10/06/29 02:40:13
シアトルタイムズに787の複合材に関するボーイングの開発話の長い記事が掲載された。
URLリンク(seattletimes.nwsource.com)
かなり興味深い内容なので概要(半分ぐらいかな)をまとめてみた。
777のヒースローにおける2008年の事故、A340のトロントにおける2005年の事故と、
大多数の乗客が生き延びた例を出し、現在のアルミ機体がこれらの事故のような
不時着時において生存可能な様に設計されている。
では複合材の787はこれらのような事故の際にどういう結果となるであろうか?
複合材は強いが、十分強い衝撃に対しては曲がらずに割れる。 そして火災に
おいてはエポキシ樹脂は燃える。
開発初期に行われたンピュータ・シミュレーションの結果は先行きを不安なものとした。
その結果では777で生存可能な不時着は787では致命的となるというものであった -
衝突で胴体の下部はばらばらとなり、強い衝撃で乗客は全員死亡した。
この結果は致命的な物と受け止められ、その後のデザイン変更とそれを実証する
物理テストにより、最終的なドリームライナーの設計は金属機とおなじ
安全レベルに達したとボーイングは語る。