08/02/12 17:42:53
府財政を抜本的に改革するためには、比較的産業集積の高い
大阪府北部においては、産業構造の転換による生産性の向上
とそれによる地方税収入の増額を目指すべきで、そのために
は今までの人とモノの流れをより効率を重視した構造に変化
させないといけない。このために伊丹空港跡地は、無限の可
能性を秘めた切り札となりうる。
一方南部においては北部に比べて経済基盤が未成熟なことも
あり、臨空産業を起爆剤とした独自性の高い産業育成が望ま
れる。関空およびその周辺の地域は府南部における新たな産
業集積地として人とモノが集まる仕組みを開発すべきである。
過去の失敗は、この北部における構造転換と南部における新
規開発の息が全く合っていなかったことにある。南部がいく
ら受け皿を用意して待っていても、北部において変化を好ま
ない勢力が既成の枠から出られないでいる間に、時間ばかり
が過ぎてしまった。
今回の府財政危機は、背水の陣を敷くよいきっかけとなる。
殻から抜け出せないでいる間に迫りくる水に溺れて沈むこと
のないよう、新しく生まれ変わる気持ちを府民一人一人が持
たないと、大阪はやや大ぶりな地方都市として生きていくし
か道はないだろう。