09/02/24 20:18:57
>>115
いい機会なので。
エンブラエルが昨年11月にリリースした、(毎年出してる)今後20年間の市場予測を示してみる。
URLリンク(www.aviationtrader.com.au)
※いつもなら、翌年1月には正式版が出ているのだが、金融危機後ということもあるのか、まだ出ていないようだ。
※細かい傾向は、昨年の市場予測がわかりやすい。エンブラのサイトから探してくれ。
で、航空機の規模別では、
・31-120席のジェット機のカテゴリは、今後10年間で2950機、20年間で6750機の需要が予測される。
・うちMRJ90(+110)のカテゴリである91-120席は、10年間で1725機、20年間で3650機
・MRJ70のカテゴリである61-90席は、10年間で1150機、20年間で2450機
※この数字、去年の予測から一挙に1割程削られている。
実際にはエンブラは今年既に20%減産になっており、現時点で上の数字はさらに1割削られている可能性が高い。
※一応、MRJはこのマーケットの1割が取れれば成功、2割なら大成功としており、商品寿命の範囲内での最大需要は1000機としていたと記憶。
このエンブラの需要予測を見るに、MRJの開発と営業が順調に推移すれば、突拍子も無い数字ではない。むしろ控えめ。
一方、地域別では、31-120席クラスのジェット機の今後20年の需要は
北米:2750機、欧州:1350機、中国:875機、中南米:540機、アジア太平洋:520機、ロシア圏:455機、アフリカ:230機、中東:210機
となっている。
※欧米が圧倒的な主戦場だが、現在両地域から急激に経済収縮に向かっているので、機数的にはさらに削られるのではないかと予測。
※ただしこの需要には、DC-9やFokker,Avro等の欧州旧型小型ジェット機が今後一斉に寿命を迎える代替需要が700機程含まれており、需要そのものが消失することはない。