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>>521これか?
561 名前:名無しは無慈悲な夜の女王[sage] 投稿日:2009/05/29(金) 11:00:10
こんな夜更けに、闇と風の中に馬を走らせるのは誰だろう。
それは父と子だ。父はおびえる子をひしと抱きかかえている。
父 「息子よ、なぜ顔を隠すのだ」
子 「お父さんにはハスターが見えないの。かんむりをかぶって、黄色い衣を着ている・・・」
父 「あれは宇宙からの色だ・・・」
ニャル「かわいい坊や、一緒においで。面白い遊びをしよう。岸辺にはダゴンがいるし、ラッパを私の上司がたくさん吹き鳴らして待っているよ。」
子 「お父さん、お父さん!きこえないの。ニャルラトテップがぼくになにかいうよ。」
父 「落ち着きなさい、イタカが鳴いているだけだよ。」
ニャル「いい子だ、私と一緒に行こう。私の娘たちがもてなすよ。お前をここちよくゆすぶり、踊り、狂うのだ。」
子 「お父さん、お父さん!見えないの、あの暗いところにニャル子さんが!」
父 「見えるよ。だが、あれはただのグールだよ。」
ニャル「愛しているよ、坊や。お前の美しい姿がたまらない。力づくでもつれてゆく!」
子 「おとうさん、おとうさん!ニャルラトテップがぼくをつかまえる!ぼくをひどい目にあわせる!」
父親はぎょっとして、馬を全力で走らせた。あえぐ子供を両腕に抱え、やっとの思いで館に着いた・・・
腕に抱えられた子はすでに死んでいた。