08/03/05 12:03:40
★不正乗車、「キセル」から「虚偽申告」へ
県警鉄道警察隊の昨年1年間の取り締まり件数が過去最多となった。その9割以上が
不正乗車による詐欺未遂容疑。不正乗車の手段といえば、以前は自動改札機の盲点を
突いた「キセル」が「主流」だった。だが、今の改札機はキセル対策が施されているため、
昨今の手口は改札口で「切符をなくした」などの「虚偽申告」が圧倒的だ。機械はだませて
も、警察官の目はより厳しい。鉄警隊は今後も取り締まりを強化していく。
1月下旬、平日の夕方で込み合うJR宇都宮駅。改札口で駅員とやりとりする20代の
女性に鉄警隊員が「どうされました」と声をかけた。
「隣の岡本駅から乗ったんですが、切符を無くしてしまって……」。隊員に声をかけられ
動揺する女性。「ここだと混雑しますから、鉄警隊の事務所で一緒に探しましょう。無くした
状況も聞けますし」との隊員の言葉に、女性は突然興奮した口調になり「なんでそんなとこ
行かないといけないの」。
女性の態度でベテラン隊員は「不正乗車」を確信。事務所内でも「なんで私が疑われないと
いけないの」とまくし立てるが、乗ったと主張する駅での乗車時の状況をきちんと説明できない。
隊員は冷静に「あなたの言ってることはつじつまが合わないですよ」と語りかける。
朝日新聞(マイタウン栃木) 2008年03月03日
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