08/06/19 09:52:27
>>609
役員が始めに利益ありきで事業承認した以上、その利益を前提に生産台数を決定。
実需、競合相手、営業力、外部環境の変化を始めから無視して、後は「精神力
で売れ」と役員は厳命して末端社員はその数の辻褄合わせで四苦八苦の構造が見
えてくるな。15機程度の発注で開発決定とは相当無理しているぞ。今の現実を認めれば役員の
責任問題にもなる分、超楽観視した需要予測を立てて粉飾しているに過ぎない。
原油高高騰で主な顧客となる中小航空会社が倒産の危機に瀕していることや、
航空運賃の上昇で旅客需要が減少していること、競合機種が国策営業でそこそこ
の発注を得ていることをを織り込んでいるのかね。そうだとしたら、かなりの
マーケティング力を有しているようだから、その資金でファンド会社でも設立
して資金運営した方がもっと儲かるような気がしてならない。三菱から聞こえてくるのは景気の良い話しか流れてこないことに危うさを感じている
こと。常務クラスではなくトップがもっと全面に出て、営業や経営責任を明確にしな
いと、株主や世論が支持しなくなるぞ。航空機製造事業は利益回収に時間がかかり、長期的視点に立たなければ利益を上げら
れない装置産業のようなものだけに、こんな楽感した需要予測と現実の差が乖離した
場合、株主や社内外からの突き上げで撤退を余儀なくされる確率は余計に高まること。
YS-11の二の舞だ。MRJは赤字覚悟で市場参入し、次期機種はトントン、次次期機種で何とか利益が
上がると本音で語った方が対外的な理解が得られるのではないのか。せっかくの開発決定に水を差すつもりはない。本音は成功してもらいたい。でも、
今の経営陣の体質が「始めに利益ありき」で走り過ぎていることの反動が怖い。
あんな官僚的な会社で新規事業に手を挙げたことは凄いことだと思う分、現実を
直視した経営を行わないと、せっかくの事業が台無しになり、二度と日本では
航空機製造に手を出す企業は出てこなくなることが怖い。三菱は組織力=集団指導体制で動く利点である反面、責任が曖昧になる欠点がある。
開発決定にGOサイン出した役員には退職金代わりに、航空機販売会社の株でも
渡して、その後の推移を見守らせたらどうかね。