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増税の悪影響9月まで」…黙殺されたニトリ社長の重大発言
大新聞はマトモに報じていなかったが、先月28日、家具チェーン大手のニトリホールディングスの
似鳥昭雄社長がショッキングな発言をした。
連結発表の会見で、消費税増税の影響について言及。「悪影響は9月ごろまで続く可能性がある。
落ち込みは駆け込み需要の約2倍に膨らむだろう」と言ったのだ。
反動は「倍返し」、しかも、「9月まで」とは衝撃だ。なにしろ、他社は「5~6月にかけて戻ればいい」
(ローソンの玉塚元一最高執行責任者)なんて楽観論が多いのだ。しかし、こうした大手企業とニトリはちょっと違う。
低価格路線で庶民に支持され、大きくなった会社だからだ。
その分、庶民のサイフには敏感で、似鳥社長の“皮膚感覚”は無視できない。
1面トップでも不思議ではない
似鳥社長の指摘通り、消費税率引き上げの反動減が9月まで続けば、
安倍首相が「今年末に判断する」としている来秋の10%引き上げはムリだ。
それだけでビッグニュースだったのだが、この発言を大手紙は無視した。
安倍政権ベッタリのメディアとすれば、そんな「マイナス懸念」は報じたくないのだろう。
フザケた話だ。経済ジャーナリストの有森隆氏はこう言う。
「上場企業の社長が決算会見で話した内容を報じないなんておかしな話です。
本来なら1面トップでも不思議ではありません。メディアがよほど安倍政権に気を使っている証左です。
もはやアベノミクスが恒常的な景気対策にならないことは分かっているはずなのに、それも報じない。
本当にどうかしていますよ」
これでは消費増税の真相も伝わらない。
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