーターには5年10年やってても人間を描いたことないアニメーターもいるんだよ。
そうじゃなければ、あれだけクオリティの高い作品なんてできない。
キャラクターを描かせてもらえる人間なんて一握りで、それ以外の人たちは延々と動画だったりするんです。
他のスタジオだったらアニメーターは忙しいんだよ。2年に1本なんて悠長なことを言ってられないから、バンバン描かせる。
そういう人はそこそこ描けるから、どこへ行っても食えるんです。
ジブリは、うまい人はめちゃくちゃうまいけど、下積みの連中はなかなか上に上がれない。
でもその分、仕上げた枚数いくらじゃなくて会社で正規雇用して、高い給料を払っているわけですよね。
押井:だけど宮さんが死んだら全員放り出されるって、あるときハタと気がつくわけ。
それでもアニメーターは、ある意味手に職があるからまだましで、プロデューサーとか制作の連中は
「30年のローンで家買っちゃった。子供産まれちゃった。大学出るまであと20年以上かかるんだ」ってさ。
URLリンク(business.nikkeibp.co.jp)