09/07/11 08:57:08
■ ISAS/JAXA 2007
生体組織等価位置有感比例計数管による宇宙放射線線量当量計測器の開発III
URLリンク(surc.isas.ac.jp)
JAXA/早大 寺沢和洋、道家忠義
早稲田大学 永吉勉、藤田康信、石田幸司、菊池順
京都大学 身内賢太朗、高田淳史、西村広展、窪秀利、谷森達
KEK 佐々木慎一、俵裕子、齋藤究
JAXA 松本晴久、込山立人
放医研 内堀幸夫、北村尚
(引用)
安全性の確保といった場合に、最も問題になることの一つは、宇宙放射線による定常的な被曝である。
大気の存在しない月面もしくは大気が希薄な天体(火星の大気は地球の1 %)においては、宇宙放射線
による被曝から決して逃れることができない。従って、月、火星の表面での滞在時は宇宙船内での
滞在時と同程度かそれ以上の宇宙放射線被曝を絶えず受けることになるであろう。更に、十分な遮蔽体
のないまま超大型の太陽フレアに遭遇した際には、たちまち致死量に至る被曝を受けることになろう。
唯一、地下深く潜ることで回避できるが、地球の大気と同等のシールド効果を考えれば、水で10 m
のシールドが必要で、これは建物の地下4, 5 階相当になる。最初に長期滞在を想定し、月や火星に
向かう人類は、地下基地が完成するまで、おそらく年のオーダーの期間に渡り、宇宙放射線被曝を
受け続けることになる。