09/10/05 19:20:21
Trans Stetes Holdings(TSH)によるMRJ導入に関する、国内外報道の漏れ的まとめ。
・TSHよりMJetにLOI提出。確定50機オプション50機
・2014年から2-3年間に納入を予定する。
・発注金額は未公表。また、発注予定の機材の内訳は未決定
これは、TSHと受託元との調整が未了の為。内訳が未定の為金額も確定していない。
ただし、そう時間もかからずにFirm Orderに切り替える見込みとの報道がある。
TSHは、MRJ70,90だけでなく100席ストレッチ版にも興味を持つとしている。
・TSHはMRJをTSAのERJ145(30機)のリプレースに使用予定。TSHとしては他にGoJetでCRJ705を16機保有。
・TSHはMRJを2014年以降の大手航空会社からの運航受託交渉の切り札と位置づけている。
TSHはUSAir,United等とリージョナル路線運航受託契約を結んでいるが、これらの契約は2014年前後に更新時期を迎える。
TSHはこれを機に、機材拡大と受託範囲の拡大、新規大手航空会社(AA等)からの受託を目指す。
・TSHによるMRJの選定事由は、客室サイズと快適性、静粛性と運航経済性。
・TSHはMRJのNEDOpj時代のコンセプトスタディの段階から、開発にコミットしている。
本発注と9月のMRJの大幅な設計変更の発表との関連が指摘されうる。
・本発注は、米国内における今年最大規模の航空機発注案件である。
・また、久々のBoeing,Airbus,Bombardier,Embraerの4強以外の新興国航空機メーカーの参入である。
これまでロシア、中国が挑戦してなしえなかった新興国製RJ機の、欧米航空会社による実質的な初採用例である。
・さらに、本発注はP&WのGTFエンジンの米国初の採用例であり、RockwellCollinsのProlineFusionの米国内初採用例である。
・逆に、本発注は米国航空会社による初めての次世代ジェットエンジンの発注運用例になる。
・本発注は、米国大手航空会社のRJ運用に関するパイロット組合とのスコープクローズ交渉に、大きな影響を与えうる。