09/05/29 20:29:10
>>322
>敵国のユリアンにすら、
>流血に値する業績をあげた偉人として評価される・・・って思ってたくらいだから
ユリアンは、以下の様な皮肉も言っていたがね。
「後世の歴史家が評するかもしれませんね。
僅か数億人の犠牲で統一が達成された。
偉大な業績だ、と」
キャゼルヌだったかに「皮肉屋としての名を残すつもりか?」と
窘められていたが、地の文には、
「そうおかしなことを言った訳ではない」とフォローされていた。
金髪の流血嗜好は、文句無しに、批難の対象にして良い。
そうでなくてはならない。
奴自身、貴族の虚栄の結果としての流血を否定していた。
同じ事を自分がやって、それについては
「流血を好むのではない、堂々たる智略の衝突を好むのだ」とか、
どこまで卑劣な自己欺瞞だって感じだ。
彼のしでかした膨大な流血は、その多くは、政治指導者としての必要性や、
何らかの不可抗力によるものではなく、
彼の個人的道楽と自由選択の結果に由来する。
「暴政」以外の何物でもない。
それでも、あの特殊な状況における、一種の「劇薬」としての、
ラインハルトの価値と業績を、全否定できる訳でもないが。