09/03/15 17:57:58
>>371
順序としては逆ですね>CFRPの産業応用。
CFRPと炭素繊維は元々、米国の宇宙開発を目的として編み出された素材です。
当然、欧米では軍需航空宇宙産業で実用化が先行、というかそれ以外の用途は考えられもしませんでした。軍需技術ですし。
で、日本の繊維化成メーカーが生き残りをかけて炭素繊維に手を出そうとした際、需要が海外の航空宇宙メーカーに偏在していた上に、先行欧米メーカーに寡占されていた。
なんとか独自に需要を作ろうと四苦八苦した結果、瓢箪から駒で編み出されたのが釣竿とゴルフ等のスポーツ用品への応用。
日本では珍しい、需要創出型の産業です。最初はガラパゴス型と言ってもいい。
が、以後はよくあるパターンで、身内メーカーが世界規模で激烈な競争を展開。気がついたら欧米繊維メーカーを殲滅していたという…
故に、日本の複合材産業は繊維が先行し、航空宇宙向けは成型技術にやや課題を残しています。
MRJの開発タームでも、ここらへんの克服が大テーマになっているわけで。
市場規模としては、航空宇宙とスポーツ用品はほぼ同規模といってよかったと記憶しています。
ただ、今後航空機への複合材適応範囲は拡大傾向にあるので、航空宇宙市場の方が市場拡大の余地は大きいでしょう。
>>372
さっさとしゃかいかの教科書買ってこい。