08/06/02 17:40:10
航空会社のスカイマークが、退職などでパイロットが足りないことを理由に、今月、羽田-神戸便など160便余りを運航できないおそれがあると国土交通省に届け出ました。
パイロット不足でこれほど大量の欠航便が出るのは過去に例がなく、国土交通省はスカイマークに対して予約客への対応に万全を期すよう求めました。
スカイマークが2日に国土交通省に報告した内容によりますと、ボーイング737型機のおよそ20人いる機長のうち2人が、先月、病気の治療などを理由に退職したため
日々の運航に必要なパイロットが不足する異常事態になっているということです。
現在、スカイマークは羽田と地方空港を結ぶ5つの路線で月に1700便余りを運航していますが
このうち神戸便と福岡便でいずれもおよそ50便、旭川便で40便、新千歳便で20便余りの、あわせて160便余りを今月運航できないおそれがあるということです。
2日も旭川便など4便が欠航しており、カウンターでは乗客が職員に問い合わせるなどしていました。
スカイマークによりますと、パイロットの確保にめどが立たないため、欠航がいつ解消できるかわからないということで
国土交通省はスカイマークに対して時刻表に「運休」と表示して客に知らせることや予約客への対応に万全を期すよう求めました。
世界的な航空需要の増大でパイロットが不足し、国内でも会社間の争奪戦が激しさを増していますが
国土交通省によりますと、パイロット不足によってこれほど大量の欠航便が出るのは過去に例がないということです。
これについて、スカイマークは
「乗客に不便をかけないように全力を尽くすとともに、パイロットの確保を急ぎたい」
と話しています。