09/02/19 22:51:13
■ 関西国際空港の機能強化に向けた緊急共同アピール ■
関西国際空港は、西日本の、そして全国各地の国際航空需要を担う国際拠点空港
として建設された。関空の機能の向上とそれに伴う関西の発展は地元の総意であり、
それ故に関西の自治体は貴重な財源から関空整備のために多額の事業費を捻出して
きた。
しかしながら、近年、関空の航空ネットワークは、長距離国際線やこれをつなぐ国内
各路線が著しい減便となり、関空の機能は大きく損なわれている。この点はこれまでも
さまざまな機会を通じ、我々が訴えてきたところであるが、国においては、依然、関空を
国家戦略的に活用するという視点を欠いたまま、首都圏中心の航空政策が進められて
いる。
2010年には、羽田、成田両空港の国際線発着枠が大幅に拡大し、関空の国際線
ネットワークは大きな脅威にさらされる。現在の関空の国際競争力の下で、内外の空
港間競争に伍していくことは困難である。最大の課題である関空の高コスト構造を1日
も早く改善することが必要であり、巨額の有利子負債の解消が求められている。
国は、昨年9月の交通政策審議会航空分科会において、財務構造の抜本的改善策
を今年度内にとりまとめると明言され、地元としても期待しているが、今日に至るまで、
その内容は明らかにされていない。我々は関空の将来の発展に向けて、国が次の4
点を含む戦略的なビジョンを示されることを強く求め、緊急共同アピールを発表する。
(つづく)