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太陽風(たいようふう)は、太陽から吹き出す極めて高温で電離した粒子(プラズマ)。
毎秒100万トンもの質量が太陽から放射されている。この風が地球の公転軌道に達するとき
の速さは約300~900km/s、平均約450km/sであり、温度は106Kに達することもある。地球
磁場に影響を与え、オーロラの発生の原因の一つとなっている。高速の太陽風は、コロナホー
ルや太陽フレアに伴って放出されていると考えられている。
同様の現象はほとんどの恒星に見られ、「恒星風」と呼ばれる。
「そんな高温のところに宇宙飛行士が行ったら、大変なことになりそうですね。でも、大丈夫。
宇宙飛行士には、太陽風の熱さは全く感じられないでしょう。それは、太陽風がとても薄いガ
スだからです。どれだけ薄いかといえば、1立方センチメートル(角砂糖ぐらいの大きさ)当
り、10個ぐらいしか粒子がないのです。この密度は、地上で作ることができるどんな真空状態
よりも希薄で、太陽風は超真空の世界といえます。太陽風粒子の1個1個は、10万度という
温度が示すように、地球の大気の分子に比べて大きなエネルギー(運動速度)を持っている
のですが、あまりにも粒子の数が少ないために、全体でみると熱エネルギーは非常に小さい
ことになります」