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「世界の藍」ついに 宮里選手初Ｖ
【北部】宮里藍選手が米ツアーに参戦して４年目。悲願の初優勝をエビアン・マスターズでつかみ取った宮里選手に、出身地の東村など地元の関係者は「地元の誇りだ」「世界の選手になった」と喜びに沸いた。
東村の伊集盛久村長は「宮里選手の頑張っている姿を見守ってきただけに、優勝は村民としても悲願だった。宮里きょうだいは村の広告塔として全国に東村をＰＲしてくれた。世界的プレーヤーに成長してもらいたい」と声を弾ませた。
村は２７日朝にも優勝を祝う垂れ幕を役場に飾り、村民挙げて勝利を祝福する。
前村長の宮城茂氏も「そろそろ優勝してもおかしくないと思っていた。技術はもちろん、精神的にも落ち着きがみられるなど、大きく成長している。ライバルとの競り合いによく負けなかった」と勝利を祝った。
宮里選手を幼いころから支援してきた東開発の仲泊弘次会長は「優勝の喜びは当然だが、一人の人格としても素晴らしい。日本を代表する女性として誇りに思う。これからも若い人に希望と夢を与えてもらいたい」と喜んだ。
先週の九州ジュニア選手権で優勝したばかりの比嘉真美子さん（本部高）は「日本での優勝しか見たことがなかったのでうれしい。自分もプロになったら、米ツアーで優勝したい。藍選手の優勝で、わたしの夢も現実に近づいた気がする」と話した。
宮里選手を応援するカフェ「ａｉｃａｆｅ（アイカフェ）５４」の島袋京子社長は「ハラハラしながら見守っていた。ずっと優勝を待ち焦がれていた」と吉報に声を弾ませた。同店は２７日午後、優勝にちなみ来店者にビールやソフトドリンクを１杯サービスするという。
＜略歴＞
宮里 藍（みやざと・あい）レッスンプロの父、優さんの影響で４歳でゴルフを始め、ジュニア時代から注目を集めた。０３年９月のミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンでアマ選手として３０年ぶり、国内ツアー史上最年少での優勝を達成。
同年にプロ転向し、国内ツアーでは通算１３勝。０５年は団体戦のワールドカップ（Ｗ杯）で優勝。０６年から米ツアーに本格参戦した。聖志、優作の兄２人もプロゴルファー。１５５センチ、５２キロ。２４歳。東村出身、宮城・東北高出。
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