08/01/27 22:06:28
米スパイ衛星、地上に落下へ 有毒物質積載の恐れ
制御不能になっていた米国の大型スパイ衛星が2月下旬から3月上旬にかけ、
地上に落下してくる恐れのあることがわかった。複数の米主要メディアが26日、
米政府当局者の話として伝えた。有害物質が積まれているとの見方もある。
問題の衛星について米ニューヨーク・タイムズ紙(電子版)は「06年12月に打ち
上げられ、軌道投入直後に制御不能になったもの」という専門家の見方を紹介。
AP通信によると「約10トンで小型バスほど」という。
大気圏に突入した人工衛星の多くは燃え尽きるが、地上に落下することもある。
今回、どこに落下する恐れがあるのかはわかっていない。米国家安全保障会議
(NSC)の広報担当者は「関係政府機関が監視している。被害を抑える方法も検
討中だ」とAP通信に語った。議会や関係国にも連絡ずみだという。
積載している有害物質として、姿勢制御用燃料ヒドラジンや、搭載機器の金属ベリ
リウムなどが疑われている。放射性物質は積んでいないとみられている。
過去には、旧ソ連の衛星コスモス954号が78年にカナダに落ちて放射性物質を
まき散らし、カナダが賠償金を求める事態になった例がある。米宇宙ステーション・
スカイラブも79年、インド洋からオーストラリア西部に破片を飛散させた。
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