04/06/03 05:39
スカイネットアジア航空(SNA、宮崎市)の羽田~熊本便の航空機が昨年九月、「離陸直後に客室ドアのハンドルに異常が発生したにもかかわらず、運航を続けた」
として、パイロットや客室乗務員らでつくる航空労組連絡会
(航空連、内田妙子議長)が国土交通省にSNAへの
立ち入り検査を要請していたことが、一日までに分かった。
同省は「SNAに事実関係を確認中」としている。
航空連によると、異常が発生したのは、昨年九月二十二日午後三時発の羽田~熊本便。
離陸の二分後、機体後部のドアのハンドルが「開く」の方向に約十センチ動き、
コクピットの警告灯が点灯した。
このため、機長が指示して客室乗務員が熊本に着くまで交代でハンドルを押さえていた。
乗客は六十二人いたが、空気漏れなどはなかったため、トラブルには気付かなかったという。
同じ機体は同日午前の羽田~宮崎便でも、同様のトラブルが発生。
離陸後、整備のため空港に引き返していた。国交省に宮崎便のトラブルの報告はあったが、
熊本便の報告はなかった。
航空連は「整備後も同じトラブルが発生しており、通常では考えられない事態。
国交省は安全確保のため監視体制の強化に取り組んでほしい」と要望。
SNAは「すでに国交省には本社から事情説明に行った。今後も国交省から問い合わせがあれば、きちんと答えていく」と話している。
(熊本日日新聞)
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