09/11/03 19:57:46
1950~60年代初頭にかけて
当時のお金で二百万ドル以上がつぎ込まれたオリオン(オライオン)計画が
1963年の部分的核実験禁止条約締結によって中止に追い込まれたこと。
1960年の予測では1990年頃に軌道上で核分裂パルスロケットの実験
が始まるはずだった。
しかしモスクワで冷戦当時に締結された条約に例外を設けることは
それがたとえ平和目的であっても軍事的な観点から叶わなかった。
この条約は地球上はもちろん宇宙空間での核実験も禁止していたから
たとえ小型ではあっても(一発あたりダイナマイト1キロトン以上)核爆弾を使用する
推進機関の実験は不可能になった。
宇宙開発は化学燃料を使ってやらざるを得なくなり百万分の一の効率しかない
ロケットで月に到達するのせいぜいという実に残念な結果になった。
もしオリオン計画が順調に推移していたら少なくとも人類は
太陽系全域を有人探査し土星の輪や木星の大赤点の
驚異的な映像を手に入れていただろう。
恒星のへの道もやがて開けたことだろう。