09/04/03 19:51:17
>>545
確認した。確かに一面にある。しかも6段ぶち抜き。これだけのスクープ記事がネットにないのは異様だ。
この記事はソースを明らかにしておらず、三菱航空機からの取材部分と推測部分をぼかしてあったり、記事中の年号が西暦と平成が混ざっていたりと不審な点が多い。また、署名記事ではない。
恐らくは何らかの意図をもった観測記事なのだろう。以下要約。
小型旅客機 2013年米で生産へ 三菱重、コスト抑え競争力
・MHIが開発中のMRJを2013年をめどに米国でも生産開始する方向で検討していることが29日わかった。
・三菱航空機によると、MRJの部品はMHI飛島工場、大江工場でも製造するが、約60%は海外調達で、そのほとんどが米国製。
・三菱航空機は昨年11月、テキサス州に現地子会社を設立して営業活動を行っており、海外4~5社と商談中。
・当初はMHI小牧南工場で年間15機程度の生産を予定していた。
・しかし、他社との競争のためには生産コストを抑える為に、サポート拠点を兼ねて米国での生産を検討し始めた。
・同社はMU-2でも最終組立を米国現地メーカーに委託していた実績を持ち、MRJも同様に最終組立を念頭に置いているとみられる。
記事では米国生産の理由をコスト競争力としているが、少し考えてみると米国製の部分はエンジン、パイロン、搭載機器と小物ばかりである一方、日本製の部分は胴体、主翼
、尾翼と嵩高の大物ばかりであり、
部品輸送コストを考えるなら、最終組立を米国でやるのは非合理的で逆に価格が上昇する懸念すらある。それに、生産コスト低減を目指すなら、ベトナム等で生産という手も
あるはずだ。なぜ米国なのか?
しかし、機体の取引がドルベースである以上、為替変動リスクを考慮して最終組立を米国に持っていく考えはありうる。
それでも、記事が言う日米同時並行生産、しかも生産開始の時点からというのは明らかに2重投資であり、新規参入組の投資としてはまずありえない。
こう考えると、この記事からは以下のような推測が成り立つかもしれない。
・3月以降、MRJの生産計画に対し、小牧南の増産余裕がなくなる可能性が発生した。
・米国内に有力なパートナーが現れ、比較的低コスト、低投資額でMRJ最終組立に関与
することを示唆した。