10/06/08 03:37:19
名古屋空港「満杯」論のごまかし
名古屋空港自体は、限界離着陸数が13万回ともいわれ、
現在、年間離着陸数が12万回に近づいていることをもって、
「満杯」の根拠とされています。
しかし、ここにも大きなごまかしがあります。
この年間離着陸数12万回という数字は、
実は小型機や自衛隊機の離着陸数を含めた数であり、
それらを除いた定期航空路線は8万4000回(1999年)に過ぎません。
しかも、旅客便の平均座席利用率は、
羽田空港や関西空港に比べても低い水準で、56・3%(97年度 全国平均は63・2%)になっています。
採算ラインは60%といわれていることから、
航空機自体が、中・小型の航空機に移行してきています。
しかも、名古屋空港の国際線ターミナルは、99年に完成したばかりであり,
対応能力は以前よりも大きくなっているのが実情です。
こうしたことを考えれば、名古屋空港が満杯になるという予想は、
ごまかし以外のなにものでもありません。
たとえ航空需要が順調に伸びたとしても、自衛隊基地の撤去や、
小型機の移転、航空機の大型化、座席利用率の向上をはかれば、
今後の需要に名古屋空港は十分対応できます。