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東南アジアにおける日本軍の侵略研究の第一人者で、沖縄戦をめぐる教科書問題では、政府の姿勢や検定制度の問題点について厳しく追及してきた琉球大学の高嶋伸欣教授(65)(教育学部社会科教育)の最終講義が23日午後、同大の50周年記念館で開かれた。3
月末で定年を迎え同大を退官する高嶋教授は「沖縄に育てられた40年間」と題し、これまでの教師生活や沖縄とのかかわりを振り返りながら、平和や人権教育の大切さを訴えた。学生や大学関係者など約80人が聴き入った。
高嶋教授は筑波大学付属高校の地理教師から1996年に琉球大学に赴任した。同大では「沖縄の基地と戦跡」講座を開設し、学生平和ガイドの基礎をつくった。
退官後も1年間は同大で非常勤講師を務める。
最終講義で高嶋教授は、69年の来沖時に「日本軍による住民虐殺」の事実を初めて知った衝撃を語り「高校生に伝えなければいけない」と強く感じた当時を思い起こした。
さらに基地問題や教科書問題など、戦後も続く「沖縄への差別」に向き合い、人権問題として繰り返し生徒に教えようと取り組んできた活動を振り返った。
復帰運動については「無権利状態から日米に要求を突きつけ、自力で勝ち取った人権獲得運動だった」と話し、「運動の意味を次世代に伝える授業づくりや記録を残してほしい」と呼び掛けた。
琉球新報
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